世界席巻のXG、Spotifyの海外ユーザーからも支持【クリス・ペプラーが分析】

「XGがなぜ世界市場で存在感を高めているのか」をテーマに、国境や世代を越えて広がる独自の強みに迫った。

この内容をお届けしたのは、9月16日(水)放送のJ-WAVE『MIDDAY LOUNGE』(ナビゲーター:クリス・ペプラー)の「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」。世界の音楽シーンのムーブメントを“今”の視点で考察するコーナーだ。

XGはなぜ世界市場で存在感を高めるのか

『MIDDAY LOUNGE』では2025年10月、XGの楽曲『GALA』が持つ魅力や、国境を越えて広がるコンセプトについて掘り下げた。あれから約1年。7人組グループ・XGは、歩みを止めることなくさらなる進化を続けている。

2026年1月には、待望の1stフルアルバム『THE CORE - 核』をリリース。現在は2度目となるワールドツアーを開催している。さらに9月14日には、「Genuine Art Lives. Lives Create Culture.」という新たなタグラインを掲げてリブランディングを実施。新たな体制のもと、歩みを進めている。


今や世界を舞台に存在感を高めるXG。今回は「グローバルな活躍」という視点から、彼女たちの現在地とさらなる可能性を考察していく。

クリス:2026年6月に開催された「MUSIC AWARDS JAPAN 2026」でも、XGが国境を越えていることがはっきり示されました。「Best Global Hit from Japan」という賞があるのですが、これは日本の楽曲の海外からの視聴だけをカウントしたグローバルチャート上位100曲を作り、そのなかからSpotifyの海外ユーザーのみが投票できるという内容なんですね。つまり、日本人ではなく、海外のリスナーが「今、世界で聴きたい日本の音楽」を選びます。そして今年、「Best Global Hit from Japan」を受賞したのは、XGの『HYPNOTIZE』でした。

XG - HYPNOTIZE (Official Music Video)

クリスは、日本に住むなかで「日本発の音楽スターの誕生」を長く期待してきたという。一方、日本は独自の文化を持つ島国であり、国内で大きなヒットを記録した音楽が、そのまま海外でも受け入れられるとは限らなかった。特に昭和から2000年代初頭にかけては、その傾向を強く感じていたと振り返る。

そんななか、XGのデビュー曲『Tippy Toes』を初めて目にしたとき、「ついに来た」と感じたという。日本から世界へ進出する存在としてXGに大きな可能性を感じ、それ以来、強い関心を寄せ続け、現在もXGを「すごく好きなグループ」として注目していると語る。


XG - Tippy Toes (Official Music Video)

クリス:独自のアイデンティティを持ちながら、世界のマーケットのど真ん中で勝負できるクオリティがあるかということが試されるわけなんですけれども、XGはまさにその系譜の最前線に立っているんじゃないかと思います。

日本音楽の海外展開を後押しする官民の動き

日本が世界に誇る輸出産業といえば、これまでは自動車や家電などの「ものづくり」が中心だった。一方、今、存在感を高めているのが、音楽やアニメ、ゲームといった無形のコンテンツである。こうした分野が日本経済を支える大きな産業になり得ることを、政府や民間企業も強く意識するようになっている。

日本発コンテンツの海外展開をめぐっては、政府が2033年までに海外売上を20兆円へ拡大する目標を掲げている。2025年度補正予算では、コンテンツ振興に関連して556.3億円が計上され、複数年にわたる大規模・長期・戦略的な支援も打ち出された。

こうした動きは、音楽業界にも及んでいる。クリスは2026年1月、音楽関係5団体による新年賀詞交歓会で司会を務めた際、高市早苗首相が「世界のマーケットで戦える日本の音楽を、官民で世界へ押し上げていきたい」と述べたことを紹介。日本の音楽を世界市場へ送り出す取り組みが、官民をあげて進められようとしている現状を伝えた。


