サカナクション・山口「土下座させられた」下積み時代の苦労を語る

極楽とんぼ・加藤浩次さんとサカナクション・山口一郎さんがSTVラジオでガチトーク! 7月19日(日)放送のSTVラジオ『加藤さんと山口くん』では、二人の地元・北海道にまつわる話題や青春時代、人生観など日々の思いを語る本音トークで盛り上がりました。(STVラジオ『加藤さんと山口くん』7月19日(日)放送分)

サカナクション・山口の青春時代

日本テレビ「スッキリ」の番組ロケで共演し、意気投合したことから実現した今回の特番は、山口さんの自宅兼事務所で収録が行われました。札幌第一高校出身の山口さんは、クラスのほとんどがスポーツ特待生だったという高校時代を振り返りました。

加藤:(高校で)音楽をやってる人、周りにいたの?

山口:当時、結構バンドブームで、バンドを結成している人はいたんですよ。同じ高校じゃなくても他の高校とかでも、エリア毎にライブハウスで活気があって、そこのライブハウスで有名になると人が集まるみたいな。僕は札幌ベッシーホールってところを拠点にして、そこで軸になりながら。

加藤:もう高校時代からオリジナルみたいな(曲を)やってたの?

山口:小学校、中学校からオリジナルの曲を作って、中学校のころに溜めてた曲とかを高校に入ってアレンジしてたりしてたんで。

加藤:すごいね。

山口:僕、18歳でビクターの育成契約したんですよ。

加藤:ああ、そんなすごかったんだあ。

18歳でビクターと育成契約を結び、東京でライブ出演もしていたものの、思うような結果が出ずにいたという山口さんは、独自の音楽性を模索していきます。

山口:当時は、普通のギターロックみたいな感じで、自分の曲とメロディーと言葉が活きるみたいな事だけやってたんですけど、全然拾われなくて。このままじゃダメだと思って、他にはないような音楽を自分で開発しなきゃダメだと思って。

加藤:独自のやつをね。

山口:周りを見渡したり、当時はインターネットが出始めた頃なんでネットでいろいろ調べたりして。そしたら自分はダンスミュージックも好きだったんで、クラブとライブハウス両方遊びに行ってたんですよ。でも、クラブもライブハウスも楽しみ方は両方違うけど、音楽好きな事には変わりないじゃないですか。だから、両方にウケる音楽っていうのを開発しようと思って。

加藤:えっもう、じゃあ、コンセプトから入ってるのね?

山口:そうです。ダンスミュージックとロックを混ぜようと思って、サカナクションを結成したんですよ。

加藤:へえ~。すごい!

ミュージシャンに土下座!? 北海道での下積み生活

山口さんは29歳でメジャーデビューを果たすまで、10年間に及ぶ下積み生活のエピソードを語りました。

加藤:29(歳)から東京ってなると、結構なよっこいしょ感あるよねえ。北海道でもう馴染んでるし、30手前だし、「今から東京行ってどうなるんだろう」って、「北海道で別に食えてるからいいや」みたいなのもあったでしょう?

山口:それが北海道で食えてなかったんですよ、全然。

加藤:え、バイトしてたの?

山口:バイトです。ずっと居酒屋とアジアレストランでアルバイトしてて、あとコンサートのイベンター。

加藤:ああ、メジャーなミュージシャンが来たらコンサートの機材を運んだりとか。

山口:それをやっていたので、いろんなプロミュージシャンの現場を見てたんですよ。だから、自分がメジャーデビューしたらこんな風にならないでおこうとか。

加藤:どういうこと?

山口:なんかこう……すっごく態度が悪いミュージシャンとかいるんですよ(苦笑)。

加藤:はははは(笑)。

山口:いやもう、バイトに対してめっちゃ冷たいとか。

加藤:そのミュージシャンは、今でも生き残ってるの?

山口:それが……生き残ってるんですよ。それで、僕ね、1回土下座させられたことあるんですよ。

加藤:はははは(笑)。

山口:とあるミュージシャンに、バイト時代に。

加藤:え、それは25~6(歳)?

山口:25ですね。

加藤、劇団のオーディションで…

加藤さんは19歳の時、当時勤めていた運輸会社を退職して、既に上京していたミュージシャン志望の高校時代の友人宅に居候する形で芸能界入りを目指しました。当時、役者志望だった加藤さんは、芝居に関する知識が全くないまま、ミュージカル劇団・東京キッドブラザースのオーディションを受けたそうです。

山口:オーディションとか、どんな事するんですか?

