藤巻亮太「ズタボロに疲れていた」 登山家・野口健との出会いで変わった価値観

J-WAVEで放送中の番組『SEIKO SOUND STORAGE』。当番組は、ミュージシャンやスポーツ選手など、各界で活躍するゲストがマンスリーで自らの音楽遍歴を語ります。3月は藤巻亮太さんが登場。3月15日(金)のオンエアでは、登山家・野口健さんとの出会いを語りました。


■登山家・野口健との出会い

藤巻さんは、「20代を振り返ると、最初は勢いもあるし、若さでガンガン突っ走れた」と言います。

藤巻:25歳で『粉雪』をリリースしたんですけど、結成してからすごい勢いで『粉雪』までいくんです。その後、同じ勢いでいけたかというといけなくて、目に見えない心の疲れとか、いろいろなものが溜まってきていました。でも、勢いが止まるのを認めることが怖いし、自分が変わってきていることが認められないんですよね。

疲れに蓋をして20代後半を走り、30歳を前に「よくわからない悩みに陥る時期」があったと藤巻さん。そんなときに出会ったのが、登山家の野口健さんでした。藤巻さんが以前から会いたいと言っていたこともあり、雑誌の対談でふたりの出会いが実現。

藤巻:「ありがとうございました」って終わるかと思ったら、そこからご縁をいただいて、仲良くしていただいています。野口さんと出会ったことが、ソロ活動を含めて、かなり大きな影響を与えてくださっているんです。八ヶ岳(山梨・長野の県境)に連れて行ってもらって、その登山が楽しかったです。僕は体力があったので、「こいつはできる」と思ってもらえたのか、「次はヒマラヤにしよう」と言われました。エベレストが見えるカラパタール(ネパール)という山があって、「そこに行ってみないか」と言われて、自信もなかったんですけど、直感で「疲れているからちょっと……」って言っちゃいけない気がしたんです。「行きます」と言わなきゃいけないんだって。


■ヒマラヤ登山をきっかけに…

レミオロメンでの慌ただしい活動でボロボロになっていた体ですが、登山のおかげで健康を取り戻したと藤巻さん。

藤巻:ちょうど2010〜2011年をまたぐタイミング。レミオロメンのクリスマスライブが終わった次の日からヒマラヤに行くんですけど、自分的にはズタボロに疲れていたときで、体もボロボロで肌もガサガサ。「このままでは登れないんじゃないかな」という状態でヒマラヤに行きました。カトマンズというネパールの首都から、ルクラというところに飛んで、トレッキングがスタートするんですけど、自然がすごいんですよ。

セスナでルクラに着陸すると、すでに2700メートルほどの高さ。そこからさらに、1日500メートルほど標高を上げて進んでいったと振り返ります。

藤巻:最初は村があるんですけど、森林限界(木々が育たない環境の境目)があって、それを越えて植物もなくなって、最後は岩と雪と空しかなくなって、「どこにいるんだろう」みたいな。空も宇宙に近い青さというか、六本木の空とは違う。すごいところにいるなと思いました。1日7〜8時間歩いて、10日間ほど。めっちゃ健康になりますよ。なにが健康になるって、心が健康になるんです。

ヒマラヤ登山では、発見も多かったと振り返ります。

藤巻:どこかで「自分はまだ若い」と思ったり、勢いが大事と思っていたり、レミオロメン『粉雪』があったり、自分の「レミオロメンらしさ」とか「こうじゃなきゃいけない」とか「こういうのを作るべき」とか、自分の思い込みですよね。自分を縛っている縄、けっきょくそれに苦しんでいるんです。それがすごく見えてくるんですよ。何をしていいかわからないけど、このままじゃいけないと思いました。思い込みから一度離れないといけない。ヒマラヤ登山はソロ活動をするきっかけをくれたような気がします。

その後、藤巻さんは野口さんと年1〜2回ほど世界の秘境を旅したり、ヒマラヤにも3回行きました。番組後半では、ソロ活動時代を振り返り、楽曲『マスターキー』を紹介しました。

次回3月22日(金)のオンエアでは、藤巻さんが旅先での音楽体験や禅の世界との出会いについて語ります。お聴き逃しなく。

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【番組情報】
番組名:『SEIKO SOUND STORAGE』
放送日時:毎週金曜 24時−24時30分
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/soundstorage/

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尾崎世界観「終わる悲しみより、長く続いた喜びを噛み締めたい」

J-WAVEで放送中の番組『SPARK』(月曜担当ナビゲーター:尾崎世界観<クリープハイプ>)。3月18日(月)のオンエアでは、クリープハイプメンバーが全員集合! ギター担当・小川幸慈さん、ベース担当・長谷川カオナシさん、ドラム担当・小泉拓さんと共にリスナーからのメッセージに答えました。


■尾崎は「怒り」とどう向き合っている?

