家電、クルマから将棋まで…さまざまな趣味が楽しめるラジオ番組【前編】

いろ〜んな内容の番組が揃っているのがラジオの良いところですが、中には少しユニークな番組も揃っています。

そこで、知ってしまうと思わず聞きたくなる、趣味をテーマにした番組をご紹介します。今まであまり関心がなかった人も一度聴けばハマるかもしれませんよ!

IBCラジオ『いわて想い出の名馬館』

ラジオが好きな方の中には、ローカル番組でマニアックな番組が好きという方も多いと思いますが、この番組はまさにそんな番組の一つです。岩手競馬を彩った名馬・名手たちの歴史を、過去の実況で振り返る15分。

正直に言うと、私は競馬は詳しくないのですが、解説が丁寧なので聴き入ってしまいます。テーマは「伝説となった名馬 テットテンプー」「悲劇の名馬 ミスターホンマル」「岩手アラブ界最後の大物 メグミダイオー・マーキュリサンダー」など、あまり競馬に詳しくなくても気になってしまうようなものばかり。

ちなみに、IBC岩手放送では競馬中継『いわて競馬クロス』(日曜日 16時30分〜18時)も放送中。こちらは馬に関するリクエスト曲を受け付ける「うまうまリクエスト」や、オークスさんが予想した馬券が当たると的中した券がプレゼントされる「井上オークス勝負の一枚」などのコーナーが用意されています。

■放送日時:毎週土曜日 6時30分〜6時45分

YBC山形放送『ラジオで詰め将棋』

以前、ラジコのタイムフリーについて綴った回でも紹介ましたが、ラジオでは珍しい将棋番組です。毎回、盤面を読み上げて出題し、翌週に回答を解説します。正解者には抽選でプレゼントが贈られますよ。

過去にはTBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜日 13時~17時)の人気企画「爆笑問題プレゼンツ全日本ラジオ新番組選手権2017」で紹介されました。日曜の朝の放送なので、親子でも挑戦したいところです。

■放送日時:毎週日曜日 8時間55分~9時

TBSラジオ『TOYOTA presents おぎやはぎのクルマびいき』

無類のクルマ好きとしても有名なおぎやはぎ。「自分だけのキャンピングカーを作るなら?」「あえて語ろう高級車」「クルマと虫」といった、クルマにまつわるテーマについて二人でトークを繰り広げます。「今、最も助手席に乗せたい女性2016」をテーマにしたこともありました。(小木さんは、若手女優の中条あやみさんがいいそうです。ひと目見て「ビビビ」ときたとか…)。

ちなみに「クルマに乗ると性格が変わる人がいるらしい」というテーマの回では、クルマを運転している姿を観察すると、相手の意外な性格に気づくことがあるため、結婚する前に一度、運転する姿を見ておいたほうがいいのでは、と提案していました。

トヨタのクルマの最新情報もチェックできますよ。

■放送日時:毎週土曜日 12時12分頃〜12時27分頃 (9時~13時放送の『ナイツのちゃきちゃき大放送』内で放送)

ニッポン放送『土田晃之 日曜のへそ』

12時40分頃から放送されている番組内コーナー「ヨドバシカメラプレゼンツ・ツチダ家電塾」では、家電芸人としてもおなじみの土田さんが、「缶ビールでクリーミーな泡のビールが楽しめるビールサーバー」「広範囲のシワを効率よく伸ばせる衣類スチーマー」など、思わず欲しくなるような家電を紹介しています。

ちなみに、この番組では72年生まれの土田さんと同世代の人なら、特に共感するような懐かしい話や音楽が紹介されたり、「竜兵会」メンバーの最新情報を含めた芸人仲間の話など、30〜50代を中心に楽しめるフリートークが充実しています。番組でかかる音楽は80〜90年代のヒット曲が多いのも嬉しいところです。

■放送日時:毎週日曜日 12時〜14時

TOKYO FM『コヤブカメラ』

写真・カメラをテーマにした珍しい番組です。パーソナリティーは、カメラ大好き芸人としておなじみ、吉本新喜劇の小藪千豊さん。小藪さんは家族との思い出や新喜劇のメンバーを中心に撮っているのだとか。

