食欲の秋、塩分は控えたいけど味気ない。

TBSラジオ『森本毅郎・スタンバイ!』毎週月曜日~金曜日 朝6時30分から放送中!
10月18日(火)放送後記

7時30分過ぎからは素朴な疑問、気になる現場にせまるコーナー「現場にアタック」

食欲の秋。食にまつわる悩みも多い季節ですが、食べ過ぎだけでなく、健康に悪影響があるのが「塩分のとり過ぎ」。ということで、これをどうするかが今日のテーマです。

電気が流れてしょっぱく感じる

減塩料理や減塩調味料などもありますが、どうしても味気なくて続かない、という方も多いはずです。そんな悩みを解消しようと、「減塩だけど、しっかりしょっぱく感じる食器」の開発が進んでいました。

どんなものか、開発するキリンホールディングスのヘルスサイエンス事業部、佐藤愛さんのお話です。

キリンホールディングス・ヘルスサイエンス事業部 佐藤愛さん

今回新しく開発いたしましたのが、スプーン型とお椀型のデバイスです。
どちらも中に電流の波形をコントロールするコンピューターと電源が入っております。
汁をお飲みいただくと、汁を通して電流が流れるようになっております。
その電流の波形を、元の薄味の食事の味を増強させるような波形で組んで、食べたときに流れるようにしております。
なので汁を直接お飲みいただいたときに、フワッと汁の脚が増強されるというような仕様です。
減塩をされている方々に我々アンケート調査を行っておりまして、その中でもダントツで「濃い味で本当は食べたいんだけど」っていうようなメニューがラーメンでした。
またお味噌汁もまず控えましょうというようなメニューの代表格なので、それを美味しく食べるためのツールとしてこちら開発しております。

▼「エレキソルト -椀-」。裏側のボタンを押して、スイッチオン。電流の強さを4段階で調整し、味の濃さを変えます(側面で光る4本の線)

電気でビリビリしてしょっぱく感じるのかと思ったのですが、そうではないということです。

この食器は「エレキソルト」という名前で、キリンが、明治大学の宮下芳明教授と共同で開発しました。

スプーンで食べ物を口に運んだり、お椀から汁物を飲んだりすると、口の中にごく僅かな電流が流れ、それが、しょっぱさの元であるナトリウムイオン等を活性化させ、食べ物の味をパワーアップさせるという仕組み。

佐藤さんは食べるのが大好きということですが、減塩の問題に取り組む際、自身も減塩生活を体験したところ、あまりの味気なさに、食欲が激減して、3ヶ月で5キロも、やせてしまったそうです。でも、食べるのは毎日の楽しみなのに、これではいけないということで、問題解決のためにこの製品の開発を始めました。

そして現在、通常の3~5割に塩分を減らしたものでも、しっかりしょっぱく感じられるところまで来ています。

使い方も簡単で、お椀の場合は、外側の底が電極になっていて、そこに指が触れればスイッチオン。味が濃くなります。

日本酒の蔵元「中身を入れ替えて転売されている」

でも、本当にそんなに簡単に、味が変わるのか?体験してきました。

「エレキソルト」を田中キャスターが体験

電極が手に触れずに側面を持つことで、まずは減塩そのままの味を確かめられるということですね。ではお味噌汁いただきます・・・インスタントの減塩ですが、やっぱり物足りないですね。味が薄い。
ちょっと底を触りますね・・・うん!味が濃くなりました。すごいしょっぱい。しょっぱさもありますし、うまみが増したというか・・・なんか味に深みが増したような印象も受けます・・・うん。うんこれです私の知ってる味噌汁は。

私も、そんなしょっぱくなるかな?と疑っていたのですが、味が濃くなりました。

この食器「エレキソルト」は、パワーを4段階で調整できる仕組みで、私はまずレベル2で体験。

これでもかなり味が濃かったので、レベル1に落としたんですが、私にはそれでも十分。参考までにレベル4を試したら、正直言って、4はきつかった・・・それくらい味が濃くなりました。

純粋な塩分に比べると、ごくわずかに雑味も感じましたが、病気などで悩む方にとっては、これを使えば濃い味を楽しみながら減塩できそうと感じました。

キリンでは、今後、さまざまなユーザーで実験を行って、来年の発売を目指すそうです。

特殊なチップを埋め込んだ「シール」を貼って、偽酒対策

というわけで、登場まではまだ少し、時間がかかりますが、今すぐ減塩生活に慣れたい、あるいは、機械に頼らずに減塩したいという人はどうしたらいいのか?これには、「だし活」という方法が話題になっています。

