『ナイナイANN』2020年最強の芸人を懸けて「岡-1グランプリ」開催!

12月17日(木)放送のニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』は、「岡-1グランプリ」を開催! 優勝賞品のタラバガニ、毛ガニ、エビを懸けて、5組の芸人が熱い闘いを繰り広げました。(ニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』12月17(木)放送分)

今年の「岡-1グランプリ」はイマジンスタジオで開催!

今年最後の放送となった『ナインティナインのオールナイトニッポン』は、スペシャルウィーク企画「岡-1グランプリ」を開催。今年で3回目となる今回は、ニッポン放送・イマジンスタジオで行われました。

矢部:うちの1番若いマネージャーがびっくりしてました。「めちゃめちゃ豪華ですねえ」って。で、「ああ、そう?」って言うたら、「"めちゃめちゃ"ではないですけど」って(笑)。一言余計な事を。「いや、めちゃめちゃ豪華でいいやんか」って。

岡村:めちゃめちゃ豪華ですよ。

矢部:「いや、めちゃめちゃじゃないですけど」って、すぐなんかノリ訂正してましたけどね。

岡村:めちゃめちゃ豪華になってますよ、今回も。

矢部:豪華やんな?

岡村:豪華ですよ〜。

審査員を務める岡村さんの審査と、厳しい予選(?)を勝ち抜いた芸人との掛け合いが人気の岡-1グランプリ。今年の出場者はミキ・昴生さん、インパルス・堤下敦さん、ぼる塾、トム・ブラウンの4組に加え、新設された敗者復活枠の計5組によって熱い闘いが繰り広げられます。優勝者にはタラバガニ、毛ガニ、エビといった豪華なプレゼント。

ネタが飛んだりハプニングが起きたりした場合は、岡村さんがベルを鳴らすシステムのもと、岡-1グランプリが始まりました!

トップバッターはミキ・昴生! 一人漫才を披露も…

トップバッターは、過去2年連続で優勝している昴生さん。3連覇を目指し、一人でミキの漫才を披露しようとするものの、開始直後に岡村さんからストップが入ります。

矢部:あら、"チン"出ましたね! どうしました!?

岡村:ちょっと、何で途中でヘラヘラしたんですか?

昴生:ちょっと……(笑)。

岡村:何で途中で歌い出した時、ヘラヘラしたんですか!

昴生:あの……1発目の曲、間違えたんですよ(笑)。

岡村:ちょっとやり直してください(笑)。

矢部:ほんまはそこでチンやったな。

(出囃子の音)

昴生:いや、ちょっと待って……! ちょっと……ストローク長いて、ここ!! それも緊張すんねん!

その後、体制を立て直した昴生さんは、勢いある一人漫才を披露しましたが…。

岡村:どうしたんですか? ミキ昴生さん。

昴生:これだけ言わせてくれ……。今年はやるな。今年、なに開催してんねん。

矢部:いや、でも決勝進出したんでしょ?

岡村:決勝進出しましたよ〜!

昴生:「決勝進出しましたよ〜!」じゃなくて、毎年言うてるけど、いつ予選行われてるねん!

岡村:ちょっと、準決くらいが危なかったみたいですよ、今年。

昴生:ど……誰の意見や、それは? 準決危なかってよう決勝来れたな、ほんまに!

矢部:普段見られてるんじゃない? もうそれが予選なんじゃない?

昴生:お……何言うてんねん自分。

矢部:普段の生活。

昴生:え!? びっくりしてる! 取り込まれてるやん、やべっち!

矢部:(『オールナイトニッポン』に)久しぶりに帰ってきて、たぶんこれ予選は普段やねんやわ。

昴生:何言うてんの、自分!?

