薬師丸ひろ子「探偵物語」は「はっぴいえんどが揃った緊張感ビリビリのスタジオ」でのレコーディングだった!

大村雅朗のアレンジは"二刀流"?! ©STVラジオ

シンガーソングライターの松崎真人が、'70~'90年代の日本の曲・日本語の曲を中心に"厳選かけ流し"(イントロからアウトロまでノーカット)でお届けするSTVラジオ『MUSIC☆J』。24日は、4曲目にリスナーさんからのリクエストで、こちらの曲を掛けました。

M04「スタンダード・ナンバー/南佳孝」

松崎:これはもちろん、薬師丸ひろ子さんで大ヒットした「メインテーマ」を男性視点で詞を書き直したセルフカバーなんですが、僕ね、アレンジが(誰なのか)分からなかったんですよ。で、調べたら、大村雅朗さんですよ。このカッコいい"ズンッパ、ズズンズンッパ"というピアノと、チョッパーベースの絡み合いに、割と硬い"ドン・パンッ"っていう、吉川晃司さんのデビュー当時のサウンドによく聴かれる「確かに大村雅朗」サウンドですね。ドラムの音を聞くと。「これもやってたんだ」という感じですね(<編集後記>も参照を)。

松崎:続いて、その提供されていた側の、「メインテーマ」を歌っていた薬師丸ひろ子さんの曲です。ベースが細野晴臣さん、ドラム林立夫さん、ギター鈴木茂さん、そしてキーボード松任谷正隆さんでお送りします(ため息交じりに笑いながら紹介)。「探偵物語」。

M05「探偵物語/薬師丸ひろ子」

松崎:ん~、ですね。この4人が揃った場合は、スタジオに普段は顔出す人も、顔出さなかったらしいですよ。緊張感ビリビリで。ここにさらに作曲者として大滝詠一さんがいるわけですから。伝説の「はっぴいえんど」が揃ってるわけですよ、作詞は松本隆さんだしね。この辺の話は来週の平日の『ナイタースペシャルMUSIC☆J』でもしていければなと思います。

松崎:この「探偵物語」は、ほぼ「雨のウエンズデイ」と同じ作りですよね。ベースが"ドドドダーン、ドドダダダダダーンダダ"って感じで。大滝さんとしては確実に、このパターンでやればこの世界観で完結するという完成した絵がバッチ見えている曲でございます。薬師丸ひろ子さんもこれだけの世界観が出来上がっていれば、さぞかし歌いやすかったんじゃないかなと思いきや、なんと、東芝(EMI)の当時の3スタ(第3スタジオ)が薬師丸さんには広すぎて、なんか身の置き場がない感じだったので、思わずみんなで慰めたという可愛らしいエピソードも残っております。

松崎:そうそう、発声練習をしてあげたんだって、大滝さんが薬師丸ひろ子に。いいよね、それ。だって大村(雅朗)先生もよく、松田聖子さんと一緒に、ピアノの脇に松田聖子さんを立たせて、曲の説明をよくしていたというもんね。

次に掛けた曲。ちょっと曲名を間違えて紹介したところはご愛敬です。「潮風のメモリー」ではなくて…。

M06「潮騒のメモリー/天野春子(小泉今日子)」

松崎:あまちゃん、懐かしいですね。チラッと小耳に挟んだんですが、クドカン(宮藤官九郎)さんが舞台をやるそうで、その舞台の主演が、のんさんだそうです。パルコ劇場(東京・渋谷)でやるそうですよ。芸能界も、そういうところまでは魔の手が及ばないと言うことでございましょうか。のんさんには頑張っていただきたいとうことで、(次の曲は)クドカンつながりで…。

M07「君にジュースを買ってあげる♥/グループ魂」

"御託"の振れ幅が広がってきた真夏の松崎真人。27日からの「日本語ロックの8人」の中でも、音楽界のみならず芸能界のどこら辺まで魔の手を広げられるか、楽しみですね~。ナイスですね~。

