なぜ“非破壊検査”の会社がホテルや幼稚園まで? SAグループが描く「働く人と家族を支える街」

株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、エフエム大分で放送中の「ABタウンRadio」を担当している霜村香帆がパートナーを担当。

9月5日(土)の放送では、SAグループ 代表取締役 社長の阿部清治(あべ・せいじ)さんをゲストにお招きして、グループの事業展開や、複合商業施設「ABタウン」に込めた思いについて話を伺いました。


(左から)パーソナリティの小堺翔太、SAグループ 代表取締役 社長 阿部清治さん、アシスタントの霜村香帆(エフエム大分)



◆人手不足を背景に進める人材育成

SAグループは、非破壊検査を中心に、建設業、ホテル業、サービス業など幅広い事業を展開しています。現在は15社で構成されていますが、その原点にあるのが、阿部さんが22歳のときから携わってきた非破壊検査事業です。

阿部さんは非破壊検査会社での勤務を経て独立。事業を続けるなかで、大分県内の旅館などが減り、工場作業員や非破壊検査に携わる人たちが泊まれる場所も少なくなっていることに気づきました。

その状況を実感したのが、6、7年ほど前に大規模な工事がおこなわれたときでした。県外から人を呼んだものの宿泊先がなく、別府から約1時間かけて通ってもらうことに。そこで阿部さんは、地元の人たちに相談し、ホテルをつくることを決めました。「実は自分の会社のために作ったんですよ」と話す阿部さんですが、現在では配管業や塗装業など、さまざまな業種の人たちにも利用されています。

非破壊検査は、巨大なプラントなどの設備を分解などすることなく、形を保ったまま検査する仕事です。溶接部分や金属の疲労などを、超音波やX線、溶剤などを使って確認し、設備の健全性を調べます。

そんな業界で課題となっているのが人材不足です。阿部さんが入社した約40年前には40代、50代の技術者も多くいましたが、その世代が引退する一方で検査の需要は増加。検査が増えているのに人は減っている状況になっています。

そこで力を入れているのが人材育成です。工学部出身者に限らず、「中卒でも入れますし、私は高卒です。文系の人も採用しますし、会社に入ってから育成していきます」と、学歴や専攻を問わず受け入れている企業姿勢を紹介しました。

人材を集めるために、阿部さん自ら声をかけることもあるそうです。飲食店やサービス業で働く人に声をかけることもあり、なかにはゴルフ場で出会った若いキャディにホテルの仕事を打診したこともあるといいます。2027年4月に開業予定の北九州のホテルについて声をかけたところ、前向きな返事をもらったと明かしました。

◆ビジネス・出張・長期滞在に特化したホテルを展開

非破壊検査と建設業で培った技術を生かし、大分市三佐に複合商業施設「ABタウン」を展開するSAグループ。その背景には、阿部さん自身の幼少期の経験がありました。

阿部さんは母子家庭で育ち、小学校3年生のときに育ての父親が家族に加わったといいます。そうした経験から、「子どもと親が離れずに過ごせる環境をつくりたい」という思いが、ABタウンの構想につながりました。

もともとは非破壊検査に携わる人たちのためにホテルをつくったことがきっかけでしたが、「どうせやるなら街を作ろう」と考えるように。ホテルやレストランなどで働く人たちが、子どもを育てながら仕事ができる街を目指し、同じエリアに幼稚園も設けました。

SAグループという名前にも、阿部さんの家族への思いが込められています。子どもが小さかった頃、一緒に遊ぶ時間をなかなかつくれなかった経験から、「せいちゃんと遊ぼう」を略してSAと名付けられました。「娘と遊ぶところからスタートしています」と話す言葉からも、その原点の家族愛がうかがえます。

「働く人を支える」という考えは、ホテル事業にも受け継がれています。大分県と熊本県でホテルを展開するほか、「ワーカーズホテル」という新ブランドを立ち上げ、熊本県大津に1号店をオープン。さらに、2027年1月の開業を予定する「ワーカーズホテル北九州若松」を建設しています。

ワーカーズホテルでは、働く人が仕事の疲れをしっかり癒やせるように、休息の環境にもこだわっています。客室はすべてセミダブル仕様。体格の大きな人でもゆったり眠れるよう、「大きな体で作業をする人でも、ゆっくり寝られるような大きなベッドを用意しました」と阿部さんは話します。ベッドにはシモンズ製を採用するほか、より快適に眠れるよう特製ベッドも用意しています。

