【編集部が行く!】土曜の朝、憲さんと“余白”を過ごす。生放送終了後の木梨憲武さん、古谷アナに直撃インタビュー!

毎週土曜日6時から、生放送でお届けしている『土曜朝6時 木梨の会。』。ラジコ編集部が突撃取材したこの日は、第2回(10月13日)の放送日でした。

木梨さんの即興セッション、加山雄三さんの生家前から中継も!

「先週(初回)は高いテンションで、背中が痛くなりました」と、「往年の大沢悠里さん」のような語り口で番組がスタート。先週の初回放送を終えた後の、木梨さん流「休日の過ごし方」が詳細に語られました。この間も、語り口は大沢悠里さん! 5分近く続いたモノマネに、「止めどきがわからない……」と木梨さん本人がポロリ。柔らかな土曜日朝の雰囲気になじむように、なごやかなムードで番組は進んでいきます。

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木梨さんがやってみたい企画として、「リスナーからのお悩み相談」や「リスナーの夢を叶える」といったものがあったのだとか。2回目の放送となる今回は、木梨さん宛にたくさんの「相談」や「夢」が届きました。「自分が作った曲を歌ってほしい!」、「作詞をしたので木梨の会。の主題歌にしてください!」、「コスプレのラジオをしたい!(ラジオなのに!?)」などなど、さまざまなジャンルで“腕自慢”のリスナーから、多くの相談、売り込みが。木梨さんは気前良く、どれに対しても「やろう」と即答していました。

放送の後半では、初回放送で使用されたオリジナルBGMの作曲者で、リスナーのMANOさんをスタジオにお招きし、「コスモス街道」をピアノで生披露してもらいました。演奏に合わせて、なんと木梨さんが即興セッション! 朝一とは思えないほど素敵な声で、熱唱する木梨さんでした。

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番組終盤の「交通情報コーナー」では、リスナーと電話を繋ぎ、茅ヶ崎に住む19歳(RN:いーづ)に現状の交通状況を教えてもらいました。加山雄三さんの生家前(!?)から中継していただきましたが、特に混雑はなかったそうです(笑)。

土曜日の朝に“余白”をお届け

番組放送後、木梨さん、古谷アナウンサー、放送作家の佐藤研さんにお時間をいただき『木梨の会。』について、密着取材して参りました。

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――さて、番組が始まって2回目ですが、心境はいかがでしょう。

木梨:1回目はね、番組のムードというか、1時間の番組がどういう感じで、どんなテンションなのか分からないから。西麻布の若者たちが、「タクシー一緒に乗ってく?」「もう一軒行こうよ」なんて言いながら、一人二人と帰っていく姿を見ながらTBSへ入りました。今朝は5時11分くらいかな、まずラジオを聴かないだろう人たちが、それぞれの目標に向かって走っていく……そんな感じを見ながらね(笑)。

2回目で、スポンサーさん情報、交通情報、ニュースも含めて、こういう1時間なんだなっていうのが、なんとなく分かった感じですね。全体を掴むっていうか……あまりにも綺麗にできすぎる、というのが嫌なタイプなので、なんとなくね(笑)。

――番組自体も、状況に合わせて変化していく、という感じですよね。

木梨それが「生」のいいとこだから。録音だと編集できて、”いい尺“になっちゃうからね(笑)

――あまり打ち合わせせずに始まる、という感じでしょうか。

木梨放送作家のサトケンが事前に話してくれるんだけど、あんま聴いてない(笑)。「了解、了解」って言ってるね。

佐藤:「了解じゃねぇな~コレ!」みたいなね。6時から始まって7時に終わることだけ知ってくれたら(笑)。

木梨そう、そこだけよく知ってる(笑)。

――初回から「リスナーを巻き込んでいきたい」と仰っていましたが、今回さっそく、ジングルを送ってくれたリスナーのMANOさんが来てくださっていましたね。

木梨そう、もう凄くて(笑)。俺より(現場に)慣れてる!? みたいな(笑)。

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――しかも木梨さん、歌ってらっしゃいましたよね? それも練習は……

木梨:いやいや、ぶっつけですよ。歌おうとしたら、MANOさんが「ハイッ!」っていうからさ(笑)。

古谷:「さんはいっ!」ってね(笑)

木梨:ほんとスナックのママみたいな、「ハイ入って!」的なね(笑)。打ち合わせで「コスモス街道」を弾けるらしいってことを聞いていたからさ。よくスタジオでさ、ミュージシャンが生歌とギターを合わせて、「じゃあ聴いてください」みたいなシーンあるじゃない? ああいうの、憧れだったの(笑)。

