「月に1冊も読書しない」、「悪運・失笑…辞書と異なる使い方」などの国語世論調査を聴いて大竹「周り見ててもまぁ本読まないね」

9月18日(水)、お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜~金曜13時~15時30分)が放送。毎日新聞の「「月に1冊も読書しない」が6割超 進む読書離れ 国語世論調査」という記事を取り上げ、大竹がコメントした。

月に1冊も本を読まない人が6割超に上ることが、文化庁が17日に公表した2023年度の「国語に関する世論調査」で判明した。同じ調査項目が設けられた08年度以降では最も多く、初めて5割を超えた。スマートフォンやネット交流サービス(SNS)の普及が原因とみられ、文化庁の担当者は「読書離れを顕著に示しており、国語力の養成に影響が出かねない」と危機感を示している。

毎日新聞「「月に1冊も読書しない」が6割超 進む読書離れ 国語世論調査」より

大竹「周り見ててもまぁ本読まないなぁと。スマホがあるからいいじゃんって思ってるかもしれないし」

水谷アナ(パートナー)「活字は見てるけどね」

いとうあさこ「けどっていう感じか」

水谷アナ「読むといっても仕事関係のゲストの方の本とかに追われてしまうことが多く、本当はもっとドロドロの恋愛小説とか読みたいなと思っても、老眼だから電車の中でも読みにくいみたいなことはありますけどね」

大竹「それはそうだね。水谷は一生懸命読もうとしているってことだよね。だけど、読まない。これはやっぱしスマホがこれだけ普及されちゃってるからというのも大きな原因の1つだよね。この流れが進んで、ちょっと前の統計だけど、1日スマホを見てる時間が1人若い人は6時間とか8時間とか」

水谷アナ「そんなになっちゃったんだ」

大竹「と言われてますけど、スウェーデンという国はこのデジタルでみんなそういうことになって行くのを、ちょっと違うんじゃないかと思って逆に授業ではちょっと逆なことを始めたみたいだね」

砂山アナ「そうですね。読解力が低下しているということで、いわゆる紙の教科書に戻す動きが進んでいるようですね。こちらウェブサイトのマガジン。IDEAS FOR GOODというものですけど」

水谷アナ「タブレットとかもやめて、紙と鉛筆を使おうということか」

砂山アナ「いわゆるキーボード操作のスキルに割く時間は減らされて、本を読む時間だったりとか手書きの練習に重点が置かれた。2023年8月中旬から始まった、去年の新学期のお話ですね。スウェーデン全土の学校で、そうなった」

IDEAS FOR GOOD「IT先進国スウェーデン、学校で「紙と鉛筆のアナログ教育」に戻る計画を発表」」より

大竹「だから既に先進国の1つは読み書きとか、そういうのやっぱし不要不急と同じように蓄積していく脳の中の楽しみみたいなことを大事にしていこうということを、学校教育から逆戻りして始めてると」

砂山アナ「北欧は逆に取り入れるのが早かったので、先にデジタル化をスタートさせてたんですけど、その結果、あれ?これ違うんじゃないかなという軌道修正が入ってきたっていうことなんでしょうね」

大竹「6歳未満の子どもたちのデジタル学習を完全に止める計画であることを明らかにしたとあるね。そういうのに付随して、ちょっと話はずれるけど、別の新聞の紙面ではあれだよね。失われていく言葉たちの話が出てましたね」

砂山アナ「こちら産経新聞ですけど、「きゅんきゅん」「がっつり」浸透とありますけど、新しい言葉が広まって、さっきの国語に関する世論調査の結果の1つですけど、逆に今、辞書とは異なる使い方。誤認も多かったという。辞書に掲載された本来の意味と異なる使い方をされるようになった慣用句も国語に関する世論調査で明らかになりました。「悪運」・「失笑」6割誤認とあるんですけど、たとえば「失笑する」。多くの人が「笑いも出ないくらい呆れる」という回答に○をしてるみたいなんですけど、正しくは「こらえきれずに噴き出して笑う」これを失笑と」

水谷アナ「本当はね」

砂山アナ「「うがった見方をする」も「疑ってかかるような見方をする」という意味の方に○をした方が多かったわけですけど、本当は「物事の本質を捉えた見方をする」。これが「うがった見方をする」の正しい意味なんだと」

