雑草を抜き、写真の四隅をそろえる。入居率99%を支える賃貸管理
ゲストは、株式会社グローリア・ライフ・クリエイト 代表取締役の平野雅也(ひらの・まさや)さん。今回伺うのは、一都三県を中心に約7000戸を管理し、入居率99%を維持する賃貸管理の工夫について。空室になる前から始める募集や、写真撮影、日々の清掃など、その積み重ねに迫ります。
雑草も賃貸管理のうち
西田 僕は以前、『Casa BRUTUS』で集合住宅の特集をよくつくっていました。部屋そのものも大事ですが、エントランスや共用部分の印象って、ものすごく大きいんですよね。まず、グローリア・ライフ・クリエイトはどんな会社なんでしょう?
平野 2003年9月に設立した不動産賃貸管理会社です。東京、神奈川、千葉、埼玉の一都三県を中心に、約7000戸を管理しています。

西田 入居者の募集だけでなく、建物の日常的な管理もやるわけですよね。
平野 清掃や巡回、除草なども行っています。
西田 除草って、意外と大変なんですよね。コンクリートの隙間からも生えてくるし。
平野 特に6月、7月は伸びるのも早いですからね。清掃会社から報告を受けて、その都度対応しています。地方に住んでいるオーナーさんもいるので、いつ見に来てもきれいな状態にしておきたいんです。
西田 入居者だけでなく、物件を預けているオーナーさんにとっても大事なんですね。
平野 そうですね。巡回は週1回くらいを目安にしています。
空室になる前から次を探す
西田 グローリア・ライフ・クリエイトの管理物件は、入居率が99%。かなり高い数字だと思うんですが、どんな工夫をしているんでしょう?
平野 まず、入居者さんから解約通知が来た段階ですぐに募集を始めます。まだ空室になる前ですね。
西田 次のひとを探し始めるのが早い。
平野 そこで大切なのが写真です。撮り方にも決まりがあって、四隅がきちんと平行になるように撮影しています。
西田 誰でも撮れるわけではないんですか?
平野 現状、きちんと写真を撮れる社員は2~3人くらいですね。

西田 さらにVRも使っている。
平野 360度見られるようにしています。バーチャルの家具も置けるので、「ここにベッドが置ける」「テーブルも入る」とイメージしやすい。家具も、実際に置けるサイズに合わせています。
西田 まだ前のひとが住んでいて内見できなくても、写真やVRを見て検討できるわけですね。
平野 そうですね。
西田 家賃も、ただ安くすればいいわけではないですよね。
平野 近隣の不動産会社で相場を調べたり、すでに管理している物件と比較したりしながら家賃を査定しています。
次の代まで任せてもらう
西田 平野さんは2003年に会社をつくって、最初は1戸から始めたそうですね。現在まで育ててきたなかで、他社との違いはどこにあると思いますか?
平野 管理の解約がほとんどないことですね。オーナーさんの立場に立って管理することと、コミュニケーションを大事にしています。

西田 しかも、今のオーナーさんだけを見ているわけではない。
平野 次の代の方にも、安心してグローリア・ライフ・クリエイトへ任せてもらえることを目指しています。私の代だけではなく、その先も続けていきたいんです。
西田 長い目で付き合うということですね。
平野 そのためには、日々の管理と素早い対応が大事です。設備が故障したときなどは、まず社員が現場へ向かいます。
西田 約7000戸に対して、社員は35人。なかなか大変ですね。会社づくりでは何を大切にしていますか?
平野 まずは社員を大切にすること。それから、頑張った社員が正当に評価される仕組みをつくることです。長く仕事を続けてもらうことも大事だと思っています。
西田 入居者にも、オーナーにも、社員にも長く付き合ってもらう。不動産管理らしい会社づくりなのかもしれませんね。今日は、株式会社グローリア・ライフ・クリエイトの平野雅也さんにお話を伺いました。ありがとうございました。
平野 ありがとうございました。

(TBSラジオ『見事なお仕事』より抜粋)