――ひとつ夢が叶いましたね! 今日の放送では、リスナーからの相談メールが面白いと感じました。「屋形船でやる同窓会に来てほしい」というメールが届いてましたね。

木梨それはヤダ! めんどくせえって(笑)。

古谷:理由が「人が足りないから」でしたもんね(笑)

木梨まぁ、暇だったら行ってもいいんだけどね。俺一人で行くってなったら、どういう顔したらいいのよ!? 誰か付き合ってよ(笑)。すごい恥ずかしいじゃない。一般の方からしたら、「あ、(カメラ)回ってないんだ!?」ってなるじゃない(笑)。まぁ、それも面白いから臨機応変にやれたらいいかな。行ければ行くしさ。今日ゲストで来てくれたMANOさんとも、こうやって知り合いになれたし。赤坂の飲み屋で働いているから、カラオケ行ってその後ご飯できたらいいよね。

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――「リスナーがやりたいことを実現させる」という番組コンセプトの中には、「若者たちの夢を応援していきたい」という想いがあるのでしょうか。

木梨みんな真面目すぎてね、あんまり決めすぎると、ショックがでかくなるじゃん。目指していた夢があったけど、違うことをやってみたら、「あれ? こっちの方が面白いじゃん!」って思える方法を、もっと幅広げて提供していけたらいいかなと思っているんだよ。“余白”をね……。“余白”が好きだからさ(笑)。器用な人もいれば、不器用な人もいるからね。(夢を)勝手に見届けられはしないけど、「『木梨の会。』で探したら?」って思ってる。結局は、どんなジャンルでも一緒だからね。

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――ラジオだからこそ、できる部分もありますよね。

木梨久しぶりに、こういうラジオを少人数のチームでやらしてもらって、自分も楽しいんだけど、「あれ、何を話そうかな?」なんてこともある。だからね、この日は誰と飲んだとか、詞を書いたとか……。一週間、ダサイ日記をつけているんですよ。ジジイはもう、書かないと忘れるから(笑)。スマホには打ち込めないからさ、今週もちゃんと、メモ帳に書きましたよ(笑)。

――冒頭でもお話しされていましたね。聴いていてすごく素敵な朝の使い方だなと思いました。

木梨だから俺決めたの! 土曜日はこのまま働いた方がいいんじゃないかと。取材とか今みたいに受けたり。ご飯を食べて、昼過ぎぐらいに解散がいいんじゃないかな。帰って早い時間に寝る、と。

――この番組は、木梨さんの方から、朝の放送をご提案されたと聞きました。もし朝の枠が空いてなかったら、どうなさったんですか?

木梨それはもう、タイミングが違うからまたの機会に……ということになったでしょうね。夜のいい時間帯で、とか言っていただけたんだけど、いやいや、夜はご飯食ったり……飲まなきゃいけないから(笑)。

――まさに、朝にピッタリのラジオだと思います。それでは、古谷アナウンサーはいかがでしょうか。番組が始まった感想を聞かせていただけますか。

古谷:まだ夢のような感じがあります。目の前にいるのが「あの憲さんなんだ!」という感じがまだ抜けないです。ですが私よりも、友人や家族、仕事仲間が、すごく声をかけてくれるんですよね。両親もラジコプレミアムに入りましたし! (※古谷さんは北海道出身)これを機に「ラジコDLしたよ!」って人が何人もいて。これまで私がどんなに「ラジオやってるんだよ! ラジオ楽しいんだよ!」って言っても、「ふーん、そうなんだ」ぐらいで終わっていたのが、『木梨の会。』のおかげで、いろんな人が聴く機会を持ってくれています。こんなにも、(ラジオから)みなさんの生活に入っていける、きっかけがあるものなんだなと思いました。

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木梨いやいや……もうね、サトケンと古谷さん、2人ともプロだから。こういうプロに囲まれるとね、ラク(笑)。綺麗にしてくれるから。俺からすると、綺麗すぎるんだけどね。本当はね、「俺一人で全部喋れるんだよ!」みたいな感じを出したいんだけど……アマだから、俺は(笑)。

――みなさんの息がぴったり合っていると思います。すでに飲みに行ったり、決起会とかされたんですか?

