ピアノ調律師にスポットを当てたドキュメンタリー番組が完成しました

コンサートで美しい音色を響かせ、聴衆に安らぎと感動を与えてくれるピアノ。
その音色がどのような調整を経て生まれるかは、多くの聴衆は知りません。
コンサート前の限られた時間に、ピアノ調律師が耳を研ぎすませ、職人技を駆使して一台のピアノは調律されます。

ピアノ調律師歴およそ40年の鈴木均さんは耳と経験、そして150種類以上の道具を駆使してピアノを理想の状態に近づけていきます。
湿度や温度のわずかな変化にも音が左右される繊細なピアノ。
「コンサートの間だけ、ピアニストの魔法が解けないように」と鈴木さんが語る調律作業は、コンサート前の限られた時間、本番のわずか2時間前で作業を完結する、まさに職人技の結晶です。

しかし、調律師とピアニストが直接言葉を交わすことは通常ありません。
鈴木さんにとってはピアノそのものがピアニストとの対話の場。音のニュアンス、鍵盤の反応、響きの余韻ーこれらを手掛かりにピアニストが求める音を読み解いていくプロセスはまさにプロ同士の真剣勝負です。

愛知県内のコンサートホールで鈴木さんが仕上げたピアノを使った姉妹ピアノデュオ・Kitriの演奏が行われ、鈴木さんの言う「魔法の瞬間」を収録。言葉を介さず、音だけで交わされる職人と演奏家のやり取りを丁寧に描き出します。

また、鈴木さんが調律師を志した理由や、道具・耳・経験を駆使して「音」を整える日々の仕事にもスポットを当てます。
150種類以上にも及ぶ調律道具を手に、弦一本一本と向き合う職人の姿には、音楽を縁の下で支える者ならではの信念がにじみます。
調律の仕事に込められた思い、ピアノと半生をともにしてきた鈴木さんの歩みもお届けします。

音楽の舞台裏に息づく職人の情熱と、その物語で織りなす1時間、どうぞお聴き逃しなく。

魔法が解けるまで~その日限りの鍵盤~
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:2025年5月31日 土曜日 19時00分~20時00分
出演者:鈴木均(ピアノ調律師) 源石和輝(語り)

※該当回の聴取期間は終了しました。

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