宇宙大好き人間集まれ! あの伝説の番組『ディープな宇宙をつまみぐい』が4年ぶりに復活!

(写真左からパーソナリティA系:藤平耕一、B系:畠中龍太)

ディープな宇宙の話を熱くお届けし、全国の宇宙ファンから好評を博した2015年の『ディープな宇宙をつまみぐい』、2019年の『ディープな宇宙をつまみぐい フル・チャージ!』に続く企画、『ディープな宇宙をつまみぐい スウィング・バイ!』が4年ぶりに大接近!

▼「ディープな宇宙をつまみぐい」とは…
日々宇宙を仕事とし、宇宙について考え、研究し、開発に没頭する“宇宙大好き人間”が、研究内容や将来の夢について熱いトークを繰り広げる番組として2015年に放送されました。深夜だからこそできるディープな話、ポッドキャストという生放送でなくても聞ける聴取形態の普及、ブログやツイッターと連動した情報発信、JAXAホームページでの丁寧な番組情報掲載などさまざまな条件が重なって相乗効果を生み、予想以上に大きな反響が!
今回も、JAXA:宇宙航空研究開発機構の全面協力のもと、よくある“わかりやすい宇宙の話”ではなく、放送時間帯にふさわしい“ディープな”宇宙の話をお届けします。

今回はA系パーソナリティ*のJAXAの藤平耕一さん、B系パーソナリティ*のJAXA畠中龍太さんのお二方にインタビューしました。宇宙についてはもちろん、プライベートも垣間見える(?)素顔に迫ります。(*A系・B系パーソナリティの意味を知りたい方はオフィシャルブログをチェックしてください!http://giants.jorf.co.jp/deep/

Q:タイトルにもなっている「スウィング・バイ」とはわかりやすく言うと、どういう意味ですか?

[藤平]スウィング・バイは、ある星の公転運動と重力を利用して「方向転換」と「加速」を同時に行う宇宙航行のひとつの手法のことです。“はやぶさ2”も「地球」を利用したスウィング・バイを行っています。「ディープな宇宙をつまみぐい」としても、近年変化の激しい宇宙業界において、時流を見定めながら、さらに加速していこう、という想いで名付けました。

[畠中]藤平さん回答の通り、久しぶりに戻ってくることに加え、今回の番組によってさらに加速して行こうという気持ちで臨んでおります。

Q:8年前2015年の第1弾、4年前2019年の第2弾に続く今回の番組ですが、前身番組からパワーアップしたと思われる箇所はどんなところですか?

[藤平]初回の放送でもお話ししましたが、8年前は「宇宙を知ってもらうこと」を大事にしていました。そして4年前は「宇宙に興味を持ってもらい、参加してもらうこと」を大事にしてきました。ここまではあくまで「宇宙分野のプレイヤー」にフォーカスしていましたが、今回は「宇宙を使ってもらいたい」という想いのもと、「宇宙のユーザー」に重きを置いています。まさに今の宇宙業界の状況そのものになっていますので、ぜひその変化も楽しんでいただきたいです。

[畠中]私達パーソナリティ陣も、8年前はまだ若手職員でしたが、今は中堅となり、父親にもなりました。放送内容も、8年前から比べると大きく進んだ話、話題は異なるものの過去の放送とつながる話等が多くあります。パワーアップした姿をお届けできれば嬉しいです。

Q:番組の聴きどころはどんなところだと思いますか?

[藤平]やはり8年前から一貫している「ディープな内容」ですね。最近は宇宙に関する話題やニュースが増えていますが、そこから見える華やかな世界の裏には地道な研究開発があります。「ディープな宇宙をつまみぐい」ではその技術者・研究者にスポットライトを当てたいと考えています。

[畠中] メインコーナーの「宇宙ディープ&ディープ」では、JAXAの技術者・研究者が自身の研究内容を紹介してくれますが、パーソナリティとの会話を通じて、さらにディープな話が出てきます。内容は100%理解するのが難しくても、深みに入っていく過程をぜひお楽しみください。

Q:ラジオ番組だからこその“味”はありますか?