木梨番組が始まるまでに何回か、軽い宴会をしたね。

古谷:「まだ番組始まってないんだよね」ってみんなで何回も確認しました。

木梨打ち上げぽかった(笑)。なんとなく、番組はこんな雰囲気になるんだなってのが、イメージできたかもしれない。

――リスナーを巻き込んだ大宴会なんかもありそうですよね。

木梨そう! だからジャンルを決めてね、例えば「放送作家になりたい人」を集めたりとか。誰が採用になるかはわからないけど、作家よりもディレクターに向いているかも? と気づけるかもしれない。いちいち募集して集めるよりも、枝が別れていった方がいいかなと。音楽目指しているリスナーが最終的には、赤坂見附で披露したりとかね。俺も歌おうと思ってる(笑)。

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――佐藤さんは、構成作家としていろんな番組を担当していると思いますが、『木梨の会。』の担当をしてみていかがですか?

佐藤:想像つかないですよね。『木梨の会。』は少人数で作っていて、それも楽しいんですけど、リスナーやスタッフが増えていくともっと楽しいかなと思います。憲さんにみんなが集まってくるとね。

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――番組も初回から盛り上がっているのは、木梨さんと佐藤さんの相性が合っているからなのでしょうか。

佐藤:いやいや……恐れ多いです。

木梨うん。もうね、カンニングの竹山ちゃん、TBSのスタッフさん、サトケンがいろいろ教えてくれるんだよね。あと『たまむすび(※1)や『ジェーン・スー生活は踊る(※2)にゲストで出たこともあって、映像なし、喋りだけで伝えているプロの仕事を見るとね、「面白いなぁ」と思うよ。

――名残惜しいですがお時間が来てしまいました……。では最後に、番組の意気込みやリスナーへのメッセージをお願いします!

木梨と5時間ぐらいイケるよ(笑)。じゃあ締めに相応しい、強めのメッセージをね……。これからも、何が“正しいか”を探しながらね、上がり気味な土曜日の朝になるように、お届けできたらと思います。あまり言い過ぎると背中が痛くなるから(笑)。ぼんやりとね。

古谷:憲さんがおっしゃっていた“余白”という言葉が好きで、番組を聴いて「頑張りすぎなくていっか」「あんなものを捨てちゃえばいいか」と選択肢を持って、気持ちが軽くなるような朝にしていけたらと思います。

木梨:「木梨の会。」ラジオ×ラジコ×GYAOの3本立て、ほぼ同時に確認してみて‼

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――朝早くからありがとうございました! リスナーを巻き込んだ大宴会、楽しみにしております!

現在、木梨さんの新刊「木梨憲武って!?」が絶賛発売中です。また、「木梨憲武展」は2018年10月20日(土)~12月9日(日)まで広島で開催しています。こちらもぜひ、チェックしてみてください!

(※1)『赤江珠緒たまむすび』月曜日~木曜日の13時~15時30分でお届けしているトーク&バラエティ番組(金曜日は『金曜たまむすび』を放送)
(※2)『ジェーン・スー生活は踊る』月曜日~金曜日の11時~13時でお届けしているトーク番組。

番組概要

 

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■放送局:TBSラジオ
■番組名:『土曜朝6時 木梨の会。』
■放送日時:毎週土曜日 6時~7時
■番組サイト:https://www.tbsradio.jp/kinashi/

出演者プロフィール

■木梨憲武
1962年、東京生まれ。
とんねるずとして活躍する一方、アトリエを持ち画家としても活動している。1994年に「木梨憲太郎」名義で名古屋で開催した初個展「太陽ニコニカ展」から日本国内では今回で実に9度の個展を開催。2015年にはニューヨークでも個展を開き、話題になった。

■古谷有美
1988年、北海道出身。上智大学卒業後、2011年TBSに入社。
TBSテレビ「ビビット」「上田晋也のサタデージャーナル」、TBSラジオ『木梨の会。』など出演中。イラストが得意でドラマの劇中絵本を制作するなど活動の幅を広げている。

■佐藤研
構成作家
1974年、東京都出身。99年から放送作家としてのキャリアをスタート。
『赤江珠緒たまむすび』『ジェーン・スー 生活は踊る』『神田松之丞 問わず語りの松之丞』など多くのTBSラジオの番組に参加。得意ジャンルはラジオ/プロレスなど。

ライター・カメラマン

ラジコ編集部

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【ラジオな人】Date fm(エフエム仙台)編成部の井上崇部長に訊く、地域に特化したFM局の使命感と役割。

7大都市の1つ・宮城県仙台市を拠点とするDate fm(エフエム仙台)。100万人を越える人々が住む街のFM局が大事にしていることから、地元密着型の番組が増えている理由について、編成局編成部の井上崇(いのうえたかし)部長に伺いました。

35周年のキャッチフレーズは「NO MUSIC,NO Date fm」

――首都圏のFM局だと、朝は若い女性がパーソナリティを務める印象があるのですが、Date fmさんは月曜日を浅野彰信さんが担当していますね。(※1)

