神話から広がる漫画の世界~里中満智子

TBSラジオ「コシノジュンコ MASACA」毎週日曜夕方5時から放送中!(5月29日(日)放送分)

里中満智子さん(Part 1)

大阪府出身の漫画家。16歳で第1回講談社新人漫画賞を受賞し、プロデビュー。以来50 年以上にわたり500タイトル以上の作品を手がけ、現在も漫画界の第一線で活躍しています。大阪芸術大学キャラクター造形学科学科長、日本漫画家協会理事長。

JK:神楽坂女声合唱団からのお付き合いよね。

里中:そうですね。すごい人とご一緒して歌うんだ!と思って。歌は全然下手なんですけど、ディナーショウの収益を動物愛護に使おうっていうことで頑張ろうと思って。入ってみたら、すごくまじめに練習するのでビックリしちゃいました(笑)

JK:今もやってるんですよ、20周年!

里中:嬉しかったのは、コシノさんオリジナルのドレスをみんなでおそろいで着て・・・一流の人の仕事は違うなあって思ったのは、不思議とみんなプロポーションがよく見えるんですよ(^^)コシノさんも気さくな方でびっくりしました。お仕事とも関連してるんでしょうが、いつもシャキッとした格好で、ヒールのある靴で・・・この気力がないとダラダラしちゃうなあって思いました(^^;)

JK:でも里中さんは自分の世界をお持ちだから。漫画界の理事長ですもの! すごい人なんだなあって思った。

里中:とんでもないです。気が付いたら流れでやってただけで。好きでやってて生きてこられたのはラッキーだなと思います。

JK:ここに山のように里中さんの作品が積み上げてあるんだけど、その中でも『古事記』を読ませていただいて。すごくお勉強になったし、自信になりました。

里中:各国の神話とかに興味があって、価値観というか美意識というか、民族ごとにあるんですよ。何を正義と感じるかとか、何を美しいと感じるか。それを知らずにこっちの価値観で見てると、うまく付き合えないんじゃないかなって。ギリシャ神話とひとくちに言われるのもヨーロッパ人の基本の物語ですよね。きっと「これがいい」っていうのがずっと残ってきたんだと思います。

里中:『古事記』でもそうなんですけど、「これって卑怯じゃない?」って思うこともあるんですよ。ヤマトタケルだって英雄みたいに言われてるけど、イズモタケルをだまし討ちしたり。でも彼にとっては、大和の国を背負っている自分として正しい行為だということなんでしょうね。面白いのは、ヤマトタケルの父親である天皇も恐れるわけですよ。「うちの息子はやり過ぎじゃないか、危ないから遠くへやったほうがいい、それで死んでもその方がいいかもしれない」って。

JK:すごい強烈ですね。身内で・・・残酷ですね。

里中:そうですよね、でも各国の神話にもあるんですよ、このパターン。親子関係、父親と息子の複雑な関係って世界共通であるんだなあって。

JK:私、手塚治虫さんの『火の鳥』の衣装をやったでしょう? それも思い出した。すごく優しい人でしたね。

里中:私たちの世界では神様のような存在なんですが、たくさん作品を描いた大先輩というだけでなく、道を作ってくださった。

JK:そうですよね、世界の道を作ってくれた!

里中:いま日本の漫画が世界からもすごいねって言われてますが、日本の漫画の独自性が世界に通じていったわけです。世界に合わせなかったんですよ。スタイルが違うってことが否定されていた時期もあったんですが、日本人はそれを意に介さずに自分たちのスタイルを貫いた。その出発点が手塚先生なんです。だから近年、とくにアメリカから「どうして日本だけが漫画が発展したんだ」って言われるんですけど、長くしゃべるのは面倒くさいから「私たちには手塚治虫がいたからです」って言ってます(笑)