大竹「もう俺たちも間違って使ってるよね。「物事の本質を捉えた見方をする」うがった見方をするって、そういうことだったんだね。でも、俺なんかはうがった見方をするとっていうのは疑ってかかるような見方みたいに思っちゃってる。使っちゃうよね。気をつけないと。まあ、でも、こういうものが浸透してった時にはどうなっちゃうんだろうね」

いとう「変わるんですかね」

大竹「変わってちゃうのかね」

水谷アナ「正しい意味で使ったら内容変わっちゃいますもんね。何言ってんの?ってことになっちゃう」

大竹「あとあれだよね。知らない言葉たちが出てきたね。「さくっと」、「もふもふ」、「まったり」「きゅんきゅん」「ふわっと」」

砂山アナ「なんか答えがふわっとしてますよね。みたいな感じで良く使いますよね」

大竹「まぁね。きゅんきゅんってどういう意味なの?」

水谷アナ「胸キュン?」

いとう「心がドキドキ」

大竹「時代の言葉にはついていけないわ…」

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バイトで担当したブログ記事が“大バズり”!? 三宅香帆が“書評”の世界に入ったきっかけを語る

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。1月20日(月)の放送は、文芸評論家の三宅香帆(みやけ・かほ)さんが登場! 書評の世界に入ったきっかけや“推し”について伺いました。


(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三宅香帆さん



◆書評家と名乗り始めたきっかけは?

れなち:三宅さんは大学院在学中の2017年にデビューされ、2024年4月に出版された「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)が「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞 2024」の大賞作品に選出されたり、ほかにも「娘が母を殺すには?」(PLANETS)、「『好き』を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない」(ディスカヴァー携書)など、いろんな題材で本を書かれていますが、(題材は)どうやって選んでいるんですか?

三宅:例えば、飲み会だったり、X(旧:Twitter)とかに話題になりそうなものをとりあえず投げるんですよ。そこで盛り上がった話題を取り上げる、という方法を採用していまして。

れなち:ある意味、市場調査というか。

三宅:そうかもしれないです。例えば「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、ネットでちょっと話題に出したらすごい反響があって、“この話題ってみんな興味があるんだ”と思ってタイトルに採用しました。

れなち:なるほど。どうして、文芸評論や書評の世界に入ろうと思ったのですか?

三宅:私の場合、結構なりゆきなところが大きくて。大学院生のときに書店員のバイトをしていたんですよ。そこでブログの更新を担当していて、書店のブログだから本を紹介するじゃないですか。そうしたら、1つの記事がめちゃくちゃバズって、その記事を見た出版社の方が「本にしませんか?」って言ってくれて。

れなち:それは何の記事だったんですか?

三宅:「京大院生の書店スタッフが『正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね』と思う本ベスト20を選んでみた。」という記事でした。それがもとになって(デビュー作の)「人生を狂わす名著50」(ライツ社)が出て、それが書評の本だったので、流れるように“書評家”って名乗り始めました。

◆“推し”のために京都に移住!

れなち:三宅さんはX(旧:Twitter)のプロフィールに「どう転んでも“根がオタク”」と書いてあったり、度々“オタク”という発言をしていますけど、主に何オタクなんですか?

三宅:女子アイドルと宝塚(歌劇団)オタクです! 本や漫画は、私にとって食べ物・睡眠とかと一緒だと思っているので“それはオタクと言うのかな?”って(笑)。

れなち:(笑)。そんな三宅さんが最初にハマったものは何ですか?

三宅:それはやっぱり、アニメ・漫画ですかね。私は出身が高知県なんですけど、コンテンツへの渇望があって。当時は(地元のテレビ局では)アニメとかを全然やっていなかったので、インターネットでどうにか探せないかと思いながら徘徊していましたね。

れなち:では、一番最近ハマっているものは何ですか?

三宅:最近は宝塚です。宝塚って東京都と兵庫県で観られるんですけど、兵庫の会場のほうが、ちょっとチケットが取りやすいんですよ。そのために京都府に移住したくらいなので。

れなち:え(笑)!?

三宅:だから、今は本当に兵庫で宝塚を観るのが日々の楽しみです。

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1月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月28日(火) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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