さだまさしデビュー50周年記念番組、初回は『ミッドナイト東海』のジングルからスタート

『さだまさしレコードデビュー50周年記念番組 1時の鬼の魔酔い』が東海ラジオ(FM92.9・AM1332)で10月24日25時(10月25日の午前1時)にスタートした。さだまさしは1973年10月25日に吉田政美とフォークデュオのグレープとして「雪の朝」でデビュー。1974年4月にリリースした第2作目のシングル「精霊流し」が、東海ラジオの深夜番組「ミッドナイト東海」のDJ蟹江篤子アナウンサーが気に入り、自身の担当曜日で毎週のように流し続けたのをきっかけに大ヒットした。この番組はさだまさしがデビュー50周年を迎えるにあたって、ちょうど1年前となる10月25日のスタートとなった。

オープニングは懐かしのジングルから

1時の時報直後、懐かしいミッドナイト東海のジングルが流れると「こんばんは東海ラジオミッドナイト東海の蟹江篤子です。今日はね新しい曲かけようと思って用意してきました。これまだレコードとして発売されてないんですね。東海ラジオに見本版も来てないんですね。なんでかけるかというとオープンリールで~」と蟹江篤子がはじめて「精霊流し」を自分の番組でかけた時を再現。曲紹介から番組がスタートした。

さだまさしにとって、ラジオのレギュラー番組としては文化放送の「セイヤング」以降28年6ヶ月ぶりとなる新番組。全国をほぼ毎日コンサートツアーで移動するさだまさしだが、生放送にこだわるためにも、移動が可能な東海ラジオでのレギュラー放送となった理由の一つだ。

その初回のゲストに元グレープの 吉田政美さん と元東海ラジオアナウンサーの蟹江篤子さんが出演した。さだまさしから精霊流しを毎週のようにかけたことについて聞かれると、蟹江さんは「私は本当にこの曲をヒットさせようと思っていた。私好みの曲を世の中にもっと広めるべきだと考えていたから。」と答え、当時のDJ魂を語った。

盟友・吉田政美と語る「グレープ」結成秘話

番組途中からは吉田政美さんも加わり、グレープ結成の背景やデビュー当時の思い出などを語り合った。11月3日に東京・神田共立講堂で「GRAPE50年坂 一夜限りのグレープ復活コンサート」が既に満席で「配信ライブ」にもなることについてや、今はradikoプレミアムで全国から東海ラジオを聴くことができること、タイムフリー機能で後から聞くことができることなどについて、時代の流れを感じつつ同世代の3人の会話が弾んだ。

初回はスペシャルゲストの出演だったが、次回以降はさだまさしが一人で進行。リスナーから「私の一時の迷い」やさだまさしの知らない東海の名所を紹介する「東海どう?五十三次」、お笑いネタとして「ショート・ドラマ・ギャク・ストーリー」略して「SDGs」のコーナーなどを展開していくという。

さだまさしレコードデビュー50周年記念番組 1時の鬼の魔酔い
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜 25時00分~26時00分
出演者:吉田政美、蟹江篤子
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

勇気を振り絞ってドアを開けるとそこは……『観る』『飲む』『語る』ワクワクする小さな映画館を開いた若者の“映画愛”

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

「第8電影」支配人の岡本滉太さん

映画『キューポラのある街』の舞台、埼玉県川口市。鋳物工場は郊外に移り、今はタワーマンションが建ち並んでいます。

タワーマンションが建つ川口駅前

川口駅東口を降りると、賑やかな商業エリアが広がり、昭和の雰囲気が漂う、昔ながらの商店街が続いています。

映画館だと気づかず通り過ぎる人も多い「第8電影」

そんな駅前の裏通りに、小さな映画館があります。しかし、ほとんどの人は映画館だとは気付かず、通り過ぎてしまいます。映画館だと分かっても、勇気がないと、なかなか入れません。

