ラジコでJクラブ応援番組を聴こう!【清水・新潟・徳島】

J1からJ3リーグまで2019年シーズンを折り返し、後半戦に突入しました。また、主力選手の海外移籍も相次ぎました。鹿島アントラーズの安部裕葵選手はスペインのバルセロナへ、横浜F・マリノスの天野純選手はベルギーのロケレンへ。彼らに代わる新たな若い才能の出現、そして国内海外からの夏の補強も活況。さらなるチームの変化が楽しみです。

今回は、J1の清水エスパルス、J2のアルビレックス新潟と徳島ヴォルティスのトピックやクラブ応援ラジオ番組、ラジコで楽しめるラジオ中継情報をご紹介します。

マスコットが体当たりで挑む“パルチャレ”に注目! 清水エスパルス

清水エスパルスマスコットのパルちゃんといえば、Jリーグウォッチャーとして知られる平畠啓史さんも著書の中で、“Jリーグのマスコット界を牽引するトップランナー”と評されている存在です。Jリーグ開幕時のオリジナル10のひとつであるエスパルス、サポーターとともに25年以上歩んできたマスコットのレジェンドのひとり。

2019年シーズンにレジェンド・パルちゃんが挑んでいるのが「パルチャレ120」。タイトルどおり120のチャレンジをこなしていくというもの。7月24日(水)現在では12個を達成しています。

その内容は、テレビやラジオ番組のAD業務であるキューやカンペ出し。出演者へのお茶出しなど。新聞社では紙面チェックのほかエスパルスグッズの販売員、駅前で乗客への切符の買い方のフォローを行う、熱々のカップヌードルを食べるなど。120達成まであと108! パルちゃんの体を張ったチャレンジを見守っていきましょう!

《試合スケジュール》
明治安田生命J1リーグ 第21節
8月3日(土)19時 横浜F・マリノス@日産スタジアム

クラブ応援番組 K-MIX SHIZUOKA『ISSO S-PULSE』

K-MIX SHIZUOKAでは、毎週金曜日21時からジュビロ磐田、21時15分から清水エスパルスとJリーグ2クラブ分の応援番組を連続でオンエアしています。サッカー王国・静岡にあるラジオ局ならではの編成で、一気に静岡にあるふたつのクラブの状況や情報を知ることができます。

清水エスパルスの応援番組『ISSO S-PULSE!』は、エスパルスの実況担当経験もあるスナオマサカズさんがパーソナリティを務める番組。シーズン中は、監督や選手のインタビュー3本ほどを組み合わせて構成され、試合の振り返りや次節への意気込みをメインにしつつも、プライベートなトークも時には交えて選手のオンとオフを伝えています。

オフ期間は、新体制発表記者会見の模様や、エスパルススタッフとして活躍中の元在籍選手へのインタビューなど、エスパルスサポーターが聴きたい知りたい情報をまとめている番組です。

ISSO S-PULSE
放送局:K-MIX
放送日時:毎週金曜 21時15分~21時30分
出演者:スナオマサカズ
番組ホームページ

※放送情報は変更となる場合があります。

2019シーズン夏始動! プラネタスワン アルビレックス新潟

ホームスタジアム開催のナイトゲームで、照明を効果的に使った演出をして雰囲気を盛り上げるクラブが増えています。アルビレックス新潟も、この夏から「プラネタスワン」という演出を始めました。

ホームでの勝利試合終了後に、公式グッズの「プラネタスワン」というペンライトを振って、勝利の喜びをスタジアムの選手とサポーターで分かち合うイベントです。6月15日(土)の栃木SC戦にクラブ初の試みとして行われてから恒例になっています。

ペンライト「プラネタスワン」は、発売するたびに完売。数量限定で追加販売されるほどの人気グッズで、チームカラーのオレンジやイエロー、レッドなど14色もの光が点灯します。同じ光るグッズとして、選手の名前が入った「提灯ライトキーホルダー」も。ペンライトと提灯で夏のスタジアムをキラキラに輝かせたいですね。

《試合スケジュール》
明治安田生命J2リーグ 第25節
7月31日(水)19時 FC町田ゼルビア @町田市立陸上競技場

今年で10年目!「スタジアム学園祭」徳島ヴォルティス

徳島ヴォルティスのホームスタジアム、鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム(通称「ポカスタ」)を会場にした「スタジアム学園祭」が毎年開催されているのはご存知でしょうか? 徳島県内の高校や大学に通う学生たちがホームゲームイベントをプロデュースするもので、今年も着々と準備を進めているようです。

ちなみに昨年は、県内3高校・6大学・1専門学校が連携してプロデュースしました。徳島の素材を使ったお手頃おでんや阿波晩茶を入れたアイス、特産物の藍を使用した和菓子、学校で育てた野菜で作ったサッカー観戦専用フードなどを販売。学生たちのユニークなアイデアが光るアイテムの販売やイベントで会場を盛り上げました。

10周年を迎える今年のスタジアム学園祭は、10月13日(日)ファジアーノ岡山戦の日に開催されることが決定。Jリーグと地元の学生たちとのコラボで、また地域の絆が一段と深まりそうですね。

《試合スケジュール》
明治安田生命J2リーグ 第25節
7月31日(水)19時 鹿児島ユナイテッドFC 
@鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム

今回は、清水エスパルス、アルビレックス新潟、徳島ヴォルティスのトピックと応援番組、ラジコで聴けるラジオ中継情報をご紹介しました。気になった番組があったら、ぜひチェックを!

日本全国には特色のあるJリーグクラブ、そしてラジオの応援番組がまだまだあります。次回も注目クラブをピックアップしてご紹介していきます。ラジオを聴いて気になるJリーグの試合へ足を運んでみてください。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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