内閣改造を先読み?”胡蝶蘭”の舞台裏

きょうは内閣改造。永田町では昼過ぎに正式な人事が発表される見込みですが、その裏でもう一つ動いているのが、就任祝いの「胡蝶蘭」です。

この時期の生花店は、さぞ忙しいのではないか。そこで、永田町と長年付き合いのある、東京・青山の「青山花茂本店」を取材しました。代表の北野雅史さんに聞きました。

内閣改造、花屋も右往左往

青山花茂本店 代表・北野雅史さん

まだ確定の報が出てないので、ご注文が入るのは確定してからなので、おそらく昼以降忙しくなってくるんじゃないかな。7月ぐらいから気にしてました。何人か懇意にさせていただいている議員秘書さんがいて、その方と別の話をする時に、「なんか組閣ありそうらしいよ」みたいな話を入れていただいた。でもタイミングが議員秘書さんでもわからないところってあるらしくて、8月の下旬って言われてた、確か。それも直近になって、議員秘書さんが「8月ないらしい、シルバーウィーク前までらしい」とか、そのタイミングで生産者に「タイミングずれるかも」とご連絡したり。だからもうほんとね、発表出るまでわかんない。新任がどれぐらいいるかも全然わかんないし。本当にうまくいく時ってあんまないかもしれない。ちょっと余らせたり、ちょっと足りないから焦ったりとか、そういうのの連続。

<5本立の胡蝶蘭(青山花茂本店にて)>

昨日の時点では、店内はまだ静かでした。しかし水面下では、もう7月から準備が始まっていました。

胡蝶蘭が贈られるのは、主に新しく大臣に就任した人です。贈り主は地元の後援会や支援企業などが中心で、何人が入れ替わるかによって必要な数が大きく変わります。

政権発足時の「組閣」なら100鉢ほど用意するそうですが、今回は内閣改造。北野さんは40~50鉢ほどを仕入れています。

しかも難しいのは、数だけではありません。胡蝶蘭は、一輪咲くのにも4~5日ほどかかります。贈る時には全部を満開にはせず、先端につぼみをいくつか残した、ちょうどいい状態に仕上げます。

そこで花屋さんは、人事の日程や必要になりそうな数を先読みして、早めに生産者へ連絡。その注文を受けた農園側が、出荷する日の咲き具合まで調整していきます。

では、胡蝶蘭を作る農園は、いったいいつから準備しているのでしょうか。埼玉県本庄市の「モテギ洋蘭園」。販売企画部長の廣瀬龍司さんに聞きました。

胡蝶蘭は一晩では作れない

モテギ洋蘭園 販売企画部長・廣瀬龍司さん

胡蝶蘭の性質上、台湾で作ってるんですけど、日本に輸入して6~7ヶ月の間で出荷っていうのは決まっちゃってるわけですよ。苗ですね、もう花芽がない段階で輸入してるんですけども、それを日本に入れてクーラーのあるハウスで冷やしてあげると花芽が出てくるんですけど、そこから6、7ヶ月。ただ毎回毎回お花は不足。必ず(内閣改造が)あるってわかってれば、もちろんそこに向けて数は増やせるんですけど、特需で一気に注文が殺到しますので、温室からもう胡蝶蘭がザーッとなくなって、みんな永田町の方に流れ込んでいくような、かなりドタバタしますよね。

モテギ洋蘭園は、普段から1か月におよそ3000鉢を全国へ出荷している大きな農園です。それでも内閣改造となると、温室が空になるほど注文が集中します。

ちなみに、永田町へ届けられる胡蝶蘭は、ほとんどが白。ただ、過去には高市さんら女性議員へのお祝いでピンクの需要が増え、「ピンクが足りない」となったこともあったそうです。

<ピンク色の胡蝶蘭(青山花茂本店にて)>

それにしても、なぜ政治家の就任祝いといえば「胡蝶蘭」なのでしょうか。

実は、祝い花の定番になったのは意外にも1980年代から。それ以前は別のランが主流だったそうです。再び、青山花茂本店の北野さんに聞きました。

なぜ胡蝶蘭が定番に?

