職人の技術を守るために工場をデジタル化…ものづくりに専念できる環境へ「晃祐堂」が進める熊野筆づくりの改革

株式会社ジャパンエフエムネットワークが制作する全国JFN系列22局ネットで放送中のラジオ番組「となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ」。意外とあなたの近くにある、地元で活躍するカイシャ。「そこに辿り着くまでの話」や「事業への想い」など、明日へのヒントになる話から、地域のお気に入りスポットまで、地域に密着してお届けする企業応援ビジネスバラエティプログラムです。パーソナリティは小堺翔太が務めます。今回は、広島FM「GOOD JOG」のパーソナリティの俊山真美がパートナーを担当。

11月7日(土)の放送では、先週に引き続き株式会社晃祐堂 取締役社長の土屋武美(つちや・たけみ)さんをゲストにお招きして、熊野筆の技術を生かした商品開発や、伝統を次世代につなぐ取り組みについて話を伺いました。


(左から)アシスタントの俊山真美(広島FM)、株式会社晃祐堂 取締役社長 土屋武美さん、パーソナリティの小堺翔太



◆機能性とかわいらしさを両立させた商品を開発

江戸時代末期に広島県熊野町で生産がはじまり、近年では書道や絵画用としてだけではなく化粧筆としても愛用されている伝統的工芸品「熊野筆」。晃祐堂では受け継がれてきた技術を生かし、猫の肉球をモチーフにした「ネコ型ボディブラシ」や、猫用ブラシなども開発し話題となっています。

ネコ型ボディブラシは、既存商品の改良を重ねるなかで誕生しました。肉球の指先部分はしっかり硬めに、手のひら部分は柔らかく仕上げるなど、部位ごとに毛の硬さを細かく調整しています。ハート型やフラワー型といったユニークな形状でも、「使って気持ちいいことは絶対に譲れないライン」と語る土屋さん。愛らしい見た目だけでなく、ブラシ本来の機能性と心地よさを徹底して追求しています。

商品開発では、機能面からアイデアを考えることもあります。例えば、毛先をひとつの山からふたつにしたり、複数の山を作ったりすることで、洗顔ブラシの泡立ちがよくなることもわかりました。また、異業種の経営者やさまざまな人との交流、海外での情報収集も商品開発のヒントになっています。土屋さんは「自分のなかの引き出しが増えていくことで、それが役立っている」と話し、広い視点で得た発想を商品づくりに生かしています。

さらに、土屋さん自身が4匹の猫と暮らしていることも、猫をモチーフにした商品開発につながっています。猫たちの生きた証を形に残したいという思いから、猫用ブラシ「ねこぶらっしゅ」を開発。毛先の柔らかさは化粧筆と変えず、毛を密集させて短くすることで弾力を持たせ、猫の毛並みを整えやすくしています。

◆伝統工芸を次世代へつなぐ観光体験

土屋さんは福島県喜多方市の出身で、小学生の頃に父親の仕事の関係で台湾・台北に移り、日本人学校に4〜5年間通いました。その経験から中国語に親しみ、大学でも中国語を学び、北京に1年弱留学。そこで出会った女性が現在の奥様です。大学卒業後は東京の電気関連企業に就職し、ケーブルや光ファイバーを扱う仕事に就きましたが、入社から約1年半後、海外赴任の打診を受けます。シンガポールか香港への赴任を妻に相談したところ反対されたため、妻の実家である晃祐堂に入社することを決めました。

もともと大企業で働くなかで、自分の力を十分に発揮できていないと感じていたこともあり、「小規模な会社に入って自分の力を試したかった」と、転職に迷いはなかったと振り返ります。現在は熊野筆の魅力を伝えるため、化粧筆の手作り体験など観光客を受け入れる取り組みにも力を入れています。

土屋さんが課題に感じていたのは、熊野筆という名前は知られていても、広島県熊野町の伝統工芸品だと認識されていないことでした。2025年の大阪・関西万博で筆を展示した際も、「和歌山の」と間違われることが多かったといいます。そこで、実際に熊野町を訪れてもらう機会として手作り体験を企画。筆を販売するだけではなく、「町を訪れて楽しかった」という思い出を持ち帰ってもらい、伝道師として地元で熊野筆の魅力を伝えてくれる人を増やしたいと考えています。

◆職人の負担を減らす工場のDX

晃祐堂では、「工場の見える化」を目指してDXを推進しています。製造途中の商品箱にタグを取り付けて工場内の所在を可視化するほか、紙で記入していた日報をオンライン管理に移行するなど、現場の事務作業や管理業務の効率化を進めてきました。

土屋さんがDXを通して目指すのは、職人が本来の仕事であるものづくりに集中できる環境づくりです。「たとえば何かの資料の作成などがあると面倒ですよね。すべてのリソースをものづくりへ注ぎ込める流れができてきました」と、取り組みの手ごたえを語ります。

あわせて注力している職人の育成面でも、同社には毎年1人ほどのペースで若手が入社しています。「ものづくりに携わりたい」という意欲を持つ層は一定数おり、異業種からの転職者も珍しくありません。土屋さんの長男も他業界を経て入社した1人で、現在は台湾の百貨店でイベントを担当しつつ、祖父母から伝統の筆づくりを受け継いでいます。

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音声版「となりのカイシャに聞いてみた!」
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<番組情報>
番組名:となりのカイシャに聞いてみた!supported by オリックスグループ
放送エリア:TOKYO FMをのぞくJFN全国22局ネット
パーソナリティ:小堺翔太
番組Webサイト:https://jfn.co.jp/lp/tonarinokaisha/
番組公式X:@tonarinokaisha
番組公式Instagram:@tonarinokaisya


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Jeremy Quartusが語る10代のころ

FM802のPodcast番組『マイ・ティーンズ』。

「どんな10代をすごしていたのか」をキーの質問として、毎回1人のゲストを招いてトークを繰り広げます。
どんな学生生活だったか?どんなものに影響をうけたか?夢中になっていたことは?そのころから今の仕事にも通じている部分は?など、人となりやその人の人格形成の大事なパーツにせまります。

今回はJeremy Quartusがゲストです。

意外に活発だった幼少期 / ピアノ教室で経験した「自分でオリジナルを作る」という原体験 / 小学校時代は練習の厳しい吹奏楽部に / 吹奏楽部を引退して燃え尽き症候群に? / 中学時代はバスケットボール部へ / 友人のバンドでドラムをサポート / 音楽は「聴くもの」ではなく「演奏するもの」だった少年時代 / 周りの影響からミクスチャー、メロコア、ヒップホップに夢中に / 「DJはモテるよ」から始めたDJ / DJの難しさに直面 / 好きなことを攻略していく楽しさ / 十代の夢は「好きなことを仕事にしながら自由に暮らすこと」 / DJバトルの世界に圧倒される。自分との差を冷静に感じた挫折 / DJプレイから楽曲制作へ / 吹奏楽、ドラム、ピアノ…幼少期の経験が今の音楽活動につながった /  10代の自分に言葉をかけるなら  

 

DJ : 深町絵里 
GUEST : Jeremy Quartus

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