ジェーン・スー出演!生活に彩りを与えてくれるラジオ番組をご紹介

作詞家、コラムニストとして活躍するジェーン・スーさん。先日、NHK総合『インタビュー ここから』(2023年5月3日放送)で約5年ぶりにテレビ出演し、人生に大きな影響を与えたラジオについて熱く語るシーンが話題になりました。

今回スーさんがパーソナリティを務めるラジオ番組『ジェーン・スー 生活は踊る』(TBSラジオ)、ポッドキャスト番組『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』(TBS Podcast)の内容とその魅力について紹介します。

ジェーン・スー出演 TBSラジオ『ジェーン・スー 生活は踊る』

ジェーン・スーさんは、旧知の仲でもある音楽ジャーナリスト・高橋芳朗さんの番組『高橋芳朗 HAPPY SAD』(TBSラジオ、2011年4月〜2012年9月放送)や『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(TBSラジオ、2007年4月〜2018年3月放送)のゲスト出演をきっかけに、2011年10月から『ザ・トップ5』シリーズのレギュラーコメンテーターを3シーズンにわたって担当。本音トークを繰り広げながらリスナーに寄り添う姿勢が支持され、ラジオパーソナリティとして頭角を現していきます。

2014年4月からは、自身初の冠番組『週末お悩み解消系ラジオ ジェーン・スー相談は踊る』がスタート。恋バナや人生相談、電話によるカウンセリングを通して、リスナーたちの悩みを数多く解決してきました。2015年3月には、過去の相談から傑作エピソードをまとめた書籍『ジェーン・スー相談は踊る』(ポプラ文庫)も発売されています。

そして2016年4月、TBSラジオの長寿番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(1986年4月〜2016年4月)の後半枠『昼もゆうゆう120』の放送時間を引き継ぐ形で『ジェーン・スー 生活は踊る』がスタート。2021年に放送5周年を迎え、平日昼の人気番組として定着しています。2023年には、3年ぶりに開催された「あなたにとって一番スーパーなスーパー」を決める国民投票、「第4回スーパー総選挙」の反響が認められ、「第60回ギャラクシー賞」(2022年度)のラジオ部門に入賞。新型コロナウイルス感染症の影響で休止していた「生活は踊る 全国ツアー」も再開しました。全国各地でリアルイベントを開催し、リスナーのもとへ元気を届けています。

ジェーン・スー 生活は踊る
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週月曜~木曜 11時00分~13時00分
出演者:ジェーン・スー、パートナー:(月)小笠原亘(火)杉山真也(水)小倉弘子(木)蓮見孝之
番組ホームページ
公式Twitter

Twitterハッシュタグは「#生活は踊る」

※放送情報は変更となる場合があります。

番組タイトルや相談コーナーなどは、『相談は踊る』時代の要素を一部継承しつつ、いま欲しい旬な情報や生活に彩りを与えてくれる豆知識などを発信する内容です。各曜日パートナーはTBSアナウンサーが務めており、月曜に小笠原亘アナ、火曜に杉山真也アナ、水曜に小倉弘子アナ、木曜に蓮見孝之アナがそれぞれ担当。番組で流れる楽曲は高橋芳朗さんが選曲・監修しています。

『ジェーン・スー 生活は踊る』コーナー紹介

ジェーン・スーの魅力が凝縮!「相談は踊る」

番組のメインでもあり、『相談は踊る』時代から継続しているコーナー。リスナーから寄せられた悩みに、スーさんとパートナーが答えます。相談件数は『相談は踊る』から通算してカウントされており、2000件を突破しました。

恋愛や人間関係など、リスナーから寄せられるジャンルはさまざま。"人生の酸いも甘いもつまみ食いしてきた"スーさんが時に厳しく、時に優しく一つ一つの悩みに真摯に向き合う名物コーナーです。番組宛に届いた相談の一例を、スーさんの答えと併せてご紹介します。