青山花茂本店 代表・北野雅史さん

それまでは「カトレア」っていうお花を議員会館にいっぱい届けてたと先代から聞いてます。カトレアはピンクの胡蝶蘭よりは背の低いラン。ランなので日持ちは普通のお花よりはするんですけど、胡蝶蘭に比べると全然劣る。ちゃんとした胡蝶蘭なら1ヶ月ぐらいは観賞できる。ただ、まあ1ヶ月ですけど、枯れちゃうんで資産にならないし、それで多分ずっと残ってる感じはありますよね、企業間でも。胡蝶蘭ってずっと「胡蝶蘭ブームは終わるんじゃないか」と言われ続けて、あんまり変わってない。いろいろ生産者さんも新しいものを生み出そうとやってるけど、やっぱりこの「白の大輪」の胡蝶蘭を上回る品質、日持ち、ゴージャスさ、そういうものはあんま出てこないですね。

胡蝶蘭が祝い花として残り続けている理由は、豪華で見栄えがよく、日持ちもすること。

さらに北野さんは、最後には枯れて「資産として残らない」ことも、政治とカネやコンプライアンスへの目が厳しくなる中で、贈り物として残ってきた理由の一つではないかと話していました。

ただ一方で、受け取った後には「処分」の問題も残ります。和歌山県の「有限会社ヒカル・オーキッド」では、自社の胡蝶蘭を鉢ごと回収し、状態がよければ、もう一度花を咲かせるサービスも行っています。

<花の終わった胡蝶蘭の無料回収サービス「フォアスゼロ」>

人事を先読みして準備され、永田町を彩る胡蝶蘭。いまでは、贈った後のことまで考えた、いわば「アフターサービス」も出てきています。

(TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』より抜粋)

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幻のキウイ「レインボーレッド」とは?山梨県産キウイの魅力 #はなきんえみり

山梨県産のキウイフルーツ

山梨県内でも栽培されているキウイフルーツ。なかでも注目したいのが、果肉の中心部分が赤く色づく希少品種「レインボーレッド」です。

FM-FUJI『Awesome!』のコーナー「山梨を食べよう」では、野菜ソムリエ上級プロで、食と農のかたりべの資格を持つ加藤恵美子さんが出演。山梨県産キウイフルーツの品種や栄養、おいしい選び方などを紹介しました。

山梨県で栽培される3種類のキウイフルーツ

キウイフルーツは一年中店頭に並んでいますが、国産のキウイはこれから本格的な出回りを迎えます。

山梨県では山梨市、甲州市、南アルプス市、市川三郷町などで栽培されています。

県内で主に栽培されているのは、緑色、黄色、赤色の特徴を持つ3種類です。

緑色の果肉でおなじみなのが「ヘイワード」。ほどよい酸味と甘さがあり、これからの時期のメインとなる品種です。

黄色い果肉の「ゴールドキウイ」は、酸味が少なく食べやすいのが特徴。

そして、今回注目したいのが「レインボーレッド」です。果肉の中心部分に赤い色が入っている品種で、生産地が限られ、出荷量も少なく、出回る時期も短いことから「幻のキウイ」とも呼ばれています。

キウイは色によって栄養の特徴も違う!

キウイフルーツはビタミンCをはじめ、ビタミンE、食物繊維、カリウム、葉酸などを含む栄養豊富な果物です。

さらに、品種によって含まれる栄養素にも違いがあります。

加藤さんによると、緑色のキウイに多く含まれるのが、タンパク質分解酵素のアクチニジン。肉や魚のタンパク質の分解を助ける働きがあり、小腸での吸収力アップも期待されています。

一方、ゴールドキウイの特徴はビタミンC。可食部100g当たりで、緑色のキウイのおよそ2倍、みかんのおよそ4倍含まれると紹介されました。

また、レインボーレッドの赤い部分には、アントシアニンの一種が含まれるといわれています。

見た目や味だけでなく、栄養面にもそれぞれ違いがあるキウイフルーツ。品種ごとの特徴を知ると、選ぶ楽しみも広がります。

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