村上春樹 オーストラリアの“シー・クロコダイル”の話「これが実に大きくて凶暴なワニなんです。怖いですね」

作家・村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「村上RADIO」(毎月最終日曜 19:00~19:55)。4月28日(日)の放送は「村上RADIO~村上の世間話4~」をオンエア。好評の「村上の世間話」シリーズ第4弾は、クスッと笑える“世間話”を、村上DJが選曲したグッドミュージックとともにお届けしました。
この記事では、オーストラリアに行ったときに出会ったワニ「シー・クロコダイル」について語ったパートを紹介します。



今夜は恒例の「村上の世間話」です。
オーストラリアに行ったときに、シー・クロコダイルというワニを水族館で見たことがあります。日本名は「イリエワニ」。オーストラリアの人ってなんでも短く略しちゃうので、あちらでは「シー・クロック」と呼ばれています。これが実に大きくて凶暴なワニなんです。大きいものだと全長7m、体重1,200kgにも達するのがいるそうです。普通のワニがトヨタ・プリウスだとしたら、ハマーくらいのサイズですね。

シー・クロコダイルという名前のとおり、海を中心に住んでいまして、暗い海の波打ち際に、じっと静かに潜んでいます。目だけ出して、様子をうかがっています。動物とか人間とかが波打ち際にやってくると、ぴょんと素早くジャンプして飛びかかり、ぱくっとくわえちゃうんです。怖いですね。なにしろ口も大きいので、野牛なんかでも、あっという間にやられちゃいます。人間なんかひとたまりもありません。くわえて、水の中に引きずり込んで、ゆっくりむしゃむしゃ食べるんです。こんなのに食べられたくないですよね。そういうところを想像すると、水族館でガラス越しに見ているだけでかなり怖かったです。



番組では他にも、近所をジョギングしているときにある動物に遭遇したときのエピソード、学生時代の夏休みに一人旅をしたときの思い出などについて語る場面もありました。

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4月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 5月6日(月・祝)AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:村上RADIO~村上の世間話4~
放送日時:4月28日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:村上春樹
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/murakamiradio/
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斉藤和義「岡村ちゃんは、もともとちょっとアイドルっぽいもんね」岡村靖幸にあやかり“ダンス”練習中!?

松任谷由実がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「Yuming Chord(ユーミンコード)」(毎週金曜11:00~11:30)。4月26日(金)、5月3日(金・祝)の放送ゲストは、岡村靖幸さんと斉藤和義さんからなる新ユニット「岡村和義」。
4月26日(金)の放送は「ときめきジェネレーション」をテーマに、現在の活動、新曲など、さまざまなお話を伺いました。


岡村靖幸さん、松任谷由実、斉藤和義さん


岡村靖幸さんと斉藤和義さんによるユニット「岡村和義」。シンガーソングライターとして独自のスタイルを歩み続けてきた2人が、2023年12月に新ユニットを結成。2024年1月からの5ヵ月連続配信リリース、5月からスタートする全国8都市12公演のツアー「岡村和義 LIVE TOUR 2024 “OKAZ TIME”」開催を発表。歌番組・ラジオ出演など精力的に活動しています。

斉藤:岡村ちゃんは、もともとちょっとアイドルっぽいもんね。

岡村:そうですね。

ユーミン:斉藤さんは、そういうふうなアプローチをしたことはない?

斉藤:ないと思います。なので、あやかりたいなと思っていますけど。

ユーミン:もう、あやかれている?

斉藤:そうですね。自分の中では(岡村ちゃんがライブで踊っているような)ダンスとかはないんですけど……。

ユーミン:でも、踊るようになった?

岡村:そうなんです。昨日、ダンスレッスンを受けたんです。

ユーミンン:面白い!

