家電からゴルフまで…さまざまな趣味が楽しめるラジオ番組【後編】

前回の「家電、クルマから将棋まで…さまざまな趣味が楽しめるラジオ番組【後編】」の続きをご紹介します。中には野球をマニアックに深堀している番組も? 一度聴けばハマるかもしれないので要チェックですよ!

TOKYO FM『ピートの不思議なガレージ』

とある街にある洋館に、飼い猫を追い掛けているうちに足を踏み入れた主人公が、そこで出会った住人の宇宙人、エヌ博士に翻弄されながらも色々な事を学んでいく…という設定で進行していきます。毎回、「干潟で遊ぼう」「夜釣り」「DIY」「変化球」「焼きそば」「オートキャンプ」など、さまざまなテーマに詳しい人々が登場し、トークを展開。 実は私も出演したことがあります。この番組に出られるのは、本当に光栄です。

ちなみに、番組のツイッターは番組の内容と連動しているため、フォローしてツイートを見ながら番組を聴くと、一層楽しめますよ!

■放送日時:毎週土曜日 17時〜17時50分

※番組Twitterはこちら

J-WAVE『J-WAVE TOKYO MORNING RADIO』

最近はスタジオでダンスを披露したことで話題となった、別所哲也さんがパーソナリティを務める番組。

6時50分頃から放送されているコーナー「Amazon Prime Video ANYTIME,ANYWHERE」では、週替わりで一人の著名人が、洋画・邦画からドラマ、バラエティ番組など、とっておきの動画作品をおすすめしています。例えば、映画監督の安藤桃子さんは「ボディブロウのように効く官能作品」をテーマに「人魚伝説」(池田敏春監督)「奇跡の海」(ラース・フォン・トリアー監督)など4本をセレクト。思わぬ作品に遭遇することもあるので、動画作品が好きな方は要チェックです!

■放送日時:月曜日〜木曜日 6時〜9時

J‐WAVE『TOYOTA DRIVE IN JAPAN』

”ぐっさん”こと山口智充さんと、”アリちゃん”ことモデルの浦浜アリサさんが、毎月目的地に向かってドライブする番組です。途中で美味しいご飯を食べに行ったり、険しい山道に挑んだり、釣りをして釣った魚を、クルマの電源を使ってIH調理器で天ぷらにして食べたり…聴いているとクルマで一緒に遊びに行っている気分になれますよ。

ぐっさんの人柄がにじみ出るような優しいエスコートと、アリちゃんの明るく楽しいリアクションであっという間の30分。番組のサイトには実際にドライブに行ったルートが地図で紹介されているほか、インスタグラムには道中の写真が掲載されています。二人とも本当に楽しそう!

■放送日時:毎週金曜日 16時〜16時30分

MBSラジオ『ラジオ65人のなかま』

まさにラジオが好きな人(とりわけMBSラジオファン)にとっては、たまらない番組です。明石家さんまさん、浜村淳さん、笑福亭鶴瓶さんなど、ラジオに欠かせない著名人がラジオに関するエピソードや思いを語ります。

今年の元旦に放送した1時間の特別番組では、さんまさんが登場。自身がパーソナリティを務めるMBSラジオ『MBSヤングタウン 土曜日』(毎週土曜日 22時40分~24時10分)が始まった経緯や、多忙な中での収録の話、ラジオとネットの相性についてなど、たっぷりと語りました。

ちなみに、これは一部で有名な話ですが、「FNS27時間テレビ」(フジテレビ)の「さんま・中居の今夜も眠れない」で行われている企画「ラブメイト10」は、元々、「ヤングタウン」で行なわれている企画で、テレビでもやってほしいというテレビのスタッフからの願いから始まったものです。

■放送日時:毎週日曜日 9時15分〜9時30分

KRY山口放送『おはようショット!ゴルフざんまい』

ゴルフが大好きな原田かおりさんと、プロゴルファーの末田シゲミさん(湯田CC所属)がゴルフの楽しさを伝えます。中でも注目はゴルフに関する相談のコーナー。「パターを打つ時に、素直に打たずに、わざわざスライスやフックボールで打つことはありますか?」「パターでバックスピンをかけることはできる?」といった相談に対する末田さんの答えが非常に丁寧です。ゴルフに関する情報が満載の「ゴルフよもやま話」や「ゴルフ川柳」のコーナーもありますよ。

