山梨県内の経済について日銀甲府支店の水野支店長に訊く

FM FUJIの番組『Bumpy』木曜日のコーナー「CLOSE UP TODAY」(毎週木曜、17:35頃~)の6月23日のオンエアに日銀甲府支店の水野裕央支店長が出演。山梨県内経済の最近の状況について分析を紹介しました。

麻耶:水野支店長は日銀でどのようなお仕事をされているんでしょうか?

水野:まず、日銀の支店の仕事を簡単にご紹介させていただきますと、1つめは、お札に関する仕事です。皆さんの財布に入っておりますお札、良く見て頂くと日本銀行券と書いてあります。日本銀行はお札を発行し、お札が世の中で流通すると金融機関を通じて日本銀行に戻ってきます。戻ってきたお札は、偽札がないかをチェックし、汚れ度合いをみて再度流通してもよいかを確認します。また災害等で傷んだお札の引換えを実施しています。

2つめは、銀行の銀行や政府の銀行の仕事です。金融機関が日本銀行に当座預金を設けることで、日本銀行は、金融機関に資金を決済するサービスを提供しています。日本銀行には、政府の預金も設けられていて、国税や社会保険料などの国の資金の出納、計理、管理などを行っています。

3つめが、地域の金融経済動向の把握と情報発信です。4つめが、各都道府県に設置されている金融広報委員会の山梨県の事務局として、金融・金銭教育活動を行っています。

支店長は、これらの運営を統括していることに加え、地元の方々との間で財界の会合に出席したりして関係構築を図り、県内の金融経済情勢の情報を収集したり発信したりしています。

「金融経済概観」とは

麻耶:さて、日銀甲府支店では、6月22日に「山梨県金融経済概観」6月分を発表されましたが、この「金融経済概観」とは どのようなものですか?

水野:県内の金融経済動向の情報発信の1つでして、統計を分析したり、県内の企業の方々にお話しを伺ったりしながら、毎月1回「山梨県金融経済概観」という形でまとめて、公表しています。

麻耶:ホームページを拝見したんですけれども、県内の経済について天気マークやグラフを使ってすごくわかりやすく把握できるようになっていますよね。6月22日に発表した「金融経済概観」では全体として山梨県内の景気についてどんな判断になりましたか?

水野:いつも総括判断としてまとめた文章を書くのですが、「新型コロナウイルス感染症や資源価格上昇の影響などから一部に弱さもみられるが、基調としては持ち直している」という判断をしました。

麻耶:業種別ごとの好調・不調はいかがですか?どのような業種が好調といえるでしょうか?

水野:製造業、非製造業別にお話しをしますと、製造業については、全体としてみると、旺盛な需要の下、山梨県でウエイトの高い半導体関連や電子部品を中心に、業種間や協力会社などに裾野を広げながら回復を続けています。能力増強投資や生産性向上などの設備投資へも波及しており、現時点で前向きな流れが続いています。ただし、順風満帆かというと、企業の皆様は大変ご苦労されていて、半導体不足や中国のロックダウンの影響で、原材料や部品が調達できない状況が長引いています。また、原材料価格や資源価格を製品価格に転嫁できない中小企業や小規模企業の方も多く、収益面でご苦労されています。

非製造業については、資源価格上昇などのマイナスの影響を受けているのですが、一方で、感染症が落ち着いているため、プラスの影響もあります。これまで感染拡大下で抑制されていた旅行、外出や外食などの経済活動の動き出しにより、サービス消費を中心に持ち直しの動きが見られています。ただ、こちらも全てが良い方向に向かっているかというと、いくつかの分野では、コロナ前に比べ依然として弱さもみられています。例えば、自動車販売では、半導体不足に加え、中国ロックダウンの影響も加わり、自動車が納車されずに困っています。また、団体旅行を対象とした宿泊施設、貸切バス、大規模な宴会などの夜の飲食などでは、感染症が収束したわけではないので、元に戻るためにはもう少し時間がかかりそうです。

それから、県内よく見てみますと、畜産業では、ウクライナ情勢に伴う資源・穀物価格上昇から、飼料代や光熱費負担が上昇し、大変ご苦労されています。

今後の見通しは

麻耶:今後の見通しについてはいかがでしょうか?山梨県経済を左右するような要素としては どのようなものがありますか?

水野:持ち直しの基調にはありますが、いくつかの観点で慎重にみていく必要があろうかと考えています。1つめは、感染症の動向です。世の中の雰囲気はこれからがウィズコロナだという空気もありますが、感染症に振らされてきた2年間ですので、予断は許しません。2つめは、半導体などの部品不足、原材料不足などの解消がどうなるかという点です。3つめは、資源・穀物価格の上昇の影響です。最後に為替の影響です。こうして点に注意しながら、県内の企業の方などからお話しを伺い、これらを注意深くみていく必要があります。

麻耶:色々と課題はありますが、全体として持ち直しているということですから、これがグッと上がっていくといいですよね。

水野:そうですね。

日本銀行甲府支店

Bumpy
放送局:FM FUJI
放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~18時50分
出演者:渡辺麻耶
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勝俣州和、初登場!! 『ナインティナインのオールナイトニッポン』 ゴールデンウィークは勝俣州和が、いーんじゃない?

『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネット/毎週木曜25時~27時 生放送)の次回5月2日(木)の放送に、勝俣州和が生出演することが決定した。

ナインティナイン・矢部浩之、岡村隆史  勝俣州和

この1年トークに登場する頻度が高かった勝俣州和が番組初登場! 『ナインティナインのオールナイトニッポン』5月2日(木)25時~27時 生放送

連休に伴う郵便事情でコーナーへのハガキが届かないこともあり、ゴールデンウィークは毎年ゲストを迎えてスペシャル企画を実施している『ナインティナインのオールナイトニッポン』。

今年のGWのスペシャルゲストは、ある時は大阪の飲食店で、ある時は豊洲市場で偶然岡村が遭遇したというエピソードから、ことあるごとにこの1年話題に登場し、ハガキ職人のネタにも登場している勝俣。

かつて『めちゃ×2 イケてるッ!』(フジテレビ系)や『笑っていいとも!』 (フジテレビ系)で共演。そこでの勝俣の立ち振る舞いやリアクションの作法に「勉強させてもらったこと多かった」と番組で振り返ったこともあった。今回、そんな番組にいてくれると安心感がある勝俣なので、「ゴールデンウィークは勝俣州和がいーんじゃない」とゲストにオファー。快諾して出演してくれることになった。

お互いに長くバラエティの世界で活躍しながらも、近年あまり深い交流がなかったというナインティナインと勝俣州和が今回の生放送でどのような絡みを見せるのか必聴だ。

番組では現在、勝俣州和への質問や、情報をメール nn@allnightnippon.com で募っている。

勝俣州和がゲストに登場する『ナインティナインのオールナイトニッポン』は、5月2日(木)25時から生放送。

ナインティナインのオールナイトニッポン

■番組タイトル:『ナインティナインのオールナイトニッポン』
■放送日時:2024年5月2日(木) 25時~27時生放送 ※3日(金・祝)午前1時〜3時
ニッポン放送をキーステーションに全国36局ネット
■パーソナリティ:ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之)
■ゲスト:勝俣州和
■ハガキ:〒100-8439 ニッポン放送 ナインティナインのオールナイトニッポン
■メールアドレス:nn@allnightnippon.com
■番組HP:https://www.allnightnippon.com/nn/
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