花見のゴミをどう減らす? 中目黒の新しい挑戦

関東では桜が散り始めていて、お花見はそろそろラストチャンスでしょうか?こうした中、毎年のように問題になるのが、お花見客のゴミ問題です。特に、年間300万人が訪れる中目黒の目黒川沿いでは、短期間に大量の使い捨て容器が出るのが長年の悩みでした。

花見客 300万人その裏で

そんな花見のゴミ問題を解決するため、ゴミを「捨てる」のではなく「返す」、そして「資源に変える」取り組み、「ナカメサーキュラーチャレンジ」が先月27日から今月5日までの10日間行われました。「サーキュラー」は英語で「循環する」という意味です。そもそも、なぜ目黒川沿いではゴミが出やすいのか。イベントを主催する、一般社団法人ナカメエリアマネジメントの柏井 栄一さんにお話を聞きました。

一般社団法人ナカメエリアマネジメント 柏井 栄一さん

目黒川の花見自体が、敷物を敷いて宴会をするのではなく、見ながら、ぼんぼりとか夜桜も含め、それを愛でながら歩くっていうのが花見のスタイルで。そこにやっぱり出店というのがあって、小町通りじゃないけど、串物とかそういうのがあったりとかビールを飲んだりとか、歩いて回るんだけれども、そこを捨てるゴミ箱がないというか。やっぱり住居も隣接してるので、住居のゴミを捨てているゴミ箱とかそういうとこに一緒に捨てて、どんどんゴミが膨れ上がったりとか、ゴミがどんどん増えてったっていうのが現状かな。

中目黒のお花見は、歩きながら桜を見るスタイルのため、食べ歩きの容器が出やすく、去年のお花見期間だけでも、およそ5.3トンものゴミが出たそうです。 こうした使い捨てゴミを減らそうと2022年から取り組みを続けていて、 去年からは「ナカメサーキュラーチャレンジ」という名前で「ゴミを出さない工夫」と「出たゴミを資源に変える挑戦」を進めています。 メイン会場となる「フナイリバ」という広場では「外部からのゴミの持ち込みを禁止」し、お店に対しても「ドリンクを提供する際に、使い捨てのプラスチックカップや紙コップをやめて、何度も使えるカップで提供すること」というルールを作りました。

まずは「返す」仕組みから

では、この何度も使えるカップとはどういう仕組みなのか。リユース容器のシェアリングサービス「Megloo」を手がける、株式会社カマンの善積 真吾さんに聞きました。

株式会社カマン 善積 真吾さん

今回の運用方法は、デポジット方式をとってます。フナイリバ内にあるキッチンカーのドリンクの全店舗でリユースカップを導入いただいていまして。普通に注文するとリユースカップでプラス500円をお支払いして、飲み終えたらエコステーションがありますので、そこに返却頂くと500円返ってくるというような仕組みになっています。毎日1000個ぐらい使っていただいて回収して洗浄してっていうようなことを繰り返していくような形になります。東京音大さんって本当に駅の裏側にあるんですけども、そこにご協力いただいて、その学食で洗っていただいてます。ベルトコンベアみたいな装置がありまして。そこで普段から大量に洗浄して、乾燥、消毒庫みたいなのに入れて、その翌朝にはピカピカになってるっていう。そういった装置が入ってますのでそれを使って洗浄してます。

こちらを、花見客は500円のデポジットを払って利用します。善積さんによると、このリユースカップは500回繰り返し洗って使えるということで、実際に使った人からは、「普通に使える」とか、「紙コップよりしっかりしている」といった前向きな声が聞かれました。今回、リユースカップの導入により、10日間合計でゴミを200~300キロほど削減見込み、CO2に換算すると1トン強を削減できる計算となります。

次は「土に返す」仕組み

また、今回のイベントではカップだけでなく、食べ終わった「紙のお皿」や「生ゴミ」も資源に変える取り組みも始まっていました。ゴミを素早く資源化する事業を行う、株式会社weadの井川 桃花さんによると、独自のゴミの分解促進剤を使い、ゴミを機械の中に入れると、通常なら半年かかる紙ゴミの分解が、わずか12時間から24時間で土に変わってしまうそうです。では、なぜゴミ処理場に運ばず、わざわざイベント会場の「その場」で土に返すのか。井川さんに聞きました。

