最大1万6590円もお得!? 国民年金を賢く払う方法

9月13日(金)、ニュースキャスター・長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・15時30分~17時)が放送。午後4時台「ニュースアップデート」のコーナーで、経済評論家・佐藤治彦氏に国民年金について話を伺った。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「2012年に国民年金法が改正されまして、年金減額ということなんですが、これに対して生存権とか財産権の侵害、違憲だということで、福島とか島根などの受給者の方が国に減額決定の取り消しを求めた訴訟を5件の上告審判決がありまして。最高裁が昨日、年金の財政的基盤の悪化を防ぎ、制度の持続可能性を確保する観点から、不合理とはいえないということで受給者側の上告を棄却しました。これによって、年金の減額を合憲として、受給者側の敗訴とした二審の判決が確定したということで。と、いわれても『100年安心だったはずなのになぁ……』というのが喉の刺さった小骨のようにいつも感じてしまうんですけれども」

佐藤治彦「年金が減額になってしまうということが心配なのもわかるし、『一生懸命働いてきたんだから老後は面倒みてよ』っていう、そんな気持ちでいらっしゃる方もいるんだとは思うけれども、実際は、まずは自分で動いて、自分で知っていかないと、この制度っていうのは座っていてベストなものが手に入るわけじゃないの。いろんな手続きとか知識とかがあることによってガラッと状況が変わっていきます。前回お話ししたのが“付加年金”っていう話でした。国民年金に毎月400円プラスして払うと、将来2年で元が取れる年金になりますよ、と。どういうことかというと、400円プラスするということは1年(12ヶ月)で4800円多く払う。10年だと4万8000円、40年だと19万2000円多く払うんだけれども、19万2000円多く払うと、その半分の9万6000円分が毎年毎年年金に付加されて、死ぬまで増えるわけ」

鈴木「めちゃくちゃ得じゃないですか」

佐藤「ですから付加年金に入ってください、と。入ってない人はこれを知らないんです。そして年金でお話ししたいこと一個目は『賢く払っていますか?』っていう話です」

鈴木「賢く払う?」

佐藤「(国民年金は)いま毎月大体1万7000円ぐらい。高いよね。高いけれども、年金っていうのは払わなきゃいけないことになってます。ところが、この払い方で割引制度があるのをご存知でしょうか?実は半年前納、1年前納、2年前納、つまり前払いですね。前払いをすると割引があるんですよ。それも2年だと1万6590円、今年の場合だと得なの。つまり大体1ヶ月分、24ヶ月分のうちの1ヶ月分が特になってしまうという」

鈴木「今年はということは、金額は変わっていく?」

佐藤「年金の金額って毎年変わっていきますから変わっていくんですけども、これって払えるのって毎年4月だけなんです。4月に2年前納するか、1年前納するか、っていうことができるんです。で、私はこれが一番得な払い方だと思っていまして。つまりどういうことかというと、2年前納すると39万7290円になっちゃうんですよ、今年。(まとめて払うと)結構な金額だけれども、この金額をたとえば定期預金に入れておいて、どんだけの利息が付きますか?っていう話を考えると……」

鈴木「ほぼほぼ付かない?」

佐藤「ほぼほぼ付かない。ところが、これをまずは年金どっちみち払うもんだったら、早めに払っちゃおうってすると1万6590円得できます、と。このやり方なんですけど、2月の半ばまでに年金事務所に連絡して『2年前納にしたい』って言うと、4月の支払いのときに2年分ざっと引かれます。1年前納、6ヶ月前納っていうのもあるんですけど、割引率でいうと2年前納が圧倒的に得です。1年前納だと4300円くらいしか得できないんです」

鈴木「おー、随分違いますね!」

佐藤「随分違うでしょ?支払い方として、いまわたしはクレジットカード払いにしてます。なぜかっていうと、多くのクレジットカード払いだとポイント貰えるでしょ?銀行振替もできるんだけど、銀行に万が一、残高がないともう来月になって『払います』ができないんです。もう1年間は1ヶ月払いになっちゃって特ができなくなっちゃうんで。クレジットカード払いにしておくと良いなと思ってます」

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バイトで担当したブログ記事が“大バズり”!? 三宅香帆が“書評”の世界に入ったきっかけを語る

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。1月20日(月)の放送は、文芸評論家の三宅香帆(みやけ・かほ)さんが登場! 書評の世界に入ったきっかけや“推し”について伺いました。


(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三宅香帆さん



◆書評家と名乗り始めたきっかけは?

れなち:三宅さんは大学院在学中の2017年にデビューされ、2024年4月に出版された「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)が「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞 2024」の大賞作品に選出されたり、ほかにも「娘が母を殺すには?」(PLANETS)、「『好き』を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない」(ディスカヴァー携書)など、いろんな題材で本を書かれていますが、(題材は)どうやって選んでいるんですか?

三宅:例えば、飲み会だったり、X(旧:Twitter)とかに話題になりそうなものをとりあえず投げるんですよ。そこで盛り上がった話題を取り上げる、という方法を採用していまして。

れなち:ある意味、市場調査というか。

三宅:そうかもしれないです。例えば「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、ネットでちょっと話題に出したらすごい反響があって、“この話題ってみんな興味があるんだ”と思ってタイトルに採用しました。

れなち:なるほど。どうして、文芸評論や書評の世界に入ろうと思ったのですか?

三宅:私の場合、結構なりゆきなところが大きくて。大学院生のときに書店員のバイトをしていたんですよ。そこでブログの更新を担当していて、書店のブログだから本を紹介するじゃないですか。そうしたら、1つの記事がめちゃくちゃバズって、その記事を見た出版社の方が「本にしませんか?」って言ってくれて。

れなち:それは何の記事だったんですか?

三宅:「京大院生の書店スタッフが『正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね』と思う本ベスト20を選んでみた。」という記事でした。それがもとになって(デビュー作の)「人生を狂わす名著50」(ライツ社)が出て、それが書評の本だったので、流れるように“書評家”って名乗り始めました。

◆“推し”のために京都に移住!

れなち:三宅さんはX(旧:Twitter)のプロフィールに「どう転んでも“根がオタク”」と書いてあったり、度々“オタク”という発言をしていますけど、主に何オタクなんですか?

三宅:女子アイドルと宝塚(歌劇団)オタクです! 本や漫画は、私にとって食べ物・睡眠とかと一緒だと思っているので“それはオタクと言うのかな?”って(笑)。

れなち:(笑)。そんな三宅さんが最初にハマったものは何ですか?

三宅:それはやっぱり、アニメ・漫画ですかね。私は出身が高知県なんですけど、コンテンツへの渇望があって。当時は(地元のテレビ局では)アニメとかを全然やっていなかったので、インターネットでどうにか探せないかと思いながら徘徊していましたね。

れなち:では、一番最近ハマっているものは何ですか?

三宅:最近は宝塚です。宝塚って東京都と兵庫県で観られるんですけど、兵庫の会場のほうが、ちょっとチケットが取りやすいんですよ。そのために京都府に移住したくらいなので。

れなち:え(笑)!?

三宅:だから、今は本当に兵庫で宝塚を観るのが日々の楽しみです。

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1月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月28日(火) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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