■放送日時:毎週日曜日 8時〜8時15分

RKBラジオ『ヨドバシカメラ presents ロバートの家電研究所』

ニッポン放送『岡村隆史のオールナイトニッポン』(毎週木曜日 25時~27時)にゲスト出演すると、必ず爆笑を誘うロバートの秋山さんの、適当なオープニングトークが楽しめる番組。その話に振り回される馬場さんと山本さんに注目! もちろん、最新家電情報はしっかりと伝えています。10分しかないのがもったいない! HBCラジオでも日曜の9時50分から放送されています。

■放送日時:毎週日曜日 10時〜10時10分

KBCラジオ『ヨドバシカメラ presents キャイ~ンの家電ソムリエ』

こちらはキャイ〜ンの天野ひろゆきさんが担当。「蚊や虫を自動で吸引撃退する電気製品」「2kgの衣類を約75分で乾かせる衣類乾燥除湿機」「最大7チャンネルをまるごと録画(最大約10日間分)できるブルーレイレコーダー」など、あったら便利な電気製品を、家電ジャーナリストの安藏さんとじっくりと紹介しています。安藏さんの解説を聞きながら、さらに膨らませて分かりやすくフォローする、天野ひろゆきさんの聞き手としての手腕にも注目。一方、ウドさんは、二人のやりとりを聞きながら、良い感じで相槌を打っています。

ちなみに、これは本当に細かい話ですが、この番組は福岡・KBCラジオの制作で、STVラジオ、ニッポン放送、MBSラジオなど各地で放送されていて、提供読みの時に、スポンサーの名前が各地のヨドバシカメラの店舗の名前(例えば、STVラジオなら「ヨドバシカメラ・マルチメディア札幌」)でアナウンスされます。気になる方は、ラジコプレミアムでチェックを!

■放送日時:毎週日曜日 11時30分頃〜40分頃(※9時~12時放送の『小柳由紀の午後はのんびり』内で放送)

KBCラジオ『夜の穴~ミッドナイト・ホール~』

KBCのアナウンサーが日替わりで、少しマニアックな内容で放送する番組。中でも、火曜担当の増田優香子アナウンサーは、毎週ホークス選手のとっておき情報を伝える「今週の1ダホー」というコーナーを展開。一人の選手にクローズアップして、自ら取材したとっておきの情報をしっかりと伝えます。

金曜担当の長岡大雅アナが、夏の間にお届けしている野球ネタも必聴。例えば「高校野球がすきっ!甲子園スペシャル」の回では、高校野球ファンには興味深い、八重山商工の野球部元監督の伊志嶺吉盛さんに電話で根掘り葉掘りインタビューしたことも。

深夜に、ここでしか聴けない話を盗み聞きするような25分です。出演アナウンサーは、増田アナ、長岡アナのほかに(月)三澤澄也さん/(水)居内陽平さん/(木)岡田理沙さんです。(内容は週によって異なることがあります)

■放送日時:月曜日〜金曜日 24時5分〜24時30分

 

この記事を書いた人


やきそばかおる
子どもの頃からのラジオっ子。
「ケトル」「BRUTUS」等ラジオ特集を担当。
ライター・構成作家・動物園愛好家。好きな食べ物は、焼きそば。
ツイッター @yakisoba_kaoru

「小さなネジのズレが、いつの間にか…」“小説SMAP”に鈴木おさむ視点で描かれた、SMAP謝罪放送の1日

脳科学者の茂木健一郎がパーソナリティをつとめ、日本や世界を舞台に活躍しているゲストの“挑戦”に迫るTOKYO FMのラジオ番組「Dream HEART」(毎週土曜 22:00~22:30)。 4月13日(土)、4月20日(土)の放送ゲストは、ベストセラー作家への道を歩んでいる、元放送作家の鈴木おさむさんです。20日(土)の放送では、著書である“小説SMAP”こと『もう明日が待っている』(文藝春秋)にも書かれている、SMAP解散当時の様子などを中心にお話を伺いました。


鈴木おさむさん



1972年生まれ、千葉県出身の鈴木さん。19歳で放送作家としてデビューし、それから32年間、さまざまなコンテンツを生み出してきました。
2024年3月末をもって放送作家・脚本家を引退。現在は、「スタートアップファクトリー」を立ち上げ、スタートアップ企業の若者たちの応援を始め、コンサル、講演などもおこなっています。
3月27日(水)に刊行した著書『もう明日が待っている』は、発売2日で累計発行部数15万部を突破。同著の著者印税は、すべて能登半島地震の義援金として寄付されます。

またTOKYO FMでは現在、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのリーダー・陣さんとともに音楽チャートラジオ番組「JUMP UP MELODIES」(毎週金曜13:00~14:55)のパーソナリティもつとめています。

◆『もう明日が待っている』は「僕の目線」で書いた物語

茂木:鈴木さん、アイドルってなんでしょうね?

