ノーベル賞の硤合さんの会見に行ってきた 外で2時間待った学生たちの思いは

きのう、「東京理科大学」名誉教授の硤合 憲三(そあい けんそう)さんらが、ノーベル化学賞に選ばれました。「ノーベル賞」と聞くと、私たちにはちょっと遠い世界の話にも感じますが、きのう東京理科大学に行ってみると、夜遅くまで硤合さんが出てくるのを待っているたくさんの学生たちがいました。まずは夜10時から、神楽坂のキャンパスで行われた記者会見の様子から。

76歳の会見、質問は時間切れ

東京理科大学名誉教授・硤合憲三さん(記者会見)

本日はノーベル財団より今年のノーベル化学賞の受賞者に選ばれたという連絡をいただきました。もちろん大変嬉しいわけですが、ちょっとゼロから話をすると長くなりすぎますが…

司会

それではここから質疑応答の時間を設けさせていただきます。それではお願いいたします…

司会

それでは、これをもって…

田中

ダメだ…

司会

今日はもう 11時を回っておりまして、大変遅い時間…

<会見場は報道陣でごった返していました。中央が硤合(そあい)さん>

私も手を挙げ続けたんですが、当たりませんでした。1時間の予定だった会見はオーバーし、終わったのは11時15分ぐらい。時間切れの方はホームページから申請して、ということでした。

会見場は、1号館の最上階、17階の記念講堂。報道陣・カメラマンでいっぱいだったんですが、終わった後、エレベーターで1階に降りると、人だかり!みんな先生の出待ちです。でも、どこの誰が、こんな遅い時間まで待っているのか。聞いてみました。

出待ちしてる人にアタック

関係は全然ないです。もう近所、近所の近所です。そう近所です。ニュース見て、いつもこの辺ランニングしてるんで、ちょっと来ようと思って来ました。難しいんですけど、化学はまあまあまあ…。

僕は早稲田大学の基幹理工学部っていうところに通ってます。あ、僕も早稲田大学です。日本の私学初の受賞者なんで、早稲田もこれに勝ちたいなっていうことで、まあ人生に一度は見ときたいなっていうノーベル受賞者を。

理科大の理学部化学科年です。そうですね、見たいです。珍しいですしすごいおめでたいことなので。

東京理科大学です。理学研究科の修士1年。ゼミ終わりなんですけど、ちょうどこの会見があるというのを聞いて、下にやってきました。この場に立ち会えてやっぱり嬉しいなっていうと、やっぱり驚いたのもあるし、おめでとうございますっていう気持ちになります。嬉しいです。

理科大の学生、よその大学の学生、近所の方。みんな会見のライブ配信をスマホで見ながら、外で待機。ところが、会見が終わってしばらくしても、先生が出てこないんです。帰る人も出てきた中で、2時間待っている東京理科大学の応用数学科3年生のグループと、一緒に待つことにしました。

先生、出てこない…

東京理科大学・応用数学科3年生

来ませんね…ここまで待ってたら、ちょっと引くに引けなくなってるところもあるんで。サンクコストちょっと高かった。終電は0時ぐらい。

田中

…あ!先生じゃなかったですね、記者の方ですかね。

東京理科大学・応用数学科3年生

来なかった、残念…。来たな、左から来る。おーおめでとう!はぁー、よかったなと思います。表情見て、いやもうなんか先生も嬉しかったんだろうな。いやなんかこっちも幸せな気分になりましたね。…カツラギ、今何時?

カツラギ

11時50分だよ。

東京理科大学・応用数学科3年生

よし、じゃあみんなで残るか!

