【ラジオな人】FM802 編成部長 山本剛志さんに聞いた、リスナーに楽しんでもらうために常に考え、挑戦し続けていること【前編】

「ラジオな人」第2弾は、「関西No.1のミュージックステーション」として知られる大阪のラジオ局・FM802。 前編となるこの記事では、多くの人にラジオに触れてもらうための取り組み、“ファーストタッチの機会”について、FM802の山本編成部長に直撃取材してきました!

――FM802といえば、主催するライブのイベントが多いというイメージがあります。そもそも、関西は音楽を楽しんで盛り上げようという音楽ファンの熱が、他の地域に比べて高い気がします。

ありがたいことに、アーティストや音楽関係者からも、関西の音楽ファンの盛り上がりを聞きます。

特にFM802(以下802)は“ミュージックステーション”として、オンエアした音楽を聴いてアーティストを好きになり、ライブに行くことでもっと好きになり、さらには他のアーティストも好きになる。この段階を踏んで、音楽のプライオリティを高めてもらいたいという想いがあります。同時に私たちも、会場に足を運ぶことでお客さんがアーティストに求めていることや、アーティストがその時に表現したいことがわかってくるんです。ライブは、音楽がさらに好きになる非常に重要なコンテンツだと思っています。

――ライブでいうと、ラジオにリクエストされるアーティストのLIVEを体感してほしい!という想いからスタートしたライブイベント「REQUESTAGE(リクエステージ)」は毎年開催されていますよね。

今年で16回目を迎える「REQUESTAGE(リクエステージ)」は、毎年大阪城ホールで開催しています。

コンテンツを生み出す人間としては、一人でも多くの方々にラジオを聴いてもらいたいですし、ラジオへの接触に繋がるようなことを常に考えています。「これをやったらラジオを聴いてもらえる」という秘策はないと思っていて。ラジオ局が主催する音楽ライブや公開放送などに触れて、いいなと思った点が重なって一本の線になったとき、radiko(ラジコ)で聴いてみようとなるんじゃないかなと。いろんな場所に行って、多くの人がラジオを聴くきっかけ「ファーストタッチの機会」を作っているつもりです。

――「ファーストタッチの機会」といえば、802はradiko(ラジコ)による聴取も積極的にアピールしてらっしゃるように感じます。

特に802は、スマートフォンを日常的に活用している10代~30代の皆さんがよく聴いてくださっていて、radiko(ラジコ)が2010年に登場したことでその追い風を実感しています。その6年後、2016年10月に登場した「タイムフリー聴取機能」も私たちにとって嬉しいチャンスでした。

それまではオンタイムでしか聴けない「一期一会」だったのが、今では前日の番組をお昼休みや帰りの電車、寝る前に聴くことができます。これはリスナーにとって嬉しいことですよね。

だからといって、現状に満足している訳ではもちろんありません。一人でも多くの方に聴いてほしいという想いは、常に持ち続けています。

#起きたら802 の企画

――802を広める企画といえば、昨年11月1日~12日の期間、Twitterで「起きたら802キャンペーン」を実施していましたね。目が覚めたら「#起きたら802」のハッシュタグを付けてツイートする。期間限定でプレゼントも用意されました。このキャンペーンは、「起きたらまずはラジオをつけて、802に合わせる」ということが習慣化されるような、楽しい企画ですよね。お昼の番組を担当しているDJの皆さんも、ハッシュタグを付けて参加しているツイートを見ました。

実はこの企画は、ディレクターやDJから生まれたアイディアなんです。ラジオは朝に聴いていただくと、一日を通じて聴いていただける傾向があります。ファーストタッチの機会を増やすことができるのでは?そんな狙いで立ち上がりました。現場から生まれた企画ということもあって、DJ、スタッフも楽しんでくれていますね。

――ある番組を聴いていたら、DJが「メッセージに何を書いたら良いのかわからない人は、『起きました』の一言でも良いです」と仰っていました(笑)。

「メッセージを送ってください」と言われても、何を送ればいいのかわからないというリスナーは意外に多いと思うんです。何を送ろうか迷うなぁ……と思ったら、「起きました!」の一言だけでももちろん大丈夫です。

――802の番組を聴いていて思うのは、DJとリスナーとの距離が近いというのはもちろんありますが、ゲストでいらっしゃるアーティストとDJの距離がそれ以上に近いように感じるということ。アーティストの中には、802のDJと非常に仲が良い人もいますよね。

DJやスタッフがアーティストと良い関係を築いてくれています。大阪まで何度も番組ゲストで来ていただいたり、大阪でのライブにはDJ、スタッフが積極的にお伺いしているので、コミュニケーションの機会が多いからだと思います。

 

