2019年のファッション流行は? ドン小西が語る

J-WAVEで放送中の番組『SEASONS』(ナビゲーター:マリエ)のワンコーナー「ESTEE LAUDER MAKE TOMORROW BEAUTIFUL」。2月9日(土)のオンエアでは、ファッションデザイナーの「ドン小西」こと小西良幸さんをお迎えして、おしゃれの最新トレンドについて訊きました。


■マリエのファッションは「自由に楽しんでいて好感」

小西さんは、ファッションデザイナーとして企業やイベントのユニフォームを手がけ、自らのブランドやプロジェクトを展開。メディアでは辛口ファッションチェックでもお馴染みです。この日は、パッチワークのジャケットで登場。100年の歴史がある、60種のヴィンテージ素材で作ったそうです。

まずは、マリエのファッションをチェック!

小西:あなたは自分のブランドを持っているから、制作とか、僕らに近いところに入り込んできているじゃない。カーキのバギーパンツとか、そういうの好きだよね。モデルやタレントのときはモード系というかフェミニン系で、タイプが変わってビックリしたけど、楽で自由でいいんじゃない。その胸元のチェーンの付け方も、一見、雑に見えるけど自由でいい。スウェットみたいなのを着たりして、気ままに楽しんでいるところに好感がもてるよ。
マリエ:今日、私デニムを裏返しに履いてるんですよ。
小西:それさ、あなたの作品で最近多いよね。
マリエ:うれしい! 見てくれてるんですね。
小西:いろいろ考えてるなと思うよ。今の時代、どこにでもあるものをどう味づけして自分のものにしていくかだから。やってて面白いでしょ。


■呉服屋で生まれ、ファッションの楽しみを知った

小西さんに、デザイナーをはじめた当時のことを訊きました。

小西:今はストリートのファッションが中心になって、「デニムをどう扱うか」とか「ミリタリー」とか、冬は「ダウンジャケット」とかテーマが決まってきてるじゃない。俺らのときは、何をやってもいいから、やりづらかった。色や素材をどうするかとか、ジャンルが広すぎて。文章でもテーマを決められると書きやすいでしょ。決めてやるのも苦しさがあると思うけど、雲を掴むような大変さがあったね。よくここまで生きてきたと思うよ。ちょっとおかしくなるくらいだった。

小西さんは三重県の呉服屋に生まれ、ファッションの魅力を小さな頃から見てきました。

小西:ぶすっとしたおばさんが鏡の前に立って、うちのおふくろが帯とか着物の反物をあてていくと、鬼みたいな顔をしたばあさんが、鏡を見てニコッとするんだよ。「衣装、柄、色、素材ってこんなに人を幸せにするんだ」と、昔から思ってたんだよ。少年時代は野球もやらなかったしさ、もちろん缶蹴りもやらない環境だったから、70歳近くになってるのに、いまだに野球のルールをあまり知らない(笑)。


■大物アーティストの衣装を担当

デザイナーになって数々の有名人や海外アーティストの衣装を手がけてきた小西さん。超大物ミュージシャンの衣装を手がけた経験も。

小西:今、考えると貴重だよね。でも、ガンガンやっているときはそれが当たり前になってしまうんだよ。スティングに「作ってやってるよ」みたいな。
マリエ:嘘でしょ? 上から(笑)。
小西:スティングが東京公演でやってたときに、家に衣装合わせに来てくれて。ライブは、当時の女房と一番前の席を取ってくれたんだよ。俺は次のコレクションの準備で、襟につける刺繍の柄が大事だと思って、スティングが招待してくれた席をすっぽかしちゃったんだよ。
マリエ:もったいない!
小西:当時はそんなもんだよ。そっちより刺繍の柄のほうが大事だったんだよ。「今日中に仕上げなきゃ」って。今思うと考えられないけど、一生懸命やっているときって、いいよね。


■2019年のファッショントレンドは?

気になる「2019年のファッショントレンド」について訊きました。

小西:去年や一昨年は、ボリューミーとかボリューム感が流行ったけど、そういうことより、今年はもう少しきちんとしているんじゃないかな。僕が大事だと思うのは、人間の温かさとか有機的な部分。今年はエスニックとかエキゾチックとか、トルコのカフタンとか、そういうところがきているよね。あと、70年代のヴィンテージ。当時のデニムとか、ヒッピー感覚とかがあったじゃない。日本人はヴィンテージが大好きなんだよ。
マリエ:モノを大切にする心があったりしますからね。
小西:リメイクしたり、そういうムードが出てきそう。スポーツ中心になっているから、スニーカー以外のフラットシューズとかをエキゾチックに履いてみたり、柄のオンパレード。「これだ」という決めごとはないよね。今年、僕がひとつ大事なワードだと思っているのは「エクストリーム」。「過激・極端」という言葉があるけど、これをテーマにしたらどうかと思う。思いきらないとダメ。センスの悪いヤツはバレちゃうし、センスのいいやつはクローズアップされる。今はバレないように適当にうまくやっているやつが多いよね。