幼少期の経験を原点に、働く人だけでなく、その家族も支えられる街やホテルをつくってきた阿部さん。そこで過ごす人が安心して働き、休める環境を整えることも、SAグループの事業を支える大切な考え方となっています。

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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太
番組Webサイト:https://jfn.co.jp/lp/tonarinokaisha/
番組公式X:@tonarinokaisha
番組公式Instagram:@tonarinokaisya


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「バスの運転士」の一言が、10年前の記憶を呼び覚ました―ラジオが結んだ、不思議な再会

先日、ニッポン放送では『上柳昌彦 あさぼらけ スペシャル ~あけの語りびと~』をお送りしました。実は8人の方を取材させていただいたのですが、皆さんのお話が、どれもドラマがあって、ご紹介しきれませんでした。

※イメージ画像

そこで、ご紹介できなかった4人の方を、4週にわたって、『あけの語りびと』でお届けしています。今週は3人目の方です。不思議なご縁で繋がるラジオネーム「すみちゃん」の物語です。

7月28日に発生した「令和8年熊本地震」。その翌日は水曜日だったので、いつもの『あけの語りびと』は、急遽お休みして、熊本からメールを送ってくださったリスナーさんに電話をつなぎました。

実はその方、10年前にもお話を伺っていたんですが、いただいたメールでは、同じ方だと分からなかったんです。お話の中で、『10年前、バスの運転士だった…』と聞いた瞬間、「あっ、あの時の!」

私の脳裏に、10年前の記憶が、鮮明に蘇ってきたんです。不思議なものですね。「バスの運転士」という言葉が、10年の時を経て、私の記憶の引き出しを開いてくれたんです。

熊本市にお住まいのラジオネーム「すみちゃん」は、50歳です。ラジオを聞くようになったのは、中学三年生の冬。受験前にインフルエンザで寝込んだ時、枕元で聞いたラジオが、とても面白かった。それが、ラジオとの出会いでした。

当時、熊本ではニッポン放送が聞けなかったので、窓際にラジオを置いて、向きを傾けたりして、雑音の中、聞いていたそうです。

「そうそう、上柳さんの声を初めて聞いたのは私が高校二年の時でしたね。こちらのローカル番組が始まる前の、夜7時10分から20分だけ、熊本放送(RKKラジオ)で、『花の係長 ヨッ!お疲れさん』がネットされていたんです。東京のラジオ局は、めちゃくちゃ面白い!と思って聞いていましたよ」

高校へ通う電車の中でもポケットラジオで聞くほど、ラジオ好きになったすみちゃんは、大学を卒業すると教員免許を取り、中学校の「技術」の教師になりました。本棚を作る木材加工や、電子製品のはんだ付けなどを教えていたそうです。

しかし、教師の仕事は勤務時間が長く、生徒や保護者への対応など、さまざまなことが重なり、別の道を考えるようになります。

子どもの頃から乗り物が大好きだったすみちゃんは、36歳のとき、市内バスの運転士になりました。始発バスを担当する日は、朝5時過ぎには発車前の点検作業を始めます。

「朝早く起きるのは、やっぱりつらいんです。眠い目をこすってラジオをつけると、あれ?上柳さんの声が流れてきたんです。『あ、うえちゃんの番組が始まったんだ!』と、朝の楽しみが生まれましたね」

ところが、番組スタートから3週間後、2016年4月14日夜9時26分、熊本地震が発生しました。その夜、地震の様子をメールで知らせてくださったすみちゃんに、翌朝、スタジオから電話をつないだんですね。

あの電話から10年が経った今、バスの運転士さんをされていないと伺って、どうされたのか、ちょっと気になって、お話を伺うと、体調を崩されたとのこと…。検査を受けると腎臓の機能が低下していて、今は週に3回の透析を受けています。昼間の仕事は難しくなって、夜、ガソリンスタンドの事務をされています。そこでは、ラジオが聞けます。

オールナイトニッポンから「あさぼらけ」へ…「明け方、ラジオから、うえちゃんの声が流れてくると、ああ、そろそろ今日も仕事が終わりだなぁ、って思うんですよ。今は、ラジオから聞こえてくる、うえちゃんの声が、ホッとする一日の締めくくりになっています」

ラジオネーム「すみちゃん」、今朝もお仕事、お疲れ様です!

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