「エスケイプ/稲垣潤一」前カラオケ時代に君臨した日本の"King of AOR"

日本の”キング・オブ・AOR” 稲垣潤一 ©STVラジオ

ポプコン出身のシンガーソングライターで、"選曲家"の松崎真人がお送りするSTVラジオ『MUSIC☆J』(RCCラジオ同時ネット)。'70~'90年代の日本のポップスを中心に、厳選・フルコーラスでお届けしています。20時台の19曲目の流れからを振り返ります。松崎流「AOR講座」の始まりです!。(文中敬称略)

M19「スノーフレイクの街角/杏里」

松崎:当時、JT(日本たばこ産業)の「Sometime light」のCMソングと聞くと「なるほど」と納得する、都会的なオシャレな感じのサウンドですが、いわゆるAORでございます。できればあと2曲くらい、AOR路線で行こうと思います。

M20「エスケイプ/稲垣潤一」

松崎:そろそろ、稲垣潤一の一連のヒット曲のアレンジャーの名前、ちゃんと覚えて下さい。試験に出ます!…井上鑑ですね。この曲では作詞も担当してるんですね。「ドラマティック・レイン」の次の曲がこの曲で、次が「夏のクラクション」と、名曲目白押しの82年から83年の稲垣潤一です。日本の"King of AOR"と言ってもいいかも知れません。今でもそうだなぁ。

M21「RIVERSIDE HOTEL/杉山清貴&オメガトライブ」

松崎:この曲も"リピート&フェイド"で終わりますね。まだカラオケ時代に入っていないので、「ジャンジャジャン」って終わらなくても、こういう聞こえ方のほうが、例えばカースレレオで聴く時には向いていたという時代背景があります。AOR、AORと説明なしに言って来ましたが「Adult Oriented Rock」と言うのが正しいんじゃないかと言われております。直訳すると「大人を志向したロック」ということで。Rockn' Roll の時代は若者、ローティーンからミドルティーンくらいをメインターゲットにしていた音楽を、その人たちが二十歳を超えても聞き続けられるレベルに、もう1回"R&B"とかソウルミュージッックとか、あるいは直前まで流行っていたディスコものとか、色んな音楽の要素をもう一回、ミックスして"大人風味"に味付けしたロック、発展したロックと言うことで良いんじゃないかと思います。

松崎:外国だと、例えば、ピーター・セッデラーとかがボーカルをやってた頃の「シカゴ」なんかも、ロックなんだけどAORに入れられたりしていました。あと、ボズ・スキャッグスとか、ボビー・コードウェルとかね。だいたい大都会の摩天楼で洋モクのCMに掛かってるような感じの曲と思って頂けるといいと思います。洋モク…古いな、言い方が。

…「洋モク」って何のことか判らない世代も多いかも知れません。ちなみに外国製タバコ、輸入タバコのことです。死語?

【編集後記】
「エスケイプ/稲垣潤一」 リズムに乗って歌うのが実は難しい曲。サビがドラムのフィルに合わせて食って入るところなど。さすが稲垣潤一、ドラマー出身。独特の声質も相まって、AORを日本語で歌わせたら天下無双。井上鑑はじめ制作陣の力の入りようがよく聴こえてくる録音。当時の所属レーベルは東芝のEXPRESSだから、スタジオTERRAのNEVEのミキサー卓でミックスしたのかなあ……などと想像が広がる。(松崎 真人)

1月21日(金)のプレイリスト 「ところでB面なんですけど」は水谷豊

M01「I LOVE YOUより愛してる/アン・ルイス」
M02「TANGO NOIR/中森明菜」
M03「Happy Man/佐野元春」
M04「青春のヴィジョン/浜田省吾」
M05「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン/シンディ・ローパー」
M06「ルシール/ザ・ゴールデンカップス」
M07「たどりついたらいつも雨降り/モップス」
M08「山谷ブルース/岡林信康」
M09「フォークの神様/ローザ・ルクセンブルグ」
M10「吉田拓郎の唄/サザンオールスターズ」

