歯ブラシの毛先は「柔らかい」1択らしい【歯科医師に聞く素朴な疑問】
TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』月~木曜日の11時から放送中!
10月10日(火)放送後記
先日の「生活のお悩み解決で踊る」で、34歳・女性、ラジオネーム:アイスちゃんのメールご紹介しました。
「歯磨きの悩み。一ヶ月くらいで、ブラシを交換したいと思っていますが、忘れてしまいます。また、ブラシの硬さ?柔らかめ、普通、硬め?何が自分に合うのか、分からないです。毎回、霧の中で、歯磨きしている感じがします」。
この世に生まれて、歯が生えてから、絶対に必要なこと。歯磨き。何十年もやっているのに、商品選びや方法に自信がある方は少ないのではないでしょうか。
アイスちゃんのように、毛先の硬さ、どれがいいかと問われると答えられないですよね。でも、なんか今さら聞きづらい!と思っている方もいるかと思います。
ということで、「わからなかったらプロに聞こう!」。ハミガキの素朴な疑問、初歩の疑問について、幸町歯科口腔外科医院の院長で歯科医師の、宮本日出さんに伺いました。

Q.ハブラシの硬さの選び方は?
宮本:硬い・普通・柔らかいの3種類がありますが、どんな年代の方でも硬いはおすすめしないです。歯磨きが上手な人は普通でもよいが、まずは柔らかいがおすすめ。僕は柔らかいを使っています。ハブラシの毛の硬さとチカラの入れ具合は比例するんです。硬いと、乱暴でチカラを入れる歯磨きの仕方になります。
また、「毛先が広がったら換えましょう」と言われていることが多かったが、理想であれば、2週間に1回。そこまで難しいまでも1ヶ月に1回は換えてほしいです。
Q.歯磨きの方法で気にすることは?
宮本:持ち方は、グーで持つとチカラが入ってしまい、細かい動きができないです。鉛筆をもつようにするとよいです。しかし鉛筆のような持ち方でもチカラが入ってしまう方がいるそうで、おすすめの持ち方があります。それは歯ブラシの先を、親指・人差し指・中指の3本の指のハラでつまむ持ち方。これで持つと、かなり不安定になりますが、その分チカラが抜けて良い歯磨きができるはずです。
磨くときに大事なのが、「歯と歯の間」を磨くことを意識すること。「歯と歯の間」を磨くことを意識すれば、表面は自然と磨けます。歯と歯の間が磨けていて、表面が磨けていない人は見たことがないです。
さらに、「いま自分がどの歯を磨いているのか意識すること」がとても大事です。それをすることで磨き残しが減ります。
Q.歯磨き粉の選び方は?
宮本:まずはフッ素入りのもの。さらに、入っていた方がいい成分がありまして、CPC=塩化セチルピリジニウムというもの。口の中の700種類いるといわれる、浮遊している細菌に効果があります。もうひとつ、IPMPという、歯にこびりついている菌に効果がある成分。IPMPは、ややマニアックな成分で、後ろの成分表に書いてあることもあります。
CPCが入っている商品をひとつご用意しました。サンスター「GUM」。


IPMPが入っている商品をひとつご用意しました。ライオン「システマ」。


ちなみに、IPMP=イソプロピルメチルフェノールは、消毒液や化粧品、制汗剤などにも使われている成分で、歯周病の原因菌を殺菌する効果が期待されるそうです。歯周病の原因と言われるのがバイオフィルムという細菌の塊で、それが歯に付着することあります。さきほどのCPCには、このバイオフィルムの表層の細菌を殺菌する効果がありますが、バイオフィルムの中までは入り込むことができません。IPMPは、バイオフィルムの中の細菌を殺菌する効果があるとのこと。
その他の素朴な疑問
Q.朝食前に歯磨きをするという人がいるけど、それって正しいの?
→磨くのはダメではないけど、理想は「食べたら磨く」なので、朝食後も磨いてほしい。ただし、昼食後は難しい方もいるので、うがいだけでも虫歯のリスクを減らせる。
さらに、朝起きたら、飲んだり食べてりする前にうがいをすることがオススメとのこと。朝起きたときの口の中には、寝る前の30倍の菌が繁殖している。そのままゴハンを食べるとそのまま体内に入ってしまう。ある程度は胃酸で死滅するが、腸に届いてしまうこともあるそう。
Q.テレビを見ながら磨くことが多くて、結果30分近く磨くこともあるんですが、大丈夫でしょうか?というスタッフの疑問について。
→時間をかけることは悪くはないですが、何かをしながらだと集中できず、同じところばかり磨いてしまって、磨けていないところが出てくる可能性があるので要注意。磨いている歯をしっかり意識しましょう。
Q.液体ハミガキってぶっちゃけどうなんですか?アリですか?
→液体ハミガキの利点は、細かいところまで入り込んで菌をやっつけてくれること。宮本さんは、液体歯磨きで口をすすいでから、ペーストの歯磨き粉で歯を磨いているそうで、併用するのがオススメだそうです。
Q.舌は磨いた方がいいんですか?
→しっかり磨くことがオススメ。ただし、専用の舌ブラシを使いましょう。舌はばい菌の温床であるので、磨くことによって、口臭予防にもなるそうです。
「そんないろいろ意識できないよ!」という方に、最後に、「これを守れば最低限大丈夫!」ということを教えていただきました!
フッ素入りの歯磨き粉を2センチ、歯ブラシにのせて、2分間の歯磨き。これを1日2回。「2・2・2」これを守れば虫歯リスクはそれほど高くないそうです。
あなたのハミガキ習慣、見直してみてはいかがでしょうか?
