子宝の島・壱岐で子どもたちの居場所をつくる「たちまち」とは?

長崎県壱岐市芦辺町芦辺浦にある「たちまち」 ©たちまち

北部九州・山口災害情報パートナーシップを結ぶコミュニティFM各局とRKBによるコラボ番組『ローカる!』。地域密着のコミュニティFM局のパーソナリティにとっておきの街ネタを紹介してもらう。1月は長崎県壱岐市にある壱岐FMの放送エリアで話題のスポットを訪れた。今回は壱岐市芦辺浦にある子どもたちの居場所「たちまち」を紹介した。(報告:『ローカる!』ディレクター荒木風花)

地域でこどもを育てよう

壱岐FMのボブ齋藤さん曰く、壱岐は子宝の島なんだそう。子供たちをどのように育てていくのか、地域ぐるみで自発的な活動をしている人が多い。特に芦辺浦ではみんなで育てていこうという意識が高く、兄弟がいなくともみんなが兄弟という雰囲気だそう。漁港近くの「たちまち」もそのひとつだった。たちまちのメンバーである篠崎千恵美さんと平山みずきさんにお話を聞いた。

たちまちのメンバー 3家族が共同で行っている ©たちまち

荒木:「たちまち」はチリトリ自由食堂の隣にあるスペースで、子供用のおもちゃやままごとセットなどがありますが、子供たちが自由に利用できる施設なんですか?

篠崎さん:週に2回、月曜と金曜の下校時間、15時30分から17時の間で開けています。今まさに子供たちが…

子どもたち:おっしゃー!!行ってくるべ!!

たちまちは子どもが自由に過ごせる場所だ ©たちまち

早速子供たちが来たと思えば、すぐ外へ。ちょっと立ち寄る場所だということが分かる。たちまちの中には机があったり絵本があったり。子供たちはどのように過ごすのだろう?

篠崎さん:宿題をする子もいればお絵描きをする子もいて…町のひとつの場所として、勝手に来て勝手に出ていくという感じで使っています。子供だけではなく、隣のチリトリ自由食堂のお客さんもふらっと寄ったりしていますね。

平山さん:私は小さな子供がいるので、おやつを持ってきて食べさせる場所だったり、散歩の途中でちょっと休憩に立ち寄ったりしています。たちまちの中にいる人に用事あったな~っていう時もふらっと行きますね。

「たちまち」きっかけは意味の違いだった!?

メンバーの誰かや町の人が「たちまち」にいることで安心感が生まれているように感じる。この場所を作ろうと思ったきっかけは何だったのだろうか。

たちまちでの協定式 子どもたちが参加するのもたちまちならでは ©たちまち

篠崎さん:近所にある「みなとやゲストハウス」という宿の夫婦から、芦辺浦でお昼に気軽に立ち寄る場所が欲しいと相談されたことがきっかけでした。話を進めていく中で一つの事業者だけが頑張るのは限界があるのではないかという意見が出て、このようにいくつかの家族が集まって運営することになりました。町の価値ごとあげていくことができないかな?と考える中で、メンバーみんなで子育てをしながらやっています。

「たちまち」の意味 ©たちまち

たちまちが出来て、町が賑やかになったと実感している。

「空き家を片付ける」ワークショップをした時 ©たちまち

平山さん:芦辺以外の地域からも「たちまち」に来てくれる人もいたりして、ジワジワと壱岐の中に広がっているなと感じています。

篠崎さん:私たちが地域で線引きすることはあまりありません。「たちまち」という名前にしたのも、壱岐で一日に何度か使われる言葉だからなんです。各地方の方言だと思いますが、壱岐では「とりあえず」という意味なんです。しかし別の地方から移住してきたメンバーのひとりが「すぐに」という意味で使っていることが分かり、そのギャップが面白くて活動の名前「たちまち」になりました。すぐに動いてみるという私たちの願いにもリンクしました。

1日に1回は顔を合わせる!?いい距離感のたちまちメンバー

漆喰塗りのワークショップ ©たちまち

たちまちではこれまでにワークショップやお話会などを開催してきた。頻繁に集まって企画を考えているかと思いきや…

篠崎さん:メンバーはこの海沿いに住んでいるので、待ち合わせをしなくても1日に1回以上は会うんです。だからきちんと集まって話さなくても何となく考えていることや状況が常に分かるというか(笑)嬉しいことがあったら「伝えたい!」というのがあるじゃないですか、その時に「気軽に」話せるのがいいですね。