まずはこんなメッセージ。

「私は昔『THE KINGS PLACE』で尾崎さんと生電話相談をした元ラッキーガールです。あれから7年経ち、『二十九、三十』を噛みしめながら聴く年齢になりました。そんな大人の私ですが、いくつになってもアンガーマネジメント(怒りの感情のコントロール)がヘタで、すぐにイラっとしてしまいます。尾崎さんはどのようにしてイライラと付き合っているのでしょうか。教えてください」

尾崎:どうでしょうねえ、イライラし続けてますから。「いらいら帝国」って言われてるから(笑)。
3人:(笑)。
小泉:うまいこと言うね(笑)。
尾崎:常に怒りで怒りを洗ってますよね。
小川:「血で血を洗う」みたいに(笑)。
尾崎:怒りで解消するしかないですよね、怒りを鎮めるために笑いや他の感情を持ってくるんじゃなくて、別の怒りで……。
小泉:別の怒りを見つける……なるほど。
尾崎:そんな人間は変われないですよね、根本的に。

日々イライラしてしまうため、周りの人を見ると「うまく生きてるなあ」と感じると言う尾崎。

小川:もともとのその人の性格もあるからね。
小泉:気質だからね。
尾崎:ダメだもう、諦めたね。35歳になりますから、何かを変えていくより受け入れたほうが早いんだなって。引きで見たときにすごかったんだから。だからそれを直していくよりは……掃除しようかなと思ったんですけど、あまりに汚れがひどかったんで……よくあるじゃん、内装のオシャレな古民家風でいこうかなと思いました。
3人:(笑)。
尾崎:古民家リノベーション風。それをうまく残してますよ、って生きていくことにしました。

自分の性格を古民家に例える尾崎でした。


■「永遠に続いてほしい番組」というメッセージに…

そして番組終盤に、尾崎がこんなメッセージを紹介しました。

「ありがたいことにメールを何度か読んでいただけたことがあって、そのたびに自分のメールを読んでくれている部分をボイスレコーダーに録音しています。初めて読んでいただけたメールの内容が『尾崎さんのラジオは、爆笑はしませんがフフッとなるような内容で、そんなラジオが大好きです』というもので、失礼なことを書いてしまったなと思います。でも今でも同じ気持ちで、尾崎さんのラジオは聴いている人を笑顔にさせるというより優しい気持ちにしてくれる、愛情に溢れた暖かいラジオだと思っています。そんな尾崎さんの『SPARK』が大好きです。永遠に続いてほしいなと心から思っています」

尾崎:このようなメールをいただいておりますが……なんと来週で終わります! 終わるよね? 終わるね。そうなんですよ、残念なことに来週が最終回ですね。

3月25日(月)のオンエアで尾崎は卒業するという衝撃の展開。番組でおなじみの、東京ヤクルトスワローズ応援仲間である女友だち・みっちゃんに電話で報告しました。

尾崎:もしもし? ……みっちゃん? 久しぶりですね。元気ですか?
みっちゃん:久しぶり。今日は何?
尾崎:今日はね、お知らせがありまして。みつこさんにもいろいろお世話になってきましたが……(尾崎の)『SPARK』が来週で最終回なんですよ。
みっちゃん:え!?
尾崎:そうなんですよ、残念なことに。みっちゃんもいつも聴いてくれていましたけど。
みっちゃん:そう、全部聴いた。急だねえ。でもけっこう長くやってたほうだよ。
尾崎:ありがとうね、そうだね、確かにね。終わってしまう悲しみよりも続いた喜びを噛みしめたいね。
みっちゃん:そうそう、楽しかったし。
尾崎:ありがたいね。
みっちゃん:私が聴けるのはこれが最後だと思うけどさ、DJ(尾崎)たちはまだ先があるから……。
尾崎:何を言ってんの?(笑)
みっちゃん:うふふ(笑)。

みっちゃんに報告したことで終わってしまうことを実感しているようでした。3月25日の尾崎が最後のナビゲーターを務める『SPARK』を、お聴き逃しなく!

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【番組情報】
番組名:『SPARK』
放送日時:月・火・水・木曜 24時−25時
オフィシャルサイト:https://www.j-wave.co.jp/original/spark/

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