老後の孤独・賃貸・緊急連絡先…「おひとりさまの老後」どう準備する? 50代女性のお悩みに共感、アドバイス続々

フリーアナウンサーの住吉美紀がパーソナリティを務めるTOKYO FMの生ワイドラジオ番組「Blue Ocean」(毎週月曜~金曜 9:00~11:00)。毎週金曜日に放送しているコーナー「沢井製薬 presents オトナのなんでも相談室」では、リスナーから届いたお悩みを、Blue Oceanリスナーのみんなで考えていきます。
今回の放送は、50代女性から届いた「将来おひとりさまになったときの不安と備え」についてのお悩みを紹介しました。


※写真はイメージです




50代になり、最近ふと考えることがあります。住吉さんの著書「50歳の棚卸し」(講談社)を読んで、住吉さんの人生や今を知り、私も考えるようになりました。住吉さんは妊活をされたけれどお子さんには恵まれなかった。けれど、今ご友人や旦那様のご家族に恵まれて楽しく生きていらっしゃいますよね。すごく素敵だと感じます。

私は結婚していますが、自分の意思で子どもを産みませんでした。毒親に育てられたからです。そして今、母親とは音信不通です。大好きだった父はすでに他界(住吉さんと似ていて、私が25歳のときに父は亡くなりました。50代でした)。夫の両親もすでに他界しており、夫には男兄弟がいますが、特に付き合いはありません。

夫とはひと回り年齢差があり、夫の方が年上です。普通に考えると、夫が先に亡くなります。その後、私は天涯孤独になってしまいます。最近はおひとりさまが増加していて、いつかは誰もがおひとりさまになる時代ですよね。住吉さんやリスナーの皆さんは、おひとりさまになったときのことを考えたことはありますか? 今から準備していることはありますか?

今を楽しく生きていますが、時々先のことを考えると不安になったりします。おひとりさまについて、みんなで話し合ってほしいです。(神奈川県 55歳 女性 会社員)

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相談者の不安に、パーソナリティの住吉は「すごく分かります」と共感。一方で、自身について「もっと若い頃のほうが不安だったかもしれません」と振り返り、「何がどうなるか分からない」と考えるようになったと語りました。

相談者さんが、旦那さんが年上であることから「先に亡くなる」と考えていても、「ものすごい長寿になるかもしれないですし、どうなるか本当に分からない」と住吉。未来を思い悩みすぎるのではなく、今をどう生きるかという視点を示しました。

さらに、人とのつながりについても言及。

「家族は本当に最後の最後、すごく頼りになる存在ですが、今の時代は直接の家族以外にも、実はいろんな人の世話になったり頼りになったりして人は生きています」

友人や趣味、職場などを通じたつながりが、これからの人生で支え合える存在になる可能性に触れ、「あまり先々のことを考えすぎなくなったのかもしれません」とコメント。

そのうえで、その他のリスナーに「おひとりさまになった場合について、思うことや準備していること、考えていることを教えてください」と呼びかけました。


パーソナリティの住吉美紀



――番組には、さまざまな立場からおひとりさまについてのメッセージが寄せられました。この記事ではその一部のメッセージを紹介します。

◆不安なことはノートに書き出し、趣味やファンミーティングを楽しむ
59歳、私もおひとりさまですよ〜!(猫と同居しておりますが)。岩手出身の私ですが、15年前に母が他界し、翌年に父と障害のあった兄をこちらに呼び寄せて同居を始めました。しかし、すぐに父も他界。しばらくは兄との生活でしたが、数年前に施設へ入所しました。

私も不安だらけですよ。60歳を過ぎると賃貸アパートの更新や新規契約がしにくくなったり、私が病気などで入院した場合「猫はどうする?」「生活は?」と考えたらキリがないです。だから60歳を前に、まだまだ先のことと思わずに、去年から考えついたことから1つ1つノートに書き留めてあります。それと、友達から「おひとりさま向けのセミナーもあるよ」と教えられたので、まだ行っていませんが、そういうのを利用するのもありかと思っています。

自分で言うのもなんですが、私、1人生活をエンジョイできています! ラグビーや野球などのスポーツ観戦も1人で行くし、ファンミーティングも1人で参加して、そこでできた友達もたくさんいます。周りからも「いつも楽しそうだね、自由でいいね」などと家庭持ちの人から言われてカチンときますが、「そうね!!」と言って心の中であっかんべーをしています。おひとりさま、頑張るぞー!!(埼玉県 59歳 女性 会社員)

◆推し活や友達が集まる場所づくり
私の友達でおひとりさま、たくさんいます!
大学時代の友達は独身で、50歳のときに両親が他界したのでおひとりさまです。彼女は最初とても不安そうでしたが、生活にも慣れてきたのか、推し活を楽しんだり、家に友達を呼んで集まる場所を提供してくれたりと、楽しみながらおひとりさまで頑張っています!