出水:『古事記』もそうですが、持統天皇をテーマにした『天上の虹』、ギリシャ神話を題材にした『オデュッセウスの航海』など読み応えのある作品を数々描かれていますが、漫画なんですが情報がたくさん詰まっていて、大人になってから読むと学びがたくさんありますよね。

里中:ありがとうございます。もともと万葉集が好きで、万葉集に作品を残した方々の人生を描きたいなと思っていたんですね。その中である程度長く生きた方で、万葉歌人との接点が多い人を主人公にしたいなと思って。あとはやっぱり、私たちの仕事の場合、まだ誰も描いてない物語。持統天皇って誰も描いてないんですよ。日本神道って権力を持ったまま死んだ人って好きじゃないんですよね。

JK:万葉集って愛と夢がありますよね!

里中:本当に! なんとか万葉集を世界記録遺産にしたいなと思っているんです。万葉集の何がすごいかって、男女の差がまったくないんですよ。身分の差も関係ない。歌がテーマ別に並べてあって、反政府的な歌も平気で取り入れているんです。天皇の歌も政治犯の歌も同列。国を恨む歌も平気で載せてるし。

JK:それこそ言論の自由ですね(^^)

里中:そうです。あの時代、女性も職業をもって独立した会計を握ってましたし、後の武家社会よりも自由に仕事をしていました。その辺り日本人は忘れちゃって、昔はぎゅうぎゅうに堅苦しかったと思ってるんだけど、もともとの日本人の本質はこうじゃないかなって思いますね。けっこう自由で結婚離婚は当たり前にあったし、女性も生涯に複数の男性の子どもを産んだって・・・何も言われないかどうかは知りませんけど(^^;)でも飛鳥~奈良時代にかけては男女平等。女性の天皇も多いですしね。

里中:『古事記』でも出てきますけど、日本って信仰の中の最高神は女性なんですよ。天照大神は女性で太陽神なんです。農耕民族ってだいたい太陽神は男性なんですけど、日本は女性。日本では月の神様が男性なんです。だからなかなか不思議な国だなあと。

出水:あらゆる文献を読んで勉強されているのがよくわかります!

JK:勉強っていっても、私たちはありとあらゆることを描かなきゃいけないと思うから、若い時に集めたファッション誌とかそういうのも見たりするんです。自分の記憶もそうだし、時代の記憶も参考にして。だから昔の雑誌とかを見ると、コシノさんが出てきたころなんかは日本のファッションも活気があって、すごかったですよね!

JK:ファッションとか音楽とか、ひとつの時代の始まりみたいでしたよね。ひとつの渦の真ん中にいた、みたいな。すごく楽しかった。あの時代を知ってるから、忘れられない。ずっと持続したいなと思ってるんだけど、世の中もつねに変わるからね。

里中:みんなが未来を信じてた時代。今も信じればいいんですけど、なのに「未来がない」って好きでしょ、日本人って。

JK:未来はないわけじゃないのよ、未来は平等にある。

里中:でも懐かしい、ベルボトムとかね(笑)楽しかったなぁって。

JK:楽しい思い出って絶対忘れないし、時代が過ぎても記憶の中に残ってますよね。漫画もそう。

OA曲
M.シクラメンのかほり/布施明

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#135 パセリーズがマジメで義理堅いアゴが割れた男の話をした日曜地獄

オープンニングトーク

「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー(ニッポン放送)」
にてサンドウィッチマン伊達さんが岡田師匠と一緒にゴルフに行ったエピソードを話してくれたということで大量のメールがおかしば宛てに着ておりました、ありがとうございます。
「LFパワー」恐るべし、初めて聞きます!という内容が複数書かれており、全員浮かれていて、終始掛かり気味でした、ヒヒーーーン🐴
甲斐ちゃんはいつもより跳ねる様に台本を読んでいるということで、しばんちゃんポリスによそいきモードだと捕まっておりました。