<7月24日のプレイリスト>
M01「暑中お見舞い申し上げます/キャンディーズ」
M02「渡り鳥 はぐれ鳥/沢田研二」
M03「夏のヒロイン/河合奈保子」
M04「スタンダード・ナンバー/南佳孝」
M05「探偵物語/薬師丸ひろ子」
M06「潮騒のメモリー/天野春子(小泉今日子)」
M07「君にジュースを買ってあげる♥/グループ魂」
M08「恋があぶない/ずうとるび」
M09「にがい涙/スリー・ディグリーズ」
M10「また君に恋してる/ビリー・バンバン」

M11「LOVEマシーン/モーニング娘。」
M12「イン・ザ・スペース/スペクトラム」
M13「宇宙のファンタジー/アース・ウインド&ファイアー」
M14「One More Night/PHIL COLLINS」
M15「旅の宿/よしだたくろう」
M16「加茂の流れに/かぐや姫」
M17「あの時君は若かった/ザ・スパイダース」
M18「想い出の渚/ザ・ワイルド・ワンズ」
M19「波乗りパイレーツ/ピンク・レディー」(U.S.A吹込盤)
M20「ブリブリボーダーライン/サザンオールスターズ」
M21「うわさのカム・トゥ・ハワイ/ザ・ナンバーワン・バンド」

M22「夜をぶっとばせ/オリジナル・ラヴ」
M23「GT/クレイジーケンバンド」
M24「羯徒毘璐薫’狼琉/T.C.R.横浜銀蝿R.S.」
M25「愛しのティナ/ダウン・タウン・ブギウギ・バンド」
M26「サマージャム’95/スチャダラパー」
M27「夏の月/杏里」
M28「きらめき/野口五郎」
M29「無言坂/香西かおり」
M30「主人公/さだまさし」
M31「スターダスト/美空ひばり」

<松崎真人の編集後記>
「スタンダード・ナンバー/南佳孝」斬新なアレンジは大村雅朗。テンション感の強い生ピアノと、スラップベースの絡みで基本のリズムパターンが出来ていて、そこに大村さんのトレードマークサウンドであった硬質なドラムが正確なビートを刻む。薬師丸ひろ子に提供された元曲「メイン・テーマ」のアレンジも大村さん。これだけ別物に仕上げてしまうセンスに脱帽。
松崎真人

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週土曜日 18:00~21:00)

平日は"シーズン5.5.1"~日本語ロックの8人~27日は「加藤和彦」

そして、8月6日までの平日(火~金)は『ナイタースペシャル MUSIC☆J』~特集・日本語ロックの8人~をお届けします。今週のラインナップは…

<7/27(火)>加藤和彦「音の入り口から出口までロックであること」
<7/28(水)>吉田拓郎「ボブ・ディランと筒美京平の共存」
<7/29(木)>湯川れい子「女性」と「母性」をロックに乗せた先行者
<7/30(金)>はっぴぃえんど=松本隆「現在にまで続く日本語ロック、ポップスの王道」


スタッフが連日、検索ソフトでは引っかからない埋もれたアナログレコードをSTVラジオ地下のレコード室から発掘。普段は滅多にオンエアで紹介することのない貴重な音源もお届けします。

27日の特集は、加藤和彦。伝説のバンド「サディスティック・ミカ・バンド」のオリジナルメンバーであり、日本のロック黎明期の中心人物のひとりと言っても異論はないでしょう。その「サディスティック・ミカ・バンド」の最も有名なアルバム「黒船」のアナログレコード、もちろん地下レコード室より発掘しました。CD化されていても、意味ある時はオリジナルのレコードでお届けするのが『MUSIC☆J』の矜持であります。

もちろん、リスナーのみなさまからのリクエストもお待ちしています。なにせ「週5」もOAがあるなんて、こちらも滅多にありません。「滅多に採用されない!」とお嘆きのリスナーさんも、アタック・チャ~ンス!(拳を握りしめて)。

STVラジオ『ナイタースペシャル MUSIC☆J  ~日本語ロックの8人~』(7月27・28・29・30日、8月3・4・5・6日 各17:55~20:50)※RCCラジオ同時ネット

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MUSIC☆J
放送局:STVラジオ
放送日時:毎週土曜 18時00分~21時00分
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター・選曲家(北海道出身)
番組ホームページ