まだ起きていない未来を考えて不安になるのは、本当にもったいないと思います。今できることを楽しみ、どんな未来にしたいか考える時間にして、不安を安心に変えて生きていけたら良いですね。(神奈川県 54歳 女性 パート/アルバイト)

◆趣味や仕事を通じた関係づくりを
今、おひとりさまは周りにどっさりいます。高齢の方たちだけではなく、家や学校に居場所のない子どもたちや若者もです。私も、母を今年の4月に見送って、おひとりさまになりました。そんなこんなもあり、今はNPOを立ち上げて「居場所カフェ」を始めています。

いろいろな方たちを見ていて思いますが、どこかにつながっていると孤独にならず、孤独にならなければなんとかなるんだよねと感じています。

「将来、1人になるから不安……」ということですが、今準備できることでしたら、趣味でもボランティアでも仕事でもいいので、ご主人以外の方ともつながりを持っておけると良いと思います。あまり心配しなくても、どこかにつながっていれば、そのときに利用できる情報が仲間内から入ってくると思いますよ。(東京都 66歳 女性 パート/アルバイト)

◆「信頼できる人間関係」が大切
司法書士という仕事をしていて、相続や遺言、おひとりさまの終活に関するご相談をよく伺います。自分自身も子どもがいないため、毎日のように自分の老後を心配しています。

近年は、おひとりさまの老後を巡るいろいろな契約やサービスの選択肢が生まれていますが、結局はどの事業者もビジネスなので「契約しておけば絶対に安心」とは言い切れません。最近ふと思うのは、生前に信頼できる人間関係があれば、死んだ後はなんとでも、どうにでもなります。周りがなんとか始末してくれます。

不安をあおる終活ブームや、あの世まで持っていけないお金の問題に振り回されて過剰に心配をせず、日々の生活で老後に向けて自分にとって信頼できる人間関係をつくっていく方が大事なのではないかと思うようになりました。(神奈川県 50歳 女性 自営業)

◆公的支援や身近な人との支え合いを
私は医療機関で働いています。患者さんもおひとり、もしくは独居の方が、私が新人の頃より本当に増えました。けがや病気のときは、書類や荷物の面でおひとりの方は確かに大変なこともあります。

ですが今は、公的にもそういった方を支える仕組みが増えました。年齢が上の方のサークルのような集まりもいろいろと増えています。お友達同士やご近所同士で仲良く支え合っている方もいます。血縁があっても不仲で疎遠な方や、ご不幸があっておひとりの方もいます。住吉さんもおっしゃっていたように、先のことは誰にも分かりません。楽しいことを1つずつ増やして、支えてくれる仕組みを知って過ごされるようにしてはいかがでしょうか。(埼玉県 49歳 女性 専門職/クリエイティブ職)

<「緊急連絡先・保証人」という現実的な問題>

◆賃貸や入院時に直面した「緊急連絡先・保証人」の壁
相談者さんの気持ち、痛いほどよく分かります。私はすでに独り身です。しかも、相談者さんと同様に両親とは音信不通です。

一番大変なのは「緊急連絡先」と「保証人」です。入院や介護施設に入るときに必要と言われますが、それより先に賃貸物件への申し込みで必要になりました。本当に緊急連絡先が書けなくて、訳を話して別れた奥さんにお願いして緊急連絡先になってもらいました。本当にひとりぼっちになってしまうと困ってしまうものです。

今はお金を払えば、弁護士さんなどに委任することもできるようなので、いずれ本当にそこまで考えないといけないのかと真剣に考える今日この頃です。なんとも回答になっておらずすみません。(千葉県 46歳 男性 会社員)

<番組概要>
番組名:Blue Ocean
放送日時:毎週月曜~金曜9:00~11:00
パーソナリティ:住吉美紀
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/bo/
番組公式X:@BlueOceanTFM
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今年5月に法改正…毎日の買い物が日本の「食」を守る?「食育基本法」が示す新たな考え方

杉浦太陽と松井玲奈がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより」(毎週日曜 7:30~7:55)。「学びと成長」をコンセプトに、毎回さまざまなゲスト講師をお招きして、明日の暮らしがもっと豊かになる情報や気になるトピックをひも解いて、今よりもちょっと成長することを目指す番組です。

10月25日(日)の放送テーマは、「大人もこどもも食育を! 知っておきたいこれからの『食』」。農林水産省 消費者行政・食育課の村山直和(むらやま・なおかず)さんから、食育基本法の改正ポイントについて話を伺いました。


(左から)松井玲奈、村山直和さん、杉浦太陽



◆今年5月に改正「食育基本法」

日本政策金融公庫が2025年11月に実施した「食の志向調査」では、普段の食生活で気にかけていることとして、「食費を節約したい」「健康に配慮したい」「料理や後片付けの手間・時間を省きたい」が上位3項目に挙がりました。

食べる物を選ぶときは、価格や健康面だけではなく、その食べ物の産地や生産者など、食卓に届くまでの過程にも目を向けることが大切です。また、季節や地域の食文化を大切にし、食べ物を無駄にしないことも欠かせません。こうした食について考え、学ぶ取り組みが「食育」です。