最後に、美しく生きるヒントを訊きました。

小西:その人の個、生い立ち、環境を考えながら、ライフスタイルは手を抜かないで生きていくことが大事。その日会う人に「どういう格好で会ったらいいだろう」と考えるだけで楽しい。手を抜かないで一生懸命に生きること。

小西さんのファッションやライフスタイルに関するお話を、ぜひ参考にしてみてください。

この番組をラジコで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『SEASONS』
放送日時:毎週土曜12時−15時
オフィシャルサイト: https://www.j-wave.co.jp/original/seasons/

タグ

松居大悟が石崎ひゅーいに送った“恥ずかしいLINE”とは?

J-WAVEで放送中の番組『JUMP OVER』(ナビゲーター:松居大悟)。2月10日(日)のオンエアでは、公演中のJ-WAVE開局30周年記念舞台『みみばしる』で音楽監督を務める、石崎ひゅーいさんをお迎え。作品を楽しむポイントを訊きました。


■石崎ひゅーい「ライブとは違う緊張感」

2月10日(日)に行われた公演後のアフタートークで、劇中で歌・演奏を担当するワタナベシンゴさんとともにステージに登壇した石崎さん。ふたりによるセッションが急遽行われ、大いに盛り上がりました。

石崎:音楽監督だから、あまり出しゃばると恥ずかしい気持ちもあるけど、アフタートークではみんなが喜んでくれて、それが嬉しかった。
松居:年が明けてからずっと一緒にやってきて、プレビュー公演と初日も並んで座って観ていたじゃない。どうでした?
石崎:めちゃくちゃ緊張するんだよね。いつもはシンガーソングライターとしてステージに立っている側だけど、その緊張とはまた違う緊張感があるね。
松居:ライブとは全然違う?
石崎:毎日そわそわしてる。
松居:俺も。
石崎:作品を作っている最中の松居くんって、大体もやしみたいな顔してるじゃん。カリカリになってて、大丈夫かな、もうちょっとで死ぬんじゃないかなっていう顔をしてるじゃん。
松居:(笑)。
石崎:その理由がなんとなくわかった。毎日それを感じてるんだなって。消費されていくんだね。
松居:作品に命を込めようとするんだよね。
石崎:それが不思議だったの。俺が松居くんの映画に出させてもらって、俺が疲れていくんだったらわかるけど、なんで松居くんが消費されていくんだろうと思ってたけど、それがわかった。
松居:今は、ひゅーいももやしみたいだよ。痩せてる。
石崎:出演者の(玉置)玲央さんにも「痩せたね」って言われた。
松居:2人でもやしになって、いい劇にしたいね(笑)。


■本番中は何をしてるの?

劇中では、石崎さんが作詞・作曲を手がけた8曲を、ワタナベさんがその場で演奏して歌います。その件について、舞台を観たリスナーからこんなリクエストが届きました。

「1曲目から歌を聴くたびに涙が流れました。シンゴくん素敵でした。ひゅーいくんに負けず、心を揺さぶるシンガーでした。ぜひともCDにしてほしいです」

松居:「CDにしてほしい」っていうメッセージが、けっこうたくさんきてたんです。これはどうなんですか?
石崎:嬉しいな。出したいよね。シンゴが歌ってくれてるから、シンゴが出すのがいいんじゃないかなって思ったり。
松居:劇中の役者さんが歌うところもあるからね。
石崎:『みみばしる』を観てくれた人のなかに、シンゴと俺を間違っている人たちがちょこちょこいるらしい。
松居:「石崎ひゅーい、歌がうまかった」って書かれてるんだよね。
石崎:「ラッキー」と思って(笑)。

さらに、リスナーから届いた、石崎さんへの質問を紹介。

「音楽監督としての感想はいかがですか?」

石崎:舞台のみんなの演技と音楽が合わさったときの力が半端ない。最初は音楽をもっとでかく出してたじゃないですか。でもプレビュー公演のときよりも音楽の音量を大幅に下げたの。
松居:そのことについて、けっこう重い空気で話したよね。
石崎:僕はライブとしての音楽の音量感だったり、歌のトーンを考えるけど、舞台と合わさったときに、「音楽も含めてひとつの舞台だ」と松居くんが言ってたじゃないですか。そのあとに舞台を観たときに音楽のパワーが音量とかじゃなくて、底から出てきていて、松居くんはそこまで見えてるのかって思って、松居くんはすごいと思ったよ。
松居:でも、けっこう感覚的だよ。芝居と音楽が合わさって、芝居と音楽の間ぐらいにあるからこそ伝わるものがきっとあるとか。どっちが先にきてもいけないと感じましたね。

