ラッパー/トラックメイカーRyohuのすべてが詰まった1時間

「Real feat. IO」について

Ryohu:BANKROLLのチームで初めて地方のイベントに参加した時、イベントは大盛況で、その後朝まで飲んだり飯食ったりしたんですけど、ホテルまでIOと帰りながら唐突に「一緒に曲を作らない?」ていう話をして。当時高校生ぐらいで出会って、夢に見たラッパーという職業につき、お互い結婚して子供もいて、そして30代になって、やっと大人のスタート地点に立ったみたいな。今まではちょっと背伸びしてきたけど、当時思い描いていた内容とかリリックとかがもう全てリアルになってる、地に足ついたリリックになってるんですよ。

三宅 :もう等身大なんだね。

Ryohu:ここから10年20年、そういう曲を作れたらいいな何て漠然に思ってて、それをIOに話して。そこで曲のイメージを作りました。すごいラップをする曲なのかとか、いやでも大人っぽい曲で渋さを出したいよねとか。D’Angeloとかああいうネオソウル寄りの曲を作りたいなって話をして、そこから速攻TENDERこと太郎ちゃんに連絡してデモを作りました。そこからもう「One Way」と同じ感じですよね。

三宅 :太郎ちゃんも忙しいじゃない?でもRyohuがワンコールするとすぐに手を貸してくれるんだなっていう(笑)この盟友感すごいよねー。

Ryohu:ありがたいです。時間ない中で。

三宅 :でも、本当にそこまで時間かけずにトラックができていった?

Ryohu:そうですね。実際日数的にはかかったかもしれないですけど、手を動かしたとか頭を使ったのはそんなにかかってないです。もうパパーっと決めて、ビート組んで、リリック書いて、で後になってサックス入れたいなって話をして、全部レコーディングして、その後ループの小節を4つにしたいなとか。…というので気づいたら出来上がってました。

三宅 :なるほどね。その、KANDYTOWNの曲ではなくRyohuの作品の中にIOを呼んで一緒にラップをする感覚は、また自分の中で違う新鮮さがあるものですか?

Ryohu:新鮮っちゃ新鮮なんですけど、今回ゲストを呼んでるっていうマインドで作ってるからか、あんまり変に自分自身が思ってるRyohuの音楽を作ろうとは意識していなくて。単純に俺とIOでこういうの作りたいから作ろうよ、みたいな話の中からできてる曲なので、結果それがRyohuの曲だったというぐらいの感じですね。

三宅 :あくまでその2人で自然な形で歌えてるっていう。だからさ、その裏を返せばKANDYTOWNのライブの時のどこかのセクションで一緒にやれるっていうぐらいの気持ちなのかな?

Ryohu:そうそうそう、でもなかなかクラブじゃやんないと思うんですけどね(笑)

三宅 :可能性はなくもない?

Ryohu:無きにしもあらず。

三宅正一からみたRyohuの魅力

Ryohu:三宅さんにも選曲してもらいました。

三宅 :Base Ball Bear「クチビル・ディテクティブ(+福岡晃子+呂布)」を選曲しました。この曲はRyohuとチャットモンチー(済)の福岡昇子さんが客演として参加しているBase Ball Bearの曲なんですけど、そもそもの自由度の高い曲っていうか、この曲は3.5枚目のアルバムに入っている曲で、この曲がそのアルバムの音楽性の自由度を拡張したというか、これをきっかけにそのアルバムが形作られていったみたいなことを言っていたようで、それはすごくなるほどなって思う。

Ryohu:こいちゃんは早かったかもしれないです、そういう意味では。もちろんバンドの制約とかバンドだからカッコいいこともあるかもしれないですけど、同期や打ち込みが入るのが当たり前な中、今となっては稀有な存在じゃないですか純粋なバンドって。

三宅 :ストロングスタイルでやってるからね、3人だけでやっているという。

Ryohu:そのBase Ball Bearの中で自由度を拡張するっていう。

三宅 :当時は拡張時期だよね、音楽的な意味でも。だから、そこで「Garage」で出会ったRyohuを呼んで、ラップの入った曲をやるっていうのはこいちゃんの中でもフレッシュなチャレンジだっただろうね。あと、先日の日比谷野外音楽堂でのBase Ball Bear単独公演にRyohuがゲストで出た時、Ryohuの声の感じが前に戻ってるなって感じて、漢字時代の“呂布”感が、ああやって曲が呼び戻すのかなって思っておもしろかった。

Ryohu:これ真面目な話ですけど、5年ぶりに野音でやるということになって、自分のラップの譜割りが歌詞を見ても「どこで韻を踏むんだろう?」みたいな。踏まないんですよ、ここで踏むだろうってところで踏まなくて。当時の俺そういうことしてたわーって思い出して。

三宅 :あー、思い出した?

Ryohu:要は踏まないっていう。ずっとこうオチがないラップを続けていくみたいな。今考えたら本当に変って思いながら。ちゃんと落とせよ、4小節目とかではとか思いながら。

三宅 :でも、今では出ない表現をしてるってことだからね。それはやっぱりさ音楽家の特権でもあるじゃない。当時の自分と今も向き合えるっていう。だから『DEBUT』でも語ってるけど、一般的なイメージするラッパーの音楽人生とは違う道を歩んできてる。まあそれはもちろん「Garage」っていう場も大きかったとも思うし、ただクラブでマイクを持つだけじゃない、ライブハウスでその時鳴らされたセッションに飛び込んで行って、ライブハウスだからバンドのお客さんに向けてラップを届けるとかフリースタイルを届けるとかっていうことをやってきてる中で、この曲ではベボベの自由度も拡張したと同時にRyohuのラッパー人生としての自由度もすごく表れているな曲だなと改めて思いました。

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