西田新さんがパーソナリティを務める『DOCOMO OSAKAN HOT 100』(毎週日曜日 12時~15時)では、美味しいランチにお出かけするコーナー「西ダンシン・イン・ザ・ストリート‼」があるのですが、この番組ではお店のテーブルにマイクを置いて、収録しています。

 

――美味しいものを食べることができて、音楽の話もできて、アーティストにとっても一石二鳥ですね(笑)。

しっかりと、ゲストに“おもてなし”をすることを心がけています。ゲストが楽しんでいる声がスピーカーやイヤホンで聴こえてきたら、嬉しいですよね。私たちは常に、リスナーがどうすれば楽しんでもらえるか、喜んでもらえるかを考えています。アーティストが訪れた場所が今自分が住んでいる街だとわかれば、「この前、◯◯さんが来ていた場所だ!」とワクワクすると思うんです。

どんな番組の企画であっても、我々の自己満足でやってはいけないと、日頃から心がけています。

ヘビーローテーションの発祥は802

――ところで、802では毎月、「ヘビーローテーション」としてオンエアする曲を、洋楽・邦楽それぞれから選曲していらっしゃいます。今でこそ、多くのラジオ局が「ヘビーローテーション」(呼称は「パワープレイ」など)を決めてオンエアしていますが、この「ヘビーローテーション」の発祥は実は802だそうですね。

そうです。メディアはいわゆる”えこひいき”をして特色を出さないと、お客さんにご愛用いただけないのではないか…と思うところがあります。ミュージックステーションとして、ヘビーローテーションの曲をしっかりと選び、ラジオやイベントに出演していただきます。802のヘビーローテーションに選ばれると、1ヶ月でおよそ200回曲が流れます。他のラジオ局のヘビーローテーションに比べて、オンエアする回数が圧倒的に多いですね。

(※編集部注:レコード会社によっては、FM802のヘビーローテーションに選ばれると、社内で「速報」を流す会社もあるそうです)

―― 続きは後編へ!

番組概要

■放送局:FM802
■番組名:『DOCOMO OSAKAN HOT 100』
■放送日時:毎週日曜 12時〜15時
■パーソナリティ:西田 新
■番組サイト: https://funky802.com/hot100/article

▼FM802 ヘビーローテーション はこちらからチェック
https://funky802.com/pages/heavy

▼その他FM802 の番組情報はこちら!
https://funky802.com/

出演者プロフィール


山本剛志

1997年  FM802入社 編成部配属
2011年 営業部へ異動
2013年 802編成部へ異動

インタビュー

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

カメラマン

倉科直弘(kurashina naohiro)

ブルース・ロックを愛する。草野球も少々。街と退廃と幸福について毎日考えています。
「MUSIC MAGAZINE」「Number」「ケトル」など、多数の雑誌に写真を掲載。大阪在住。

twitter: @kurabokurabo

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電撃ネットワークのリーダー・南部虎弾急逝…ギュウゾウ「“なんか寂しいね”ってなる場面は必ず出てくると思うんです」

TOKYO FMの音声配信プラットフォームAuDee(オーディー)の番組「直撃!コアチョコ地獄電波」(隔週木曜・20時配信)。ホラーにプロレス、カンフーにカルト映画など、コアなデザインでアパレル界を席巻する「ハードコアチョコレート」代表・デザイナーのMUNEが、自身の経営する「BAR バレンタイン」にコアチョコユーザーである各界の著名人をお迎え。大人になりきれなかったあなたに送る教養プログラムです。

2月22日(木)の配信では、電撃ネットワークのギュウゾウさんがゲストに登場。パフォーマンス中に起こった忘れられないハプニングや、今後の電撃ネットワークの活動について語ってくれました。

▶▶「直撃!コアチョコ地獄電波」音声版


(左から)ギュウゾウさん、MUNE


1964年8月生まれのギュウゾウさん。1990年結成の人体実験パフォーマンス集団「電撃ネットワーク」のメンバーとして現在も活躍中です。栃木県塩谷町ふるさと観光大使であり、2015年からは栃木県応援音楽イベント「ギュウ農フェス」を主宰。音楽と栃木県名物食のイベントを開催しています。

◆サソリ芸でまさかのハプニング!?

MUNE:電撃ネットワークで、「ムチャクチャだったな」と感じた思い出はありますか?

ギュウゾウ:どの方向で(笑)?

MUNE:たとえば、サソリ芸はギュウゾウさんの十八番じゃないですか。サソリに関する面白いエピソードはありますか?

ギュウゾウ:サソリに刺されたエピソードはあります。最初に、なぜ僕がサソリをやろうと思ったか。残念ながら(2015年に)亡くなっちゃった、(元メンバーの)三五十五さんが途中からMC専属になって。パフォーマンスはやらない立場だったんですけど、彼はアイデアマンだったんですよ。で、毒が比較的弱いサソリを見つけてきたぞと。でも、毒はあるんだよ?

