<加藤登紀子>60周年記念企画アルバム「明日への讃歌」のDisc.2 【恋話】
『THE MUSIC OF NOTE』加藤登紀子 ~明日への讃歌~
■放送:2025年10月 毎週土曜日 22:00-23:00
■DJ:加藤登紀子
1ヵ月にわたりDJを担当した番組もいよいよ最終回!
最終オンエアの第4回は、10月29日にリリースされる60周年記念企画アルバム「明日への讃歌」のDisc.2【恋話】を、濃いエピソードとともに紹介!
穏やかで優しい語り口で、ご自身の60年のキャリアを語ってくださいました◎
【オンエアリスト】
★オープニングテーマ:まっすぐ見つめたい/加藤登紀子
M01.18の頃~Chez Maria~/加藤登紀子
M02.雨のシャンソン/加藤登紀子
M03.オペラの終幕/加藤登紀子
M04.愛する権利( Le Droit D'aimer)/エディット・ピアフ
M05.冬の蛍/加藤登紀子
M06.愛はあなたの胸に/加藤登紀子
4回にわたって、60周年記念企画アルバム「for peace」と「明日への讃歌」(それぞれ2枚組)をピックアップ。
加藤登紀子が出会った方々とのエピソードや、曲作りのお話などたっぷりお届けしました。
インフォメーション
<リリース>
10月29日(水)60周年記念企画アルバム第2弾「明日への讃歌」
<加藤登紀子ほろ酔いコンサート2025>
■12月6日(土)〈京都〉京都劇場
■12月27日(土)〈大阪〉新歌舞伎座
<オフィシャルサイト>
https://www.tokiko.com/
※該当回の聴取期間は終了しました。
「バスの運転士」の一言が、10年前の記憶を呼び覚ました―ラジオが結んだ、不思議な再会
先日、ニッポン放送では『上柳昌彦 あさぼらけ スペシャル ~あけの語りびと~』をお送りしました。実は8人の方を取材させていただいたのですが、皆さんのお話が、どれもドラマがあって、ご紹介しきれませんでした。
そこで、ご紹介できなかった4人の方を、4週にわたって、『あけの語りびと』でお届けしています。今週は3人目の方です。不思議なご縁で繋がるラジオネーム「すみちゃん」の物語です。
7月28日に発生した「令和8年熊本地震」。その翌日は水曜日だったので、いつもの『あけの語りびと』は、急遽お休みして、熊本からメールを送ってくださったリスナーさんに電話をつなぎました。
実はその方、10年前にもお話を伺っていたんですが、いただいたメールでは、同じ方だと分からなかったんです。お話の中で、『10年前、バスの運転士だった…』と聞いた瞬間、「あっ、あの時の!」
私の脳裏に、10年前の記憶が、鮮明に蘇ってきたんです。不思議なものですね。「バスの運転士」という言葉が、10年の時を経て、私の記憶の引き出しを開いてくれたんです。
熊本市にお住まいのラジオネーム「すみちゃん」は、50歳です。ラジオを聞くようになったのは、中学三年生の冬。受験前にインフルエンザで寝込んだ時、枕元で聞いたラジオが、とても面白かった。それが、ラジオとの出会いでした。
当時、熊本ではニッポン放送が聞けなかったので、窓際にラジオを置いて、向きを傾けたりして、雑音の中、聞いていたそうです。
「そうそう、上柳さんの声を初めて聞いたのは私が高校二年の時でしたね。こちらのローカル番組が始まる前の、夜7時10分から20分だけ、熊本放送(RKKラジオ)で、『花の係長 ヨッ!お疲れさん』がネットされていたんです。東京のラジオ局は、めちゃくちゃ面白い!と思って聞いていましたよ」
高校へ通う電車の中でもポケットラジオで聞くほど、ラジオ好きになったすみちゃんは、大学を卒業すると教員免許を取り、中学校の「技術」の教師になりました。本棚を作る木材加工や、電子製品のはんだ付けなどを教えていたそうです。
しかし、教師の仕事は勤務時間が長く、生徒や保護者への対応など、さまざまなことが重なり、別の道を考えるようになります。
子どもの頃から乗り物が大好きだったすみちゃんは、36歳のとき、市内バスの運転士になりました。始発バスを担当する日は、朝5時過ぎには発車前の点検作業を始めます。
「朝早く起きるのは、やっぱりつらいんです。眠い目をこすってラジオをつけると、あれ?上柳さんの声が流れてきたんです。『あ、うえちゃんの番組が始まったんだ!』と、朝の楽しみが生まれましたね」
ところが、番組スタートから3週間後、2016年4月14日夜9時26分、熊本地震が発生しました。その夜、地震の様子をメールで知らせてくださったすみちゃんに、翌朝、スタジオから電話をつないだんですね。
あの電話から10年が経った今、バスの運転士さんをされていないと伺って、どうされたのか、ちょっと気になって、お話を伺うと、体調を崩されたとのこと…。検査を受けると腎臓の機能が低下していて、今は週に3回の透析を受けています。昼間の仕事は難しくなって、夜、ガソリンスタンドの事務をされています。そこでは、ラジオが聞けます。
オールナイトニッポンから「あさぼらけ」へ…「明け方、ラジオから、うえちゃんの声が流れてくると、ああ、そろそろ今日も仕事が終わりだなぁ、って思うんですよ。今は、ラジオから聞こえてくる、うえちゃんの声が、ホッとする一日の締めくくりになっています」
ラジオネーム「すみちゃん」、今朝もお仕事、お疲れ様です!