クリス:この戦略が国内向けではなく、本気で世界を向いている証拠が、この番組にもゲストに来てくれました、BOOM BOOM SATELLITESの楽曲の起用です。いち早くヨーロッパで評価され、世界基準のエレクトロニックロックを鳴らし続けてきた彼らの音を使うことが、「MUSIC AWARDS JAPAN」が目指す場所を明確にしたのではないかと思います。こうした世界で戦うための土台作りは、アーティストの権利保護の面でも進んでいます。

これまで日本では、スタジオミュージシャンへの報酬は、その場でギャラを受け取る、いわゆる「取っ払い」が一般的だったという。そのため、参加した楽曲がその後どれだけ売れても、演奏したミュージシャンに追加の対価が還元されるケースはほとんどなかった。

こうした状況を変える動きとして、2026年6月に改正著作権法が成立し、新たに「レコード演奏・伝達権」が創設された。これにより、CDや配信音源などの商業用レコードがレストランや店舗などでBGMとして利用された場合、歌手や演奏家といった実演家、レコード製作者が二次使用料を受け取れる仕組みが整備される。


クリス:ミュージシャンを法的に保護し、国をあげてコンテンツビジネスを支援する。そうした巨大なバックアップ体制のなかで、世界で本当に通用する日本のミュージシャンを作るというミッション。XGはまさにその最前線にいるのではないでしょうか。

国境も世代も越えて広がるXGの魅力

これまで「日本発で世界に受け入れられるコンテンツ」といえば、アニメや漫画、ゲームなどが中心だった。海外展開においても、作品や企業による発信が大きな役割を担ってきた。

一方、XGはアニメの主題歌を歌うわけでもなく、企業とのタイアップも多くない。クリスが注目するのは、企業ではなくユーザー自身がコンテンツを生み出し、広げていく「UGC(ユーザー・ジェネレーテッド・コンテンツ)」の力である。

SNSへの投稿や写真、レビューサイトの口コミ、個人ブログ、YouTubeの動画やコメントなど、ユーザーによる発信は多岐にわたる。XGも、こうしたファンやユーザーによる自然発生的な広がりを重視しているとクリスは分析する。

その象徴のひとつが、ライブ映像などをファンが撮影・編集し、TikTokをはじめとするショート動画プラットフォームで共有する「クリッピング」だ。日本では、ライブの撮影や映像の二次利用に一定の制限があるなか、XGはこうしたファンによる発信を国内でも積極的に活用しているグループのひとつだという。

さらに、SpotifyやYouTubeでの再生動向にも特徴がある。XGの楽曲は日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパ、南米、東南アジアなど海外からの再生が大きな割合を占めている。こうしたユーザー発の拡散と世界各地からの視聴が、XGのグローバルな広がりを支えている。


クリス:初のワールドツアー「The first HOWL」は世界全体で40万人を動員。日本公演の数倍もの規模です。日本のグループとしては圧倒的に海外でのライブ数が多いXG。するとどうなるか。それらのノウハウが蓄積されていくわけですよね。スタッフも外国の人が多く、今後のビジネスのやり方として、世界のスタンダードのやり方がどんどん身についていく。つまり、日本のシステムよりも世界規模のグローバルスタンダードのビジネスのやり方、ライブの展開に長けているんですね。XGのメンバーたちだけではなく、そこを支えるスタッフ、すべてが世界基準になっています。

もうひとつの特徴として挙げられるのが、ファンの年代構成である。日本で行われたショーケースを例に見ると、一般的にZ世代をターゲットとするグループでは、10代と20代のファンが全体の8割以上を占めるケースが多い。一方、XGの場合、10代と20代だけではなく、30代以上も重要な支持層となっている。特定の年代にファンが集中するのではなく、幅広い世代から支持を集めている点も、XGの特徴のひとつといえる。