MUNE:(笑)。

ギュウゾウ:「これさ、生放送で刺されたら面白くね?」ってところから始まったの(笑)。

MUNE:すごいなあ。

ギュウゾウ:AX(日本テレビ)だかCX(フジテレビ)だかのキー局ですよ。当時、僕はパフォーマンスの数が増えなくて悩んでいたんですね。それで、俺がやることになりました。ゴムで指をめっちゃ締め上げて、正月の年越し番組の生放送で「年明けに世界で一番早くサソリに刺される男」ということでブスっと(笑)。それがはじまり。

MUNE:え~! 指の血を止めていたらなんとかなるものなんですか?

ギュウゾウ:1回目は大したことはなかった。今まで3回強烈に刺されたんだけど、どんどん症状が悪くなんのよ。たしか、山口県でやった2ステージ回しのライブ1ステージ目でサソリに刺されたんですけど、メンバーたちのリアクションがみんな違って面白かったんですよ。

三五さんは「お前顔がすげぇぞ」と。口のなかを刺されて腫れがすごかったんですよ。「次は休んでもいいからな。無理するなよ」とも言ってくれた。

そうしたら南部さんが「ちょっと失礼」と写真をカシャっと撮ったんですよ。「なんだ?」と思っていたら、ガンガン俺の携帯に電話がかかってきて。南部さん、俺がサソリに刺された顔の写真をSNSにアップして、大騒ぎになったんですよ(笑)。

MUNE:(笑)。

ギュウゾウ:次にダンナ小柳君が、「ギュウちゃん。いくらケガをしていてもね、次のステージを休んだらギャラは減ることになるよ」と。「お前、金の話かよ!」みたいなね(笑)。

オチとしては、顔がパンパンになったしSNSで出まわっているから「嫁さんが心配しているだろうなあ」と思いながら家に帰ったんですよ。そうしたら、うちのカミさんが「父ちゃん大変! ほうれい線がなくなってる!」とか言って。いいカミさんをもらったなあと思いました(笑)。

MUNE:ポジティブな言葉ですね(笑)。

ギュウゾウ:そのあとは病院に行って、毒消しというかアレルギー止めを投与してもらったんです。「これを飲んで寝てください」って睡眠導入剤ももらったんですけども、それを飲んで寝るときに「このまま目が覚めないんじゃないか」と思って怖かった。

カミさんに「起きないかもしれないから写真を撮っておいて」と伝えましたが、起きました。大丈夫でした。俺、30年のあいだサソリを口に入れていて、ひどく刺されたのは3回なんですよ。コストパフォーマンスはいいほうだよ。

MUNE:(笑)。


ギュウゾウさん


◆今後の電撃ネットワークはどうなる?

MUNE:今後も電撃ネットワークの活動は続けて、大きくしていくみたいな展望ですか?

ギュウゾウ:電撃ネットワークは、南部(南部虎弾)さんが残念ながら急逝(2024年1月)して、新しく体制を整えないといけない部分はあるんですよね。だけど、エンターテインメントの演出に関しては自信があるつもりなんです。

あとは、いつまでもおじさんの脳みそのなかでやっちゃうと寒いところがあるので、今の若い人たちがどういうパフォーマンスを見たらワクワクするのか、どういうジョークで笑顔になるのかを、僕ら先輩組が(後輩メンバーに)押し付けずに、メンバーみんなで伸び伸びとやりたい。

残念ながら南部さんが亡くなって、三五さんが亡くなって。パワー不足になったり「なんか寂しいね」ってなる場面は必ず出てくると思うんです。そこをどうやって耐えて乗り越えていくかを考えていく。

MUNE:そうですね。

ギュウゾウ:「信義耐」と言ってね。いろんなことがあっても耐えて前に進むという、役者の安藤昇さんが言っていた言葉なんです。最初のうちはなかなかうまくいかない。だけど、そのほうが爆発力はあるじゃん? だから、心配はしていない。

MUNE:では、今後の電撃ネットワークのご予定は?

ギュウゾウ:電撃ネットワークのライブはあるけれど、まだ小さいところでの再開ですね。あとは、3月23日(土)に南部さんとエスパー伊東さんの合同お別れ会があります。

それと、僕は60歳になるんですけども、8月11日(日)に川崎のクラブチッタで還暦イベントをやります。今回は久しぶりにパンクバンド、パフォーマー、ヒップホップの連中とやろうかなと。あと、許される限り電撃も火を使ったりするパフォーマンスができたらいいなと思っています。



番組では他にも、ギュウゾウさんの俳優時代の振り返りや、今日元気さんを交えて電撃ネットワークのパフォーマンスに関するエピソードを披露しました。

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「直撃!コアチョコ地獄電波」音声版
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<番組情報>
番組名:直撃!コアチョコ地獄電波
配信日時:隔週木曜日・20時配信
パーソナリティ:MUNE

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