そんな状態で迎えたオープニングトーク、もちろん岡田師匠による「ゴルフに行った話」
メンバーはサンドウィッチマン伊達さん(伊達ちゃん)、次長課長河本さん(タンメン男)、そしてアンタッチャブル山崎さん(アゴ割れ男)です。
※()内は師匠の呼び方です。
とにかくいつものザキヤマさんのノリで大変な目に遭ったという話でトークは展開していきます、その辺りはサンドウィッチマンさんのラジオでもお聴きになれます。
岡田師匠の第一声も「おのれの相方のクレームや!」から入っており、しばんちゃんも「えっ、何かあるんすか?」とすでにザキヤマさんから話を聞いていたそうで、用意していたすっとぼけを披露。
3人に4000円のウナギをご馳走、更にキャディーさんへのお茶セットも知らない間に師匠のロッカーナンバー払いになっている始末。師匠のロッカーナンバー「280」がグリーン上で飛び交っていたようです。お会計の際には笑えない額を請求され、師匠の涙でコースに池が1個増えたとか。
ただ御社「おかしば」ではまさかまさかのザキヤマさんの良い話をしております。
岡田「散々アゴ割れ男のヒドい話をしましたが、ただ、ただ、営業妨害になるかもしれないが、実は2人目の子どもをどうしようか悩んでいる時があったのよ」
柴田「はい」
岡田「奥さんは欲しいって言ったけど、俺は年齢的な部分でどうしようかな~って思ったんよ」
柴田「はい」
岡田「かなり昔の話ね。子ども2人目どうしようかな~ってゴルフ帰りに車であの男にしたのよ。そしたらパッと表情変えて言ってくれたのよ」
柴田「はい」
岡田「そんなの岡田さん、最終的に決めるのは奥さんですよ。やっぱり大変のは女性なんだから女性が決めるもんですよ、ってポッと一言言いよんねん。それ言ってまたカァ~~っていびきかいて寝たんやけど」
柴田「あはははぁ~」
岡田「その言葉がずっと頭の片隅に実はあって、そこで決断したところが実はあんねん」
柴田「そうだったんですね」
岡田「あの無責任なテキトーな男ですが、実はすごい考えてるんですよ。逆に営業妨害してやりますよ。実は凄い子煩悩で義理堅く、メチャクチャいい奴なんです。あざ~~すとかやってますけど、アレは真っ赤なウソですから!」
思わぬ着地のエピソードトークでしたが、良い話が聞けて良かったです!
おかしばスタートです!

ゲスト「東ちづる」さん

実は師匠と多くの共通点があるという事が判明。
まずは出身大学が一緒です。
そして実は元松竹芸能所属、最近話題の「脱竹」の最初の第1号だったようです。
師匠曰く東ちづるの黒歴史だったそうで(ちづる姐さんは黒歴史ではないと言ってます)、ネタを作ってスタンダップコメディーなどをされていたそうです。
俳優さんのイメージがありますが、実はそこに辿り着くまでに番組リポーターや料理番組のアシスタントなど、以前からマルチな部分を発揮していたことが判明しました。
またクイズ番組に頻繁に出演していた時は、何をしていてもクイズのことを考えてしまっていた様で大変だったそうです。
ただ師匠がやっている「クイズ!脳ベルSHOW」はクイズではなく「とんち」だから気が楽みたいです。
鍛え上げられた二の腕も披露してくれています。

