値上げでタマゴを買うのも躊躇。日本の困窮家庭の現状

8月31日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに、認定NPO法人キッズドア、ファミリーサポート責任者の渥美未零さんが出演。自身の関わる支援活動について語ってくれた。

大竹まこと「NPO法人キッズドアではいろいろなイベントを行っていますね。お子さんたちに、その場でつくりもするんですか?」

渥美未零「そうですね。学習会、子供たちが勉強している中で食堂のような形で提供し、あと全国の困窮家庭に向けて食料品を送る、ということもしています」

大竹「おいしいものを食べた子供たちやお母さんたちから、『2023年夏・食料支援、ぜひ感想を書いてください』というのに声が寄せられました。『おいしいご飯いっぱい食べられてうれしかったです』『久しぶりにお腹いっぱい食べられた』『お肉や野菜がたくさん入った焼きそば、とてもおいしかったです』……たくさんのメッセージが届いていますね。やっぱりこういうのを書いてもらえると励みになりますか?」

渥美「そうですね。ハガキが届いて、喜んでもらえた、というのが目で見える。励みになりますし、こういうことが役に立っているのが実感できるのでうれしいです」

大竹「渥美さんはどういう事情で参加するようになったんですか?」

渥美「私、以前は外資の生命保険会社で営業マンを13年間バリバリやっていたんです。その間に母が亡くなってしまって、母が支援を個人的にやっていて、『あとを継ぐ』ではないけど何かお手伝いできることないかな、と。そう思ったとき、前職のときからキッズドアでボランティアをしていたんですけど、その中で少しずつお仕事を移行させていただいて、いまこういった形で全国の困窮子育て支援を行っている、という形です」

大竹「全国、どれぐらいの範囲で回っているんですか?」

渥美「拠点は東京の茅場町にあるんですけど、全国に広がっています。47都道府県に登録者がいて、この夏の時点でおよそ3300世帯に登録いただいています。それだけ支援を求める方がいらっしゃるということです」

大竹「少し前までは2200世帯ぐらいだったでしょう? 増えているということは地方でもそういうふうな要求が強かったということになりますか?」

渥美「はい。支援を求める声が多いということで、増えているのではと推測しています」

はるな愛「おハガキでもそうですけど『おなかいっぱい食べられた』っていう言葉がね……。ご家庭ではいっぱい食べられない、三食とれない、っていうことも多いですもんね」

大竹「未曽有の値上げの中で、お母さんたちがどんなふうに思っていらっしゃるか、教えていただけますか?」

渥美「私も子供を2人育てています。いまの値上げって、普通の家庭でも大打撃っていう形で。これ3000円ぐらいで買えると思ったら5000円ぐらいして『計算間違ったかな?』と戸惑うぐらい。でも困窮子育て家庭は、さらに顕著に打撃を受けています。100円、200円というものがなかなか支払えなくて、食べ物を買うとき『カゴに入れるのを躊躇する』という声が多い」

大竹「ああ……」

渥美「いくらまで使えるか、でも子供のために栄養のあるものを、と考え、いつも躊躇しながら買い物されている。タマゴも高くなっているので、(値上げの)影響はすごく出ていると思います」

大竹「1パック100円ぐらいだったタマゴがねえ。いまいくらぐらいなのかね」

渥美「もう300円ぐらい。高級タマゴみたいなイメージになってしまっています」

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バイトで担当したブログ記事が“大バズり”!? 三宅香帆が“書評”の世界に入ったきっかけを語る

山崎怜奈(れなち)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。(ダレハナ)」(毎週月曜~木曜13:00~14:55)。1月20日(月)の放送は、文芸評論家の三宅香帆(みやけ・かほ)さんが登場! 書評の世界に入ったきっかけや“推し”について伺いました。


(左から)パーソナリティの山崎怜奈、三宅香帆さん



◆書評家と名乗り始めたきっかけは?

れなち:三宅さんは大学院在学中の2017年にデビューされ、2024年4月に出版された「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)が「書店員が選ぶ ノンフィクション大賞 2024」の大賞作品に選出されたり、ほかにも「娘が母を殺すには?」(PLANETS)、「『好き』を言語化する技術 推しの素晴らしさを語りたいのに『やばい!』しかでてこない」(ディスカヴァー携書)など、いろんな題材で本を書かれていますが、(題材は)どうやって選んでいるんですか?

三宅:例えば、飲み会だったり、X(旧:Twitter)とかに話題になりそうなものをとりあえず投げるんですよ。そこで盛り上がった話題を取り上げる、という方法を採用していまして。

れなち:ある意味、市場調査というか。

三宅:そうかもしれないです。例えば「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」は、ネットでちょっと話題に出したらすごい反響があって、“この話題ってみんな興味があるんだ”と思ってタイトルに採用しました。

れなち:なるほど。どうして、文芸評論や書評の世界に入ろうと思ったのですか?

三宅:私の場合、結構なりゆきなところが大きくて。大学院生のときに書店員のバイトをしていたんですよ。そこでブログの更新を担当していて、書店のブログだから本を紹介するじゃないですか。そうしたら、1つの記事がめちゃくちゃバズって、その記事を見た出版社の方が「本にしませんか?」って言ってくれて。

れなち:それは何の記事だったんですか?

三宅:「京大院生の書店スタッフが『正直、これ読んだら人生狂っちゃうよね』と思う本ベスト20を選んでみた。」という記事でした。それがもとになって(デビュー作の)「人生を狂わす名著50」(ライツ社)が出て、それが書評の本だったので、流れるように“書評家”って名乗り始めました。

◆“推し”のために京都に移住!

れなち:三宅さんはX(旧:Twitter)のプロフィールに「どう転んでも“根がオタク”」と書いてあったり、度々“オタク”という発言をしていますけど、主に何オタクなんですか?

三宅:女子アイドルと宝塚(歌劇団)オタクです! 本や漫画は、私にとって食べ物・睡眠とかと一緒だと思っているので“それはオタクと言うのかな?”って(笑)。

れなち:(笑)。そんな三宅さんが最初にハマったものは何ですか?

三宅:それはやっぱり、アニメ・漫画ですかね。私は出身が高知県なんですけど、コンテンツへの渇望があって。当時は(地元のテレビ局では)アニメとかを全然やっていなかったので、インターネットでどうにか探せないかと思いながら徘徊していましたね。

れなち:では、一番最近ハマっているものは何ですか?

三宅:最近は宝塚です。宝塚って東京都と兵庫県で観られるんですけど、兵庫の会場のほうが、ちょっとチケットが取りやすいんですよ。そのために京都府に移住したくらいなので。

れなち:え(笑)!?

三宅:だから、今は本当に兵庫で宝塚を観るのが日々の楽しみです。

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1月20日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年1月28日(火) AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:山崎怜奈の誰かに話したかったこと。
放送日時:毎週月~木曜 13:00~14:55
パーソナリティ:山崎怜奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/darehana/

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