加藤:最初はね……面接と歌。東京キッドブラザースっていうのはミュージカルなのよ。オーディションの項目として、面接、そして「東京キッドブラザースの公演で使った曲を歌ってください」みたいなのが書いてあるわけ。東京キッドブラザースの公演なんか観た事ないじゃん? わかんねえなって思って。歌える曲何かなって思って。

家に居候してるミュージシャンいるじゃん? 「お前よ、よくアリスの「冬の稲妻」歌ってたよな」つって(笑)。「それ歌えばいいじゃん」つって、そいつが弾き語りで弾いてくれて家で練習して、本番で歌って。みんな東京キッドブラザースが好きだから、東京キッドブラザースの歌を歌うわけさ。

「やっべえ」と思って、「すみません。何番、加藤浩次です」って言って。「歌う曲は?」とかって言われて、「アリスの「冬の稲妻」で」って言われたら、伴奏が入るんだけど「あ、それできません」って言われて。「じゃあ、君、アカペラで歌って」って言われて。「冬の稲妻」をアカペラで歌って(笑)。そりゃ落ちるわなあ。

山口:でも、ハート強いっすね。

加藤:いや、恥ずかしかったよ~。俺、何してるのかなあって。アカペラで歌わされてさあ。

山口:そこで心折れないんですねえ。

加藤:折れかけたよ~!

加藤さんと山口くん
放送局:STVラジオ
放送日時:2020年7月19日 日曜日 12時00分~13時00分
出演者:加藤浩次(極楽とんぼ)、山口一郎(サカナクション)
番組ホームページ

Twitterハッシュタグは「#加藤さんと山口くん」

※放送情報は変更となる場合があります。

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ラブレターズのアルバイト事情。マシンガンズ「KOC決勝進出してから言うなんて遅い」

お笑いコンビ・マシンガンズがパーソナリティを務める『マシンガンズの働きタイミー』(文化放送・火曜21時30分~22時)。4月22日の放送には、マシンガンズと親交のあるお笑いコンビ・ラブレターズが登場した。

今回の放送では、ゲスト・ラブレターズの2人が、自身のバイト遍歴を語るシーンがあった。

ラブレターズ・塚本「僕はADとかやってました。元々放送作家志望で、作家塾に行ってたりもしてた関係で、テレビ局にも興味があって。初めて(キングオブコントの)決勝に行った2011年は、まだADやってたんです」

芸人であることも明かしておらず、あくまで一アルバイトとして働いていた塚本。
しかし決勝に進出したため、当時ADをしていた『オードリーのNFL倶楽部』で、MCのオードリー・春日に話しかけたという。

塚本「まずADから声をかけることがないから、春日さんが身構えて。『実は僕、芸人やってまして、今度キングオブコントに出るんです』って報告したら、『そうか……お前何者だ!?』って(笑)」
西堀「決勝決まってから言うなんて、デリカシーないんじゃないか?(笑)」

一方、溜口は神宮球場で7年間ボールボーイをしていた。
このエピソードは、お笑い好きの間では比較的有名なエピソードではあるが――

ラブレターズ・溜口「ボールボーイって時給制なんですよ。神宮球場に行って、夕方に(雨天で)試合中止ってこともある。そうすると3時間分だけ時給が出るんです」
滝沢「早めに行って待機してるの?」
溜口「待機してます。(試合前の)練習で片付けとかもするので。でも試合が毎日あるわけじゃないので、それ以外の日は大学野球のグラウンド整備とかしてました」

大学時代にヤクルトスワローズに夢中になり、少しでも関われるアルバイトを探した溜口。
ビールの売り子やチケットのもぎりなども検討したが、「しっかり試合が見られて、近くで応援できる仕事」として狙いを定めたのがボールボーイだった。

溜口「募集要項とかなかったんですけど、衝動で神宮球場のお問い合わせ窓口に電話して『ボールボーイやりたいんですけど募集してませんか?』って聞いたんですよ。そうしたら『ちょうど昨日一人辞めちゃったから、明日面接に来て』って言われて」
滝沢「どこかでバイト募集は出てるの?」
溜口「あれは関係者同士で繋いでるんですよ。信用問題なんで」

溜口もまた、キングオブコントの決勝に進出した2011年までは、ボールボーイのアルバイトを続けていた。
当時はアルバイト中、スタンドから「キングオブコントおめでとう!」と声をかけられることもあったという。

滝沢「ふたりともさ……(周囲に芸人をやっていることを)言うの、遅くないですか?」

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