「全ての楽曲がよかったです。女性目線の曲が好きでした。どういう気持ちで作ったのでしょう?」

石崎:主人公・妙子の気持ち。役とかその人の人となりとか。
松居:台本もガッツリない段階で、ひゅーいが具体的に書いてきてくれました。
石崎:本仮屋ユイカさんに「どんな曲が好きなんですか?」って質問をしたら、嶋 大輔『男の勲章』っていう答えが返ってきたの。そういうイメージとかを膨らませて、あて書きみたいな感じで書かせてもらったの。
松居:へえ。取材したりしてたからできたんだね。そういう作り方もあるのか。


■喉のケアはどうしてる?

ほかにも、松居と石崎さんのふたりに向けて質問が届きました。演出を手がける松居、そして音楽監督を務める石崎さんの本番中の動きは……。

石崎:松居くんは忙しいじゃないですか。
松居:劇場用のラジオをやってるぐらいで、始まったら観るだけだよね。
石崎:でも、ひとりひとりにアドバイスをしてるじゃないですか。俺はやることがない。唯一やってることは、シンゴにお茶(通称:ひゅーいちゃんドリンク)を作ってあげること(笑)。
松居:あれは何が入ってるの?
石崎:マヌカハニーとスロートコートっていう喉にいい紅茶と俺のつば(笑)。

ちなみに役者とアーティストの喉のケアで違いはあるのでしょうか?

松居:役者は龍角散をなめますね。
石崎:ミュージシャンも龍角散だね。
松居:そこは一緒か。たぶんアーティストは月に何本もいい状態でライブをする感じで、役者は短距離走で本番期間中に喉をいためないということでは、ちょっとだけ違うのかな?
石崎:みんな、運動とかアップみたいなことを入念にやってるよね。あれを見て大事だなって思った。ライブのときとかはそんなにしないから。
松居:それは確かに、舞台役者ならではなのかもしれないね。

番組では、石崎さんの思い入れがある曲として、クリープハイプ『憂、燦々』をオンエア。ふたりが出会ったきっかけは、尾崎世界観さんだったそうです。

石崎:これは松居くんとの出会いの曲。
松居:僕がミュージックビデオの監督をしたんだよね。
石崎:それで松居くんの存在を知ったの。
松居:僕もクリープハイプの尾崎(世界観)くんにひゅーいくんのことを教えてもらって、ひゅーいの『ピーナッツバター』を聴いたのが初めてだったから、尾崎くんがつなげてくれた。尾崎くんも『みみばしる』観に来る予定だから。

最後に、「改めて舞台っていいなと思った」という石崎さん。

石崎:トコさん、松居大悟をこの世に生んでくれてありがとう。
松居:ウチの母の話はいいよ(笑)。でも、昨日か一昨日ぐらいに、ひゅーいに対する感謝の気持ちが爆発しちゃって、「一緒にやれて幸せだよ。ありがとね」っていう恥ずかしいLINEを送ったんだよね。
石崎:気持ち悪い(笑)。
松居:でも「こちらこそだよ」って返ってきた(笑)。
石崎:「こちらこそだよ」のあとに、顔の周りにハートがある絵文字も一緒にね(笑)。

石崎さんは3月6日(水)にミニアルバム『ゴールデンエイジ』をリリースします。4月にはワンマンツアーも行われるので、あわせてチェックしてみてください。

『みみばしる』東京公演は2月17日(日)まで下北沢・本多劇場で行われます。2月23日(土)、24日(日)は、福岡・久留米座、3月1日(金)〜3日(日)は大阪・近鉄アート館にて行われます。詳細は「みみばしる」公式サイトをご覧ください。開演前には、松居が館内だけで楽しめる生ラジオをお届けしています。

この番組をラジコで聴く
PC・スマホアプリ「radiko.jpプレミアム」(有料)なら、日本全国どこにいてもJ-WAVEが楽しめます。番組放送後1週間は「radiko.jpタイムフリー」機能で聴き直せます。

【番組情報】
番組名:『JUMP OVER』
放送日時:毎週日曜 23時−23時54分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/jumpover/

Facebook

ページトップへ