[藤平]私個人の感覚かもしれませんが、最近、動画を音声のみで「ながら聴き」したり、動画配信サイトでも出演者の容姿を出さないコンテンツが人気を博したり、「音声」に対する価値がここ数年で上昇してきていると感じます。「言葉だけで伝える」というラジオの強みを楽しんでもらいたいです。

[畠中] 顔出しが無いおかげか、出演者が比較的素に近い形でお話できていると思います。また、宇宙のかっこいい映像を視聴するのではなく、ディープな技術話を、音だけで、深夜帯に聴くというのは味のある体験になるのではと期待しております。もちろん通勤通学等の隙間時間にラジコで集中して聴いて頂くのも嬉しいです。

Q:これから宇宙のどのようなところに注目すると面白いですか? 宇宙にあこがれる子どもたちに向けてお願いします。

[藤平]私は、今の時代、宇宙に詳しいだけでは宇宙で活躍できないと感じます。その技術が宇宙以外でどう拡がっているのか、今後どんな技術革新が予想されているのか、領域も時間軸も超えて、広く考えることが必要だと思います。「ディープな宇宙をつまみぐい」を聴いて、専門家はその技術がどう拡がり、どう発展すると考えているのか、その思考に触れてください。

[畠中]最近、民間による宇宙開発/利用が急速に進展していることもありますし、技術面に加えて、ビジネスとしての目線も持つと面白いかなと個人的には思います。今まで出来なかったことをやるには何かしら工夫が必要なはずです。要素技術だけでは無く、運用方法、国際的な枠組み作り、事業としてどう成り立たせるか等、ぜひ興味のある部分を深掘りしてみて下さい。

Q:普段は何をしているときが気持ちが落ち着きますか?

[藤平]お風呂に入っているときですね。新しいアイデアはだいたいお風呂の中で思いつきます。私の敬愛する糸井重里さんが「ちゃんとメシ食って、ちゃんと風呂に入って、ちゃんと寝ている人には、かなわない」と言っていましたが、忙しいときほど、ゆっくりお風呂に入るようにしています。

[畠中]深夜に「ながら聴取」ではなく、敢えて他に何もせずにビールを飲みながら好きなラジオ番組を聴く際はとてもリラックスできます。また、日中の子供の無邪気な言動について、子供が寝た後に妻と報告し合って談笑するのも最近の楽しみです。

Q:今後、JAXAで挑戦したいことを教えてください。

[藤平]「挑戦」です。これまで皆に「無理だ!」と言われたけどかなったこともあれば、できなかったこともたくさんあります。でも「挑戦」を続けていかなければ、成功にもたどり着けないのだと思います。
 
[畠中]私は宇宙の熱分野で約15年も研究していますが、実利用まで至ったものは残念ながらまだ一つもありません。技術面だけではない、実用化/事業化に向けた「最後の一押し」までは走り抜き、自分の技術で「世の中を良くした」と胸を張れる段階まで到達したいです。

Q:全国の番組ファンに向けて一言お願いします。

[藤平]この数年で宇宙業界は大きく変わりました。しかし変わらないものもあります。大きく変わった宇宙業界を、まったく変わらない「ディープな宇宙をつまみぐい」でお楽しみください!

[畠中]  私達、JAXAの技術者/研究者だからこそ聞き出せるディープなお話、ぜひお楽しみください!

