「Happiness/嵐」トライ&エラーで斬新な音像を創った"イントロから優勝"の曲

当時の先端テクノロジーが詰まった「嵐」 ©STVラジオ

'70~'90のJ-popやフォーク、ニューミュージックから歌謡曲まで「日本の曲」を中心に毎夜、30曲前後をフルコーラスでお届けするSTVラジオ『MUSIC★J』(RCCラジオ生ネット)。ポプコン出身のシンガーソングライターで、選曲家の松崎真人が含蓄トークで番組を進めます。25日は初めてのリクエストを優先採用する"初心者・ご新規優遇デー"。そんな中で掛かった曲は、馴染みあるヒット曲も多かったようです。(文中敬称略)

M11「Happiness/嵐」
 
松崎:この番組をいつも聴いて下さってる方には、おととい(2月23日)「歩いて帰ろう/斉藤和義」、きのう(24日)の「恋は大騒ぎ/小田和正」と、この「Happiness/嵐」がすべて"♪ダッダッダ~ン、スダッダッダダラ~"と言うリズムなんですが、同じリズムだけど楽器の使い方や、どの楽器がどれくらい跳ねるかによって、こんなに違う風になると言うことで、ぜひタイムフリーで聴いて頂きたいです。聞き比べとかして。

この曲について、松崎真人のコラムを先に。

<編集後記>
「Happiness/嵐」  イントロですでに優勝!なアレンジ。わざとエフェクトのあまりかかっていないE.ギターのルーズ気味なカッティングで「あれ?なにこれ嵐なの?」と思わせておいて、一転モダンなサウンドで華やかに場面展開。ビート全体はいわゆるモータウンビートなのだが、定番の楽器が所定のリズムを構成するのでなく、わざとパート交代して斬新な音像を作っている。サンプリング音源の無制限なトライ&エラーが可能になった2007年ならではのアプローチ。(松崎 真人)

あまりラジオの音楽番組でも聴かれることの少ないであろう曲にリクエストを頂き、お掛けしています。

松崎:これも珍品ですね。最近『MUSIC☆J』ではプチ盛り上がりしている伊東ゆかり案件です。これはアナログレコードで、しかもB面なんです。(リスナーのメール・一部)「ENDLESSという曲のB面で、調べたら作詞が来生えつこ、作曲が都倉俊一とのことです」。そうなんですよ、A面の作詞は山口洋子で、B面が来生えつこ。”女帝対決”みたいになってるわけですね。(メール・一部)「私が子どもの頃、母が見ていたお昼過ぎのドラマの主題歌です」。あらまぁ、お母様、そういうの子どもはしっかり見てるんですよ。
 
M22「めぐり逢いゆれて.../伊東ゆかり」

松崎:TBS系テレビドラマ『愛の劇場 幻の花嫁』の主題歌でございます。これだけのドラマの主題歌なのにB面なんですね。(中略)この曲、(作詞が)来生えつこなので、もしかしたら詞が先かも知れないですけどね。ただ、(作曲が)都倉俊一とのコンビだから、あうんの呼吸で曲が先でも大丈夫なのかなぁ。本当に、リクエストをくれたリスナーさんが印象に残ったというように、大人の世界を垣間見た感じがとても蘇ってきました。

2月25日(金)のプレイリスト~21時台はニューミュージック系が濃いめに

<19時~20時>
M01「青春時代/森田公一とトップギャラン」
M02「君は1000%/1986オメガトライブ」
M03「Shake Hip!/米米CLUB」
M04「悲しみのフェスタ/真璃子」
M05「マンズ・マンズ・ワールド/堺正章」
M06「すみれ色の涙/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ」
M07「遠い夢/ザ・サベージ」
M08「ロードショー/古時計」
M09「沈丁花/石川優子」
M10「22才/谷村新司」
<20時~21時>
M11「Happiness/嵐」
M12「雲走る/チャットモンチー」
M13「テル・ミー/小柴大造&エレファント」
M14「デリケートに好きして/太田貴子」
M15「可愛いゝひとよ/山瀬まみ」
M16「Forever Love /X JAPAN」
M17「エイリアンズ/キリンジ」
M18「今は唇に歌があるだけの/西城秀樹」
<21時~22時>
M19「時代/中島みゆき」
M20「どうしてこんなに悲しいんだろう/よしだたくろう」
M21「愛の言霊〜Spiritual Message〜/サザンオールスターズ」
M22「めぐり逢いゆれて.../伊東ゆかり」
M23「君に会うまでは/浜田省吾」
M24「Voyager〜日付のない墓標〜/松任谷由実」
M25「せめて無事な夜を/角松敏生」
M26「ホームにて/中島みゆき」

