宮部みゆきの時代劇「敵持ち」 羽佐間道夫の1人7役‼ 井田由美の名調子も!

宮部みゆきの時代劇「敵持ち」
長屋住まいの板前と用心棒が繰り広げる、ちょっと小粋な“お江戸サスペンス”
声優・羽佐間道夫が演じ分ける7人の声! 井田由美の名調子もお楽しみに!

【実力派の共演 宮部みゆきの世界】
6月8日(木)と15日(木)のラジオ日本『わたしの図書室』では、久々に声優界の重鎮・羽佐間道夫と日本テレビ・アナウンサーの井田由美が共演。番組の放送開始から17年目。息の合った2人が、江戸の市井の人々の人情味たっぷりで小粋な宮部みゆきの世界を描き出す。本作「敵持ち」は1996年に発売された宮部みゆきの時代短編集『堪忍箱』に収められた8作品のうちの1つ。

【羽佐間が演じる7つの声】
腕はいいが気は弱い板前、身元不明で訳あり風の長屋の浪人、やくざ者から調子のいい若い岡っ引き、年配の差配さん、そしてチョイ役まで、今回、羽佐間道夫が演じるのは実に7人の登場人物、7つの声! さすが声優歴65年の実力、“技あり!”の朗読を聞かせる。その羽佐間のセリフをつなぎ、井田由美はあざやかに物語を読み上げる。

【ストーリーは…】
舞台は江戸、深川。恩ある人に頼まれ、居酒屋「扇屋」に手伝いに出ている板前の加助は、扇屋の女将に横恋慕しているやくざ者の勇吉に誤解され、命を狙われる。加助の身を案じた女房は、同じ長屋に住む傘張り浪人・小坂井又四郎に安い駄賃で用心棒を頼む。しかし、その夜、加助を襲ったのは刃ではなく、思いもよらない罠だった……。加助は誰に、なぜハメられたのか? そして、用心棒として雇われた浪人・小坂井の素性の秘密は?

【出演者は語る】
『わたしの図書室』ではこれまでにも、「春花秋燈」「鬼子母火」「神無月」「お墓の下まで」「堪忍箱」といった宮部みゆきの数々の作品を朗読してきた。出演者の羽佐間道夫は、宮部作品を「東京・深川生まれで、子供のころから父親に連れられ寄席に通い、落語を聞いて育った人だからこその言葉のリズムがある」と言う。井田由美も、「宮部さんの作品は、セリフもト書きも、情景が浮かび上がるようで読んでいて楽しい」と語る。宮部作品の持つそんな魅力を、音読により一層きわだてた『わたしの図書室』。どうぞお楽しみに。

【宮部みゆきと『敵持ち』】
1960年、東京深川生まれ。法律事務所等に勤務の後、87年「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。「火車」(93)で山本周五郎賞、「理由」(99)で直木賞、「模倣犯」(01)で毎日出版文化賞特別賞、司馬遼太郎賞、芸術選奨文部科学大臣賞等を受賞。2022年には、“デビューから35年(中略)物語の力によって、老若男女問わず多くの人を読書にいざなう”として菊池寛賞を受賞している。

わたしの図書室
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週木曜 23時30分~24時00分
出演者:羽佐間道夫(声優)、井田由美(日本テレビアナウンサー)
番組ホームページ

出演番組をラジコで聴く

※該当回の聴取期間は終了しました。