番組では「インコの写真を撮っているけど、どのように撮れば興味を持ってもらえるか?」といった相談や、ゲストに写真家の浅田政志さんをお迎えした時は「ポップな遺影を撮るにはどうしたら良い?」という相談にも答えました。

また、写真・カメラ以外の人生相談も受け付けており、時には恋愛相談も…。そのほか、誰かに説教してほしいことを送ってもらう「小籔プチ説教」のコーナーもあります。

カメラのことだけでなく、小藪さんの日常のお話が楽しくて、ついつい聴き入ってしまいます。

■放送日時:毎週金曜日 17時30分〜17時55分

TOKYO FM『名車ソムリエ supported by NGP廃車王』

こちらは、キャイ〜ンの天野さんが名車を紹介する番組です。なんといっても、クルマを紹介する時の天野さんの声がカッコいい!

皆さんの記憶に残る名車に関するお便りも募集していて、毎週3名に「アマゾンギフトカード」がプレゼントされますよ。

■放送日時:毎週土曜日 9時30分〜9時50分

——続きは後編で!

この記事を書いた人

YMgrdfKa
やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

トランプ大統領の施政方針演説は「まるでカルト集団」 明確な抗議をしない民主党への失望と怒りも!?

ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみがパーソナリティを務めるinterfmのラジオ番組「NY Future Lab」(毎週水曜日18:40~18:55)。ジャーナリストでZ世代専門家のシェリーめぐみが、ニューヨークZ世代の若者たちと一緒に、日本も含め激動する世界をみんなで見つめ、話し合います。社会、文化、政治、トレンド、そしてダイバーシティからキャンセルカルチャーまで、気になるトピック満載でお届けします。

3月12日(水)のテーマは「アメリカZ世代の怒りのほこ先が『身内』民主党に向けられた理由」。トランプ大統領の施政方針演説を聞いたラボのメンバーが、それぞれ感じたことについて語り合いました。


※写真はイメージです



◆支持者・不支持者で反応が真っ二つ トランプ大統領の施政方針演説

3月4日におこなわれたトランプ大統領の施政方針演説。1時間半を超える異例の長さとなった演説を通し、彼は「アメリカは復活した」と自らの実績を強調し続けました。

トランプ大統領の施政方針演説が異例だったのは、その長さだけではありません。中継を見た人の過半数は共和党支持(=トランプを支持する人)で、逆にトランプを支持しない民主党支持者で演説を見た人は、わずか20%にとどまりました。内容的にも、国民全てに語りかけるはずの施政方針演説が、支持者に向けた選挙演説のようになっていたと批判する声もあります。

では、支持者とそうではない人の反応はどれほど違ったのでしょうか? トランプ不支持のラボのZ世代は、こう感想を述べました。

メアリー:演説はめちゃくちゃ退屈だった。だってもう最初から自分の手柄自慢みたいな話ばかりだったからね。そして今回も、虚偽の内容がたくさん含まれていた。驚いたのは、アメリカが人道援助していた「レソト」というアフリカの小さな国について、トランプが「そんな誰も聞いたこともない国に」と言い切ったことだよ。

でもそんなわけはないんだ。だって、イーロン・マスクがその国の大統領だか重要人物みたいな人と会っている写真が報道されているからね。イーロンはレソトに自分のインターネットのビジネスを持ち込もうとしているらしいんだ。彼がそれを知らなかったなら、それはそれで驚きだし、そもそもアメリカ大統領が「聞いたことのない国なんてどうでもいい」みたいな発言をするなんてありえないよ。

ミクア:トランプの演説のことを友達と話していたんだけど、彼女は「共和党はまるでカルト集団みたいだった」と言っていたよ。トランプが何か言うと共和党議員は全員立ち上がって、「USA! USA!」というコールが湧き起こる。すごく気持ち悪かったって。