マウントを取ってくる同僚にモヤモヤ(2023年5月2日放送分)
会話をするたびにマウントを取ったり、嫌なことを言ってくるアラカンの同僚に悩む女性からの相談。同じチームとあってなかなか物理的な距離が取れず、逃げられないため、しんどい状況に。性格が合わない、価値観が異なる相手にどう接したらいいのか。

スーさんは、マウントを取られやすいタイプの人に向け、自身の中での解釈で主導権を握る「マウントコントロール」、さらに状況の「エンタメ化」を提案。ファッション、メイクなど相手がマウント取ってきそうな項目を9つ考え、「嫌なヤツビンゴ」を作成。ビンゴを達成するために質問攻めにしたり、マウントをコントロールして逆に楽しんでしまう方法を紹介しました。

さらに相談者が大好きなAMラジオについても嫌味を言われたことに対し、「FMとAMを分けて考えるタイプですか」と同僚が仕掛けてきたマウントを無効化していく術も提案していました。

マッチングアプリで出会った女性と初デート。でも、LINEを教えてもらえず…(2023年5月8日放送分)
マッチングアプリで出会った女性とデートをしたものの、LINEを教えてもらえなかった37歳男性からの相談。アプリ内のメッセージのやり取りで盛り上がり、初デートへ。築地でランチ、浜離宮へ散歩。その後、東京タワーで解散。デート中は会話が弾み、価値観も合って好印象。しかし、女性はLINEを交換してくれず、デート後には疎遠に。男性は女性の心理がわからないと悩んでいる様子でした。

スーさんは「女性が男性と会ってピンとこなかったのは、ご縁がなかったからであってダメージを受けることはない」と回答。テストのように合否判定があるわけでなく、相性の問題で世の中には相性が多い人・少ない人がいる。「深く考えずに次に行ったほうがいい」と男性を励ましました。しかし、「デートコースの内容が交際2~3か月後に盛り上がる内容なのでは」と切り出すと、女性は初回のデートということでおしゃれをしてヒールを履いて来たのではないかと推測。男性が用意したプランでは足を痛めてしまったのでは……と女性側の気持ちを考察しました。マッチングアプリの初回デートには、”お昼にカフェで30分程度の気軽なOG訪問スタイル”を薦めていました。

日替わりパートナーが役立つ知恵を紹介「生活情報」

各曜日パートナーが日々の生活に役立つ知恵を紹介。グルメ情報やおすすめアイテムの紹介、お家でも手軽に実践できる生活情報など、テーマは多岐にわたります。

2023年5月1日の放送では、スーさんと月曜パートナー・小笠原アナがスタジオで新茶の飲み比べを行いました。世界のお茶専門店「ルピシア」で聞いた、新茶についての知識や淹れ方を紹介後、新茶5種を飲み比べ。

「ぐんと味が濃い」、「味が丸い、まろやか」など一口ごとに味わいながら、新茶特有の色や香り、おいしさを表現。5種それぞれ異なる味わいや香りに驚くスーさんと小笠原さん。2人は「濃厚でパンチがある」という、新茶では一番人気の鹿児島産「知覧新茶 ゆたかみどり 2023」がお気に入りと話していました。

5月3日の放送では、水曜パートナー・小倉アナが、すかいらーくグループの新業態店「桃菜」を紹介。中国茶を味わいながら点心を楽しむ「飲茶」専門店で、食べ放題だけでなく、中高年やシニア層にも嬉しいアラカルトやコースもあるお店です。

番組では、小倉アナが東京・町田市にある鶴川店で収録した音声をオンエア。店舗関係者へのインタビュー後、北京ダックや米粉揚げ餃子(ハムスイコー)など、次から次へと味わう小倉アナに、スーさんがその旺盛な食べっぷりにツッコミを入れる場面も。

グルメ、医療、音楽…専門家が生活の知恵を伝授「スーさん、コレいいよ」

スーさんにその時々のトレンド情報や季節に合わせた生活の知恵を授けるコーナー。医療、料理、ファッションなどなどさまざまなジャンルの専門家が登場します。

月曜日は料理研究家・浜内千波さんが月1でレギュラー出演し、旬の食材を使った簡単料理や季節のレシピを紹介。調理する上でのポイント・注意点だけでなく、食材ごとのおすすめ料理や購入する際の見極め方も教えてくれます。