村山さんは、食育について「さまざまな経験を通じて、食に関する知識と食を選択する力を習得し、健全な食生活を実践できる人を育てることです。この食育を国民運動として推進していくための根拠となる法律が、2005年に制定された食育基本法です」と説明します。そして、食育基本法が制定されて20年を迎えた2026年5月に同法が改正され、食育のあり方にも新たな視点が加わりました。

◆食卓と生産現場の距離を縮める食育へ

今回の改正について、村山さんは、「シンプルに説明しますと、食育の目的が『健康のため』だけでなく、『日本の食を守るため』に広がりました」と話します。その背景には、この20年間で食を取り巻く環境が大きく変化したことが挙げられます。

食に対する考え方は人それぞれです。食の志向調査でも、上位3項目のほかに、「食の安全に配慮したい」「味のおいしいものを追求したい」「食材にこだわった手作りの食をとりたい」といった回答があります。

その一方で、「栄養バランスの偏り」や「食習慣の乱れ」などは、20年前から課題となっていましたが、現在はさらに深刻化しています。さらに、村山さんは「20年前と比べて、私たちの食卓と、食べ物がつくられる現場との距離が遠くなっていることも変化の1つです」と続けます。

我々は、肉や野菜、魚などをスーパーなどに行って手軽に購入できますが、それらが「どこで、誰によってつくられたものなのか」を意識する機会はあまり多くありません。地域によっては農地が身近にあり、農業に触れる機会もありますが、特に今は農家の人数も減少傾向にあり、食べ物の生産現場を知る機会は以前より少なくなっています。こうした状況を踏まえ、改正された食育基本法では、学校などでおこなう農林漁業の体験を通じ、食べ物がつくられる現場について学ぶ機会を充実させることなどが盛り込まれました。

◆食料安全保障と適正な価格形成

食育基本法の改正ポイントの1つに、日本の食をどのように守っていくかという「食料安全保障」の考え方も加わりました。村山さんは、「食べ物は健康で充実した生活の基礎となる重要なものです。そのため、災害や国際情勢の変化があっても、私たち一人ひとりが必要な食べ物を安定して手に入れられるようにしよう、という考え方です」と解説します。

そのためには、お米や野菜、肉、魚をつくり続けられる環境を整えることが大切です。そこで、今回の法改正では、基本理念に「食料の“合理的な価格形成”への理解を深めること」が明記されました。村山さんは、「合理的な価格形成とは、食べ物をつくるためにかかった費用が、きちんと価格に反映されるようにすることです」と補足します。

消費者がこれからも安定して食べ物を手に入れるためには、生産者だけではなく、運ぶ人や売る人にも必要なコストがあることを知り、その価値が価格として適正に反映されていることを深く理解しておかなければなりません。

さらに、「食料安全保障というと、農林水産業に携わる方々や国の取り組みというイメージが先行しがちですが、消費者もその一員です」と村山さん。消費者が日々の買い物で何を選ぶのかということも、日本の食を守ることにつながります。価格だけで判断するのではなく、収穫に至るまでの背景にも目を向けて、商品を選ぶことが大切です。

◆大学や職場でも進む「大人の食育」

食育は子どもだけが学ぶものではありません。今回の法改正では、20代・30代に向けた「大人の食育」も強化されたものになっています。村山さんは、「食育の場として“大学”や“職場”も追加されていて、年齢にかかわらず食育を推進していく方向性が示されました」と紹介します。

実際、ある企業では朝食の提供や、従業員食堂で野菜の小鉢を1人1品無料で提供しているほか、スマートフォンアプリで毎日の食事を記録し、食生活を見直すきっかけをつくるなど、既にさまざまな取り組みが進められています。

最後に村山さんは、「今日の食卓に並んでいる一皿にも、その食べ物をつくった人、運んだ人、届けてくれた人がいます。今回、食育基本法が改正され、私たちが食べることだけでなく、食卓に届くまでにも目を向けることが、これからの食育の大切なテーマになりました。仕事や家事に追われて忙しい人たちでも、『これは、どこで誰が作ったんだろう?』と食べ物に興味を持つことは、未来の食を守ることにもつながります。ぜひ今日から、いつもの食卓を少し違った角度から見てみてください」とメッセージを送りました。

番組のエンディングでは、杉浦と松井が今回学んだ「新しい食育」について復習。2人が特に注目した点をピックアップして発表します。まず松井は“「何を買うか」「どう選ぶか」が日本の食を守っていく”と注目ポイントを挙げました。続いて、杉浦は“食べる・生きる・楽しむ ニッポンの食育”とスケッチブックに書き、「改正された食育基本法について知りたい方は、農林水産省のWebサイトをご覧ください」とコメントしました。


(左から)松井玲奈、杉浦太陽



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<番組概要>
番組名:杉浦太陽・松井玲奈 日曜まなびより
放送日時:毎週日曜 7:30~7:55
パーソナリティ:杉浦太陽、松井玲奈
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/manabiyori/
番組公式X:@manabiyori_tfm



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