というのも、雑居ビルの裏手の細い階段が入口で、2階に上がると、殺風景な廊下に、ポツンと黒いドアがあります。

「第8電影」開けるのに勇気が必要な黒いドア

ドアノブに「OPEN」のプレートが下がっているだけなので、誰もが二の足を踏んでしまいます。

「きょうは、やめとこ」と帰ってしまう人もいるとか……

「第8電影」ドアを開けるとカラフルでお洒落な館内

好奇心と勇気を振り絞って、ドアを開けると、思わず、「わぁ!」と声が漏れてしまうほど、カラフルで素敵な映画館が、そこにありました。

映画館の名前は、『第8電影』。

「第8電影」バーカウンター

奥に入るとカウンターのバーがあって、その横にはソファが置かれて、くつろげる場所になっています。

「第8電影」くつろぎスペース

映画が上映されるスペースは定員20人、試写室のような雰囲気です。

支配人の岡本滉太さん、25歳。スラリと背が高く、ロン毛で、スタイリッシュな青年です。

南アルプスの山々が見渡せる、長野県阿智村の出身で、子どもの頃から漫画やアニメが大好きで、夢は漫画家でした。高校生になると、隣の飯田市にある高校へ、2時間かけてバス通学。3年間、バスの中で1000本のアニメを見まくったそうです。

高3のとき、担任から「お前、もっとやればできるぞ」と励まされて受験勉強に打ち込み、上智大学文学部哲学科に、見事合格! ところが大学に入ると、同級生と話が合わないことに気づきます。

「みんな、哲学科を目指すだけあって読書量がすごく、知識の豊富さに歴然とした差を感じましたね。漫画やアニメの知識だけでは太刀打ちできないんだなぁと……」

「第8電影」定員20名のシアタールーム

学生時代、読書と映画鑑賞に明け暮れたという岡本滉太さん。特に映画は、名作からマニアックな作品まで1000本近く観たそうです。映画に夢中になりすぎて、大学を5年かけて卒業……、その後、IT企業に就職し、プログラマーになります。

「給料も職場環境も良かったんですが、仕事帰りに同僚や先輩と飲むと、いつも上司の悪口ばかり……、その繰り返しが、だんだん嫌になったんです」

好きな映画の話ができる、そんな仲間がほしかった岡本さんは、土日を利用して、監督やカメラマン・脚本家を目指す映画学校に通います。授業が終わると、時間を忘れて、好きな映画を語り合いました。

「こんな楽しい時間はない」と思っていた岡本さんに映画学校の友達から、「川口に自由に使えるテナントがあるんだけど、一緒に映画館とバーをやってみない?」と、共同経営の話を持ちかけられます。
IT企業でプログラマーを続けるか、それとも映画館の支配人になるか、岡本さんに迷いはありませんでした。

去年11月19日にオープンした映画館&バーの『第8電影』は、自主制作の短編映画が中心で、夜7時ごろから上映が始まります。映画を観終えて、バーでお酒を飲むのもよし! 上映された映画について、語り合うもよし! 『観る』『飲む』『語る』、これが『第8電影』の特徴です。

「第8電影」自由に食べられる無料のポップコーン

「バーでお酒を飲んでいたお客さんは、グラスを片手に、無料のポップコーンを頬張りながら、映画をご覧になっていますね。

短編映画は、監督の想いが凝縮されているので、一癖も二癖もある作品ばかりです。映画を観終わった後、またバーでお酒を飲みながら、お客さん同士、話が盛り上がったりしていますよ」

こんなこともあるそうです……

「さっきの映画の主人公、ダサい中年男、いい味、出していましたね」

カウンターの隣に座った男性に話しかけると、

「そうですか! あれ、実は私なんです」
「えっ!」

上映作品の監督や出演者が、お客さんの評価を知りたくて、こっそり飲みに来るそうです。

「第8電影」入口

秘密クラブのような映画館……

ちょっと勇気を出して、ドアを開けてみませんか。

 

「第8電影」
・アクセス: 埼玉県川口市栄町3-9-11 リーヴァ第一ビル2F

営業日やイベント情報については……
・ホームページ:https://film8th.mystrikingly.com/
・Twitter: @film_8th
・Instagram: @film_8th

 

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