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになるかも。(ナイターオフ期は、火~金19:00からで、広島・RCCラジオでも同時ネット)。

※該当回の聴取期間は終了しました。

DURDNがスタジオライブ! 『忘れたいね』をアコースティックバージョンで披露【音源あり】

DURDNのBakuとSHINTAが、J-WAVEの番組で生演奏ライブを披露した。

DURDNが登場したのは、J-WAVEで放送中の番組『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』(ナビゲーター:別所哲也)のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」。ここでは、7月20日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。

DURDN結成のきっかけ

2021年1月に結成し、毎月連続でシングルをリリースしているDURDN。韓国籍シンガーのBakuと、韓国アイドルグループIZ*ONEへの楽曲提供などを手掛けるプロデュースデュオtee teaによる3人組だ。今回はBakuとSHINTAがゲストに登場した。

ラジオ出演は初だという2人。顔写真も含めて、ほとんど情報を公開しないまま音楽活動を続けている。

SHINTA:今後はわからないんですけれど、音楽だけじゃなくていろいろなことが公開できればなと思います。パーソナルな部分はまだ公開していないという感じです。
別所:いやぁ、ミステリアスでいいですよ。大事大事。DURDNというグループ名は、どういう思いでおつけになったんですか?
Baku:『ファイト・クラブ』というアメリカ映画の主人公の名前ですね。タイラー・ダーデンという人がいるんですけれど、かっこいいなと思ってつけました。
別所:ブラッド・ピットが出てたやつ? そこから来てたんだね。

続いて別所は「結成のきっかけは?」と質問を投げかけた。

Baku:僕は1人でギターを弾いて歌うのが好きで、ずっと1人でやってたんですけど、tee teaのyaccoさんに歌声を聴いてもらう機会があって。そこから縁がつながって。
別所:Bakuさんからyaccoさんにつながって、SHINTAさんとも……。
SHINTA:そうですね。いつの間にかyaccoさんから「いい声の子いるからアレンジしといて」みたいに言われて(笑)。それで、その日にアレンジをしたのが最初にリリースした『Conflict』という曲です。そこからすぐに「一緒にやろう」という感じになりました。

サブスクは「僕ら的にはうれしい」

7月21日にファーストEP『Vacation』がリリース。どのような曲が収録されているのか。

SHINTA:今までリリースしたおすすめの3曲と、夏にピッタリの『Vacation』、あとは韓国語が一番ガッツリと入っている新曲『City Drive』が収録されています。『City Drive』はソウルと東京の街をドライブしたい、っていう。




サブスクリプションサービスが台頭する現在、DURDNはどのような意識で音楽を作っているのだろうか。

SHINTA:サブスクを使っている方が増えているのは、僕は傾向としていいなと思っていて。消費のペースってより激しいと思うんですけれど、そのおかげでいろんな曲がいろんな人に聴いてもらえる仕組みになってきているのかな、と感じています。僕ら的にはすごくうれしいなって思います。
別所:そこで、長く聴いてもらえる楽曲が生まれるといいですよね。
SHINTA:そうですね。たくさん、いろいろ好きになってほしいと思います。

スタジオ生ライブ!

今回はDURDNがスタジオで生演奏ライブを披露。1曲目はダニエル・シーザー『ベスト・パート』のカバー、2曲目は『忘れたいね』を歌った。

【radikoで聴く】『ベスト・パート』(2021年7月27日28時59分まで)

【radikoで聴く】『忘れたいね』(2021年7月27日28時59分まで)

別所:(アコースティック演奏の)このバージョンも素敵! 今年の夏以降はどんな予定なんですか?
SHINTA:8月にもう1曲、新曲が出まして。初出しの情報なんですけれど、ソニーミュージックさんから出ることになりました。
別所:おめでとう! 楽しみにしていますよ!

DURDNの詳しい情報はTwitterまで。

『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』のワンコーナー「Allbirds MORNING INSIGHT」では、あらゆる世界の本質にインサイトしていく。放送は月曜~木曜の6時30分頃から。お楽しみに!

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