岡-1グランプリのシステムや今回が初参加となる矢部さんの姿勢にキレ続ける昴生さんでしたが、矢部さんに結婚の内祝いを渡さなかった事を暴露されてしまい、タジタジとなってしまいました。

インパルス・堤下「昔のやべっち、そんなんじゃなかった!」

続いて、昴生さんと同じく3年連続出場、3連覇がかかる堤下さんの登場です。

堤下:どうも〜! こんばんは〜。いやいや、ありがとうございます。今年も呼んでいただきましてね。

岡村:(ベルを鳴らす)。

昴生:いや、早い早い。かわいそう。

岡村:何で堤下さん、もっとバーッと走って出てきてくれないんですか。

矢部:歩いたよねえ。

堤下:いや、それはだって、危ないって言われてるんで……。

岡村:いやいや、ちょっと……飲もう、牛乳。

堤下:いや、もう……(苦笑)。本当にこの牛乳の話してるの、岡-1だけですよね?

矢部:心配してんねん。

堤下:いや矢部さん、分かるんですけど、毎年ここの番組だけなんですよ! もう牛乳の話してるの。ほぼほぼ、他のところノータッチなんですよ。

スタジオに敷かれていた布団に寝るように促されながら、フリップ芸を披露した堤下さんでしたが、ネタの受けも悪く、不満を露わにします。

岡村:これはちょっと、あれやなあ……。昴生から堤下とちょっと続いてしもたなあ。このガンガン来るのが。

堤下:いや、違うんですよ! 僕、いいネタだったんですよ! これ本当に、珠玉の。ちゃんと全部やらせてくれたら。

岡村:いつもでも、ちゃんとしっかりやってくれてんのに。

堤下:だから今回もちゃんとやりたくてちゃんとフリップに書いてきたのに、最初から「ダメだ」とか言って「横になれ」とか言って。これ1年目にやりたかった事ですよ! もう3年目なんだからいいじゃないですか!

岡村:ちょっと、ほんまに牛乳飲んだ方がええと思う。

堤下:いや、本当に今年、矢部さんいてくれてるからこのネタ成立すると思ったのに、本当は違うネタ考えてた。矢部さんが帰ってきたからこっち側のツッコミ系のネタにしたのにさ!

矢部:いや俺、岡-1わからへんねん。初めてやから。

堤下:聴いてましたよ!! 2週前の(放送を)! 「岡-1って何ですか〜」って言って。

矢部:やろ?

堤下:その2週間までは勉強できるでしょう!! こっちは矢部浩之対策でこのネタ作ってるんだから!!

矢部:いや、「そのままで来てください」って言われて……。

堤下:矢部さんはそういう人じゃないと思ってた! 昔のやべっち、そんなんじゃなかった!

岡村:こんなに堤下って絡むやつやったっけ!?

ぼる塾・田辺、矢部にナンパされる!?

3番手は岡-1初出場のぼる塾。息の合ったトリオ漫才で、岡村さんのベルが鳴る事なくネタを最後までやりきりました。

岡村:何で、ぼる塾はちゃんとこうやって衣装着てくれてるの?

きりや:お仕事なので。

矢部:嬉しい。だからやっぱり唯一、コンテスト感出たもん。

岡村:そうやなあ。だって、ミキ昴生さんなんてもう完全にジャージやし。

昴生:女子高生みたいに呼ばんでええねん……。違う違う……。じゃあ、コンビで呼べよって! ちゃんとネタやるんだったら衣装着るよ。ぼる塾みたいに3人で呼ばれてね、やるんやったら。片っぽだけ呼ばれて、いつも何していいかわからんまま飛び出してねんから、ここに。

岡村:何で亜生は来てくれないの?

昴生:知らんがなっ、そんなもん!! スケジュール空いてんのに、あいつ! 来いよっ!! そもそも!

矢部:何してんの、今? 家におんの?

昴生:「何してる」って、あいつ家でしょ! 来いよっ!!

矢部:怖いなあ。

田辺:怖いねえ。

あんり:今日、昴生さん怖い〜。

また、田辺さんは収録現場で矢部さんと一緒になった時のエピソードを語りました。

田辺:こないだ、日テレのエレベーターで一緒になった時にナンパしてきた〜。

岡村:ナンパされたの!?

矢部:言わんといてよ〜。

あんり:なんか本当に矢部さん、目をトロンとさせて、エレベーターの角に寄りかかって、「目ぇ離せへんわあ」。

岡村:こんなんなかなか言わへんで! うちの相方は。

矢部:あら、恥ずかしいよ。マジなやつやから。

田辺:だってあの後、「おかしかったよねえ」って言ってて、「え〜、どうしよう。無理よ、私」って。

一同:はははは(笑)。

岡村:これはなかなかやで〜! うちの相方を振ってしまうっていうのは!