M11「星屑のステージ/チェッカーズ」
M12「幸せな結末/大滝詠一」
M13「DOWN TOWN/EPO」
M14「ハッとして!Good/田原俊彦」
M15「ヨコハマ・チーク/近藤真彦」
M16「涙のティーンエイジ・ブルース/The Good-Bye」
M17「カリフォルニア・コネクション/水谷豊」
M18「僕らの時代/水谷豊」
M19「スノーフレイクの街角/杏里」
M20「エスケイプ/稲垣潤一」
M21「RIVERSIDE HOTEL/杉山清貴&オメガトライブ」

M22「合鍵/しばたはつみ」
M23「ふうらい坊/小坂忠」
M24「少しだけ片思い/荒井由実」
M25「Scenes From an Italian Restaurant /Billy Joel」
M26「D/P(ダム・パール)/MOON RIDERS」
M27「吸殻の風景/さだまさし」
M28「モスラの歌/ザ・ピーナッツ」
M29「天使について/Birthday Suit」
M30「オホーツクの海/松山千春」

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金  19:00~22:00) ★RCCラジオ同時ネット

MUSIC★J
放送局:STVラジオ 他1局ネット
放送日時:毎週火曜~金曜 19時00分~22時00分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター、選曲家。北海道札幌市出身。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動。
番組ホームページ

リクエストメール:mj@stv.jp
twitterハッシュタグ:#musicj 

70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。松崎の"微妙な滑舌"も病みつきになります!。
★RCCラジオでも同時生放送(~21:50)

※該当回の聴取期間は終了しました。

16万人が熱狂した、伝説のイベント!「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」公演を記念した書籍が7月18日に発売決定!

2024年2月18日に開催され、5万3千人のリスナーが集い、ライブビューイングと配信を含めると合計16万人が熱狂したイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」。この伝説のイベントを記念した書籍『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』(著者・オードリー)が、イベントからちょうど5か月後となる2024年7月18日(木)に、新潮社より刊行されることが決定した。

『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』

イベント当日、朝から終演後までオードリーのふたりに密着した様子、本番中の全コーナーを捉えた250点以上の写真と1万4千字のレポートを収録予定。「公式余韻本」の名の通り、まさに、イベントの感動の“余韻にひたれる”豪華カラーページになっている。

さらに、この本だけの特別企画も満載!

イベントでの共演を振り返る、春日×フワちゃん、若林×星野源の対談/オードリーがリスナーの質問に答えるインタビュー/イベント当日のゲストへのインタビュー【ビトタケシ、ニッチロー、TAIGA、ダブルネーム・ジョー、松本明子、フワちゃん】/2.18目撃者インタビュー【はなわ、谷口大輔、千葉雄大】/人気漫画『1日外出録ハンチョウ』特別コラボ漫画/高田文夫エッセイ/石井玄(製作総指揮)×安島隆(総合演出)の対談……などなど。

イベントをご覧になっていてもいなくても、リトルトゥース(リスナー)のみなさんに間違いなく楽しんでいただける内容です。

■書籍内容紹介
<16万人が熱狂した、伝説のラジオモンスター。最高にトゥースな、2.18東京ドーム公演!>
250点以上の写真と1万4千字の密着レポート、若林×星野源の対談、春日×フワちゃん、オードリーがリスナーの質問メールに答える企画も収録。オープニング、トークゾーン、ひろしのコーナー、プロレス、DJプレイ、ラップ、死んやめ、エンディング、漫才……。全コーナーの興奮と感動の余韻に浸ってください!

『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』

■書籍データ
【タイトル】『オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム 公式余韻本』
【著者名】オードリー
【発売日】2024年7月18日(電子書籍版も同時発売)
【造本】B5判・ソフトカバー・104ページ
【定価】2200円(本体価格)、2420円(税込み)
【ISBN】978-4-10-355432-5
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/355432/
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