鈴木:アイドルって、日本特有のものじゃないですか。韓国もBTSが出てきたりしましたけど、やはり他の国にあるのはアーティストで、(アイドルは)日本独特の文化ですよね。

茂木:ということは、『もう明日が待っている』を読むと、日本のことがわかるかもしれないですね。

鈴木:そんな気がします。今回、僕が特に入り口として書きたかったのは、彼ら(SMAP)は91年デビューで、僕が92年に放送作家になっているのですが、そこから94~95年に彼らと知り合いました。

この小説にもけっこう書いたのですが、「SMAP×SMAP」(フジテレビ系)が1996年4月15日に始まりました。それまでアイドルの人がゴールデンタイム、そしてプライム帯で司会やメインをやることがなかったので、この番組をやる前に僕は、周囲から「絶対に当たらないよ」って言われていたんです。

茂木:それを、鈴木さんが当てたわけですよ。放送業界の“大谷翔平”ですよね。

鈴木:僕の力じゃないんですけどね。大谷翔平は(まさに当時の)SMAPです(笑)。

茂木:『もう明日が待っている』はあくまでも小説ですが、書けること・書けないこと、話せること・話せないことがあったと思います。振り返ると、あのタイミングでのSMAP解散は、何だったのでしょうか?

鈴木:みんなが40代になって、40代中盤を迎えるメンバーもいて、多分この先を考えるじゃないですか。そのうえでの本当に小さいネジのずれが、いろんな人が参加することによっていつの間にか大きくなっていた、みたいなことだと思うんですよね。でもそれは、長年のものでもなく、みたいな。

茂木:そうですか。『もう明日が待っている』の謝罪放送の章は、「文藝春秋」本誌に出たときに拝読しました。小説ですが「こういうことになっていたんだ」って、ものすごく話題になりました。あの1日のことは、やはりかなり濃密な記憶として残っていると思います。

鈴木:覚えています。だから、すごく大事にしたのは、あくまでも“僕の目線”で書くことです。夜中の2時に呼び出されて、そこから「明日、番組冒頭生放送でやるから」「え?」っていうところから始まっていくのですが、最初は「歌を歌うのかな」とか、「中居くん、何か言うのかな」とか思っていたら、どうやらそうではないということとか。

みんなの意見の食い違いがあって、結果、ふたを開けたらあの放送になるまでの過程があって。だから、あんないびつな形になるとは、わかっていないんですね。僕は文章をまとめなければいけない立場だったのですが、そのトーンとかもわからなかったんですよ。

茂木:これは、もともと原稿があって事務所に確認したところ、NGが出たということですね。

鈴木:僕の気持ちとしては、そんなに深々としたことをもはや言わせたくないし、メンバーもその思いだったろうし。だからある意味「今回お騒がせしてすみません」っていうことを言ってしまえば、「同じ文章を少し変えて話す」ぐらいがちょうどいいんじゃないかということで……。

だから、自分のなかではそれがアホな文章だってわかっていますよ。作家として見たら「こいつ実力ないな」ってきっと思うんですよ(笑)。でも、多分そうするのが一番いいだろうと思ったし、メンバーもそれを望んでいたと思うのですが、やはりこの小説で出てくる“ソウギョウケ”としては、「それでは許されない」というのがあって。だから僕の気持ちやメンバーの気持ちもあるんだけど、ソウギョウケのプライドもあるという。

茂木:ですよね。

鈴木:今、芸能界が変わってきていますが、あの当時(2016年)は、今と違って簡単に言うとまだ昔のルールがあったじゃないですか。そのなかでは、やはり「それは許されない」ということがあったので。

茂木:このなかで書かれているのが「組織というのはそういうものだ」と。我々視聴者からは、SMAPのメンバーは、一人ひとり個性が輝いていて素敵な存在に見えたんですけど、でもそのSMAPのメンバーも、また組織というものと無縁ではいられないということですよね。

番組では他にも、著書『もう明日が待っている』出版前の裏話などについて語る場面もありました。


(左から)鈴木おさむさん、茂木健一郎



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4月20日(土)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月28日(日) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:Dream HEART
放送エリア:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット
放送日時:毎週土曜22:00~22:30
パーソナリティ:茂木健一郎

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