「ポカリスエットのような音色」とは? 高校生からの「吹奏楽に関する質問」に東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者・大井剛史が回答

4月21日(日)にTOKYO FMで放送された「サンデースペシャル 東京佼成ウインドオーケストラ特別番組 新たな時代の情熱」。この番組は「東京佼成ウインドオーケストラ」とともに、全国の吹奏楽を愛する皆さんにエールを贈るプログラムです。パーソナリティは吹奏楽部出身の長野美郷。ゲストには、今年4月に東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者に就任した大井剛史さんが登場しました。

今回の放送では、高校生から寄せられた「指揮者」や「吹奏楽」に関する質問に大井さんが答えました。


パーソナリティの長野美郷、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者・大井剛史さん



◆東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者に就任!

日本が世界に誇るプロ吹奏楽団「東京佼成ウインドオーケストラ」の魅力をお伝えし、吹奏楽を愛する、奏でるすべての人を応援する特別番組も5回目を迎えました。

今回は、この春、東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者に就任された大井剛史さんをお迎えしました。

<大井剛史さんプロフィール>
2024年4月、東京佼成ウインドオーケストラ常任指揮者に就任。東京藝術大学指揮科卒業、同大学院指揮専攻終了。ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉 (現・千葉交響楽団) 常任指揮者、山形交響楽団正指揮者などを歴任。このほか全国の主要オーケストラの多くを指揮。東京藝術大学音楽学部器楽科非常勤講師(吹奏楽)、尚美ミュージックカレッジ専門学校客員教授も務めています。


東京佼成ウインドオーケストラの常任指揮者・大井剛史さん© Ayane Shindo



◆指揮で大切なのは「音楽のストーリーを考えること」

番組では、課題曲コンサートに訪れた高校生から寄せられた質問に大井さんが答える場面もありました。

――指揮者として、一番思い出に残っていることを教えていただきたいです。

大井:どれか1つは選べないのですが、最近だとデイヴィッド・マスランカの交響曲を演奏した、東京佼成ウインドオーケストラとの常任指揮者就任記念演奏会ですかね。とてもいいコンサートになったので、これからもいい思い出として残ると思います。

――指揮者は、どういうときに楽しいと感じますか? 高校生は自分の楽器しか演奏しないので、指揮者の気持ちがなかなか理解しづらいです。指揮者の気持ちを知ることができたら、もっといいバンドが作れるのかなと思ったので、プロの方の声を聞きたいです。

大井:指揮者として楽しいときは、演奏者の方と気持ちが合って一緒に盛り上がり、ステージができたときです。指揮者とバンドの関係もそうだと思いますし、奏者同士の気持ちが合って何かをすることはとても楽しいですよね。楽しさは掛け算で何倍にも膨らんでいくので、それが大人数で音楽を演奏する醍醐味じゃないかなと思います。

――曲が全部つながって聴こえました。1つに聴こえる作品はどうやって作っているのでしょうか?

大井:音楽にはストーリーが必ずあります。楽譜を読んでいて「これはどういうことなのかな?」と考えるんです。場面、速さ、強弱が変わるとき……感情に置き換えたらどういうことなのかなとすごく考えます。曲の頭からおしまいまで、1つのストーリーとして筋が通っていくように曲の全体像を頭に浮かべ、それを実際の音にするために指揮をする。それが、僕が常々やっていることです。

――ゲネプロ(最終リハーサル)を見学させていただきました。その際に「ポカリスエットのような音色で」とご指導されていたのですが、その表現にすごく感動しました。言い回しや、伝え方をどうやって探されているのかを教えていただきたいです。

大井:頭のなかで「ポカリスエットを飲んだときのような、体のなかに水が浸透していくような感じの音がほしいな」と思ったんです。言葉は事前に準備をしないので、当たるときと、当たらないときがあります。東京佼成ウインドの方とは長年お付き合いがあるので(伝わります)。

TOKYO FMの音声プラットフォーム「AuDee(オーディー)」では、放送ではお伝えしきれなかった大井さんとのトーク、さらに、高校生の吹奏楽部のみなさんからの質問に、東京佼成ウインドオーケストラのメンバーが答えるスペシャルコンテンツも配信中です。

