「高校生の時より足が速い」 満島真之介が夢中な“自分のレベル上げ”とは?
満島が登場したのは、10月24日(土)放送のJ-WAVE『KDDI LINKSCAPE』(ナビゲーター:TENDRE、田中シェン)の「CONNECTORS AVENUE」。エンターテイメントシーンなどで活躍するゲストを迎え、つながることで生まれる可能性やヒントを探っていくコーナーだ。
番組は、Spotifyなどのポッドキャストでも聴くことができる。
・ポッドキャストページ
自分を解放できる状態を作ることが大事
満島真之介は沖縄県出身、2010年に俳優デビュー。満島は、これまでの人生で印象的だった出会いに「18歳で上京したときの東京との出会い」を挙げた。東京に来たときの印象を「急にRPGのゲームの新しいステージに立たされた感じ」と語った満島が今、夢中になっているのは「自分のレベル上げ」なのだという。満島:朝起きたときの状態がいい日が1週間のうちに何日あるか、とか。料理もそうで、なにかおいしいものを作りたいなと思ったら挑戦してみます。「歳を取ったら体が動かなくなる」と言いますけど、「いや、待て」と。「まだいけるはずだ」と思って、走りますよね。そうすると今、高校生のときより足が速いんですよ。
TENDRE:すごい。
満島:みんな、自分で止めている気がするんです。「この歳だから」とか「私、苦手だから」ということってけっこうあると思いますが、僕はそれをあまり作らないようにしていて。だから、得意も不得意も今はないですね。
TENDRE:常に自分を解放しているみたいなことですかね。
満島:解放できる状態を作ることが、大事かなと思っていて。まずは自分で自分に壁を作らない。相手が「これ、田中さんに向いている気がします」と言ったときに「いやあ、私それは……」と言うのと、「あ、そうですか。じゃあ、ちょっと1回やってみます」というので、たぶん人生に雲泥の差が出てくると思うんです。
田中:わかります。癖ですよね、ちょっとワンクッションって。
満島:いろいろな思いがあると思いますが、人が見ている自分というのは自分よりも見えている場合があるので。
TENDRE:たしかに、そうか。
満島:背中は一生、自分で見られないんですよ。なので、背中を見られて「いい背中しているね」と言われたら「あ、そうですか?」みたいな。
TENDRE:それはたしかにうれしいですね。
満島:人から見られている自分を意識するというか、ちゃんと聞いてあげる。それを受け入れていくと、けっこう新たな世界が広がっていくんです。
国際共同制作ドラマに出演
満島は現在、フジテレビで放送中のドラマ『kiDnap GAME』に出演している。同作は坂口健太郎が主演を務め、韓国のイ・ジュンギをはじめアジア各国の俳優が集結した、国際共同制作ドラマだ。『kiDnap GAME』 本予告映像 【10月6日(火)放送スタート!】
田中:(笑)。
満島:ただ、いろいろなバラエティ番組をやっていたり、自分でしゃべる機会も増えてきて、すごく僕のなかではありがたいことで。でも、役者をやっていると、そのドラマを観ていただければわかると思いますが、役のなかに今日のこの僕がまったくいないんです。声の出し方からしゃべり方、たたずまい、所作も含めて違う人を演じているので。自分で(自分の役を)観ても「ちょっと面倒くさい、遅れてきた反抗期の男だな」とか思ったりしているんですけど、彼のなかにもいろいろな思いがあったり、屈折したものがあったり。貧しい家庭で育ったから、絶対に負けたくないという気持ちから……ということとかがこれから、いろいろと描かれてくるんです。そういう作品に参加させてもらえることになったのも、すごくありがたいです。
TENDRE:ネタバレにならない範囲で、これから注目してほしいところ、満島さんなりのポイントはありますか?
満島:どんどんゲームが進んでいくし、どんどん脱落者も出てくるんです。この脱落していく理由だったり、なぜこの7人が選ばれてしまったのか、というのがどんどん解き明かされていきます。
田中:ゲームですものね。
満島:テレビを観られている方は、普通の放送は吹き替えで流れているんです。吹き替えだと、世界の空気がわからないなという人は、音声ボタンを押すと韓国語や英語、タイ語だったりと、いろいろな現地の言葉がちゃんと聴けます。
TENDRE:ニュアンスを現地の言葉でくみ取ってもらえたら、また見え方も変わってくると。
満島:そうだと思います。これから楽しくなりますし、まとめて観てもいいですし、1話ずつ観ながら1週間考察してもいいですし、楽しんでいただけたらなと思います。
アクティブで素早い人間観察
番組では、人がなにかに夢中になることで生まれる出会いやつながり、そして新しい未来のヒントを探っている。満島に夢中になっていることを尋ねると「今を生きることに夢中」という答えが返ってきた。満島:自分のレベル上げもそうですが、本当に今日来ていただいた人たちとも何年か前から考えると、会うかどうかわからなかった人たちなんですよ。めっちゃうれしいんです。みんな生きてきて、ここにいるもんねって。こういう一瞬、一瞬の重なりというものを感じることに夢中です。
田中:あと、自分自身がまだ知らない世界に出会うことにも夢中になっていると。
満島:まさに今日もそうですけど、初めてお会いする方々のお顔を拝見して「ああ、みなさんここで働いていらっしゃるんだ」とか「何県出身かな」と、いろいろなことを考えていくことも好きですね。そうすることで人の体型、お洋服、髪型だったり、自分のなかで「この人ってこういう生活してきたのかな」「今こういうことを楽しんでいるんだろうな」「こういうことに悩んでいるんだろうな」というのを考えるのが好きなんです。そういう人たちと何かを生み出せるようになると、無限です。
田中:人間観察が大好き?