クリス:国境、文化などをやすやすと越えるところがある。さらに年齢、民族性、性別、ジャンルなどもサイドステップする。そこがXGの魅力なのではないでしょうか。

XGの最新情報は公式サイトまで。

『MIDDAY LOUNGE』はグローバルなルーツを持つ国際色豊かなナビゲーターたちが、リスナーと一緒に「新しい自分、新しい世界と出会う」3時間のプログラム。ナビゲーターは、月曜 ハリー杉山、火曜 市川紗椰、水曜 クリス・ペプラー、木曜 ジョン・カビラが日替わりで担当している。

J-WAVE『MIDDAY LOUNGE』のコーナー「TWO ROOMS MUSIC EXPLORER」では、世界の音楽シーンのムーブメントを「今」の視点で考察する。放送は月曜~木曜の14時ごろから。
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山本耕史、芸歴50周年を振り返る。「やめたいとも続けたいとも思ったことがない」

大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日11時30分~15時)、10月21日の放送に俳優で歌手の山本耕史が出演した。今月、芸歴50周年を記念した『KOJI YAMAMOTO 50th Anniversary Concert』を開催する山本が、そのコンサート、これまでの芸能生活などについて語った。

山本耕史「(芸歴50年であることについて)赤ちゃんモデルみたいなことをしていました。そこを入れると50年になります。記憶があるのはもう少しあとです(10月31日で50歳)。割と2歳ぐらいのことは憶えているんです。ベッドに寝かせられて上からカメラを構えて照明を当てられ、『目をつぶって、寝たふりをして』。そう言われて撮っていただいたのは記憶にあります。母に話したら『あれ憶えているの?』と驚かれました」

大竹まこと「2歳はすごいな。芸能界を目指したのはなんで?」

山本「母も父も歌をやっていて。その流れでというか。兄も芸能をしていたので、気づいたときにはもうやっていた、という状況でした。抵抗を覚える前に始めていたので、やめたいとも続けたいとも思ったことがない。不思議な感じです」

大竹「学校で噂は立つよね。何かに出ていて、みたいな」

山本「小学校のころ、舞台の本番のために早退しないといけないことがあって。みんな『どこ行くの?』と。周りと違うことをしているんだな、というのは、その辺からなんとなくわかってきました。でも後半はみんな『きょうもなの? 行ってらっしゃい』という感じで。特別なことというよりは普通の生活の一部でした」

大竹「この間『わたしの知らない子どもたち』という映画を観て。子役がみんなうまいんだよ。驚くぐらい。そういうので勝っていこう、といった気持ちはなかった?」

山本「全然なかった。いまでも同じような気持ちは続いています」

水谷加奈「若いころは尖っていた、と伺っています

山本「尖っていたというか。まあ自分の意志はすごく見せていたと思います。違うものは違う、気持ち悪いものは気持ち悪い、ということを区別していたのかもしれません」

大竹「とんとん拍子に続いてきたのか。それとも仕事がなくなった時期もあるのか」

山本「すごく大きな母体となるところもたくさんあって。でも僕はずっと個人でやってきました。時代劇や舞台など、若い人たちがやりたがらない、と言ったら変ですけど。スキマ産業みたいなふうにやってきたんだと思います。同世代が学園ものに出ている中、僕は京都で時代劇に出ていたり、舞台に上がったり」

大竹「ほう」

山本「そうしていたら、いつからか舞台やっている人がフィーチャーされたり、時代劇のできる若者を探されたり、というときに『そういえばやってきたな』と。そこがいまにつながるきっかけになっているかもしれません」

大竹「今回(『KOJI YAMAMOTO 50th Anniversary Concert』)は何するんですか?」

山本「50周年ということで。35周年のときもやりましたけど、いままでの作品、ミュージカル、影響を受けたアーティストたちの曲でコンサートを。お芝居も考えたんですが、瞬間、その数分だけでお客さんを誘(いざな)える、という意味で、いろいろな曲を並べてコンサートにしたらいいのでは、と思って。50周年アニバーサリーコンサートを10月24日に大阪(Zepp Namba)、10月31日に東京(LINE CUBE SHIBUYA)で開催します」

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