ジビエも鮮度が大切!狩猟から出荷までジビエ肉加工処理の流れを聞く

渡辺麻耶が木曜日のDJを担当するFM FUJIの番組『Bumpy』(毎週月曜~木曜、13:00~18:50)のコーナー「やまなしジビトーク」(木曜、16:35~)10月20日のオンエアでは、ジビエ肉加工処理施設「八ヶ岳ジビエ」の五味舞さんにジビエ肉加工処理の流れやこだわりについてお話を伺いました。

麻耶:さっそくなんですが、「八ヶ岳ジビエ」はいつからジビエの生産を行っているんですか? 

五味:はい。平成28年からで6年目となりました。 

麻耶:「八ヶ岳ジビエ」の場合、森での狩猟からジビエとして出荷されるまで、どのような過程を踏むのかご紹介いただけますか? 

五味:罠や銃で捕獲されている現場まで保冷車で向かいます。ガイドラインである放血のみを現場で行い-6°で個体を冷やしながら施設に帰ってきます。適切に皮剥ぎ・内臓摘出・消毒を行いそのまま3日から4日間保冷庫で熟成を行ないます。その間、余分な水分が抜けて、タンパク質やミネラルの凝縮を待ち、熟成させることにより、アミノ酸が豊富になって、肉自体に、より張りが出て、食感も柔らかくなります。いいお肉の状態を見極めながら、仕上がった個体から切り出しの作業をします。真空パックをして必ず金属探知機をします。五罠や銃で捕獲されている現場まで保冷車で向かいます。ガイドラインである放血のみを現場で行い-6℃で個体を冷やしながら施設に帰ってきます。適切に皮剥ぎ・内臓摘出・消毒を行いそのまま3日から4日間保冷庫で熟成を行ないます。その間、余分な水分が抜けて、タンパク質やミネラルの凝縮を待ち、熟成させることにより、アミノ酸が豊富になって、肉自体に、よりハリが出て、食感も柔らかくなります。いいお肉の状態を見極めながら、仕上がった個体から切り出しの作業をします。真空パックをして必ず金属探知機をします。 

麻耶:しとめてから私たちの元に届くまで、すごく細かい過程っていうのがあるんですね。その生産過程なんですが、こだわりアピールポイントっていうのはありますか? 

五味:正しい放血と保冷車での搬入、そして熟成ですね。例えば、魚と一緒で、鮮度が最優先で時間との勝負なんですね。わかりやすい例ですと魚釣りへ行って、ずっと魚をそのままビニール袋に入れるか、しっかりと凍結をしてクーラーボックスに入れるか、この違いが出てきます。 

麻耶:なるほど。その「八ヶ岳ジビエ」の特徴や魅力と言うとどんなところでしょうか? 

五味:実は私、ジビエ処理施設に関わるまで、ジビエ肉が美味しくないものという感想でした。処理施設を運営するにあたり、社長のしとめたお肉が先ほどの過程を経てお肉になって、実際に食べてみたところ、キラキラと輝いていて美しくも感じました。で、鹿肉はこんなに美味しい物だと初めて知って。食べたことがない・苦手だなと思っている方は、弊社のジビエ肉で固定概念を覆す自信があるので、ぜひ試していただけたらなと思います。 

麻耶:五味さん自身が体験したそのエピソードなので、すごい説得力がありますね。 

五味:シカ肉は牛肉と比べて脂質が1/5だったり、鉄分を多く含んで1.7倍だったり、とてもヘルシーで体を鍛えている方や、女性・お子様にもいい食材になっています。 

麻耶:健康食や美容としてもいいんですね。取引をされるお店の方であったり、一般の消費者の方からどんな反応がありますか? 

五味:実際に使っていただいているシェフさんには、こんなに状態の良い鹿肉は見たことだったり、食べたことがないよっていうお声だったり、こんなにジビエっておいしかったんだねと言っていただけております。 

ジビエを広めるうえでの課題は

麻耶:ジビエに関してもっと知ってほしいと思うところやジビエを広める上で課題だなと感じているところはどんなところでしょうか? 

五味:「八ヶ岳ジビエ」のジビエ肉というのは、自然の恵みを最大限に生かしていて、人間が作り出したものではないというところです。 で漢方薬であるクマザサや木肌を食べて、おいしい空気とおいしい水を飲んで、八ヶ岳の大自然ですくすくと育ったいのちですね。いのちのリレーとして、これから未来に繋いでいくのには、いろんな角度からの課題がたくさんあって、たとえばその一つは食育だったり、命を無駄にしないということですね。これは自分にも置き換えることができる一番身近なところだと思うからです。で、実際に県内外の小学生の施設見学も受けてきましたけれど、これからは親子で参加できるイベントなど開催して、よりもっと身近に感じていただけるように計画もして行きたいと思ってます。 

麻耶:命をいただくっていうことの意味であったり、その八ヶ岳の豊かな自然の中で育まれたからこその美味しさであったり、命をムダなく美味しくいただくっていうことを、どんどん広めていきたいですよね。 

五味:はい。 

麻耶:次回はそんな五味さんに八ヶ岳ジビエの商品についてご紹介頂きたいと思います。五味さん、次回も引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 

五味:よろしくお願いします。 

鹿ソーセージが完成

このように、FM FUJIでは「みんなの2030 つくるみらい・つなぐみらい」の取り組みの一環として、山梨でジビエにかかわるみなさんとともに、魅力的なジビエの商品開発をおこなってきました。その結果、河口湖のフレンチレストラン「TOYOSHIMA」の監修・八ヶ岳のジビエ肉処理加工施設「八ヶ岳ジビエ」の協力のもと、鹿ソーセージが完成。FM FUJI・SHOPでオンライン購入することができるようになりました。

鹿ソーセージ販売ページ

Bumpy
放送局:FM FUJI
放送日時:毎週月曜~木曜 13時00分~18時50分
出演者:鈴木ダイ(月)、上野智子(火)、石井てる美(水)、渡辺麻耶(木)
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被団協のノーベル平和賞について、大竹まことらがコメント

12月10日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、被爆者団体の全国組織「日本原水爆被害者団体協議会(被団協)」のノーベル平和賞受賞について取り上げた。

12月10日、ノーベル平和賞授賞式がノルウェーの首都オスロで開かれる。
被団協を代表し、長崎で被爆した田中熙巳さんらが出席する。

大竹まこと「(田中熙巳さんは)92歳。テレビのインタビューなんかでも観たけど、92歳とは思えない、矍鑠としてしっかりとした受け答えをされる方。この方は13歳で被爆して、親族5人が亡くなったんですよね」
武田砂鉄「田中さんは『核による抑止力は存在しない』と語っていました。これまでの核抑止論っていうのは、各国のリーダーの理性的な部分に委ねられてきた。これもとても危険な状態ですけど……。田中さんは具体的にプーチンという名前を挙げていましたが、他にもトランプだとか金正恩だとか、最近の中東だとか、リーダーたちの理性的な部分はここ何年かでガタついているわけです。日本政府は核兵器禁止条約に批准もしていない状況。この平和賞受賞を受けて政府が出すコメントは、またいつも通りの抑えたような内容なんでしょうけど……それではいけないんじゃないかと思いますね」
小島慶子「私は広島の原爆資料館に4回くらい行ってるんですけど、一番印象的だったのは、当時の市民の方が描いた絵でした。プロではないですけれど、お子さんも含め被爆された方が描いたものには、言葉にはならない訴えがあった。ああいうものは記憶と共に、語り継いで残しておくことが大切かと」

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