今は火曜日から金曜日のパーソナリティが女性なので、女性をメインターゲットにする意図はあり、浅野はスポーツを得意としています。月曜日は週末のスポーツニュースやイベントを扱いたいので、男性が担当しています。

この番組が始まったのは2017年の4月。その前は男性2人が曜日ごとに担当していまいした。女性・男性がメインというのは時期によって違います。もっというと、昔は朝早い時間帯と、昼に近い時間帯と番組が2つあったんですよ。朝早い時間は男性、お昼ぐらいになると主婦層に向けた編成になっています。それが今は一緒になったので、女性がメインでパーソナリティを務めるのは久しぶりですね。

――昔はFMラジオというと音楽がメインでトークが少なかったのが、最近は生活に密着した情報を提供しようとしていますよね。

そうですね。特に朝は情報系がかなり増えていますね。当然、人が喋っているので、個性を出してリスナーのリアクションをもらうといったキャッチボールも必要です。一方で、主力となる番組は音楽を軸にやっていこうと考えています。特に16時台の『SOUND GENIC』は、できるだけフルコーラスで、きっちり曲をかけるというコンセプトでやっています。

うちは去年(2017年)で開局35周年だったので、タワーレコード仙台パルコ店さんとコラボレーションをしたのですが、FMラジオの原点はやっぱり音楽だから、キャッチコピーには「NO MUSIC,NO Date fm」を掲げました。

ラジオは何かをやりながら聴くメディア

――「音楽をコンセプトに」という話が出ましたが、他にもDate fmの編成の軸はありますか?

うちは開局以降、ローカル局にしては自社制作率が高かったんですよ。朝・午前・午後・夕方のワイド番組を自社でやっていこうというのは、ずっと変わらないところです。この時間帯に生のワイド番組がある点は、変わっていませんね。

聴取傾向を分析すると、録音番組より生放送の方が好まれますし、東京発信の番組よりはローカルの方が聴取率はいいですね。また、ラジオは「何かをやりながら聴くメディア」なので、人が動いてる時間帯の方が聴いてもらえるのかなと思っています。

――リスナー層はどの年代をイメージしていますか?

どうしてもFM開局ラッシュ(※2) の時代から聴き続けてくれている方がメインになってくるので、30代~50代がメインですね。当然10代、20代も狙っていきたいので、試行錯誤しているのですが、今は若い子がラジオを持っていない状況ですからね。そんな中、ラジコでインターネットでも聴けるようになったので、そこをいかに広げられるかは今も課題になっています。

――リスナーの年齢が上がっていることが、FMラジオに地元密着型の番組が増えている理由なのでしょうか?

ローカルのラジオが何に対して特化できるかというと、「地元のネタをいかに早く伝えられるか」です。地元密着は、もうずっと昔から言われています。

うちは仙台市にあって、社名も「エフエム仙台」なので、仙台中心に考えがちだったんですね。でも、ここ数年は東日本大震災の影響もあり、「宮城県全体を意識しなきゃいけない」とより強く感じていているところもあります。実際、自治体の番組がすごく増えましたね。

――地域に特化した番組作りができるようになったのは、Date fmさんと自治体、どちらかの意識が変わったからでしょうか?

両方ですね。僕も震災後に津波の影響を受けた沿岸部でイベントをすることが増えたのですが、そこで「待っていました」という声をものすごく聞くようになりました。もっともっと外に出ていかなきゃいけないと思い、自治体にも協力してもらおうと考えるようになりました。

――「外に出る」とは、取材に行って録った音源を流すのですか? それとも生でレポートをするのですか?

両方です。ラジオカーを走らせて取材してきた地元の声を流したりもしますし、震災直後は公開録音イベントもしました。

アーティストも情報も地元密着で

――話は戻るのですが、音楽を軸にする上で、地元のミュージシャンを発掘していこうという意図があるのかなと、番組表を見て感じました。

あります、あります。月曜日の中村マサトシ君(※3) と、水曜日の竹森マサユキ君(※4) の冠番組は、2018年の4月に立ち上げたんですね。

竹森君は以前、『SOUND GENIC』の中にある「VOICE GENIC」というコーナーを担当してもらっていました。同コーナーは、今でも地元で活動している宮城県出身のアーティストが日替わりで担当しています(※5)

中村君も以前は夕方の帯番組(※6) のパーソナリティをしていて、改めて月曜日の夜に番組を持ってもらったのです。

今後も、まだメディアに出ていないローカルのアーティストを抜擢して、「これは!」と思った人は、いずれ箱番組のメインにも起用していきたいと思っています。

――震災が編成に与えた影響はありますか?

