子どもから大人まで、吹奏楽、軽音楽などが好きな人を応援する番組

楽器を楽しんでいる人は非常に多く、日本の吹奏楽人口を例にとっても、100万人を遥かに超えると言われています。

そんな中、ラジオ番組には地元の学校や団体を応援する番組が多数存在します。そこで今回は、吹奏楽や軽音楽、合唱などの音楽が好きな人々を応援する番組をご紹介します!

エフエム岩手『BRA-BAN!』 毎週金曜日 21時〜21時30分


2008年にスタートし、今年の夏に500回を迎える番組。

以前「音楽・楽器初心者大歓迎!音楽のことがよく分かるラジオ番組」でも、ご紹介しました。岩手県内の高校生の吹奏楽部員や、吹奏楽団体の関係者、プロの演奏家、作曲家、指揮者などをゲストにお迎えして、普段の活動の様子から担当している愚痴まで、聞き上手なMYONちゃんが話を引き出します。もちろん、音源もオンエア。出場者も募集しています。

番組には演奏会の告知のメッセージは届くものの、それ以外のメッセージはあまり届かないそうなので、ぜひ送ってみてください……!

ちなみに、MYONちゃんはこの番組を企画した張本人で、学生時代にブラスバンド部に所属していたのだとか。卒業するとやめてしまう人が多く続ける人が意外に少ないため、ブラスバンドを魅力を伝えるべく番組を立ち上げたそうです。

K-MIX SHIZUOKA『アサブラ』毎週日曜日 7時30分〜8時


放送600回を超えた番組。静岡の高校の吹奏楽情報と演奏の音源をお届けしています。

出演は、主に東海地区で活躍しているDJ/ラジオパーソナリティ・高橋正純さん(通称:ズミさん)。テンポのいい曲紹介と、楽しい音楽であっという間の30分です。

ABCラジオ『吹奏楽の時間』毎週日曜日 6時45分〜7時


大阪府立淀川工科高校 吹奏楽部を全国大会の金賞に何度も導いている“名物先生”こと丸谷明夫さん(淀川工科高校 名誉教諭)が出演。

「楽器は毎日練習しないといけないものなの?」「顧問の先生は、どのように担当するのがいいの?」といった質問に、丸谷さんならではの視点で答えてくれます。

ちなみに、ABCラジオでは『吹奏楽の時間』のあとに5分間のニュースを挟んで『堀江政生のザ・シンフォニーホール・アワー』(毎週日曜日 7時5分〜7時35分)が放送されます。音楽ファンの方は引き続き、お楽しみくださいね!

α-STATION FM京都『TUNING ROOM ~featuring Osaka Shion Wind Orchestra~』毎週日曜日 20時〜21時


日本を代表するプロの交響吹奏楽団「Osaka Shion Wind Orchestra」のメンバーをレギュラーコメンテーターに迎え、さまざまな角度から吹奏楽に注目してお届けする番組。

テーマは「映画のテーマ音楽」「ダンス音楽」「マーチ特集」から「キングダムハーツ特集」までさまざまです。DJ・玉川恵さんとコメンテーターの音楽界に関する話のやりとりにもご注目。

ちなみに、玉川さんの趣味は楽器(クラリネット、ギター、ピアノ)で、TOEICは940点なのだとか。

α-STATION FM京都『BREAK ON THROUGH』毎週日曜日 23時〜24時

京都のmusic studio hanamauiiと連携し、京都の次世代音楽シーンを担う中学生/高校生の軽音楽部、音楽部を応援。

music studio hanamauii代表で、高校生軽音楽イベント「TEENAGE KICKS」主催者・宮 一敬さん、片山尚志さん(片山ブレイカーズ)、堀裕香さん(orbit)が出演しています。

高校生の皆さんをゲストに招いたり、学生に向けた公開収録を行ったりと、音楽活動にいそしむ学生の背中を押したいという思いが、ヒシヒシと伝わってきます。高校生の皆さんは、自慢のオリジナル曲を録音して送ればオンエアされるかも?! テーマに合わせた選曲対決では、出演者の皆さんの「なぜ、その曲を選んだのか」という理由が分かりやすいので要注目のコーナーです。

