結婚の条件は、20代30代と50代とでは、こんなに大きく変わるもの? TOKAI RADIO『Paradise』

東海ラジオ『Paradise』(月~金9:00~11:00)は「あなたの人生がパラダイスに!」なるように、オトナな音楽、カルチャー情報、医療や介護の問題、ホットなエリア情報、役立つ生活情報、ショッピング情報など、様々な情報を持ち寄って、ホッと一息つける時間を演出する番組。DJは神野三枝。8月18(金)のオープニングトークは「結婚の条件についてのアンケート」の話。

「先日、結婚式の招待状をいただきまして、このようなハレの席に出席させていただくのは、たぶん、20年ぶりぐらいじゃないかという感じです。仕事で披露宴の司会は、これまで1,000件以上させていただいているんです。でも、仕事の緊張とは、また違って、出席となると、何となく身の引き締まるような緊張感がありますね」

「自分が結婚したときのことを振り返ってみますと、結婚したのが28歳だったんですね。若くて純情だったんで、結婚相手に求める条件なんていうものは何も考えてなくて、とにかく、好きになった人が結婚したい人だったんですね」

「ここで、夫のことは、ちょっと置いておいて、もし、今、自分がこの年齢(50代後半)で、結婚相手を探すとしたら、果たして(若い頃と同じように)純粋で真っすぐな気持ちで選べるかと、自問してみると、違うかもしれないなあと思っちゃうわけですよ。もしかしたら、相手を好きになる前の段階で、若い頃とは違う眼鏡をかけて、人を見てしまうんじゃないかと思うわけです」

「結婚相手に求めるものは、人によってさまざまだと思いますが、どうやら、関東と関西とでは、地域差があることがわかりました。関東の女性は、結婚相手に、やさしさや誠実さを求め、関西の女性は、経済力・収入を求める傾向が強いことがわかりました」

「auじぶん銀行がネット上で行った、関東・関西に住む20代30代の独身女性500人に、結婚相手に求める条件を訊いたアンケートの結果です。結婚相手に求める条件、関西の女性のほうが、金銭面を重視する傾向があって、さらには、関東では全然ランク外だった、ユーモアがある人というのが関西ではランクインしています。やっぱり、関西の人は、結婚相手に面白さも求めるようです」

「このアンケートは、20代30代の独身女性が対象だったんですが、私の周りの既婚未婚にかかわらず、50代の女性たちに、個人的にアンケートを取ってみました。もし、今、結婚相手を探すとしたら、どんな条件が大事ですか? そしたら、その結果がですね、何と言うんでしょうね、現実的すぎるというか、ズバズバ言うといいますか、怒らずに聞いてくださいね」

「借金がない。そこそこ貯えがある。めんどくさい親族がいない。自分のことは自分でできて、束縛なしでお互い自由。そして、小ぎれい。ずいぶん図々しいと言ったらいいのか。これを聞いて、男性のみなさんだって、言いたいこと、ありますよねえ。男性の声も聞いてみたいものです」

Paradise
放送局:TOKAI RADIO
放送日時:毎週月曜~金曜 9時00分~11時00分
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苦難を乗り越え4年9カ月かかった“ゴミ拾い”「やらなければいけないことがたくさん見つかりました」

特急「踊り子」号に乗って、伊豆へ足を運ぶ途中、小田原駅を過ぎて車窓にパーッと相模湾が広がると、観光のお客さんが多い日には、車内の雰囲気が一気に華やいで、「見て見て、海!」という歓声が上がります。

この神奈川の「海」に沿って、自ら歩いて「ごみ拾い」をした男性がいらっしゃいます。

豊田直之さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

横浜生まれ、横浜育ちの冒険写真家にして、「NPO法人 海の森・山の森事務局」の理事長も務めている、豊田直之さん、65歳。

小学生の時、「釣り」をきっかけに、海の生き物に興味を持った豊田さんは、当時の東京水産大学に進学し、海に関する様々な仕事を経験されてきました。

豊田さんは、釣りにのめり込むうちに、その魚が海のなかでどんな動きをしているのか、餌を食べさせるとどうなるか、自分の目でもぐって見てみたいと考えて、実行に移します。そのユニークさから、豊田さんには釣り雑誌の連載がたくさん舞い込んできました。さらに大御所の写真家の方に学んで、水中写真の撮影も手掛けるようになります。

