人気脚本家・古沢良太がアニメに初挑戦した理由

6月2日(火)深夜放送のラジオ番組『ミューコミプラス』(ニッポン放送・毎週月-木24時~)に、7月放送開始のオリジナルアニメ 『GREAT PRETENDER』の脚本家・古沢良太が出演し、作品を書くことになった経緯を明かした。

映画『ALWAYS 三丁目の夕日』『キサラギ』、ドラマ『リーガルハイ』『コンフィデンスマンJP』など人気作の脚本を数多く生み出してきた古沢良太。今回の『GREAT PRETENDER』(フジテレビ系)は初めてのアニメ脚本になるという古沢だが、番組では古沢が脚本を書くことになった経緯や、作品テーマについて語った。

吉田尚記アナウンサー:古沢さんはアニメの脚本は初めてなんですか?

古沢:そうですね。手伝ったことはあるんですけど、1から、しかもオリジナルで連続アニメっていうのは結構なハードルでしたけど

吉田:2018年に放送されたドラマ『コンフィデンスマンJP』は詐欺師をテーマにした作品でしたけど、 今回の『GREAT PRETENDER』の登場人物も詐欺師で”コンフィデンスマン”だと言っていますよね。この2つの作品はテーマが似てると思うんですけど『GREAT PRETENDER』の方が先に作っていたって本当なんですか?

古沢:はい、『GREAT PRETENDER』は(プロジェクトが)始まったのが何年も前で。WIT STUDIOというアニメ会社の和田さんという社長兼プロデューサーがいらっしゃって、とにかくオリジナルアニメを作りたいということで、直筆の毛筆みたいな手紙を何通も何通も送っていただいて

吉田:へぇ〜

古沢:それで僕もやってみようかなという気持ちになって。もともと昔から詐欺師の物語をやってみたいなというのがあったんで、作るのは大変なので悩んだんですけど、あんまり熱心だったのでつい「こういうのはどうでしょうか」って提案して始まったんです

吉田:なるほど!

また、「詐欺師の物語はなぜ大変なのか」という質問に対して古沢は、「頭脳戦なので、アクションで片付けるわけにもいかない。ギミックやストーリーでひっくり返さなければならないし、お客さんのことも騙したい」と、脚本家ならではの目線で語った。

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欧米4ヵ国「中国批判声明」に日本が参加拒否~報道の背景にあるもの

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月9日放送)にジャーナリストの有本香が出演。香港への国家安全法導入を決めた中国を批判するアメリカなど4ヵ国の共同声明に日本が参加拒否したという共同通信の報道について解説した。

香港の繁華街で行われた、国家安全法導入に対する抗議デモ。抗議者たちは中国共産党の滅亡を求めて「天滅中共」のポスターや「香港独立」の旗を掲げながらデモ行進した=2020年5月24日 ©産経新聞社

菅官房長官、中国の香港への国家安全法導入について日本の対応は米英も評価していると述べる

菅官房長官は8日午前の会見のなかで、香港への国家安全法導入を決めた中国を批判するアメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダの4ヵ国の共同声明に日本が参加を拒否したという一部報道に関して、「我が国は他の関係国に先がけて、直ちに深い憂慮を表明するとともに、強い立場をハイレベルで中国側に伝達し、国際社会にも明確に発信している」と指摘。その上で、「アメリカ、イギリスをはじめとする関係国は香港情勢をめぐる我が国の対応を評価していて、失望の声が伝えられている事実はまったくない」と述べた。

飯田)ワシントン発の共同通信の報道を受けてということですが、この欧米失望にはまったく当たらないと、菅官房長官は8日の会見で強く否定しました。

人民大会堂で、政府活動報告を聴く中国の習近平国家主席(中国・北京)=2020年5月22日 ©時事通信

個別に中国に日本側の憂慮を伝えるので、共同声明の参加は断った~欧米諸国が残念だと思っている事実はない

有本)7日の報道があって、すぐに私も取材をしました。共同通信の報道自体がネットでは「フェイクニュースではないか」と言われました。フェイクニュースとまでは言えませんが、バイアスがかかっています。イギリス、オーストラリア、カナダ、アメリカという国々が中国を非難する声明を出すにあたって、日本に声をかけて来たということは事実です。ただ日本は同日、中国に対して個別に日本側の憂慮というものを伝えようとしていたので、これには参加しなかったということです。ワシントンで取材をしていた人は、アメリカ側の複数の人に確認したと言っています。向こう側にしてみれば、「日本が入ってくれなくて残念だった」という思惑はあるでしょう。仲間に引き入れられなくて残念というのはありますが、だからと言って、参加した欧米諸国が日本に対して公式に残念だと思っている事実はないですよね。

飯田)国として、日本に対して遺憾だということはない。

有本)そういうことはないですよね。アメリカで取材をしている人が一部から得た情報に、強くフォーカスが当たってしまった記事で、誤解を招きます。

飯田)共同通信は世界に向けて発信する通信社でもあるので、それがシンガポールの「ザ・ストレーツ・タイムズ」や、「ジャパンタイムズ」などの英字紙にも掲載されています。

ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」

無用な政府不信が生まれてしまう

有本)ジャパンタイムズは日本国内なので大した影響はありません。外国の新聞に転載されていることは問題であるし、日本国内でも共同通信が配信すると、地方紙ではかなり大きく取り扱っています。そうすると、無用な政府不信が生まれてしまいます。

飯田)日本政府は中国寄りなのかと。

有本)そうですね。ただもう1つ注意しなければならないのが、日本は個別に中国に対して「深い憂慮」という文言で茂木外務大臣が表明している、そして大使を呼んで対応しています。イギリス、アメリカ、オーストラリア、カナダの4ヵ国が出した批判の声明と比べると、4ヵ国の方が強いです。「ここに乗る」という選択肢が日本にあったのかどうかはわかりませんが、外交当局としては、最初から乗るような意思は見せなかったということは事実のようです。週末から政府内では大きな騒ぎになっていて、このように報道が出てしまうと、日本の外交姿勢そのものを国民からも不信感として見られかねないということがあって、アメリカ側での取材はともかく、日本側で裏付けもしたと出ていたので、「それは違うのではないか」と大騒ぎになっていたということです。

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