<花束を抱えて出てきた硤合(そあい)さんに一斉にスマホを向ける、出待ちする人たち>

この学生たち、東京理科大学の応用数学科の3年生で2時間近く待っていました。結局、扉が開いて硤合さんが出てきたのが午後11時48分。軽く頭を下げて、そのまま停まっていたタクシーに乗り込みました。

ちなみにこの1号館、出口は3か所あるそうですが、タクシーが1時間前から停まっていたのを見て、学生たちは「出てくるならここだ」と踏んでいました(読みは当たり)。

そして、私が会見で聞きたかったのは、国の研究費が減っていること。結局、聞けずじまいでしたが、この話、学生さんから切実な話を聞けました。理学部の3年生のお話です。

「博士はコスパが悪い」

東京理科大学・理学部3年生

直接産業に、ビジネスに繋がらないような研究ってないがしろにされがちで、お金が回されなかったりするので。でも結局、基礎研究、役に立つかわかんない研究を続けてきて、ノーベル賞を受賞してるわけじゃないですか。で、実際にやってみて、その後応用先ができたりもするので、そこにお金出さないと結局研究力上がんないんじゃないかなとは思ってます。結局30年前はお金があって研究環境が良かったからってのも多分ありますし、絶対。例えばここからもっと進学を選択して、博士まで行きたいってなった時に、やっぱりお金とか経済面での心配はありますね、普通に。で博士になったからといってキャリアが安定するのかっていうのも、なんか最近「博士はコスパが悪い」みたいによく聞くんで、コスパが。実際博士行く人ってほとんどかなり少数ですし。なのでそれで不安がありますね。

「博士はコスパが悪い」。文部科学省の調べでは、博士課程に進む人は、2003年度をピークに長く減ってきているそうです。理由の1位は、「博士をとった後の、先が見えない」こと。

きのう評価されたのは、30年前の研究です。すぐに役に立つかどうかで選んでいたら、生まれなかったかもしれません。土台となる基礎研究をないがしろにしていては、30年後の受賞者は出てこない。終電を逃した学生たちは、また研究室に戻っていきました。

(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』より抜粋)

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辛坊治郎、EV補助金の副作用を指摘 中古EVの輸出増で「希少金属が海外に流出」

飯田浩司、増山さやか、辛坊治郎

辛坊治郎が22日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演。EV(電気自動車)の新車を購入する際の補助金の“副作用”を指摘した。

経済産業省は現在、環境性能の高いEV(電気自動車)などの新車を購入する際、EVは最大130万円(軽EVは最大58万円)、プラグインハイブリッド車は最大85万円、燃料電池車は最大150万円の補助金を設けている。昨年度の補正予算で確保した1100億円が上限だが、想定を上回る申請によって予算が不足する恐れがあるため、同省は補助金の減額を決定。来年1月から、補助額を減らすと発表した。

この補助金について辛坊は、購入を後押しする効果がある一方で「補助金って、いろんな、実は見えない悪影響もありまして」と、中古車市場に及ぼす“副作用“に言及。辛坊は、補助金によって新車の実質的な購入価格が下がり、中古車の価格面での魅力が薄れるという構造を指摘。中古EVを買うよりも、補助金を利用して新車を買った方が安くなるケースがあると説明。「新車買った方が安いじゃんって話になって、わざわざ中古の電気自動車を買う人いませんから、国内でダブつきますよね」と述べ、国内で売れにくくなった中古EVが輸出に回るとした。

さらに、「電気自動車っていうのは希少金属の塊だったりなんかするわけです」と指摘。中古EVを、国内に資源が蓄積されているものとして捉え、「せっかく日本国内に大量に備蓄されている、つまり中古車の形で備蓄されてる希少金属みたいなものが、海外にガンガン流出していくきっかけになっちゃう」と、補助制度が資源の海外流出につながるという見方を示した。

また、補助金の減額によるメーカー間の競争の変化についても言及。購入時の補助が縮小すれば、車そのものの性能と価格がより問われるとして、「車本来の実力勝負になりますから。実力と値段の勝負になりますから」と語った。新車の販売促進に加え、中古車の流通や資源の行方まで目を向ける必要があるという辛坊。「この手のニュースは、やっぱりちょっと複眼的に、多面的にものを見ないと、なかなか本当のことが見えてこない」と強調した。

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