STVラジオ『MUSIC☆J』(毎週 火~金 19:00~22:00) ★RCCラジオ生ネット

MUSIC★J
放送局:STVラジオ 他1局ネット
放送日時:毎週火曜~金曜 19時00分~22時00分
※放送局によって日時が異なる場合があります。
出演者:松崎真人(まつざき・まこと):シンガーソングライター、選曲家。北海道札幌市出身。1984年ヤマハポピュラーソングコンテストで優秀賞を受賞し、85年「たわいないトワイライト」でデビュー。92年、佐木伸誘とユニット「Birthday Suit」結成。現在はソロでラジオパーソナリティやライブを中心に活動中。
番組ホームページ

★リクエストメール:mj@stv.jp
★twitterハッシュタグ:#musicj 
 70年代~90年代の日本のポップス・日本語のポップスを中心に"厳選かけ流し"でお届け。J-popの源流を築いた往年の名曲を毎日30曲前後も紹介するパワー・プログラム。いまの10代~20代にも聴いて欲しい、日本の音楽がわかる番組!
 パーソナリティは、北海道出身のシンガーソングライター・松崎真人。音楽への深い造詣と知識に裏打ちされた含蓄あるトーク、選曲の幅広さでリスナーの支持を全国に広げている。
 ☆広島・RCCラジオでも同時生放送(~21:50)

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戦後81年でつくっていきたい「新しい戦後」

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月15日の放送に評論家で近現代史研究者の辻田真佐憲が出演。10月16日に発売となる著書『「戦後」とは何だったのか 未来を変える日本現代史』にちなみ、「戦後」とは何なのか、人々はそれにどう向き合えばいいか、解説を展開した。

大竹まこと「難しそうな本(10月16日発売『「戦後」とは何だったのか 未来を変える日本現代史』)ですけど、そんなことないんですか?」

辻田真佐憲「ないと思います(笑)。昨年が戦後80年ということで『「あの戦争」は何だったのか』という本を出しまして。これが電子を含めて11万部、行った感じで。80年でひと区切りがついて、今年で81年。戦前が77年でした、明治維新から敗戦まで。もう戦後のほうが長いんです。長いほうの戦後は学校の教科書でもそれほど扱っていない、意外と『これ1冊!』みたいな本がなかった。それに合わせて今年は“戦後とは何だったのか”と。タイトルも重ねてきました」

大竹「日本情勢や世界情勢、国会など、すべてが混乱しているように見えます。どの辺から手をつければ、新しい戦後みたいなことに近づいていくんでしょうか」

辻田「時代の切れ目が来ている、というふうに考えるべきでは、と。戦後ってずっとダラダラと続いている、というイメージがあると思うんですね。敗戦のとき、焼け野原になってすべてが失われた。8月になる度に強調されます。でもその結果、あの印象が強すぎて、それ以降に大きな変化がなかった、という印象が強くなった気がする。1945年の8月が悲惨だったことは事実です。ただそれ以降もいろいろな切れ目があったはずだと」

大竹「うん」

辻田「戦後の切れ目は認めたうえで、これまでの平和を、どういうふうに現代に対応させて維持していくか、と考え方を変えていくほうがいいのでは、と。そう思って『新しい戦後』という言い方をしたんですね」

青木理「タモリさんが数年前に『新しい戦前が来るんじゃないか』といったことをおっしゃって。僕も含め多くの人が、なんとなしに頷いたところはある。新しい戦前にしないために、新しい戦後を考察してつくりあげていかなくてはならない、ということでしょうか」

辻田「いまの我々って戦前か戦後かという二者択一になっていると思うんです。戦後を否定すると『戦前に戻ろうとしている』『戦前回帰なんだ』という批判が起こる。当たり前ですけど我々の世界は戦前か戦後かの二者択一ではない。別の選択肢だってあるはずで。たとえば戦後、中国は相対的に経済力も軍事力も弱かった、冷戦構造のもとでアメリカが日本に配慮してくれたなど。いろいろな条件があって戦後の平和や経済平和があったと思う」

大竹「うん」

辻田「でもその条件ってほとんど変わってしまっているわけです。中国は日本の遥かに先を行っています、冷戦も終わっています、と。アメリカは日本に様々な要求をしてくる。時代が変わっていることをまず認める必要があるのでしょう。でもそれは戦前に戻ろう、ということではない。戦後の良い部分がたくさんあったはずです」

大竹「はい」

辻田「変わったいまの環境の中で、どう守っていくのか、育てていくのか、発展させるのか。こういう観点が必要だと思うので、後ろ向きの『新しい戦前』よりも『新しい戦後』を今後、積極的につくっていこう、と。そういうメッセージを、今回の本には込めました」

このあとも「戦後」について辻田が語った。

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