毎週火曜日の23時から再放送もしていますが、最後にかける曲を変えたり、1部を本放送と変えたりしていて、芸が細かい! 宮さんのTwitterでも、番組に関する情報を流しているので、ぜひフォローしてみてください。

FM長崎 『JOY BRASS!』 毎週金曜日 21時〜21時55分

こちらも、「音楽・楽器初心者大歓迎!音楽のことがよく分かるラジオ番組」でご紹介させていただきました。

藤重佳久先生が自ら企画・構成・出演している音楽番組で、奏楽やクラシック、JAZZの名曲から音楽家についてまで、藤重先生が分かりやすく解説してくれますよ! 「なぜ、日本人はワルツが苦手なのか?」「コンクールの課題曲はどのように演奏したらいい?」など、ためになる話が満載です。時にはゲストをお迎えすることも。

藤重さんは福岡の精華女子高校の吹奏楽部で35年間顧問を務め、吹奏楽コンクールでは金賞10回、マーチングコンクールでは出場した16回すべて金賞を獲得した名指導者です。精華女子高校を定年退職した後、2015年に活水学院の教授に就任。すると、それまでは好成績を収められなかった同校の吹奏楽部が、藤重さんの就任7カ月で「九州吹奏楽コンクール」金賞を獲得し、九州大会代表に選ばれるという快挙を達成しました! そんな吹奏楽会のカリスマ・藤重さんの解説をたっぷりとお聴きください。

RKKラジオ『器楽合奏コンクール』月曜日〜金曜日 5時〜5時10分

「RKK器楽合奏コンク-ル」に出場した小学校・中学校の全参加校の演奏を放送。

「RKK熊本県中学校器楽合奏コンクール」は50回、「RKK熊本県小学校器楽合奏コンクール」は61回開催されており、歴史のある大会です。

『こども音楽コンクール』

小・中学校の学生を対象とした音楽コンクールで、全国各地で開催。2018年度で66回目を迎えました。

放送局によってはブロックごとにコンクールの模様が放送されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね!

北海道ブロック:HBCラジオ『HBCこども音楽コンクール』

■サイトURL:http://www.hbc.co.jp/kodomo/index.html

東北ブロック:TBCラジオ『TBCこども音楽コンクール』毎週日曜日 8時10分~8時30分

■サイトURL:http://www.tbc-sendai.co.jp/02radio/kodomo/

東日本Aブロック(東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬):TBSラジオ『TBSこども音楽コンクール』毎週日曜日 6時10分〜6時40分(※『笹川友里プレシャスサンデー』内で放送)

■サイトURL:http://www.tbs.co.jp/radio/kodomo/kodomo_tbs/

東日本Bブロック(長野、新潟、静岡、山梨):SBCラジオ『かんてんぱぱ“SBCこども音楽コンクール”』土曜日~日曜日 7時50分~8時

■サイトURL:http://sbc21.co.jp/blogwp/kodomo-ongaku/

中部ブロック:CBCラジオ『CBCこども音楽コンクール』毎週日曜日 12時10分〜12時20分

■サイトURL:http://hicbc.com/radio/kodomo/

西日本ブロック:MBSラジオ『こども音楽コンクール』 毎週日曜日 5時〜5時30分

■サイトURL:https://www.mbs1179.com/kodomo/

また、合唱といえば、歌っている人の年齢層は違いますが、次のような番組もありますよ。

ラジオ関西『童謡コーラス♪ラジオ合唱団』毎週土曜日 6時30分〜6時45分

生涯学習をテーマに掲げる、関西各地域のコーラスグループ、童謡コーラスの歌仲間を代表して結成された「ラジオ合唱団」が、童謡、唱歌、昭和歌謡の名曲を合唱します。お相手は、童謡・コーラス指導員の秋山大樹さん。

名曲をメドレー形式で合唱していく「合唱マラソン」や、「童謡コーラス・ワンポイントアドバイス」のコーナーもあります。先生とコーラスグループの皆さんとのやりとりが、なんともほのぼの……。

