サクラセブンズ内海春菜子選手の気持ちの強さはどこから?

内海春菜子選手

7人制ラグビーは15人制のラグビーとルールとフィールドの大きさは同じ。広いフィールドを少ない人数でカバーするため、ボールが大きく動き、15人制よりもスピーディーに試合が運ばれたり、一発逆転だったり、最後まで何が起こるか分からないところが魅力だ。スピード重視とはいえ、ハードなコンタクトプレーは変わらない。女子の日本代表、内海春菜子選手は身長160センチと小柄だ。

実際お会いして、目の前でニコニコ笑ってる可愛いらしい女性とグランドで果敢にタックルして、相手選手を置き去りにして疾走する内海春菜子選手とのギャップが大きすぎるというのが第一印象。ところが、お話が始まると、エピソードのひとつひとつが内海選手の気持ちの強さを表していた。

例えば、ラグビーを始めた幼稚園の頃、ボールを持ったらとにかく走れと言われて、走ってトライ取れるのが凄く嬉しくってラグビーの虜になった内海選手、脚の速さは早い男の子と競走していたというからかなりのものだ。ラグビースクールに女の子は内海選手ひとり。「女子がいるみたいな感じで舐められるじゃないんですけど、標的とかにされるのが悔しくって、男の子にもやり返していた」。勝気な少女だったわけだ。

長じて高校時代、大学時代に膝の前十字靭帯断裂という大けがをする。しかも通算3回。選手生命を脅かしかねないケガ、手術の後は10か月近いきついリハビリもある。気持ちが切れても仕方ないところだが、内海選手は全然、選手もう辞めようかなとかも思なかった。

内海選手が繰り返し言っていたのが、仲間の存在の大きさ。遠征、合宿の繰り返しでほとんど家にも帰れない生活の中で、高めてもらったり、支えて貰っている家族のような存在。

しかし、今はその仲間とオリンピックを前にメンバー争いの真っ只中だ。オリンピック経験者の先輩からは「良くも悪くもオリンピックが近くなると、自分が普通でいなくなってくると聞いている」。そんな大事な仲間がライバルになる、得も言われぬ緊張感の中で余計な邪念を振り払って、今行われているセブンスの大会ひとつひとつに集中し、その中で自分のパフォーマンスを発揮することにフォーカスする内海選手は心技体、全てがしなやかで強い人で、現代のやまとなでしことは、こういう人なんだろうなと思った。

相模原市出身、横浜でプレーする内海選手がパリで疾走する姿が見たい。

頑張れ!内海選手!!

日立システムズエンジニアリングサービス LANDMARK SPORTS HEROES
放送局:FMヨコハマ
放送日時:毎週日曜 15時30分~16時00分
出演者:モリタニブンペイ、安藤咲良
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コメの値上がりと“消えた21万トン“を石戸諭が解説

野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時)2月12日の放送は、ノンフィクションライターの石戸諭氏が出演し、米の値上がりと“消えた21万トン”のニュースについて、自身の意見を述べた。

野村邦丸(パーソナリティ)「米の問題です。政府備蓄米を早期に放出すれば、米の価格も安定するんじゃないかと言われてます。その備蓄米をどれだけ出すのかという話もある。一方、消えた21万トンの話もある。石戸さん、米の流れから教えてください」

石戸諭「農家が作った米をJAなどの集荷業者が集める。そこから卸売にいくという流れなんですけど、去年の8月、9月の店頭から米がなくなった米不足の時に新しい販路ができました。個人や中小の業者が、これまでの集荷業者よりも高く買いますよということで、農家から直接取引をするという流れができたんです。農家からすると、高く買ってもらえるからうれしい。実際のところ、米の適正価格がいくらなのかわからない?というのが僕の考えです。どのくらいの量を作るかは国が主導して決めてきた。マーケットが機能していると、みんなが欲しいと思う需要があり、供給量が安定しているときにだんだんと決まってくるわけです」

邦丸「市場のルールですよね」

石戸「ところが、去年は米が18万トン多く取れている。これ、本来なら価格が下がる動きになりますよね。でも、みんなが欲しいと言って、量もできている時に価格がとんでもなく上がっている。米不足の時、政府は新米が出回ったら価格は安定すると見ていたはずです。ところが実際、何が起きてるのかというと、米は取れているし、米は日本のどこかにあるけど出てこない」

邦丸「消えた21万トンですよね」

石戸「米を買い取った人たちは去年の動きを知っているから8月くらいまで手放さないでおけば、同じような状況が起きるかもしれないという考えが働くわけです。もっと高くなるからその時に売ろうと考えるのが自然です。そうなると、手放さないですよね。つまり、米が投機商品のようになってるということです」

邦丸「では、米が下がりにくい状況をどうしたらいいですか?」

石戸「これまで農水省のやり方がうまくいってなかったところが大きいと思うんです。お米はある所にはあるのに、市場に放出されない。いいタイミングで売りたいから売らない人がいる。この人たちに対してメッセージを発して、働きかけないといけない。“こうなったらお米を放出しますよ、持っていても意味ないですよ”と農水省がメッセージを発信しなければいけなかったけど、タイミングが遅くなっている」

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