公取委「日産に勧告へ」 岸田内閣「安い国日本からの脱却」を受けての動き

ジャーナリストの須田慎一郎が3月4日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。下請け業者に減額を強要した日産に対する公取委の勧告について解説した。

【日産自動車 決算発表会見】日産自動車のロゴ=2020年2月13日午後、横浜市西区 ©産経新聞社

下請けに減額強要したとして、公取委が日産を勧告へ

飯田)3月4日の東京株式市場では、日経平均がついに史上初の4万円を突破しました。

須田)デフレからの完全脱却が見えてきたことに対する期待感だと思います。岸田政権の経済政策で根幹となるスローガンは「安い国日本からの脱却」です。経済を好循環につなげ、物価上昇をあえて許容し、なおかつ賃金上昇も合わせて実現する。そしてデフレから完全に脱却するという方針です。今回、日産が下請け業者に減額を強要し、公取委が勧告しましたが、それも文脈に沿った動きと考えてもらっていいと思います。

岸田内閣の経済施策の方針「安い国日本からの脱却」を受けた動き

飯田)日産が部品を製造する下請け業者への納入代金を一方的に引き下げたことに対し、公取委が勧告する方針を固めました。

須田)公正取引委員会は財務省と近い関係にあり、「吠えない番犬」と言われています。中小企業に対しては強いのですが、大企業に対しては弱いところがありました。しかし、「安い国からの脱却」という国の方針があるからこそ、このような動きができたのではないでしょうか。

中小企業も賃上げしなければ労働力を確保できない

飯田)賃金が上がれば、暮らし向きとしては楽になりますが。

須田)これまで大手企業、特に完成品をつくる企業にいろいろな動きがあるなかで、原材料価格やエネルギー価格の上昇分に関しては、価格転嫁をしぶしぶ許容してきた部分がある。ただ、賃金上昇分については「下請け企業の問題だろう」ということで、消極的だったのです。ただ中小企業、あるいは下請け企業も現実問題として賃上げしないと労働力を確保できませんから、こういう動きを見せたことでマーケット的にも好感されたのだと思います。

飯田)少し前までは大手メーカーなどが賃上げしない理由として、「うちが上げると下請けも上げなくてはならず、苦しくなるから上げられない」と言うこともありました。そう考えると、ようやく時代が変わってきたのでしょうか?

須田)人手不足もあります。

飯田)それが株価、あるいは我々の暮らしにどう反映していくのか。

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飯田浩司のOK!Cozy up!
放送局:ニッポン放送
放送日時:2024年3月4日 月曜日 6時00分~6時41分
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※該当回の聴取期間は終了しました。

森永卓郎「人事じゃないんです。皆で関心を持って考えないと」ガザ地区の死者35000人を超える

タレントの大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹ま
ことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)
5月13日の放送では大竹が、経済アナリストの森永卓郎氏と共に、イスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃をめぐり、発表されている死者数とは別に、推定一万人の遺体ががれきに埋まっているとガザ当局が明らかにしたニュースを取り上げた。

大竹「森永さん、これはなんとかなりませんか」

森永「これね…人としてやっていいことの範囲を大きく逸脱しているわけです」

大竹「そうです」

森永「アメリカの大学では学生たちが物凄い講義活動をしているし、イスラエルの国内でも物凄いデモが起きているわけですよ。ただ結局ね、アメリカが鍵を握っていて。共和党にしろ民主党にしろユダヤ系のところさら大金の献金を受けているので、そう簡単に無視できない。でもそれがこの事態を招いているわけです。私がちょっと悲しいなと思うのは、日本はどうするべきなのかというところがあまり盛り上がってないんです」

大竹「そうですね」

森永「実はうちのゼミの2年生は合計200分にわたってどうしたらこの戦争を終結させることができるのか、命を救うことができるのか話し合ってるんです。まず考えないと、人事じゃないんです。私自身もこうやったら今すぐ戦争が終結するというアイデアは無いんです。でもみんなで関心を持って考えないと、3万5000人が死んでいるんです。大災害どころではない」

大竹「そうですね、そのうち4割が子供だというニュースですね。誰がどう考えてもやってはいけない話ですよね…」

森永「本当だったら国連が止めなければならないんですけれども、その国連がアメリカのせいで機能不全に陥っている。これで戦争を止められなかったらなんのための国連なんだって思っちゃいますけどね」

大竹「テレビのニュースでは瓦礫と化した町や、大人が遺体を前に泣き崩れていたり、小さな亡骸を抱えている人など。耐えられないですね、これ以上のことは」

森永「私は、ハマスはいけないと思うんです、あれはテロなので。でも亡くなっている子どもやガザの一般市民になんの罪があるのかと思います」

大竹「ちょっと過剰な攻撃すぎると。パレスチナとイスラエルの根本的な問題はハマスの問題にとどまっていないですからね…」

森永「私はバイデン大統領に考えを変えてもらって、とにかく人命を救うことを最優先にしてもらいたい」

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