 

清石浜へ ©たちまち

平山さん:孤独じゃない感じはすごくあると思います。ばったり会った延長で、じゃあもうご飯一緒に食べようか!みたいなこともしょっちゅうあるんです。「今日うちに●●あるから持ってくるね~」「じゃあうちは○○があるから、これでいいね!」みたいな(笑)そこら中でそのような会話が繰り広げられています。みんながいい距離感なんですよね。「たちまち」があれば、来たい時に来ればいいんです。

毎週土曜日は「イエマチ」

「たちまち」は町の憩いの場だけではなく、観光客の案内をすることも。さらには壱岐市とタッグを組んである取り組みもしている。

たちまちが「イエマチ」に ©たちまち

篠崎さん:壱岐市の「空き家バンク」の相談場所にもなっているんです。空き家や移住の相談場所「イエマチ」として毎週土曜日に開けています。家を探すという目的もありつつ、どんな人が住んでいるのかを分かってもらえるかと思います。いろんな人と交わる場所になったらいいなという願いもありますね。

こどもの島旅 ©たちまち

たちまちは週に2回、月曜と金曜の午後3時30分から5時まで開いている。さらにたちまちでは、昨年6月から、こどもの自由な遊びについて自分たち大人自身が学び、こどもたちと一緒に壱岐のフィールドを大切に受取りながら生きるという「こどもの島旅」を始めている。(https://www.instagram.com/kodomonosimatabi/)島外からのこどもを受入れていく試みだ。これからも子どもと家族の居場所を作っていく活動に注目だ。

たちまち 公式サイト

ローカる!
放送局:RKBラジオ
放送日時:毎週日曜 11時00分~11時15分
出演者:荒木風花
番組ホームページ
公式Twitter
公式Instagram

※放送情報は変更となる場合があります。

16万人が熱狂した、伝説のイベント!「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」公演を記念した書籍が7月18日に発売決定!

2024年2月18日に開催され、5万3千人のリスナーが集い、ライブビューイングと配信を含めると合計16万人が熱狂したイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」。この伝説のイベントを記念した書籍『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』(著者・オードリー)が、イベントからちょうど5か月後となる2024年7月18日(木)に、新潮社より刊行されることが決定した。

『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』

イベント当日、朝から終演後までオードリーのふたりに密着した様子、本番中の全コーナーを捉えた250点以上の写真と1万4千字のレポートを収録予定。「公式余韻本」の名の通り、まさに、イベントの感動の“余韻にひたれる”豪華カラーページになっている。

さらに、この本だけの特別企画も満載!

イベントでの共演を振り返る、春日×フワちゃん、若林×星野源の対談/オードリーがリスナーの質問に答えるインタビュー/イベント当日のゲストへのインタビュー【ビトタケシ、ニッチロー、TAIGA、ダブルネーム・ジョー、松本明子、フワちゃん】/2.18目撃者インタビュー【はなわ、谷口大輔、千葉雄大】/人気漫画『1日外出録ハンチョウ』特別コラボ漫画/高田文夫エッセイ/石井玄(製作総指揮)×安島隆(総合演出)の対談……などなど。

イベントをご覧になっていてもいなくても、リトルトゥース(リスナー)のみなさんに間違いなく楽しんでいただける内容です。

■書籍内容紹介
<16万人が熱狂した、伝説のラジオモンスター。最高にトゥースな、2.18東京ドーム公演!>
250点以上の写真と1万4千字の密着レポート、若林×星野源の対談、春日×フワちゃん、オードリーがリスナーの質問メールに答える企画も収録。オープニング、トークゾーン、ひろしのコーナー、プロレス、DJプレイ、ラップ、死んやめ、エンディング、漫才……。全コーナーの興奮と感動の余韻に浸ってください!

『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』

■書籍データ
【タイトル】『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』
【著者名】オードリー
【発売日】2024年7月18日(電子書籍版も同時発売)
【造本】B5判・ソフトカバー・104ページ
【定価】2200円(本体価格)、2420円(税込み)
【ISBN】978-4-10-355432-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355432/
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