水曜日は、医師・医療ジャーナリストの森田豊さんが月1レギュラーで出演。身近で起こりやすい病気をテーマに症例や対策法などを伝授し、今日から取り入れやすいお役立ち健康情報が満載です。

第2・第4木曜日は、高橋芳朗さんによる洋楽コラムをお届け。洋楽を通してアーティストの音楽ルーツや社会背景、時には邦楽も織り交ぜながら、よりわかりやすく洋楽を解説しています。高橋さんは番組全体の選曲監修も手掛けており、放送中に流れた選曲リストを番組公式HPで公開中です。

2019年には『ジェーン・スー 生活は踊る』初の番組本「音楽コラム傑作選」を発売。2021年から高橋さんとスーさんのポッドキャスト番組「生活が踊る歌」で音楽トークを配信中です。

TBS Podcast『ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」』

TBS Podcast内で配信されている、ジェーン・スーさんと元TBSアナウンサー・堀井美香さんのポッドキャスト番組。2020年10月から『生活は踊る』が月曜から木曜までの放送となり、金曜パートナーを務めていた堀井さんが番組から離れることに。スーさんがTBSラジオに掛け合う形で、2020年10月2日より毎週金曜17時に新作を配信する番組が誕生しました。現在は18万人ものリスナーが愛聴しており、「今週もよくぞ、よくぞ金曜日までたどり着きました! 本当に本当にお疲れさん!」、「負けへんで」、「頑張るんじゃない、踏ん張るんだ」など、多くの人に元気と勇気を与えています。

番組内容は、2人のとりとめのない雑談やおたより紹介など。スーさんと堀井さん、リスナーの「互助会員」が日々の小さな失敗、モヤモヤなどを週末の金曜日にシェア。ミドルエイジ特有の悩みや心配事を持ち寄って共感、共有し、お互いに励まし、助け合い、笑い飛ばしていく……まさに「互助会」的な番組です。

2022年10月には配信100回を記念した有観客イベントを開催。同年12月には初の公式ファンブック「OVER THE SUN 公式互助会本」(左右社)も発売し、販売前に重版がかかるほどの売れ行きに。企業内の互助会員の活躍もあり、番組コラボも多数展開されています。

過去の放送エピソード紹介(※一部)

Ep.0:地上波に行きたい宣言!? 記念すべき初回配信(2020年10月2日配信分)

『生活は踊る』金曜日の最終回を終えた直後に収録された初回配信。現在は60分を超える配信がほとんどですが、初回は30分の配信でした。スーさんの挨拶「おはこんばんちは」、堀井さんの「こんばんにゃ」から、懐かしいおニャン子クラブトークに。福永恵規さん、生稲晃子さん、うしろゆびさされ組ら、お互いの好きなメンバーを挙げ、河合その子さんのソロデビューシングル「涙の茉莉花LOVE」をスーさんが口ずさむ場面も。

「イラっとした時の受け流し方を教えてほしい」とのお便りから、「YOSHKIさんみたいになりたい」と堀井さん。壮大な宇宙観、何でも受け止めるおおらかさに憧れていると発言が……。また、番組初回とあって「令和ならではの中年女性向けの番組に」、「地上波に行きたい野望がある」、「番組のクラブの名前を募集しよう」「Tシャツ作ろうよ」など、今後の指針についてもトーク。「我々中年同士だから言えることがあって…」と中年あるある、スーさんの父親から「膣を締めるだけダイエット本」が送られてきた話で盛り上がるシーンもありました。

Ep.135:法律婚、事実婚…さまざまな“ふうふ”の形を紹介(2023年5月5日配信分)

5月末に発売を控えた堀井さんの単行本「聴きポジのススメ 会話のプロが教える聴く技」(5月31日発売、徳間書店)の予約特典が、「子音レッスン」の音声であることに鋭くツッコむスーさんでしたが、「タッ! サッ! ツッ! カッ」と子音を披露する堀井さんに大笑い。その流れでスーさんは、小学校の時に受けた前衛的な音楽授業の話を披露しました。

