自然が強すぎて人の存在が消えていく「屋久島の音」
仏間が一番気持ちよく録れるんです
ジョー:タイチさんはフィールドレコーディングして東京に帰ってきた時に、いろんな音が気になったりしないですか?
タイチ:僕はあんまり気にはならないですね(笑)でもこのおかげでいろんな音が音楽として使えるんだなって実感しましたね。
ジョー:そうですか。これからどんなところでフィールドレコーディングしてみたいですか?
タイチ:色々ありますね。自分の故郷をまわったりとか。
コムアイ:タイチさんは奈良の出身で、今も京都と奈良の間ぐらいに住んでるんですけど、そこもすごくいいところなんですよ。山の麓みたいなところで。
渡辺:いろんな土地でいろんなバージョンが作れたら面白いですよね。奈良の音っていうとどういう音なんですかね?
タイチ:ゆる~い音ですかね(笑)
渡辺:鹿の咀嚼(そしゃく)とか(笑)
ジョー:お寺の鐘の音とかね。
タイチ:本当にいろんなところで音楽作れると思います。
コムアイ:タイチさんの家の近くの山、登ったんですよ。そこの大きな石の上で歌ったのがEPに1曲入ってたりして。歌をスタジオでなく外で録ったりもしました。タイチさんちで録る場合は仏間で録ってます(笑)
ジョー:仏間で!?何か意味はあるんですか?
タイチ:仏間が一番気持ち良く録れるんですよ、なぜか。
渡辺:音響的に?
タイチ:音響的にも気分的にも。スーッと。
ジョー:コムアイさんの方は石の上で歌ったとか言ってましたけど、普段の活動とは随分違いますよね。その辺の切り替えとかバランスの取り方っていうのはどうなんですか?
コムアイ:そうですね。でもこういうのはずっとやってみたいなと思ってたので、ようやく自分も冒険する体力がついてこういうことができるようになったなって感じです。
ジョー:なるほど。もっとこういうフィールドにさらに行きたくなったとかありますか?
コムアイ:はい。もっと実験的に、自由になっていくかなと思います。
ジョー:こんなことやってみたい!ってことあるんですか?
コムアイ:今はめちゃくちゃアンビエントみたいなのをやってみたいです。思いっきりアンビエントな。私の中ではこのYAKUSHIMA TREASUREはダンサブルな音楽だと思っていて、有機的で、四つ打ちじゃないけど心とか体が動かされるような。それよりもっと、プラネタリウムみたいな声だけで作ったようなアンビエントを聴かせるとかやってみたいです。
ジョー:それはそれで聴いてみたいね。
コムアイ:眠る人に聴かせたいみたいなのをやってみたくて。眠る人向けの音楽みたいな。音楽って夢に影響するから。
渡辺:それでいろんな人からどんな夢見たか教えてもらいたいですよね。
コムアイ:そうそう。ちょっと似てたりとかして。
- FUJI ROCK SPECIAL 2019 - SATURDAY, Part 2
- 放送局:interfm
- 放送日時:2019年7月27日 土曜日 15時00分~17時00分
- 出演者:渡辺麻耶、 ジョー横溝、 Shaula
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番組ホームページ
※該当回の聴取期間は終了しました。