 

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・メールはdeep@jorf.co.jp 
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<番組ポッドキャスト配信中!>
ApplePodcast、Spotify、Amazon Music、 Google Podcastなどでお聴きいただけます。
ポッドキャスト用アプリ等で「ディープな宇宙をつまみぐい」で検索してください。

 

ディープな宇宙をつまみぐい スウィング・バイ!
放送局:ラジオ日本
放送日時:毎週木曜 24時00分~24時30分
出演者:パーソナリティ A系:藤平耕一(JAXA新事業促進部事業開発グループ) B系:畠中龍太(JAXA研究開発部門第二研究ユニット)
番組ホームページ

※該当回の聴取期間は終了しました。

イラン問題から探る、シーア派とスンニ派の違い

ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務める「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日15時~17時、火~金曜日15時~17時35分)、3月11日の放送に毎日新聞論説委員でノンフィクション作家の小倉孝保が出演した。イランの新最高指導者モジタバ・ハメネイ師がイスラム教シーア派の聖地・マシャドで生まれであることに関連し、イラン問題、シーア派とスンニ派の違いを語った。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「イランの最高指導者を選出する権限を持つ『専門家会議』は、殺害されたハメネイ氏の後継に、その次男であるモジタバ師を選出した、と発表しました。イラン革命防衛隊もモジタバ師への忠誠を表明しています。そのモジタバ師、シーア派の聖地であるマシャドという街で生まれた、という情報も伝わっています」

長野智子「シーア派について改めて教えてください」

小倉孝保「僕は2000年から2005年までカイロを拠点に、モロッコからイランまでカバーして。イランは大きな国で、およそ5年弱の間に10回ぐらいは取材し、長期滞在していました。エジプトはスンニ派の国なんです。イスラム教徒が多いけど、シーア派の人はほぼいないと思います。でもイランに出張すると8割がたシーア派の人たちです。スンニ派とシーア派の人たちって、同じイスラム教なのにこんなに違うのか、と感じさせられます」

鈴木「どういう点で?」

小倉「なぜシーア派とスンニ派がいるのか、ということから言うと、預言者ムハンマドがイスラムをつくって、亡くなったあとに後継者争いになる。ムハンマドの教義をよく理解した人間で、あとを継いでいこう、と考えたのがスンニ派。これがいまの世界の多数派です。シーア派はどういう人かというと、ムハンマドの家族、血を重視して、その血を継いでいく考え方を重視した人たち」

長野「はい」

小倉「ムハンマドの娘婿でいとこでもあるアリという人が中心となって、その人の子どもたちや子供のきょうだいなどで継いでいったものがシーア派なんです。一方でスンニ派が血は関係ない、ムハンマドの考えをいかに理解しているか、ということを重視して。自分たちが後継者だ、と。いまスンニ派、シーア派と呼ばれている人たちの跡目争いが対立を生んだ」

長野「はい」

小倉「そこで7世紀初めぐらいからだと思うけど、かなりの戦争状態になる。イランを見るとき『あれ、イラン人ってこういうマインドがあるんだ』と思わされた出来事がいくつかあって。カルバラ、というシーア派の聖地がイラクにある。カルバラで、ムハンマドの後継者とされていたアリの息子、フサインの軍がウマイヤ朝、いまのスンニ派につながる朝の軍とぶつかって虐殺されるんです」

長野「フサインさんがね」

小倉「フサインのぶつかった場所、遺体の埋められている場所がカルバラで。シーア派の人にとっては非常に思い入れのある、聖地になっているんです。簡単に虐殺というけど、フサインは(軍に)70人ぐらいしかいなかった。それで4000人の軍に挑んで、女性と子供以外は全員、殺されたといわれています。フサインは体をいったんダマスカスに送られて。殺された、というのを確認してカルバラに戻されて、埋葬されたといわれます」

長野「うん……」

小倉「カルバラの悲劇、カルバラの戦いといわれます。西暦680年のことですが、いまもいろいろなところでイラン人がこの話をするんです。するというのは、雑談ではなく、モスクに行ったときのモスクのイスラムの聖職者(法学者)たちが、この話をもう日本人でいえば『平家物語』ってこうだったのかな、というぐらい滔々と上手に物語にしていく。そこで聴いている人が、ものすごく真剣なわけです」

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