東京佼成ウインドオーケストラは5月11日(土)、今年の課題曲コンサート4曲が聴ける「かわさき吹奏楽まつり ~今年の最新課題曲から往年の自由曲、小編成まで!~」を開催します。詳細や今後の演奏会の情報は、東京佼成ウインドオーケストラの公式Webサイトをご確認ください。

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4月21日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2024年4月29日(月・祝) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。

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<番組概要>
番組名:東京佼成ウインドオーケストラ特別番組「新たな時代の情熱」
放送日時:4月21日(日)19:00~19:55
パーソナリティ:長野美郷
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/tkwo2024/
サンデースペシャル 東京佼成ウインドオーケストラ特別番組 新たな時代の情熱
放送局:
放送日時:2024年4月21日 日曜日 19時00分~19時55分

※該当回の聴取期間は終了しました。

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ニッポン放送GW特別番組『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』放送決定

日本のスタンダードソングをつくった作詞家・山上路夫の軌跡をたどる特別番組『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』が、ニッポン放送で5月2日(木)11時から放送される。

山上路夫

ニッポン放送『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』 5月2日(木)11時~13時 放送

1960 年代から現在に至るまで、実に60年以上にわたって数多くの“日本のスタンダードソング“を生み出し続けている作詞家・山上路夫。今年3月には集大成ともいえるソングブック【山上路夫 ソングブック -翼をください-】が発表され、改めて作品の魅力が話題となっている。

そんな山上路夫の軌跡をたどる特別番組『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』を、5月2日(木)11時~13時、ニッポン放送で放送されることが決定した。

泉麻人

番組ではコラムニスト泉麻人のナビゲートで、山上路夫がさまざまな分野に残した楽曲を紹介しながら、作品が発表された当時の世相や、これまでに山上がタッグを組んだ故・筒美京平や三木たかし、猪俣公章といった作曲家、それに今は亡き朱里エイコや、テレサ・テンといった実力派歌手との仕事も振り返る。

濱田髙志

更に山上路夫本人へのインタビューも紹介。今年米寿(88歳)を迎える作詞家・山上路夫が語る自身の作品への想いや創作秘話は必聴だ。

【番組構成】

■山上路夫自作を語る
CMソングをきっかけに、歌謡曲の世界へ。山上路夫の60年を超えるキャリアを作品と共に振り返る。また、これまでコンビを組んだ作曲家や歌手との交流秘話を山上自身の言葉で語る。

■私が好きな山上作品
山上路夫に縁のあるゲストが、山上作品への想いや推薦曲を紹介する。
コメントゲスト:大野真澄、亀渕昭信、松井五郎、Myuk、村井邦彦、森山良子、由紀さおり ※五十音順

■時代を超えた名曲、その魅力の秘密
時代を超えてスタンダードソングとなった楽曲と山上作品の魅力に迫る。決して気を衒った言葉を使わず、日常で使われる飾り気のない言葉で紡がれる山上の歌詞の何が人の心を揺さぶるのか。代表曲を聴きながらその魅力を探る。

◇山上路夫プロフィール◇
日本を代表する作詞家。1936年8月2日生まれ。中原淳一主宰の雑誌『ジュニアそれいゆ』で作家、ライターとして執筆を開始。 23歳の頃から作詞家として活動を始め、独自の情景描写、感情に溺れすぎない叙情性で日本の歌謡史に大きな足跡を残す。作曲家のいずみたくと共同でCMソングや流行歌などを多く手掛け、「世界は二人のために」は、1967年に新人歌手の佐良直美が歌うと大ヒット。その後も作曲家の平尾昌晃、森田公一、馬飼野康二等と1960年代後半から1970年代にかけて立て続けにヒット作を手掛けた。中でも村井邦彦とタッグを組んだ数々の作品は「翼をください」を始め時代を超えて日本国民に愛されている。

『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』

<番組概要>
■番組タイトル:ニッポン放送『日本のスタンダードソングをつくった男・山上路夫の軌跡』
■放送日時:2024年5月2日(木)11:00~13:00
■パーソナリティ:
泉麻人
濱田髙志
■アシスタント:箱崎みどりアナウンサー(ニッポン放送)
■特別出演:山上路夫
■コメント出演:大野真澄、亀渕昭信、松井五郎、Myuk、村井邦彦、森山良子、由紀さおり ※五十音順
■企画・構成:濱田髙志

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