この記事を書いた人

やきそばかおる

小学5年生以来のラジオっ子。ライター・構成作家・コラムニスト。

「BRUTUS」「ケトル」などのラジオ特集の構成・インタビュー・執筆を担当するほか、radiko.jp、シナプス「 I LOVE RADIO」(ビデオリサーチ社)/ J-WAVEコラム「やきそばかおるのEar!Ear!Ear!」/otoCoto「ラジオのかくし味」/水道橋博士のメルマ旬報など連載や、番組出演を通じて、ラジオ番組の楽しさを発信。

ラジコプレミアムを駆使しながら、全国のユニークな番組を紹介するツイキャス番組「ラジオ情報センター」(水曜21時〜22時)も放送。全てを合わせると、年間でのべ800本のラジオ番組を紹介している。

Twitter:@yakisoba_kaoru

ラジコでラジオを聴こう!

▼スマートフォンで聴くなら
http://m.onelink.me/9bdb4fb

▼パソコンで聴くなら
http://radiko.jp/

▼プレミアム会員登録はこちらから
http://radiko.jp/rg/premium/

『ラジコプレミアム(エリアフリー聴取)』なら、全国のラジオ番組を楽しむことができます。

【衝撃】ジェネリック医薬品の4割で製造過程に不備……その要因と改善策は?

政策アナリストの石川和男が12月14日、自身がパーソナリティを務めるニッポン放送Podcast番組「石川和男のポリシーリテラシー」に出演。11月21日、業界団体の調査でジェネリック医薬品の約4割で製造販売承認書と異なる製造があったとの結果が明らかになったことについて専門家と議論した。

医薬品

日本製薬団体連合会(日薬連)は11月21日までに、ジェネリック医薬品を扱う全172社が実施した製造実態に関する自主点検の結果を公表。8734品目中、4割を超える3796品目で製造販売承認書と異なる製造があったことが判明した。日薬連は厚生労働省の会議で速報値として報告し「品質や安全性に影響はない」としたが、会議構成員からは「衝撃的な数字だ」として再発防止を強く求める声が上がった。

処方薬全体の約8割(金額ベース)を占めるジェネリック医薬品を巡っては品質不正が相次いで発覚し、2021年以降、小林化工(福井県)や日医工(富山県)など21社が業務停止などの行政処分を受けており、医薬品の供給不足の一因ともなっている。

これらの背景について番組にゲスト出演した神奈川県立保健福祉大学シニアフォローで一般社団法人医薬政策企画 P-Cubed代表理事の坂巻弘之氏は「理由は色々あるが、一例として国がジェネリック医薬品の使用促進を訴えてきた背景がある。(ジェネリック医薬品を)今まで年間10万錠作っていた会社が、1000万錠作らなきゃいけないとスケールアップする時に、(製造販売承認書に従った)今までと作り方を変えてしまう会社があった」と指摘。

一方で「日本の基準は厳しすぎる部分がある」とも述べ、「例えば薬を製造するタンクに原料を入れていく際、一度にまとめて入れるのか、少しずつ分けて入れるのかが製造販売承認書には書かれている。今回の調査結果でも、そういった部分で誤りがあった事例が見られたが、薬の専門家から見れば薬の有効性には影響しないよねということがある」と言及。「(原材料を)どのくらい分けて入れるのかなどは、アメリカやヨーロッパでは基準に入れていない」として、日本の製薬基準が厳しすぎる点を明かした。また、「日本の規制が厳しすぎて、外資系企業のなかには実質的に日本から撤退する会社も結構出てきている」とも語った。

その上で、直近でも医療現場が必要とする薬の約2割が供給されていない問題の解決策として「いろんな要因が絡んでいるが、例えば海外の状況を見ると人体に対する影響がどのくらいあるのか。元々届け出た手順書(製造販売承認書)と実際には異なった工程で作っていたとしても、人体に対する影響を評価した上で安定供給の方を優先するというような意思決定の仕方もある」と指摘。

さらに「現実に供給不足を起こしている多くの薬は値段が安いもの。そのあたりのデータもきちんと見て、安いものに関しては採算が取れるように、あるいは増産するインセンティブになるような価格政策を国がとっていくべき」とも述べた。

石川は「国には価格と供給安定、両方のバランスが取れた政策をやってもらいたい。規制の合理化や、ルールの見直しなどを進めてもらいたい」と注文をつけた。

Facebook

ページトップへ