輸送コストもどんどん上がってきている。人件費も上がってきているので、ゴミを「もう出てきた場所そのままそこで処分する」。そういったことによって輸送コストだとか、そこに伴う人件費だったり人手というところを大幅に削減しながら、さらにその地域の中でぐるぐる資源が循環していく。ゴミだったものが資源になって、その資源を使って花が咲いたり木が元気になったり、農地があるところだったら野菜が育って、そこで出てきた野菜をそこに住んでいる人たちがまた消費することによって、もう本当にその地域の中でぐるぐる回していくことができる。これが将来的に一番理想かなというふうに考えています。

会場では実際に処理の様子を見ることができ、「さっき入れた紙皿が、もう減ってる」と驚く人も多いそうです。

生ゴミの処理と聞くと臭いが気になりますが、実はこの処理機にはコーヒーかすが混ぜられています。家庭の脱臭剤などに使われる活性炭の8倍もの消臭力があるため、嫌な臭いがほぼしないそうです。 できた堆肥は中目黒の公園の緑化に使う予定で、将来的には、この花見で出たゴミが、また来年の桜を育てる資源になることも目指しているということです。 今年のイベント自体は終了していますが、この取り組みを広げるためのクラウドファンディングは今月29日まで続いています。

TBSラジオ『森本毅郎スタンバイ』より抜粋)

タグ

「経済を武器として使う中国のいつものやり方」中国産レアアース輸入8割減

6月8日(月) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~8時00分)が放送され、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏と、中国産レアアースについて意見を交わした。

2010年と同じようなことになる可能性もあります

寺島「中国政府が戦略資源として輸出規制するレアアースの日本への輸出が急減しています。日中関係の悪化を受け、3月から4月の輸出量は前の年の同じ月に比べ8割以上減りました。中国に進出する日本企業で作る中国日本商会の幹部は、2025年10月の日中首脳会談などで中国が輸出制限を緩めたと指摘。ただ、2026年から政府間交流が途絶え、一時的な対日輸出もなくなったと指摘しています。上念さん、これはどうご覧になりますか?」

上念「これは、経済を武器として使う中国のいつものやり方なんですけれども、あんまりやりすぎるとレアアースそのものを使わなくていいみたいな技術がバンバン開発されて、尖閣で揉め事を起こした2010年と同じようなことになる可能性もありますよね」

寺島「日本企業は中国以外からの代替調達に乗り出すといい、オーストラリア、インドが選択肢だといいます。オーストラリアはレアアース生産量で世界3位、インドは6位。日本政府は、レアアースの調達が難しくなった日本企業が生産を中国に移す動きがないか注視するといいます。2010年、沖縄県尖閣諸島をめぐる日中の対立で、中国がレアアースの対日輸出を一時停止した際、磁石分野で日本企業の現地生産が進み、中国メーカーの台頭に繋がったという見方があるからだとしています。この状況はどう見ますか」

上念「これ、実は日本だけじゃなくて、アメリカも中国が経済を武器みたいに使って、レアアースを武器化するんじゃないかみたいなことを警戒してまして。日米首脳会談でも、たびたびレアアースの代替サプライチェーンっていうのが話題に出てるんですね。東南アジアとか、それからオーストラリア、日本と連携して、技術的な部分とか、そもそもの採掘の部分とか。あと、南鳥島のレアアース、あれなんか色々いわれてますけど意外とよさそうな感じですね。中国みたいに内陸から掘り出すのと違って、放射性物質があんまりなくてね」

寺島「あー、そうか、海から」

上念「そうそう、海からなんで、いいんじゃないかみたいなのもいろいろ出てるので。まあ、ホルムズ海峡と同じですよ。通せんぼしたらみんながそこ通らないように整えちゃって、二度と使わねえみたいな話になるということなんで、脱レアアース、脱中国ってのは、逆に進むかもしれませんね。こういうことがないと逆に進まないので。だから経済を武器に使うっていうのはなかなか難しいですね。短期的には成立しても、長期では維持不可能っていうね。中国がよくやるゼロコロナと同じような政策かなというふうに思いますけどね」

Facebook

ページトップへ