前回分の配信で「事実婚」のおたよりを募集し、事実婚と法律婚の違いやメリット・デメリットなどを探ることに。それぞれの結婚を経験している互助会員たちから届いたお便りを紹介しました。事実婚を選んだきっかけや悩んだこと、どこに行ってどんな風に進めればいいのか……。事実婚から法律婚、法律婚から事実婚にしたなど、さまざまな“ふうふ”の形が登場しました。

【番外編】笑う声 聴こえるのは二人の笑い声のみ!?(2023年3月10日配信分)

スーさんと堀井さんが約3分間にわたり、ただただ笑いあう、まさに実験的な音声が配信されました。この笑い声を聴いていると、イライラやモヤモヤが浄化されていく!? 悩んでいたことがバカらしくなる(?)かもしれません。

この記事を書いた人

高田りぶれ(たかだ・りぶれ)

山形県生まれ。ライターなど。放送作家のキャリアを生かし、テレビ・ラジオ番組のおもしろさを伝える解説文を年間150本以上執筆。趣味は観ること(プロレス、サッカー、相撲、ドラマ、お笑い、演劇)、遠征、料理。

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政界の女性比率も上げるべき 「女性版骨太の方針」で2030年までに女性役員の比率を30%以上へ

経済アナリストのジョセフ・クラフトが6月6日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。政府が男女共同参画会議で示した「女性版骨太の方針」について解説した。

※画像はイメージです

女性版骨太の方針

政府は6月5日、男女共同参画会議で「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023」(女性版骨太の方針)の原案を示した。東京証券取引所の最上位「プライム市場」に上場する企業について、女性役員の比率を2030年までに30%以上とする目標を明記し、東京証券取引所の規則に新たな規定を設ける方向で調整している。

飯田)2030年ですから、あと6年半くらいですね。

現実的には難しいが目標を高く設定するのはいいこと ~取締役会での女性比率も上げるべき

クラフト)正直に申し上げて、現実的には難しい数字だと思います。しかし、極めて重要なことですし、目標を高く設定するのはいいことだと思いますので、これに関しては問題ありません。加えて、取締役会での女性比率も上げるべきだと思います。

飯田)取締役会での女性比率も。

クラフト)「プライム市場」に上場する企業について明記するということですが、今回、政府が発表して、なぜ東京証券取引所が発表していないのか。

飯田)そうですね。

クラフト)おそらく規定などを設けると、達成しなかったらどうするのだという議論になるからです。30%という数字は、現実的には難しい。東京証券取引所としては、少し難色があるのだろうというイメージを受けます。ただ、この目標は世界基準ですので当然のことです。

政界の女性比率も上げる努力をして欲しい

クラフト)もう1つ加えると、取締役会の女性比率だけではなく、政府に言いたいのは、政界の女性比率も上げなくてはいけないということです。

飯田)なるほど。

クラフト)国会の女性比率を上げる努力も、同時にしていただきたいと思います。女性役員のいる企業、女性取締役がいる企業で業績が悪いという話は聞いたことがありません。企業としても、積極的に女性の役員登用をするべきです。

飯田)企業としても。

クラフト)新卒から女性を採用していくというやり方もありますが、中途での採用も積極的に行うべきだと思います。高い目標ではありますが、是非とも達成していただきたい。

飯田)プロパーの人間が中心であり、数が限られるなかで、クオータ制のようなものがあると数を揃えることが先決になってしまい、それはそれで本末転倒だという指摘もありますね。

コロナ禍でのいいことは働き方が変わったこと

クラフト)その通りです。ただ単に、「誰でもいいから数を揃えればいい」という話ではありません。環境づくりから人材育成を含め、企業の業績に貢献する形で女性比率を上げていくのは当然の流れだと思います。

飯田)その辺りから、男女問わず多様な働き方というところまでシフトしていくと、いろいろと変わってくるかも知れませんね。

クラフト)コロナ禍で1ついいことがあったのは、「Zoom」などを使い、働き方が変わってきたことです。それは今後も対応できるのではないかと思います。

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