福岡県みやま市にある工藤内科の副院長、工藤あきさんに伺いました。

工藤内科 副院長 工藤あきさん

味覚自体をリセットするという方法です。
この舌ですね、べろの上に「味蕾」という器官があるんですけれども、味蕾の細胞たちが生まれ変わるのは約7日間から2週間ぐらいって言われていますので、その間に、ブレンドして作った「だし汁」を飲んでいただくようにおすすめしてます。
かつお節と煮干しと昆布と緑茶を混ぜるものをおすすめしてます。
できれば朝一番、味覚も敏感になっていますのでそういったときに飲んでいただくとかそんな感じです。
最初はですね、味が薄く感じられる方の方が多いと思いますし、満足感もないと思うんですけど、これ次第に味覚がリセットされてくると美味しく感じてくるんですね。
出汁による満足感で、そんなに塩分がなくても、ストレスなく過ごすというのを目的にしたものになります。

「だし活」は、味蕾=味の蕾と書く細胞を薄味にリセットするイメージ。

青森県も熱心で、地元の煮干しの出汁などをPRしていますが、こちらでは、オリジナルのだしを考案しています。

レシピ
かつお節30グラム
煮干し10グラム
塩のない刻み昆布10グラム
茶葉5グラム

かつお節と煮干しをを炒めて火を通し、昆布と茶葉と合わせてミキサーで粉状にする。大さじ1に対して、100~150mlのお湯に溶いて出来上がり。

▼作ってみました。薄味なので、塩を足したくなりますが、ガマンです・・・

この出し汁を毎朝飲んで味覚を確認するのですが、ただ飲むだけでなく、この味を意識して、塩分を減らす必要はあるそうなので、根気がいります。

根気のある方はだし活で、根気のない方は、機械のエレキソルトを待つ、となりそうです。

森本毅郎・スタンバイ!
放送局:TBSラジオ
放送日時:毎週月曜~金曜 6時30分~8時30分
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※該当回の聴取期間は終了しました。

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街裏ぴんく R-1優勝の裏に笑福亭鶴瓶の言葉「ベタもできるようにしときや」

笑福亭鶴瓶が5月12日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送『笑福亭鶴瓶 日曜日のそれ』に出演、『R-1グランプリ2024』(関西テレビ/フジテレビ系)で優勝したピン芸人・街裏ぴんくにアドバイスを送った。

笑福亭鶴瓶、街裏ぴんく

2017年ごろから交流があり、街裏ぴんくの“嘘漫談”を気に入っている鶴瓶。ここ数年は「会わん方がいいかな」と思い共演はしていなかったが、R-1優勝をきっかけにまた番組で共演できたことを喜んでいた。

「鶴瓶さんは恩人です」と語る街裏ぴんくは、鶴瓶からかけられた言葉で印象に残っているものが数多くあるという。

その一つが「ベタもできるようにしときや」。

メールで年始の挨拶をした時に鶴瓶さんから返ってきた一言で、これを見た街裏ぴんくはハッとした。以前『桃色つるべ』(関西テレビ)に出演した際に漫談を披露した街裏ぴんく。ももいろクローバーZとは初対面ではあるが、鶴瓶にも“こんなネタあるんですよ!”と見てもらいたい一心で劇場でもあまり披露していないネタを選んだという。

「変にかかりすぎて、全然だったんですよ。“いやおもろいネタあるやん”と(鶴瓶)師匠が言ってくれて」

鶴瓶が以前から気に入っているという“アンパンマンのネタ”をももクロに見せたらと提案してもらい、改めて披露したネタはしっかりと笑いをとったという。

笑福亭鶴瓶、街裏ぴんく

その経験から、初見の人がいる時のネタの選び方などの意識を学んだ街裏ぴんく。街裏ぴんくの中での“ベタ”とは“広く伝えること”だと考え、それが試せる場としてR-1の存在があったという。鶴瓶さんから言われた「ベタもできるようにしときや」という言葉で意識が変わり、今回の優勝に繋がったと語った。

鶴瓶は「サービス精神でもあり、俺への優しさでもあり」とその気持ちを汲みつつも、初見の人を中心に考えた方が良いとアドバイス。

笑福亭鶴瓶、街裏ぴんく、上柳昌彦

ラジオで話す内容についても「なんべんコスってもええねん。初めての人多いねんもん」と語り、これからR-1優勝を機に、初めて街裏ぴんくのことを知る機会が増えた今「絶対ウケなあかん」と鼓舞した。

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