満島:みなさんが想像する、じっとして「観察していますよ」みたいな感じではなくて、アクティブで素早い観察なんです。じっと見ていると見られているほうも嫌じゃないですか。「なんで見ているんだろう? なんかついてる?」とか。ちょっとザワザワっとしちゃう。なので、すれ違う一瞬でこの髪型でこの洋服を着ていた、何色が好きそうだなという、このレベル上げです。
田中:怖い(笑)。
TENDRE:まあまあ。
満島:でも、これは男女問わずなので。ドラマや映画では、ひとつの作品でスタッフの方々が100人ぐらいいらっしゃるんですね。照明部の人たちとかはどんどん入れ替わったりするんですよ。ほぼ忘れていないです。
TENDRE:すごい。
満島:まだまだ見習いの方でも、何年後かに会ったときにどの作品かは覚えていなくても「あれ、ひさしぶりだよね? どの作品で会った?」と言うと「え? 覚えているんですか?」みたいな。というのが、僕のなかでは「よし、ひとつレベル上がった」となる瞬間です。次に会ったとき、その人がけっこう上の立場になっているんですよ。
田中:それはご自身が、裏方も経験したことがあるということなんですか?
満島:それもひとつありますし、やっぱり仕事に向かうときとか「今日楽しくなってほしいな」「今日生きていてよかったな」と思いたいんですよ、みんな。思いたいはずなんですよ。ということは、思わせてあげる人がいなきゃいけないじゃないですか。「あ、今日来てよかった」「ひさしぶりだね」「めっちゃ大人になったじゃん」「かっこよくなったね」とか。
田中:めっちゃ褒めてくれる。
満島:「髪切った?」もそうです。いろいろとハラスメントとかがありますけど、言い方次第だと思うので。
TENDRE:自分から参加していくみたいなことなんですね。
満島:そうです。そうすると、自分がやったことに対して反応してくれているとか「見てくれているんだ」というのが、ひとつの生きる自分の糧になると思うんです。
田中:満島さんって神社みたいですね。
満島:(笑)。
田中:お参りしてお願いしたら、ご利益が降ってきそう。
満島:もらったものは何倍にもして、返したいなと思っています。
TENDRE:元気の源を知ったような気がします。この番組はいろいろな質問をしていますが、もし満島さんが今後、街や地域、カルチャー、音楽といったいろいろなものとつながってご自身がなにかを作り出すとしたら「こういうことをやってみたいな」というものはありますか?
満島:職業とかなにも考えずに、今の満島真之介に「どうですか?」と訊いてみたんです。そうしたら、ポンと出てきたのは「街づくりしたいよね」という。最初に東京という街に出会って、いろいろな人に出会って、紆余曲折あり右往左往しながらぶつかって、涙して、立ち上がってということを繰り返して、すごく大切な人たちにも出会って。チームで動いていたりとか、いろいろな人たち、みなさんとこうやって出会えるのもそうですが、「待てよ」と。誰かにとって、きっかけとなる街づくりをしたいなと思ったんです。それがなにかはまだ明確ではないんですが、やっぱりどれだけ電子機器だったりデジタル化が進んでも、みんな口がついているので、なにかしらはしゃべりたいと思うんですよね。あいさつもしたいし。「一生しゃべらないでください」と言われたら、僕は2秒で終わります。
TENDRE:(笑)。
満島:それぐらいしゃべれないというのは、実はきつくて。便利な世の中なので、電子機器をいろいろ使えばいいと思いますが、やはり大切にしたいのはコミュニケーションや、さっき言っていた今日のこの人を見たときに「あれ、昨日と違うな」を感じられるコミュニティ。いいことも悪いことも。「体調大丈夫?」「ちょっとお腹が痛くて」と、それをしゃべることで認識するので。でも、「私は元気ですよ。お腹痛くないですよ」って隠していると、そういうのはギスギスしてきつくなってくると思うんです。誰しもが素直に発言できたり、自分が得意なものを好きなだけやれる。しかも、それが必要とされる街を作りたいなというふうに、今回、自分に問いかけて初めて出てきた答えでした。
満島真之介の最新情報はVeleta104の公式サイトまで。
人、街、そして、音楽やカルチャーでつながる「ワクワクする未来」を描くプログラム『KDDI LINKSCAPE』の放送は毎週土曜日の16時から。