そんな豊田さんが、今から20年ほど前、雑誌の取材で訪れたオーストラリアのダイビング関係者から、こんなアドバイスを受けました。

「オレたちの国のまわりの海は、どんどんプラスチックのゴミだらけになっていっている。ミスター・トヨダ、日本もオレたちの国と同じく、周りを全部海に囲まれているだろう? 必ず同じことが起きるから、気を付けてくれよ!」

帰国した豊田さんは、静岡・熱海の沖に浮かぶ初島の海にもぐると、今までに見たことのないような物が、フワフワと近づいてきて驚きました。よく観ると、それは生き物ではなく、スーパーのレジ袋だったのです。

『水中写真を撮る人間として、海の負の面から目を背けてはいけない』

豊田直之さん

そう思った豊田さんは、2012年に「NPO法人 海の森・山の森事務局」を立ち上げて、本格的に海のプラスチックごみの問題に取り組んできました。しかし、2020年代に入って、コロナ禍で思うような活動が出来なくなります。三密回避、県をまたぐ移動は自粛、活動を休む団体も増えて、豊田さんは考えました。

「今、出来ることを細々とやっていきたい。神奈川県内の屋外で密にならずに出来ること。
そうだ、神奈川の海を少しずつ歩きながら、ごみ拾いするのはどうだろうか?」

豊田さんは、意見が一致した、神奈川在住のNPO法人の理事を務めていた60代の男性2人と一緒に、「3匹のおっさん プラごみバスターズ」を結成しました。

2020年4月、湯河原町の神奈川・静岡県境を流れる千歳川の河口から60代のおっさん・3人によるごみ拾いは始まりました。ただ、豊田さんたちは始めてみて、その道のりの長さに改めて驚きます。ゴールの都県境・多摩川の河口までは、なんと400キロ以上もあったのです。

スタート時の「三匹のおっさん」(2020年5月真鶴・三ツ石にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

豊田さんたちは、週末を中心に、毎月1回、午前9時から午後4時まで、1日4~12キロくらいのペースで、ごみ拾いを続けていきました。

数か月後、湯河原から真鶴半島を回って小田原市の根府川に入ると、緩やかな弧を描いた相模湾の海岸線の先に、江の島が霞んで見えてきました。

「俺たちはいったい、あの江の島にいつ着くんだろう……」

思わずそうぼやいた頃、豊田さんは海岸のごみに一定の法則性があることに気付きます。ペットボトルのキャップだけが、海岸に打ち上げられているんです。じつは海に捨てられたり、流れ着いたペットボトルは、波の力でキャップが開くと、海水が入ってボトルだけ沈み、キャップだけが陸に打ち上げられてしまうのです。

ときにはこんな超ハードなエリアも(2020年6月真鶴半島にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

「これはとんでもない数のペットボトルが、神奈川の海に沈んでいることになるぞ!」

えぼし岩を回り、江の島を過ぎると、やっと三浦半島の先のほうが姿を現しました。しかし、三浦半島の細かく入り組んだ入り江が、豊田さんたちの行く手を阻みます。それでも、スタートから2年半近くをかけて最南端・城ケ島に到達。要塞の島・猿島にも渡りながら、いよいよ東京湾に入ってきました。

最もごみが多かった三浦市内(2023年1月)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

すると、今度は軍事基地や港湾施設が、3人のおっさんたちの前に立ちはだかります。仕方なく近くの道路沿いの清掃を行うと、違ったペットボトルの問題が見えてきました。港湾道路の広い中央分離帯の植え込みの陰に、恐らく物流のドライバーの方と思われる車内で小用を足した液体が入った大きなペットボトルがゴロゴロと捨てられていたのです。

様々な苦難を乗り越え、4年9カ月をかけて、昨年12月1日、豊田さんをはじめとした「3匹のおっさん プラごみバスターズ」の皆さんは、多摩川の河口に到着しました。集めたごみはおよそ3トン、うち、7割ほどが三浦市と横須賀市から回収されました。これは地形の関係で相模湾と東京湾のごみが、三浦半島に集まってしまうからなんです。

4年9カ月のごみ拾いを振り返って、豊田さんはこう話します。

羽田空港が背後に見える多摩川河口へ到達(2024年12月川崎市浮島町公園にて)画像提供:NPO法人海の森・山の森事務局

「達成感はありません。むしろ、やらなければいけないことがたくさん見つかりました。ペットボトルが、いったい海のどこに溜まっているのか、潜って確かめたいですね」

神奈川の海を自分の足で歩いた豊田さんは、もう、次に向かって歩き始めています。

「NPO法人 海の森・山の森事務局」HP
https://www.uminomoriyamanomori.com/

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