矢部:諦めたくないけどなあ。

田辺:でも揺らがないわよ、私。だってKAT-TUNの亀梨くんが好きなんだから。ごめんなさい。

矢部:亀梨くんは、ジャニーズは勝たれへんわ〜。

トム・ブラウン・布川「M-1の借りは岡-1でしか返せませんから」

4番手はこちらも岡-1初出場のトム・ブラウン。数字を使った完成度の高い漫才を披露し、会場を沸かしました。

矢部:すごいな、勢いやっぱり。

布川:いやあ、もう、絶対獲りたいんで。

岡村:本当に言うててくれましたもんね! Instagramとかでもね。

みちお:そうです。"粉骨砕身"の精神でやっていくという気持ちを込めてやってみました。

岡村:そうですよねえ。ちょっとこのラジオでもプチブーム来てましたから、トム・ブラウンは。

みちお:何回かお二人にもやっていただいて、すごく嬉しいですよ。

矢部:ネタハガキで。

布川:矢部さんが1回目より2回目が上手になってました。

矢部:ありがとう(笑)。

「今日はいつもの4倍くらいのパワーで叩いた」という布川さんは気合いが入り過ぎてしまい、ネタの受け具合を見てつかみの回数を増やしたそうです。

布川:M-1の借りは岡-1でしか返せませんからね。

昴生:そんな事ないねん。ほんまにそんな事ないねん。全然リンクしてないねん。

みちお:M-1の準々決勝で落ちた恨み、全部ここでぶつけましたからね。

岡村:いや、ほんまにぶつけてくれてる感じがした。

昴生:全然ぶつけるとこ間違えてるって……。

矢部:このモチベーションで来てほしいよね、やっぱり。昴生とか堤下に。

岡村:昴生なんて、トム・ブラウン観てる時にめっちゃ笑うてるやん!

矢部:お前、ゲラやな?

昴生:僕、トム・ブラウンさんめちゃくちゃ好きなんです……。

岡村:めちゃくちゃ笑うてるやんか!

昴生:笑うてもいいでしょ! だって別にそんな。

岡村:ネタ終わったら急にグッと顔戻すからやなあ。

矢部:笑った後文句言うから。

昴生:いやあ、もう1本くらいやってくれへんかなあ……。

布川:一応、あの……別に2本目も全然できますけど。

昴生:違うねん。そんなん違うねん。

その後、岡-1のラストを飾った敗者復活枠はまさかの人物が…!? 今年最後の放送にふさわしい盛り上がりを見せました。

ナインティナインのオールナイトニッポン
放送局:ニッポン放送
放送日時:毎週木曜 25時00分~27時00分
出演者:ナインティナイン(岡村隆史・矢部浩之) ★出場者:堤下敦(インパルス)/昴生(ミキ)/トム・ブラウン/ぼる塾/敗者復活・特別推薦枠?
番組ホームページ
公式X

twitterハッシュタグは「#ナインティナインann」

※放送情報は変更となる場合があります。

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亡き親友との約束胸に「スタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい」

プロ野球をはじめ、先日のメジャーリーグ開幕戦、そしてサッカーのJリーグでもよく目立つのが、巨大なフラッグによる応援です。今回は、このスポーツ応援に欠かせないビッグフラッグを染め上げている男性のお話です。

影山洋さん

それぞれの朝は、それぞれの物語を連れてやってきます。

日本一小さな市・埼玉県蕨市に、一軒の工房があります。有限会社染太郎、スポーツの試合で現れる大きな旗を作る会社です。トップは、影山洋さん、昭和30年生まれの69歳です。

蕨出身の影山さんは、小さい頃は空き地で友達とサッカーボールを蹴ったり、お小遣いがたまると後楽園球場へ行って、王さん・長嶋さんの野球を見て育ちました。そして、百貨店で催事のお知らせをする巨大な垂れ幕を作る会社に勤めます。