メッセージテーマ

今週のメッセージテーマは「子育て事件簿」です。
先週岡田師匠がお子さん誕生を発表したという事でこちらのテーマになりました。
沢山のメールが着ておりました、ただ・・・まず全員が浮足立っており中々メール読みに行かず、所さんの物まねで「ひどいですね~」を連呼、「一旦CMです」という懐かしいタモリさんの物まねを思いつきで発射、とにかくお馴染みのメールに中々行かない流れが発生してしまった事をこの場を借りてお詫びします。
さらにそこからしばんちゃん(審査員男)による「THE・SECONDの話」
全員を応援する気持ちで見てしまいM-1とは違った見方をしているとのこと。頑張れ!という気持ちが強すぎて一緒に見ていた奥様に「笑ってないじゃん」と言われてしまったそうです。
「THE・SECOND」トークは本番前から繰り広げられており、師匠もみんな上手いよなぁ~と感嘆の声を上げておりました。
※本番中に出た岡田師匠がマシンガンズさんが優勝したと本気で思っていた部分は記憶から根こそぎカットでお願い致します。またしばんちゃんが「マシンガンズ」を「ザ・マシンガンズ」と急にザが付いていますが、そんな事もあります。
気を取り直して、送って頂いたメールではテーマに沿った真っ直ぐなメールに戸惑うシーンがあったり、「家で料理をやっていないことが息子の家族ごっこ」で近所の人たちにバレてしまったメールを紹介しました。
するとしばんちゃんも家では台所に立たせてもらえないエピソードと共に奥様への変わった愛情表現を発表。
柴田「奥さんに、それまな板使わないでいいじゃんとか言われてる」
柴田「愛されたい」
柴田「奥さんに触りたい」
柴田「奥さんの匂いをかいで触りたい」
岡田「そういうむき出しの言葉いらんねん」

爆笑!おかしば大喜利

今週のお題は「助っ人外国人が3日で帰国、その理由とは?」
たくさんのメールありがとうございます。初めて見るリスナーさんの名前もあり、嬉しい限りです。チュンピニョーンになるとおかしばオリジナルTシャツを贈呈します。読まれないと嘆いている人、諦めないで!送らないと読まれません!とんちです!
そんな中でご紹介したいのが<ワンワンニャンニャン菊地夫妻>の回答です。
<ワンワンニャンニャン菊地奥様>
☆ドラマの予約をし忘れた
☆ペットに会いたくなってたまらなくなった
☆日本人を助けたくなくなった
☆日本の挨拶は「んちゃ!」だよ、と嘘を教えられた
☆ユニフォームのボタンが取れてしまったので、ママに縫い付けてもらうために一時帰国
<ワンワンニャンニャン菊地さん>
◎日本のガムが全然膨らまず、ガム風船が作れなかった
◎ヤクルトスワローズのオファーだと思ったら、ヤクルトレディーのオファーだった。
◎寮の部屋に3日連続、座敷童子が出た
◎ホームラン要員かと思ったら、バント要員で呼ばれてた
◎大袈裟にバッドフリップをやったら、監督の股間に当たり即解雇

来週のお題です。
『日本一セクシーなタクシードライバー、その特徴とは?』
回答例)シートベルトを締めないと、縄で縛られる。
回答例)車内でウトウトしていたら膝を貸してくれる

エンディング&きょうの業務連絡

エンディングトークでは「サンドウィッチマンのラジオショーリスナー」が送ってくれたメールを紹介しました。
文化放送も聞きます!というメールや岡田師匠がM-1王者だったことを初めて知ったという話もあり、そこからリスナーさんのラジオネームを羅列させてもらっています。知ってもらえるって嬉しいですね。
ただエンディングまで聞いてくれている人は1人もいないという哀しい話が飛び交い、来週からはサンドウィッチマンさんのリスナーさんの名前を1人呼ぶという謎の約束が交わされました、良かったらまた聴いてください!
来週メッセージテーマは「フリーーー」
久し振りのドフリーメールです。2人への質問や2人に教えたいこと、最近ハマっていること、どうでもいい話、「とりあえずメール!」の精神で過ごして下さい。

本番前は「THE・SECONDの話」と最近開設した「YouTubeの話」でした。
2人の局入りを撮ろうとカメラを回していて、2人が席について打ち合わせが終わったタイミングでカメラを止めたんです。
するとしばんちゃんの方からとにかく撮りまくれ!画角はこう!と的確な指示が。
こんなに協力的な演者さんっているのでしょうか。
有難い限りです、ただ2人ともYouTubeの見方は分からないそうです・・・。
SeeYou!

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