震災以降、『Hope for MIYAGI』という番組がずっと続いています。『繋ごう明日へ』や「『頑張ろう宮城』希望のラジオ」もそうですが、コンセプトは「震災を忘れないこと」です。

あと、『AIR JAM Friday』も、パーソナリティの本間秋彦さんが震災の被害を大きく受けた石巻出身なので、沿岸エリアに電話をつなぐコーナーがあります。3月11日の前後だけじゃなくて、日常も継続して伝えています。震災に関する番組がゼロになることはないので、ずっと語り継いでいきたいです。

――震災から約7年半が経ちました。そんな中で、Date fmはリスナーにとってどんな場所でありたいですか?

震災があったときに、「すごく心の支えになった」「助けられた」といった声を頂いて、我々がリスナーの生活の中に入り込んでいる実感を得られたので、そういう思いを持ち続けてもらえる場を作らなければならないと思っています。役に立つ情報を発信して、さらには気持ちを揺さぶる音楽を選んでかけるのは、FM局としての使命なのかなと。

あと、リスナーと距離が近くて寄り添っていけるような場でありたいです。Date fmってそもそも「伊達」から来ていて、「リスナーとデート感覚で」という意味もあるんです。そういう関係性でいたいとは、常に思っていますね。

常にリスナーに向いて放送するのは当たり前なので、そこは忘れずにいたいです。しゃべる側もそうですし、ディレクターや制作する側、ラジオを放送する側も同じだと思います。いかにリスナーがラジオを聴いて、我々が心地のいいものを発信していくかが、役割だと思っています。今後の課題ではあるんですが、できればもっともっと、生放送の時間も増やして、自社制作率も上げていきたいですね。

あとは中村君や竹森君が、若い人に聴いてもらうきっかけになってくれたら嬉しいです。音楽は若い人と繋がれる唯一の武器であり一番の近道であるので、すごく期待しています。

 

――ありがとうございました。

(※1)『Morning Brush』(月曜日~金曜日 7時30分~11時)。パーソナリティは月曜が浅野彰信、火・水曜が風間みなみ、木・金曜が船倉薫。

(※2)1982年~1985年にかけて、県域FMラジオ局が立て続けに開局した。Date fm(エフエム仙台)は1982年12月1日開局。

(※3)『とび出せ 中村くん!!』(毎週月曜日 20時~20時55分)

(※4)『竹森マサユキのAKERU radio』(毎週水曜日 20時~20時55分)。インタビュー記事はこちら

(※5)曜日ごとのコーナー担当は月曜日:渡邉幸愛(SUPER☆GiRLS)、火曜日:萌江、水曜日:HUNGER(GAGLE)、木曜日:たすくこま

(※6)Date fmで過去に放送していた『FLICK MOTION』。中村マサトシは2014年4月~2016年10月の月・火曜日を担当。

井上さんがオススメする番組情報

■番組名:『SOUND GENIC』
■放送日時:毎週月曜日~木曜日 16時〜18時30分
■出演者:井上崇、千葉直樹
■番組サイト: http://www.datefm.jp/pgm/genic/

■番組名:『Hope for MIYAGI』
■放送日時:毎週月曜日 12時00分〜12時25分
■出演者:石垣のりこ
■番組サイト: http://www.datefm.jp/omoi/#program

■番組名:『繋ごう明日へ』
■放送日時:毎週火曜日11時30分〜11時50分
■出演者:黒澤としみ、庄司克史
■番組サイト: https://www.facebook.com/tsunagou.asitae

■番組名:『AIR JAM Friday』
■放送日時:毎週金曜日13時30分〜18時30分
■出演者:本間秋彦、阿部未来
■番組サイト: http://www.datefm.co.jp/airjamfriday/

出演者プロフィール

井上崇(いのうえ たかし)

1967年、福島県生まれ。1990年にエフエム仙台に入社。『SOUND GENIC』月・火曜担当のパーソナリティでもある。

インタビュー/カメラマン

 

 

 

 

豊田拓臣
1979年、埼玉県生まれ。
中学校1年生からラジオを聴き始め、ずっと聴き続けていたら、ラジオ番組の紹介記事やしゃべり手のインタビューをして原稿を書くことが仕事になっていたフリー編集者/ライター。
自称・ラジオ解説者。
著書に『ラジオのすごい人たち~今こそ聴きたい34人のパーソナリティ』(2012年、アスペクト)がある。
一般社団法人日本放送作家協会理事。
特定非営利活動法人放送批評懇談会正会員。

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