ラジオコント歴25年!ラジオコント師 西田たかのり
福岡RKBラジオのお昼のワイド番組『オトナビゲーション』は、毎週月曜日~金曜日のお昼13時から放送中である。
同番組のパーソナリティを務めるローカルタレント西田たかのりが熱い情熱を注ぐのは木曜日の「ラジオコント」のコーナーだ。
例えばテレビで机や黒板、掃除道具入れがあって「学校コント」をやっているお笑い芸人を見たことがあると思うが、西田たかのりのラジオコントは「ラジオ」とあるように、絵を見せることはできない。おそらくラジオコントを聴いたことがあるリスナーはごく僅かだろうし、想像もできない方もいるだろう。
西田たかのりは1967年に福岡県北九州市に生まれた。当時野球少年だった西田は近所のお兄ちゃんの家によく遊びに行っており、中学一年生の時にそこで運命の出会いをする。スネークマンショーのアルバム「スネークマンショー」。通称「急いで口で吸え」である。これを聴いた西田少年は笑い転げ、深く記憶に刻み込まれたという。
1991年、西田は23歳の時にタレントデビューをする。しかし活動は順風満帆とはいかず、なかなか仕事がなかった。そんな苦悩の日々よく思い出していたのが、あのスネークマンショーのコントだ。ある日博多駅の筑紫口付近のベンチで弛緩していると、気づいたときには自分のノートにコントの台本を書き綴っていた。本人曰く「どこにも出すことはないけど完成させてみよう。」とコントを完成させた。
いくつかネタのストックもできてきた。その努力が実り、1996年にとうとうラジオ番組で念願のラジオコントデビューを飾る。西田は今でも毎回手書きで台本を書いている。もちろん効果音やBGMの種類、タイミング、セリフの間まで細部にわたりコーディネートしてくるのだ。事前にディレクター、ミキサーと音源の打ち合わせ。そのあと相方パーソナリティとの読み合わせだ。
読み合わせはラジオ制作部で行うのだが、本番通り声を張って行うため、この日のラジオ制作部は管理職がリモート会議をしていたり、ディレクターが準備をしていたり、ラジオコントをやっていたり、なかなかカオスな状況だ。
今週も珠玉のラジオコントを楽しみにしてもらいたい。
※該当回の聴取期間は終了しました。