斉藤:レッスンというか、体をほぐすストレッチから始まって、「ポーズを決めるときにここで1回カクッとやると動きが出ますよ」みたいなことを聞いて、「へ~!」っていうのがあって……。

岡村:いいと思うよ。ユーミンさんのライブとかすごいよ。

斉藤:そうですよね。

ユーミン:私、踊り大好きだから。

岡村:すっごい踊るからね。

ユーミン:80年代なんてね、切れ込みが激しいレオタード姿でエアロビをやったりしていました。

岡村:そう! 今でもすごいよ。

ユーミン:斉藤さんが踊るというのはいい傾向ですね。長いキャリアの中で初めてのことがあるのは素晴らしいじゃない。斉藤さんにとって、“斉藤さんが踊る”ということは、自分の中で何か知覚のドアが開くんだよ。

斉藤:そうですね。でも、急なので(岡村和義のツアーまで)時間もないし、カッチリは無理ですね。

ユーミン:人からどう見えるかの問題じゃないと思う。

斉藤:いやあ~怖いなぁ(笑)。

岡村:これはね、強制したわけじゃないんですよ。自分から「やる」って言ったので。

ユーミン:私なんかも、知らないところに突っ込んでいくもん。そうするとね、“犬も歩けば棒に当たる”で何か影響がある。

◆松任谷由実 役者をやらない理由は!?

斉藤:ユーミンさんは役者とかドラマとかはやらないですよね。

ユーミン:それはやらないんですよ。

斉藤:それは何か決めているんですか?

ユーミン:う~ん……昔は結構、話が来たんだけど。

斉藤:たまにそういう話が来たときに、うちらは「絶対嫌だ」ってなるんですけど。

ユーミン:音楽って特別な表現手段だもんね。

斉藤:そうですよね。

ユーミン:音楽をやっているということは、特別な行為だと思うんですよ。だから、違うことにカロリーを使っている暇はないと思うんだよね。

斉藤:いい話ですね。

――ここで、岡村和義「春、白濁」をオンエア。



ユーミン:いやあ、いいタイトルですね。

岡村:ありがとうございます。

ユーミン:2人のコンセプト通りの(タイトルです)。どういうふうにできたんですか?

岡村:(僕がパーソナリティをつとめる)ラジオ番組(岡村靖幸のカモンエブリバディ/※不定期)がありまして、そこに彼に出ていただきまして。2時間の放送時間の中で一緒に曲を作ろうと。

それで、彼にギターとかいろんなものを持って来ていただいて、「レコーディングも作詞も含めて全部やろう」ということで初めてやってみたんです。

(2時間で全て)やるにはあまりにも怖かったので、一番時間のかかる詞のキーワードぐらいは先に探し出しておこうという話になって。「白濁」という言葉がキーワードとしてありまして、ちょうど春、お正月の頃の放送だったので「春、白濁」というタイトルにして。

ユーミン:素晴らしいですね。さまざまなことを包括しているような。「春」という言葉と「白濁」という言葉が合わさったときの質感がすごくいいです。

岡村:ありがとうございます。「白濁」っていろんな意味に取れるじゃないですか。心が白濁したら何か思うところがあるし、目の前の景色が白濁していく、とか。それはもしかしたら泣き始めているのかもしれないし。

斉藤:俺の中では意味は1つしかなかったんですけど、岡村ちゃんがそういうことを言い出すから「へ~、そう取れなくもないね」って。

岡村:それも含めつつ、いろんな意味に取れる。

ユーミン:日本語っていいよね。それで歌詞の中で「好きでもない中古車買ってみたり」とか、メタファーになっているじゃないですか。中年の性をよく凝縮したナンバーだなって感心していたの。

岡村和義:ありがとうございます。



岡村和義のライブツアー「岡村和義 LIVE TOUR 2024 “OKAZ TIME”」は、5月16日(木)仙台公演を皮切りに全国8ヵ所・12公演開催されます。詳細は岡村和義の公式Webサイトをご確認ください。

また、ユーミンの50周年記念ベストアルバム『ユーミン万歳!』のアナログボックスセット「ユーミン万歳![完全限定盤アナログボックス]」が、6月26日(水)に数量完全限定で発売されます。CD未収録の7曲を新たに追加したボーナスディスクのほか、特別仕様でリリース。詳しくは公式Webサイトをご確認ください。

<番組概要>
番組名:Yuming Chord
放送日時:毎週金曜11:00~11:30
パーソナリティ:松任谷由実
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/yuming

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