プロ野球解説者・大西崇之が語った「自主トレ期間のコーチの仕事」

東海ラジオ『ドラゴンズステーション』(月~金17:15~19:00)に出演した大西崇之氏が、プロ野球キャンプ前の自主トレーニング期間(12月・1月)にコーチとして行っていたことについて話した(1月25日)。大西氏は、2009年から2018年まで巨人のコーチを務めた。

大西氏は、まず、自主トレで「できないこと」として「選手の指導」を挙げて「新人合同自主トレを見に行って、選手の長所を自分の眼で確認していた」と話した。

そして「12月・1月の間に、その年に使う攻撃のサインを考えていた」「サインは毎年変える。サインは、第1に、選手にわかりやすいこと。ということは、簡単なものということだが、3連戦では1試合ごとに変えていた」とのこと。

さらに「サインの箇所というのは、胸がバントであったり、右肘がエンドランだったり、ベルトが盗塁だったり、そこさえしっかり覚えて、その日の箇所だけ覚えておけば大丈夫。あとは、相手チームに見破られないように、いつ見ても同じように触っているように見せることを心掛けていた」

大西氏は「(12月・1月は)サインのことばかり考えていた気がする」とも話したが、そのほかに行っていたこととして「ノックの練習」を挙げた。「1月になって自主トレが始まる中で、自分もグラウンドに立ってノックを打つ。グラウンドで走る。ジムでトレーニングする」など、選手と同じように、キャンプ初日に向けて、コンディション作りをしていた。外野守備コーチとしては、ノックでの飛距離も求められるのだ。

また「外野のポジション」についても考えていたそうだ。大西氏が巨人コーチ時代には、亀井、高橋、長野などの外野手がいた。大西氏は「レフトは送球のコントロールのいい選手を置きたい。送球が左右にぶれるとセーフになりやすい。ピンポイントで投げられる精度の高い選手がレフト」など、原監督から聞かれたときに答えていたそうだ。

その原監督に、試合中の判断ミスを指摘されることもあった。大西氏は、そんな時には、遠征先のホテルの食事会場に一番に行き、原監督の席の前に座り、監督が来たらすぐに「今日はすいませんでした。反省します」と言ってから、試合を振り返って話をしたそうだ。選手同様、コーチも、キャンプインに向けて、準備することはいろいろとあるようだ。

ドラゴンズステーション
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 17時15分~19時00分

※該当回の聴取期間は終了しました。

タグ