細野晴臣 x ハナレグミ(永積タカシ)、憧れは女声?

曲の閃きはどこから?

永積:細野さんに曲が閃(ひらめ)く時は、まず頭に鳴っている音から始めるんですか?

細野:先に鍵盤弾いたり、ギター弾いたり、いろんな場合があるけど、自分に合っているのは、ギターで曲を作るのが一番好きだよ。ギターが一番好きな楽器だから。古いアコギの、やっと自分の好みのギターに出会ったって感じ。昔からね、フォークやっていたから僕も。みんなMartin(米楽器メーカー)使っているのね。シャランシャラン派手な音がするでしょ?なんか違うんだよね。Gibson(米楽器メーカー)系の音っていうのは地味なんだよね。それが好きで好きで。

永積:(笑)

細野:小坂忠からGibson J-45っていうのを借りてずっと使っていたら、自分のものみたいになっちゃって、ある日「返してくれ」って言われて「えー!返すの?」って。自分の息吹が乗り移ってるの、ギターに。でもお別れしなきゃいけない、辛かった・・・。だから必死にGibson J-45を探したんだけど、なかなか出会わなくて。ある日、Nick Lucas(Gibsonの限定シグネチャー・モデル)タイプのもっと古い、今使っている1963年製かな?自分より年寄りだからおじいちゃんギターの地味さに「わ!」と思って。

永積:あれって、Robert Johnson(夭逝の伝説的ブルースマン)とかも使っていますか?似ているような?

細野:使っているかな?時々使っている人がいるね、Bob Dylanとか。でもずっと使っている人はあまりいないね。

永積:日本では使っている人見たことないですね。黒色っていうのも珍しくないですか?バッっと弾いて「これだーーー!」って感じだったんですか?

細野:そうそう、御茶ノ水あたりの楽器屋で(笑)

永積:細野さんも御茶ノ水で楽器巡りするんですか!?

細野:そういう時もあったよ(笑)そうしないと手に入らない。ベースはよく持ってきてくれるんだけど・・・。僕のことベーシストだと思っているみたいで。ギタリストだとは誰も思ってくれないんだよね(笑)

永積:だいぶそういう印象が強いです。でもロサンゼルスで、アンコールでベース弾いていたのをオーディエンスが「うお〜〜!!」ってなってましたよ。

細野:日本と同じだな。

細野晴臣が歌う、低いThe Beach Boys

永積:Julie Londonの「I Left My Heart In San Francisco」っていう曲。おじいちゃんがレコード好きで、おじいちゃんがくれたレコードで、この人の声が子供の頃から好きで、こういう声が憧れではありますね。

細野:面白い話だな。女性の声に憧れる男の人って面白いな、わかるような気がしてきたな。女性ボーカル、僕大好きだから。もっと高い声だったらいいな。昔、The Beach Boys好きだったから、ああいう声出したくって。どうしても出ないんだよ(笑)でも、大瀧詠一に歌って聴かせたら、すごい笑ってたね。低いThe Beach Boysに。

永積:カッコいいですけどね!

細野:かっこいいって話でもないんですけどね(笑)

Daisy Holiday!
放送局:interfm
放送日時:毎週日曜 25時00分~25時30分
出演者:細野晴臣
番組ホームページ

メール:holiday@interfm.jp
ハッシュタグ:#daisyholiday

※該当回の聴取期間は終了しました。

日本銀行が踏み切った大規模緩和解除の影響とは『町田徹のふかぼり!』

経済ジャーナリスト・町田徹が毎週注目すべき国内外のニュースを徹底解剖。日本経済が抱える問題の本質、激動の国際情勢の行方について、時に冷徹に、時に熱く、語ります。

Facebook

ページトップへ