トランプ不支持のメンバーからすれば「演説内容は虚偽ばかり」という反応でしたが、共和党支持者からすれば総立ちで叫びたくなるようだったという、見る人によってまるで反応が分かれた今回の演説。ここでフランス留学中のメンバーのノエに、ヨーロッパ人からの反応はどうだったかを聞いてみました。

ノエ:ヨーロッパ人は「トランプは愚かだ」と言う人と、すごく恐ろしいと感じている人の両方だと思う。共通しているのは、こんなことが実際に起きているなんて信じがたいという声。特にドイツ人は、家族の中に第二次世界大戦を生き抜いた者がいるからね。

彼らは、今のアメリカが、かつてのナチス・ドイツの歩みを忠実に再現していると言っているよ。そして、「アメリカ人があのようなリーダーを選ぶなんて信じられない」と言う意見がすごく多いんだ。

アメリカは、かつてのナチス・ドイツと同じ道を進もうとしている。そんな懸念を抱くヨーロッパの人も少なくはない様子です。アメリカでも反トランプ派のなかには、アメリカが独裁への道を歩んでいると言う危機感を持つ者が少なくありません。


(左から)ミクア、シェリー、ヒカル、ノエ、シャンシャン、メアリー/©NY-Future-Lab



◆明確な抗議をしない民主党への怒り

共和党がカルトのようになってしまったのなら、頼みの綱は野党である民主党だけ。しかし今回の演説では、民主党支持者の怒りはトランプではなく、むしろ民主党議員たちに向けられました。一体なぜでしょうか。

メアリー:トランプの演説中、客席にいる民主党が抗議のプラカードを掲げていたのを見た? 実はヒトラーの時代にも、議員たちのなかには抗議の象徴として紫色の帽子をかぶっている人たちがいたらしいんだ。

私たちの議員も今、プラカードを出すだけで他に何もせず、結局トランプのやりたい放題にさせている。だから民主党を見ているととてもイライラする。

アル・グリーン議員だけは、抗議のために立ち上がって声を上げたよね。他の人がただ座っているなかで、実際に何かをしようとしたんだ。でもひどいのは、自分の身内が立ち上がって抗議したのに、その翌日、彼に対する問責決議がおこなわれると、民主党議員の一部も一緒になって彼の投票権を剥奪する決定に投票したんだよ。

民主党はいつも「良識ある政党だから礼儀正しさが大事だ」とか「この伝統を守る」とか言っているけれど、そういうバカみたいな考え方には、もうイライラが止まらないよ。彼らは、「何かをするための適切なタイミングを待っている」と言うけど、民主党も結局、共和党と同じじゃないかと思ってしまう。どちらも大企業の言うことには逆らえないということだよ。

トランプの演説中、 民主党議員は1人を除いては、静かな抗議、つまり「その発言は嘘だ」「イーロン・マスクは泥棒だ」などと書かれたプラカードを掲げてメッセージを出そうとしていました。しかしこの様子は日本のテレビでは全く放送されなかっただけでなく、アメリカでの中継でも映ったのはほんのわずかの間でした。

良識を大事にするあまり、誰も見ない抗議をしてどうするのか? かつてのドイツ人がヒトラーの好きにさせてしまったように、結局アメリカでも民主党は何もしていないのではないか? ラボのZ世代含め、反トランプのアメリカ人の怒りの矛先が向けられたのは、今回はトランプ氏ではなく、身内である民主党議員たちでした。

これまでアメリカZ世代は、「自分たちがアメリカを変える」という、社会正義意識がとても強い世代でした。しかしこの民主党への深い失望が、「何をやってもどうせ変わらない」という気持ちにつながっていく不安を感じます。シェリーは「人々が少しずつ声を失っていく、そんな不安も感じてしまいます」と、心中を吐露して話題を締めくくりました。

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3月12日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年3月20日(木・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:NY Future Lab
放送日時:毎週水曜日18:40~18:55放送
出演:シェリーめぐみ
番組Webサイト: https://www.interfm.co.jp/nyfutureweb
特設サイト:https://ny-future-lab.com/

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