THE CHARM PARK、新曲ができるタイミングは「3日間何もしない日が続いたあとの…」

J-WAVEで放送中の番組『RADIO DONUTS』(ナビゲーター:渡辺 祐・山田玲奈)のワンコーナー「VOLVO DESIGN YOUR LIFE」。3月9日(土)のオンエアでは、VOLVO STUDIO AOYAMAでの公開収録の模様をお届け。THE CHARM PARKさんがゲストに登場し、少年時代や現在の生活について話しました。


■天邪鬼な少年

8歳から24歳まで、アメリカで暮らしていたというTHE CHARM PARKさん。大学はボストンでしたが、ほとんどの期間をロサンゼルスで過ごしました。どんな少年時代だったのでしょうか。

THE CHARM PARK:最近教えてもらった言葉なんですけど、「天邪鬼」。これが当てはまると思います。ロサンゼルスにいたときも、向こうで流れる曲よりも日本の音楽をわざわざ探して聴いて、「これ知らないの?」って(笑)。
渡辺:人がしないようなことをしたいタイプなんだ?
THE CHARM PARK:そうですね。今もそうかもしれないです。
山田:音楽以外でもそういう部分はあったんですか?
THE CHARM PARK:おいしいお店とかも、まずはみんなが知らないようなお店を探したいです。あとで「これ食べてみて」って言いたい。それがカッコイイ。個性につながると思ってました。

音楽を聴き始めたキッカケについて伺いました。

THE CHARM PARK:小さい頃から音楽は家の中で流れていて、ピアノとかギターも家にありました。本当に音楽が好きになったのはギターがキッカケで、中2くらいのときに「真面目に弾いてみよう」と思って練習しました。
渡辺:最初はどんな曲を練習していたんですか?
THE CHARM PARK:速弾きが好きだったんです。学校の中で一番速弾きができるようになろうと思って、ひたすら練習してました。Dream Theaterとか、スティーヴ・ヴァイとか、ギターテクニシャンが好きで、いっぱい聴いて練習してました。
渡辺:日本の音楽も聴いていたということで、いろんなエッセンスが同時に入ってきたんじゃないですか?
THE CHARM PARK:それらが渋滞している可能性もあって、最近悩んでいるんです。そこをどうまとめるかが今年の課題です。
山田:本来はどんな音楽がやりたいと思って音楽を始めたんですか?
THE CHARM PARK:さっきの天邪鬼の話に近いかもしれないですけど、ラジオとかで聴きたい曲があるのに、それを超える、もっと自分が聴きたい曲を書いてラジオで流せるようにしようって思って、始めました。今もそうやって曲を作っています。


■カリフォルニア帰省で感じたこと

続いて、現在の暮らしの中で“楽しい”と感じる瞬間について訊きました。

THE CHARM PARK:自分がリアルタイムで通ってないからかもしれないですけど、最近は好きなアーティストのアナログレコードを買って聴くのが好きです。
渡辺:どういうアーティストですか?
THE CHARM PARK:最近のアーティストも出しているので、それを聴いて、昔の中古のレコードと聴き比べたりするのも楽しいです。どうやってこの音に変化していったのかを聴くのが楽しいです。

今後はオーディオ機器もこだわっていきたいと話すTHE CHARM PARKさん。先日は、カリフォルニア州の実家に帰省してオフを満喫したそうです。

渡辺:新鮮なことはありましたか?
THE CHARM PARK:人が優しくなった気がしました。僕の見た目も以前よりは変わったので、それのせいもあるのか、レストランのウェイターさんもすごく優しくなっていました。でもよく考えたらチップをもっともらいたかっただけでした(笑)。なるほど、と思いました。


■デビューアルバムを振り返り、「ペース配分をしないと」

THE CHARM PARKさんは、昨年12月にメジャーデビューアルバム『Timeless Imperfections』をリリースしました。少し時間が経った今、改めてアルバムについて語ってもらいました。

THE CHARM PARK:やっと客観的に聴けるようになってきました。改めて聴いてみたら、「一応頑張ったな」と(笑)。
渡辺:頑張ったと思う具体的なポイントはどこですか?
THE CHARM PARK:一番わかりやすいのは曲数ですね。自分でけっこう攻めたなと思います。ペース配分をしっかりしないと、何年できるかわからないので、気をつけないとダメですね。
渡辺:メジャーデビューして変化した部分はありますか?
THE CHARM PARK:アメリカではメジャーとインディーズの区別はほとんどないですけど、日本でメジャーデビューすると、まだやらなきゃいけないことがたくさんあると思いました。そこは次の作品に反映できればいいなと思います。

新しい曲ができるのは、どんなときなのでしょうか。

THE CHARM PARK:3日間何もしない日が続いたあとの午前2時が、一番いい曲ができます。
山田:すごくピンポイント!
THE CHARM PARK:「3日間何もしてない!」ってちょっと追い込まれたあとの午前2時に「これいいじゃん!」「やっぱりまだ作れる!」って思います。

最後に、これからの活動について「自分が聴きたい音楽をひたすらできればいいなと思います。自分に嘘をつかないような音楽活動ができれば」と意気込みを語りました。これからの活躍にも注目です!

