「君は1000%」を杉山清貴が歌った!そこに至るまでの"計算尽く"の仕掛けは…

やりたかったなぁ、楽器ケース… ©STVラジオ

シンガーソングライターで、偉大なメロディメーカー・KANが、音楽シーンをウィットたっぷりに語り通すSTVラジオ『KANのロックボンソワ』。今週は4月29日に生配信で行われたライブ「風のハミング」の舞台裏、特に笑える部分を中心にトークします。

「風のハミング」は、フェス形式で複数のアーティストが参加するライブ公演。2011年に始まり、今年が9回目でした。レギュラーメンバーは、KAN、スターダストレビュー、馬場俊英。今回は、杉山清貴がゲスト参加して大阪で開催されました。その舞台裏を、仕掛け人たるKANが自らトークで披露しました。

KAN:これは馬場俊英くんの発案なんですが、馬場くんが「中学から高校のころ、とにかく杉山清貴&オメガトライブが好きで、毎週テレビで見ていて大好きでした」という話をステージ上で杉山さんにするんです。「もう好きな曲いっぱいあるんですけど、中でも特に好きなのが"君は1000%"なんですよ」」ってね。コレ実は、杉山清貴さんが抜けたあと、カルロス・トシキさんになってからのヒット曲なんです。で、ステージが「あらららら…」みたいな雰囲気になって、杉山さんも頭かきながら「ごめん、それ、オレじゃないんだよね」って。で、ものすごいヤバい雰囲気になって、馬場くんはいったん退場します。

もちろん、この辺も仕組まれた演出。退場した馬場さんが、この間に着替えをして次のスタンバイ。ステージ上では、スタレビの根本要さんとKANがオメガトライブのことについて杉山さんとトークを繰り広げます。そして、KANが…。

KAN:馬場くんのスタンバイを待って、僕が話しに入っていくんですけど、「君は1000%も、あれはあれでとてもいい曲でしたよね。そうだよな」ってコトになって、「そう言えば、ボーカルはカルロス…、カルロス何さんでしたっけ?なんだったけな…」というところになって、着替えを終えた馬場俊英くんが陰の声で「ボクを呼びましたかぁ」って、カルロス・トシキならぬ、カルロス・トシヒデって言うのが登場するんです。で、君は1000%を歌います。

これで終わっては出オチ。これで終わらないのが、KAN一門の素晴らしさ。

KAN:かなりのいい加減なモノマネで。「きみはぁ~」みたいな感じで。Aメロはとてもいいんですが、サビに入って、キーが馬場くんのキーより高いので、サビでほぼ全然、歌えない状態になるんですね。そこで根本要さんが「おまえ、ちょっと待て。全然ダメだろう」って演奏を止めるんです。馬場くんとしてもズラまで被って来たんですけど、着替えてカルロス・トシヒデとしてね。で、「どうすんだよぉ~、これ。1000%どころか、たったの10%(テンパーセント)だろう」って話になって…

KAN:なんか中途半端になっちゃったよね、というところで杉山清貴さんが「わかったよ。歌うよ!」って言って、「え~?!」ってことになって何と、カルロス・トシキさんボーカルの1986オメガトライブのヒット曲を、杉山清貴さんが歌うという、全く初めての、杉山さん自身初めてのことです。オメガトライブ史上、最も貴重な演奏になったと思います。

ファンのみならず、80~90年代に音楽に浸った世代には、これはたまらない貴重なシーンです。残念ながら、この「風のハーモニー」ライブの配信はすでに終了していますが、DVD化などの機会を待ちたいものです。

実は、馬場俊英扮する「カルロス・トシヒデ」の登場シーンには、結局ボツになったものの、かなり刺激的な超ブラックジョークの演出が画策されていました。KANも「ボクも絶対やる!」って推してたものの、多くの反対で却下になったそう。その仕掛けとは…。文字にすると危険なので、タイムフリーで是非、お聴き下さい。(ヒントは、カルロスつながり)。

KAN:惜しかったなぁ、あれやりたかったなぁ、楽器ケース…。

STVラジオ『KANのロックボンソワ』(毎週土曜 24:00~25:00)
 

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KANのロックボンソワ
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週土曜 24時00分~25時00分
出演者:KAN
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土曜の深夜、偉大なるメロディーメーカー・KANが音楽を語り尽くす1時間。それが『KANのロックボンソワ』です。

※該当回の聴取期間は終了しました。

上野大樹 曲作りは「今しかない熱量みたいなものを書く」

TOKAI RADIO『OH! MY CHANNEL!』(月~金13:00~16:00 DJ大前りょうすけ)4月17日(水)の放送に、シンガーソングライターの上野大樹がゲスト出演した。

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