仕事に脂がのってきた30代のある日、影山さんは小さい頃のサッカー仲間で、当時の読売クラブに在籍していた奥田卓良選手から、こんな話を聞きました。

「今度、日本でもサッカーのプロリーグが始まるんだ。絶対応援してくれよ!」

「だったら、ヨーロッパみたいに、おっきな応援フラッグを作って、応援するよ!」

影山さんがそう答えて迎えた1993年5月15日のJリーグ開幕の日。国立競技場の熱狂の渦のなかに、奥田さんの姿はありませんでした。奥田さんは不慮の交通事故で、Jリーグを見ることなくこの世を去っていたのです。

『奥田との約束を守るためにも、日本のスタジアムを応援フラッグでいっぱいにしたい!』

そう思った影山さんは、会社勤めを辞め、自ら応援フラッグを作る会社を興します。地元・埼玉の浦和レッズの熱いサポーターたちとつながると、話が盛り上がって、今までにない幅50メートルのビッグフラッグを作るプロジェクトが始まりました。

影山さんが手掛けたビッグフラッグの数々

参考になったのはもちろん、影山さんが長年培ってきたデパートの垂れ幕のノウハウ。パソコンもあまり普及していない時代、設計図を元に1枚1枚刷毛で塗る手作業でした。ただ、ビッグフラッグを作っても、出来栄えを確かめられる広いスペースもなければ、対応してもらえる競技場もありませんでした。

ようやく人前で披露できる環境が整ったのは、2001年のJリーグ・レッズ対マリノス戦。埼玉スタジアム2002のこけら落としの試合でした。影山さんたちがドキドキ見守る中、ピッチに大きく真っ赤なフラッグが広げられると、スタンドからは「オーッ!」と地鳴りのような歓声が沸き上がりました。

翌日から、影山さんの会社の電話は、様々なチームからの問い合わせで鳴りやまなくなりました。

「私たちもレッズみたいな、熱い応援をしたいんです!」

数ある問い合わせの中に、情熱のこもったメッセージを届けてくれた人がいました。それは、プロ野球・千葉ロッテマリーンズの応援団の方々でした。影山さんは、競技の違いを乗り越えて、新しい応援スタイルが広まっていくことに、喜びを感じながら、さらに大きい幅75メートルものビッグフラッグを作り上げました。

このフラッグが、千葉・幕張のスタジアムの応援席に広げられると、今度はプロ野球チームの関係者からの問い合わせが相次ぎました。こうしてサッカーではレッズ、野球はマリーンズから始まったビッグフラッグによる応援は、今や多くのスポーツに広まって、当たり前の存在になりました。

蕨市の盛り上げにも活躍する影山洋さん

そしてこの春、影山さんは、東京ドームで行われたメジャーリーグのカブス対ドジャースの開幕戦でも、大役を任されることになりました。それは、初めての国旗。試合開始前のセレモニーで使われる、幅30メートルの日の丸と星条旗の製作でした。

国のシンボル・国旗に汚れを付けたり、穴を開けたりすることは決して許されません。3月10日に納品した後も、影山さんは毎日毎日東京ドームに通って、抜かりのないように、細心の準備をしました。そして、メジャーリーグ機構の厳しいチェックもクリアして、開幕当日を迎えます。

ベーブ・ルースから大谷翔平まで、日米の野球・90年の歴史の映像が流れて、無事に大きな日の丸と星条旗が現れると、影山さんも胸が熱くなりました。

『あの王さん・長嶋さんが躍動した後楽園球場を継いだ東京ドームで行われる、かつてない野球の試合で、自分の本業で関わることが出来ているんだ!』

そして、このメジャーリーグ開幕戦の興奮も冷めやらぬなか、今度はサッカーの日本代表が、8大会連続のFIFAワールドカップ出場を決めました。実は影山さんには、まだまだ大きな夢があります。

「いつか、サッカー日本代表がワールドカップの決勝戦を迎えた日の朝、富士山の近くで、おっきな富士山をバックにおっきな日の丸を掲げて、選手にエールを送りたいんです!」

亡き親友への思いを胸に生まれた、日本におけるビッグフラッグによるスポーツ応援。その応援文化のパイオニア・影山さんの夢は、きっと叶う日が来ると信じて、さらに大きく膨らみ続けます。

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