【番組情報】
番組名:『RADIO DONUTS』
放送日時:毎週土曜 8時−12時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/radiodonuts/

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詩人・最果タヒの個展で楽しめる、「見る人がいて完成する詩」とは?

詩人の最果タヒさんが登場した、J-WAVEで放送中の番組『GOOD NEIGHBORS』(ナビゲーター:クリス智子)。3月14日(木)のオンエアです。

横浜美術館で開催中の最果さんの個展「New Artist Picks 氷になる直前の、氷点下の水は、 蝶になる直前の、さなぎの中は、 詩になる直前の、横浜美術館は。 ―― 最果タヒ 詩の展示」について伺いました。


■600の言葉が「ぶらさがっている」個展
 

 


美術館で詩を展示するという最果さんにとって初の試み。依頼がきた際に考えたのは「その場に行かないと見えない詩」だったそうです。

最果:本で読むほうが言葉って落ち着くので。持ち歩けるし、どこでもいつでも読めるのが本のよさだけど、わざわざ展示に来てもらってその場所で読むなら、そこに行く意味がなければと思ったんです。モビールで言葉をぶら下げて、入れ替わり立ち替わり裏と表で言葉が入れ替わるんです、するとその人がその場にいないと見えない詩がたくさんできていく。「その人にしか見えない詩」があると、その場所に行く意味があるのかなと思うし、どの言葉が目につくかは人によって全然違うので、私が一方的に詩を届けるより読み手が言葉の群れから詩を見つけて完成させてるような感覚になるんです。

クリス:言葉は場所が替わったりするんですか?
最果:場所も入れ替わるし、3枚くらい連続でつながっているやつも、1つずつクルクルと裏表入れ替わるので、それでも全然変わっていきます。
クリス:自分のまとまらない頭の中のような感じになるのかなと思いました。
最果:2つの言葉を同時に見ながらピントが合ったり合わなかったりもあると思うので、それはすごい不思議だと思います。

モビールで吊るしている言葉は全部でどのくらいの数なのでしょうか。

最果:紙は300枚くらいです。モビールが60数個あって、そこに何枚かつけているんですけど、300枚裏表で600個の言葉があって、長い言葉も短い言葉もあるんです。3部作の詩集『死んでしまう系のぼくらに』『夜空はいつでも最高密度の青色だ』『愛の縫い目はここ』の文章と、新作の詩を15本から20本入れていたり、それが混ざり合っています。既存の作品を知っている人は「これ知ってる」と思うんですけど、上下の言葉変わっていくので違う見え方をするかもしれないです。

 

 

 

 

 


■詩に不意打ちをされる

今回のタイトルの「氷になる直前の、氷点下の水は、 蝶になる直前の、さなぎの中は、 詩になる直前の、横浜美術館は。」という部分には、「読む人が来てやっと詩になる」という意味が込められているそうで、「ブツ切りの言葉がモビールでうっすらつながっているイメージ」でもあります。新作の詩も個展のイメージを反映するものになりました。

最果:いろいろなところに言葉が点在する場所になるので、いろいろな視点の言葉が混ざっています。ひとつの詩を分けたりもしていますけど、その詩のなかでも視点がクルクル変わる、私と僕とあなたと、さまざまな一人称でできている詩が多かったです。

今回は、横浜美術館のメインギャラリーのほか、図書室やカフェなど様々な場所で様々な展示を行っています。携帯電話で最果さんが文字を打っているのを見るような感覚の展示は、実際に自身がスマートフォンで詩を書いているときの様子を録画したもので、本棚の本の背表紙に突如詩があらわれる展示については「急に自分の日常に詩が不意打ちでやってくる場所を作りたかった」と意図を話しました。

クリス:「詩が日常に溶け込んだらいいな」という感覚なんですか?
最果:本で詩を読むのも素敵なんですけど、読み慣れていないうちは「読まなきゃ」と緊張してしまう。読み解こうとすると、1行目が分からないと次に行けなかったりします。
クリス:そうですね。
最果:街の中に詩が書いてあるとそれを詩だと思わずに読みはじめられるし、それがいつの間にか読み終って、読み終わったあとで「なんだか好きだったな」とか「わからないけど気になるな」というふうに言葉を見ることができるかなと思って。詩に不意打ちをされるみたいな感じで、それは素敵な出会い方じゃないかなと思います。

最果タヒさんの個展は横浜美術館で3月24日(日)まで開催中です。観覧料は無料なので、ぜひ足を運んでみてください。

番組では、最果さんが大好きだという浅井健一さんが作詞を手がけた、BLANKEY JET CITYの『いちご水』を流しました。

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【番組情報】
番組名:『GOOD NEIGHBORS』
放送日時:月・火・水・木曜 13時−16時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/neighbors/

 

 

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